【連載】ねむしの『LoL』2024シーズン パッチノート先取り速報
【年末年始特集! 『LoL』パッチノート先取り“特報”:パッチ25.S1.1編】 2025年からの新モンスター「アタカン」、ブーツへの追加効果「力の偉業」、「覇道」の新ルーン、「テレポート」のリワークの思惑とは?
こんにちは! 『リーグ・オブ・レジェンド』(LoL)のライター、ねむしです。
さて、今回もパッチノートについて報じて参りますが、この記事はややボリューミーで、バラエティに富んだものになる予感です……! それもそのはず。このパッチから15年目のシーズンであるシーズン2025へと移行する上、『LoL』は変革を迎えます!
変革の内容はひとことでいえば『シーズンそのもののあり方』を変えてしまうもの。新ゲームモード、アイテム調整、新エピックモンスター、新ルーンと目白押しです。一体どんな変化がもたらされ、『LoL』はどういったゲームになっていくのか。順に見ていきましょう!
今回もLoL times様の協力の元、記事を作成しています。
なお、2025年よりパッチノートの公式名称は『25.S1.1』のようになります。冒頭の「25」は西暦の下2ケタで、「S1」は「シーズン1」を指すため、「2025年シーズン1」を、最後の「1」は従来と同じ連番が振られるようです。
ちなみに、シーズン2024のスプリット3は2025年1月8日23:59までで、チャンピオンのロード時間に入っていればその試合までランク褒賞は有効となります。
パッチノート25.S1.1は、日本時間2025年1月8日(水)に配信予定です。詳しい調整内容は以下の公式リンクからどうぞ。
PBEパッチノート25.S1.1:チャンピオン・アイテム・システム変更一覧 - LoL Times
LoL 2025 Season1:「災禍の使者アタカン」や「力の偉業」など、ゲーム内アップデート情報まとめ - LoL Times
なので『シーズン15からのシーズンは3つのSeasonで構成されている』というなんともトンチンカンな構成となっています(笑)。カタカナとアルファベット表記で分けるのは少しゴリ押しが過ぎる気がしますが、公式表記なので致し方ないですね。
記念すべき最初の地域はノクサス。ダリウス/エリス/サミーラ/アンベッサなどが出身としている、軍拡主義を掲げる強大な帝国です。ミニオンやショップ商人、タワーなどはその風土を反映したデザインに生まれ変わります。
また、このパッチで実装されるスキンライン『黒薔薇シリーズ』も、実際にノクサスに存在する『黒薔薇団』をモデルにしているスキンです。スキンにまでとは、徹底して『LoL』の世界観をゲームシステムにまで拡充していきたいようですね!
今回の変更で最も目を引くモンスターについてです。その名前を「アタカン」と呼び、すでにライアットゲームズが展開しているデジタルカードゲーム、「レジェンド・オブ・ルーンテラ」では登場しています。古代の悪魔である彼はノクサスの祭事でメイジたちによって召喚され、ルブラン/ブラッドミアとも面識があります。
見た目は強大で禍々しい存在ですが、実際はルブランたちに騙され、利用されていた過去を持つようです。「レジェンド・オブ・ルーンテラ」で彼らが相対すると専用のボイスラインが再生され、彼ら黒薔薇団の面々には「詐欺師め!」と狼狽する音声を聞くことができます。
余談が長くなってしまいました。『LoL』の方に実装されるアタカンのお話に戻ります。
彼は20分が経過するとトップかボット寄りの「リバー」に出現します。それぞれのレーンからリバーに入る入り口付近ですね。どちらに出現するかは14分時点でのキル/アシスト数の多かった方で決定され、事前に『アタカンの巣』が表示されることでプレーヤーには準備する猶予が与えられるようです。巣があるのがちょっとお茶目ですね。
さらにこの14分時点で『災禍のアタカン』『貪欲のアタカン』というどちらの形態になるのかも決定されます。それぞれの特徴を見ていきましょう。
さらに、彼の実装に伴いリフトヘラルド、バロンナッシャーたちの登場タイミングは後ろ倒しになり、それぞれ16:00、25:00に出現するようになります。
実装する目的としては「プレーヤーの行動を通じてその試合の物語を表現する」と銘打っていますが、つまりこれはチームの傾向にしっかりとフィットしたエピックモンスターを準備してきたと言えるでしょう。
