【『LoL』パッチノート先取り速報：パッチ25.13編】 正真正銘の「MSI」パッチはかなり小規模。調子に乗ったTF、悲しみを背負うGP……さらに停滞ムードのボットでの登り株に注目！

「不死者の握撃」は発動時に①対象にダメージを与え、②使用者は回復し、③最大体力を増加＆回復させる、という3つの効果がありますが、そのどの効果の効率も3割減したということです。

ガングプランクは近距離チャンピオンなので、通常攻撃ではこの調整の影響を受けないのですが、基本的に彼は「Q - 偽りの発砲」によりこの効果を発動させます。そして、このスキルは例外的に遠距離チャンピオンの通常攻撃として扱われる特性があるため、当然このナーフの煽りをモロに受けてしまった、というワケです。




そんな不憫な彼にはしっかりとした救済措置が来ます。




2カ所のバフはだいぶ盛り込んできたな、という印象です──というのも、「GPにここまでの補填は必要か？」という性能に留まっているからです。

たしかに、前述のとおりメジャーな選択肢である「不死者の握撃」は弱体化してしまいましたが、彼には「フリートフットワーク」と「ファーストストライク」の選択肢がまだ残っています。どちらも「握撃」ほどではないにしろ、十二分に強力な選択肢です。

今回のバフを経れば、この2つの型に関しては純粋なバフの形となります。また、彼は通常サブルーンに「魔道（青いルーン）」を選択し、「マナ フロ―バンド」からマナ量を確保しますが、最も使用する「Q - 偽りの発砲」の消費マナが軽くなったため、相手のダメージを警戒してサブルーンに「不滅」を選択した場合でも、マナ管理が容易になりました。これはかなり大きいと言えます。


依然としてドクター・ムンドやチョ＝ガス、サイオンといった環境を席巻している「メガHPタンク」相手には勝率が悪いため、やや相手を見るピックにはなりますが、十二分に活躍できるキャラパワーになることでしょう！

さらなる伸びしろを見せるチャンピオン

前回のパッチ25.12で大きな成長を見せたチャンピオンに目を向けてみましょう。まずはバード。

「たかだかほんの少し移動が速くなったくらいで……？」そう思った読者の方も多いかもしれません。

移動速度──通称「MS」は無限の可能性を秘めています。MSが相手に負けていれば追いつけませんし、逃げられません。速ければ速いほど敵のスキルはよけやすくなり、マップを動く速度も速いため、敵よりマクロ面で先手を打てますし、リコールやデッドした後も復帰も早い……と、MSが5上がっただけでもざっとこれほどの可能性を秘めたバフなワケです。

そもそも、彼は元々「P - 旅人の呼び声」のおかげでマップを縦横無尽に動き回れるチャンピオンです。その長所がさらに伸びた調整内容でした。




正直、前回の記事ではバードがこのエンチャンターメタで活躍できるのか懐疑的でしたが、なるほど、逆にダメージが不足している環境だからこそ、彼のユーティリティ性能が生きたようです。

かなりの操作難易度を誇る彼の勝率がまるまる1%上がったのは、パッチノートを分析するライターとして襟元を正すほどの躍進です。


ちなみに、今回のパッチ内容にはボットレーナーが一切登場しないため、当然上がり株の彼の躍進は継続すると言えます。決して初心者にはオススメできないチャンピオンですが、今の彼の性能なら早い段階で成功体験を積めるかも……？ 合う人にはとことん合うチャンピオンなので、、気になる方はピックしてみてください！


同様の理由でサミーラも挙げられるでしょう。タンクサポートの希望の星である彼女は、彼らの願いを聞き入れ、ともにエンチャンターを屠る戦士と化しています。

バード同様、彼女の勝率は1%以上伸び、序盤からガンガンキルを集めていきたい好戦的なADCプレーヤーの支持を集めています。自衛できるスキルが多い上に、マークスマンの中では割とタフなステータスをしているため、危険なプレーがしやすいのもソロランク向きです。




プロシーンでは久しく見かけない彼女ですが、「MSI2025」のレギュレーションが「フィアレスドラフト」のため、これから登場する機会はあるかもしれません。一時期はレルとともに活躍していたので、久々に“レル&サミーラ”が見られないかとワクワクしているのは私だけでしょうか……！

前述のとおり、かなりソロランク向きでタフなため、個人的には初心者の方にもオススメできると思っています。ただし、コンボはある程度習熟した方がよいのと、ポッピーはBANしておくとトラウマを負わずに済むかもしれません（笑）。