例えば、今までは前半戦を見据えたチーム構成の場合、ドラゴンの主導権を獲得するのが一般的でした。これはジャングルのボットでの活動を半ば強制させるもので、チーム構成段階からほぼ決定されており、プレーヤーの行動に基づいた意思決定ではありません。
アタカンの実装によって、チームのピック段階の構成に関わらず、『試合展開に応じてゲームプランを構築できるようになった』というのは素晴らしいデザインであると言わざるを得ません。
とはいえ、エピックモンスターの簡略化は急務と考えます。シーズン15からは、
と、さすがに多くなりすぎています。バロンの形態に関してはすべて完璧に把握しているプレーヤーが果たして何%いるのか疑問です(笑)。
この是正はおそらく来年のシーズン2、つまり夏前頃には行われると予想できます。このままではさすがに初心者さんがかわいそうです……。
新システム、『力の偉業』も要注目です。
『小さなボーナス』というのも少し書き方が曖昧なので、「アイオニアブーツ」を例に挙げます。
初めて見た時に「これが『小さなボーナス』……?」と我が目を疑いましたが、序盤のアグレッシブな動きを推奨する方法としてはよく考えられていると思います。
というのも、我々が序盤にリードした時に得るものといえば、究極的には「ゴールド差をつける」以外にはありませんでした。そのゴールド差はアイテム差につながり、そしてオブジェクトの支配権につながるわけで、美しい導線ではあるものの、たしかに獲得する報酬はゴールド以外でも成立しえるといえます。
早くもSNSでは『不均衡で健全ではない』という意見が飛び交っています。実際、全プレーヤーがフルビルドになった際はアイテムパワーの差が生まれてしまいますし、視覚的にも相手チームだけなんか靴が強そうなのも気分がいいモノではありません。
順応する他ないとはいえ、プレーヤーのフラストレーションを溜めてしまいそうです。そのあたりの説明、あるいはシステム上の対策は考えてもらいたいところですね。
『LoL』の年末年始名物、ルーンの変更です! 個人的にはルーンはゲームシステムの中で特に好きな項目なので毎年楽しみにしています。
まず「覇道」ツリーの変更から見ていきましょう! 赤いルーンですね。
現行のルーン、「目玉コレクタ―」「ゾンビワード」「ゴーストポロ」はかなり影が薄いルーンでした。どのルーンも満足度が低く、効果も実感しにくかったと言えます。
コンセプトである『アグレッシブなアクションの報酬』をそのままにリワークしたような形のルーンに置き換わり、単純にアダプティブフォースを増加させる以外で報酬がデザインされているため、満足度が高い効果になっています。
個人的に目を引くのは「グリズリー メメント」です。ワードを増やすような働きをするルーンは慎重に調整していた傾向にありましたが、ここにきてキルアクションが成功すればワードを増やしていけるルーンが登場しました。
パッと浮かぶのはタロン/キヤナのジャングル起用で「アンブラル グレイブ」を持ちながら「トリンケット」のままキルに関与していく運用です。チームのアクションに干渉しやすいタロンというチャンピオンで「グリズリー メメント」のスタックを溜めつつ、「アンブラルグレイブ」で相手のワードは無効化していくコンセプトで、高い視界掌握力を持つと言えるでしょう。
「魔道」ツリーの「アクシオム アルカニスト」は、シンプルにアルティメットスキル(以下、ult)を強化する内容で、言うまでもなく強力と言えます。
ユーザーとして想定されるのはやはりultを主軸に戦い、かつ「魔道」ツリーを採用できるメイジになることでしょう。しかし、採用する場合はマナを恒久的に増やせる「マナフローバンド」を諦めることになるのがつらい……! マナを優先するか、マナ管理をシビアにして戦闘のパフォーマンスを上げるか、という選択を迫るデザインとなります。
とはいえ、ultを強化するメイジアイテム「マリグナンス」とのシナジーは計り知れないと思いますし、しばらくは「アクシオム アルカニスト」で戦闘パフォーマンスを上げる試みは積極的になされるでしょう。
個人的には早くメインチャンピオンであるサイラスで運用してみたいところです……!
最後に「テレポート」のリワークについてです。これも非常に興味深い変更なので要チェックです!
ライアットゲームスは近年、「テレポート」の変更に苦心してきました。リリースから15年という月日が流れ、プレーヤー全体のゲーム理解度が上がってくることで、このサモナースペルが強力になったからです。
強力すぎるからといって単に削除してはいけないのが難しいところ。「テレポート」での裏取りは英語圏では「TPフランク」と呼ばれ、相手を囲い込み有利な集団戦を開始するエキサイティングな戦術で、プロシーンにおいても盛り上がる一幕であることは疑いの余地がないでしょう。
また、あまりに汎用性が高いのも問題です。
勝っている時はマップを縦横無尽に駆け回って影響力を出せますし、負けている時は保険として活用できます。ここまでの汎用性は他のサモナースペルにはなく、これこそが多くのプレーヤーが「テレポート」を愛する理由でした。
そこでライアットゲームズはこの「テレポート」を「瞬間移動」ではなく、「光球と化して移動させる効果」に変更するようです。これに伴い、移動時間が発生するので、保険として活用するのは難しくなります。
また、視覚的にも「TPフランク」に対して対処できるようになります。現状、この戦術への対抗策は「テレポート」の音を聞く、あるいは「テレポート」のエフェクトを視認する、のどちらかしかなく、「いつの間にかトップレーナーが背後にいた」なんてことが起こっていました。しかしこれからは移動する光球が見えるのでその点が解消され、競技性が高まると言えます。
ことレーン戦だけに限定してもこのサモナースペルは支配的だったため、今回の変更は素晴らしい内容だと感じます。依然としてダイヤモンド2以上の上位層は選択すると思われますが、プレーヤーの好みによっては他の選択肢を取りやすくなるでしょう!
以上がパッチ25.S1.1の先取り特報になります!
個人的には『LoL』の世界観を体験できるシーズンの変更がお気に入りです! 元々この季節になるとサモナーズリフトは冬仕様に切り替わっていたのですが、そのたびに新鮮な気持ちで試合を行えていました。
それが毎シーズンごと、しかも地域別のデザインに切り替わるというのは楽しみで仕方がありません。その上、完結した「アーケイン」に続くドラマシリーズとも連動するとのことなので、メディアミックスをeスポーツの競技体験で行う一番の好例となり得ます。
最近はめっきり冷え込んできて自分の周囲でも体調を崩す人が増えています。読者の皆様も体調には気を付けて、『年末年始LoL』をお楽しみください!
それでは皆さん、よいお年を!
パッチノート|リーグ・オブ・レジェンド
https://www.leagueoflegends.com/ja-jp/news/tags/patch-notes/
2024 Riot Games, Inc. Used With Permission
さて、今回もパッチノートについて報じて参りますが、この記事はややボリューミーで、バラエティに富んだものになる予感です……! それもそのはず。このパッチから15年目のシーズンであるシーズン2025へと移行する上、『LoL』は変革を迎えます!
変革の内容はひとことでいえば『シーズンそのもののあり方』を変えてしまうもの。新ゲームモード、アイテム調整、新エピックモンスター、新ルーンと目白押しです。一体どんな変化がもたらされ、『LoL』はどういったゲームになっていくのか。順に見ていきましょう!
今回もLoL times様の協力の元、記事を作成しています。
なお、2025年よりパッチノートの公式名称は『25.S1.1』のようになります。冒頭の「25」は西暦の下2ケタで、「S1」は「シーズン1」を指すため、「2025年シーズン1」を、最後の「1」は従来と同じ連番が振られるようです。
ちなみに、シーズン2024のスプリット3は2025年1月8日23:59までで、チャンピオンのロード時間に入っていればその試合までランク褒賞は有効となります。
パッチノート25.S1.1調整内容(予定)
パッチノート25.S1.1は、日本時間2025年1月8日(水)に配信予定です。詳しい調整内容は以下の公式リンクからどうぞ。
PBEパッチノート25.S1.1:チャンピオン・アイテム・システム変更一覧 - LoL Times
LoL 2025 Season1:「災禍の使者アタカン」や「力の偉業」など、ゲーム内アップデート情報まとめ - LoL Times
サモナーズリフトのビジュアルアップデート
シーズン15からは現在のスプリット制の代わりに『Season』が導入され、そのSeasonごとに『LoL』の世界観における各地域をテーマにゲームがアップデートされていきます。なので『シーズン15からのシーズンは3つのSeasonで構成されている』というなんともトンチンカンな構成となっています(笑)。カタカナとアルファベット表記で分けるのは少しゴリ押しが過ぎる気がしますが、公式表記なので致し方ないですね。
記念すべき最初の地域はノクサス。ダリウス/エリス/サミーラ/アンベッサなどが出身としている、軍拡主義を掲げる強大な帝国です。ミニオンやショップ商人、タワーなどはその風土を反映したデザインに生まれ変わります。
また、このパッチで実装されるスキンライン『黒薔薇シリーズ』も、実際にノクサスに存在する『黒薔薇団』をモデルにしているスキンです。スキンにまでとは、徹底して『LoL』の世界観をゲームシステムにまで拡充していきたいようですね!
新エピックモンスター「アタカン」実装
今回の変更で最も目を引くモンスターについてです。その名前を「アタカン」と呼び、すでにライアットゲームズが展開しているデジタルカードゲーム、「レジェンド・オブ・ルーンテラ」では登場しています。古代の悪魔である彼はノクサスの祭事でメイジたちによって召喚され、ルブラン/ブラッドミアとも面識があります。
見た目は強大で禍々しい存在ですが、実際はルブランたちに騙され、利用されていた過去を持つようです。「レジェンド・オブ・ルーンテラ」で彼らが相対すると専用のボイスラインが再生され、彼ら黒薔薇団の面々には「詐欺師め!」と狼狽する音声を聞くことができます。
余談が長くなってしまいました。『LoL』の方に実装されるアタカンのお話に戻ります。
彼は20分が経過するとトップかボット寄りの「リバー」に出現します。それぞれのレーンからリバーに入る入り口付近ですね。どちらに出現するかは14分時点でのキル/アシスト数の多かった方で決定され、事前に『アタカンの巣』が表示されることでプレーヤーには準備する猶予が与えられるようです。巣があるのがちょっとお茶目ですね。
さらにこの14分時点で『災禍のアタカン』『貪欲のアタカン』というどちらの形態になるのかも決定されます。それぞれの特徴を見ていきましょう。
災禍のアタカン
- アクションの多かった試合、つまりキル/アシストが多かった試合ではこの形態で出現する。
- 討伐した側のチームは以後、獲得するエピックモンスターのバフ(バロンナッシャー、リフトヘラルド、ドラゴン)を強化する効果を獲得する。
ブラッドローズ
- 『災禍のアタカン』が討伐されると周囲に『ブラッドローズ』を出現させる。これはプラント系と同じで誰でも通常攻撃で破壊することができ、破壊したプレーヤーは少量の経験値と恒久的なアダプティブフォースを獲得する。
- チャンピオンがデッドした位置にも出現する。
- アクションの多かった試合、つまりキル/アシストが多かった試合ではこの形態で出現する。
- 討伐した側のチームは以後、獲得するエピックモンスターのバフ(バロンナッシャー、リフトヘラルド、ドラゴン)を強化する効果を獲得する。
ブラッドローズ
- 『災禍のアタカン』が討伐されると周囲に『ブラッドローズ』を出現させる。これはプラント系と同じで誰でも通常攻撃で破壊することができ、破壊したプレーヤーは少量の経験値と恒久的なアダプティブフォースを獲得する。
- チャンピオンがデッドした位置にも出現する。
貪欲のアタカン
- アクションの少なかった試合、つまりキル/アシストが少なかった試合ではこの形態で出現する。
- 討伐した側のチームは全員が制限時間付きかつ、一度きりの復活するバフを獲得する。
→デスした瞬間、本拠地で復活する。アクシャンのパッシブと似たような効果。
- さらに敵チャンピオンのキル/アシスト時の獲得ゴールドを恒久的に上昇させるバフが付与される。
- アクションの少なかった試合、つまりキル/アシストが少なかった試合ではこの形態で出現する。
- 討伐した側のチームは全員が制限時間付きかつ、一度きりの復活するバフを獲得する。
→デスした瞬間、本拠地で復活する。アクシャンのパッシブと似たような効果。
- さらに敵チャンピオンのキル/アシスト時の獲得ゴールドを恒久的に上昇させるバフが付与される。
さらに、彼の実装に伴いリフトヘラルド、バロンナッシャーたちの登場タイミングは後ろ倒しになり、それぞれ16:00、25:00に出現するようになります。
実装する目的としては「プレーヤーの行動を通じてその試合の物語を表現する」と銘打っていますが、つまりこれはチームの傾向にしっかりとフィットしたエピックモンスターを準備してきたと言えるでしょう。
例えば、今までは前半戦を見据えたチーム構成の場合、ドラゴンの主導権を獲得するのが一般的でした。これはジャングルのボットでの活動を半ば強制させるもので、チーム構成段階からほぼ決定されており、プレーヤーの行動に基づいた意思決定ではありません。
アタカンの実装によって、チームのピック段階の構成に関わらず、『試合展開に応じてゲームプランを構築できるようになった』というのは素晴らしいデザインであると言わざるを得ません。
とはいえ、エピックモンスターの簡略化は急務と考えます。シーズン15からは、
- バロンナッシャー(3形態)
- アタカン(2形態)
- リフトヘラルド
- ヴォイドマイト
- ドラゴン(4形態)
- エルダードラゴン
と、さすがに多くなりすぎています。バロンの形態に関してはすべて完璧に把握しているプレーヤーが果たして何%いるのか疑問です(笑)。
この是正はおそらく来年のシーズン2、つまり夏前頃には行われると予想できます。このままではさすがに初心者さんがかわいそうです……。
アグレッシブな行動への報酬「力の偉業」
新システム、『力の偉業』も要注目です。
力の偉業
- 下記3種を指定オブジェクトとする。
ノクサスのバフ
- 獲得した側のチーム全員のティア2ブーツ(マーキュリーブーツ等、通常のブーツをアップグレードしたアイテム)に小さなボーナスを即座に付与する。
- ティア2ブーツをまだ購入していなかった場合は、アップグレードした場合に適用される。
- 下記3種を指定オブジェクトとする。
- ファーストブラッド
- ファーストタワー
- 序盤エピックモンスター3体(ドラゴン、リフトヘラルド、ヴォイドグラブ×3)
ノクサスのバフ
- 獲得した側のチーム全員のティア2ブーツ(マーキュリーブーツ等、通常のブーツをアップグレードしたアイテム)に小さなボーナスを即座に付与する。
- ティア2ブーツをまだ購入していなかった場合は、アップグレードした場合に適用される。
『小さなボーナス』というのも少し書き方が曖昧なので、「アイオニアブーツ」を例に挙げます。
真紅のアイオニア ブーツ(アイオニア ブーツから強化)
- 完成アイテムを2つ所有している必要がある。
- スキルヘイスト:10 → 25
- 移動速度:45 → 50
- サモナースペルへイストは据え置き
- [新] 固有効果『ノクサスの加速』
→ 味方をスキルで強化する、スキルで守る、敵チャンピオンにスキルでダメージを与える、またはサモナースぺルを使用すると、4秒間8%の移動速度を獲得。
- 完成アイテムを2つ所有している必要がある。
- スキルヘイスト:10 → 25
- 移動速度:45 → 50
- サモナースペルへイストは据え置き
- [新] 固有効果『ノクサスの加速』
→ 味方をスキルで強化する、スキルで守る、敵チャンピオンにスキルでダメージを与える、またはサモナースぺルを使用すると、4秒間8%の移動速度を獲得。
初めて見た時に「これが『小さなボーナス』……?」と我が目を疑いましたが、序盤のアグレッシブな動きを推奨する方法としてはよく考えられていると思います。
というのも、我々が序盤にリードした時に得るものといえば、究極的には「ゴールド差をつける」以外にはありませんでした。そのゴールド差はアイテム差につながり、そしてオブジェクトの支配権につながるわけで、美しい導線ではあるものの、たしかに獲得する報酬はゴールド以外でも成立しえるといえます。
早くもSNSでは『不均衡で健全ではない』という意見が飛び交っています。実際、全プレーヤーがフルビルドになった際はアイテムパワーの差が生まれてしまいますし、視覚的にも相手チームだけなんか靴が強そうなのも気分がいいモノではありません。
順応する他ないとはいえ、プレーヤーのフラストレーションを溜めてしまいそうです。そのあたりの説明、あるいはシステム上の対策は考えてもらいたいところですね。
新しいルーンとテレポートのリワーク
『LoL』の年末年始名物、ルーンの変更です! 個人的にはルーンはゲームシステムの中で特に好きな項目なので毎年楽しみにしています。
[新] 第六感(「ゾンビワード」から置き換え)
- 自動的に周囲の未追跡で未発見のワードを感知し、味方チームのために追跡する。
- レベル 11:さらにそのワードを10秒間可視化する。
- クールダウン:300 (近接) / 360 (遠隔) 秒
- 自動的に周囲の未追跡で未発見のワードを感知し、味方チームのために追跡する。
- レベル 11:さらにそのワードを10秒間可視化する。
- クールダウン:300 (近接) / 360 (遠隔) 秒
[新] グリスリー メメント(「ゴーストポロ」から置き換え)
- チャンピオンからキルまたはアシストを奪うと『メメント』を1個獲得する。最大合計25個まで。
- 『メメント』を回収するごとに、トリンケットスキルヘイストが4増加する。
- 視界トリンケットが存在しないゲームモードでは、代わりにメメントを獲得するごとにサモナースペルヘイストが2増加する。
- チャンピオンからキルまたはアシストを奪うと『メメント』を1個獲得する。最大合計25個まで。
- 『メメント』を回収するごとに、トリンケットスキルヘイストが4増加する。
- 視界トリンケットが存在しないゲームモードでは、代わりにメメントを獲得するごとにサモナースペルヘイストが2増加する。
[新] ディープワード(「目玉コレクター」から置き換え)
- 敵ジャングル内の自分のワードが『ディープワード』になる。
- 『ディープワード』は体力が+1増加し、効果時間が+30 – 45秒(トリンケットステルスワードは+30 – 120秒)増加する。
- レベル 11:川のなかにあるワードも『ディープワード』になる。
- 敵ジャングル内の自分のワードが『ディープワード』になる。
- 『ディープワード』は体力が+1増加し、効果時間が+30 – 45秒(トリンケットステルスワードは+30 – 120秒)増加する。
- レベル 11:川のなかにあるワードも『ディープワード』になる。
[新] アクシオム アルカニスト(「魔除けのオーブ」から置き換え)
- 自分のアルティメットスキルのダメージ、回復、シールド効果が14%増加する。(範囲ダメージは9%)
- 敵チャンピオンからキルまたはアシストを奪うとアルティメットスキルの現在のクールダウンが7%短縮される。
- 自分のアルティメットスキルのダメージ、回復、シールド効果が14%増加する。(範囲ダメージは9%)
- 敵チャンピオンからキルまたはアシストを奪うとアルティメットスキルの現在のクールダウンが7%短縮される。
まず「覇道」ツリーの変更から見ていきましょう! 赤いルーンですね。
現行のルーン、「目玉コレクタ―」「ゾンビワード」「ゴーストポロ」はかなり影が薄いルーンでした。どのルーンも満足度が低く、効果も実感しにくかったと言えます。
コンセプトである『アグレッシブなアクションの報酬』をそのままにリワークしたような形のルーンに置き換わり、単純にアダプティブフォースを増加させる以外で報酬がデザインされているため、満足度が高い効果になっています。
個人的に目を引くのは「グリズリー メメント」です。ワードを増やすような働きをするルーンは慎重に調整していた傾向にありましたが、ここにきてキルアクションが成功すればワードを増やしていけるルーンが登場しました。
パッと浮かぶのはタロン/キヤナのジャングル起用で「アンブラル グレイブ」を持ちながら「トリンケット」のままキルに関与していく運用です。チームのアクションに干渉しやすいタロンというチャンピオンで「グリズリー メメント」のスタックを溜めつつ、「アンブラルグレイブ」で相手のワードは無効化していくコンセプトで、高い視界掌握力を持つと言えるでしょう。
「魔道」ツリーの「アクシオム アルカニスト」は、シンプルにアルティメットスキル(以下、ult)を強化する内容で、言うまでもなく強力と言えます。
ユーザーとして想定されるのはやはりultを主軸に戦い、かつ「魔道」ツリーを採用できるメイジになることでしょう。しかし、採用する場合はマナを恒久的に増やせる「マナフローバンド」を諦めることになるのがつらい……! マナを優先するか、マナ管理をシビアにして戦闘のパフォーマンスを上げるか、という選択を迫るデザインとなります。
とはいえ、ultを強化するメイジアイテム「マリグナンス」とのシナジーは計り知れないと思いますし、しばらくは「アクシオム アルカニスト」で戦闘パフォーマンスを上げる試みは積極的になされるでしょう。
個人的には早くメインチャンピオンであるサイラスで運用してみたいところです……!
最後に「テレポート」のリワークについてです。これも非常に興味深い変更なので要チェックです!
テレポート:リワーク
- 詠唱時間:4秒 → 3秒
- 最大移動時間:5秒/4秒(真テレポート時)
- [変更] 瞬間移動するのではなく、ARAMのへクスゲートのように移動するように。
- [変更] ミニオンとワードが再び選択できるように。
- クールダウン:360秒 → 300秒
- クールダウン(真テレポート時):330 – 240秒 → 300 – 240秒
- 詠唱時間:4秒 → 3秒
- 最大移動時間:5秒/4秒(真テレポート時)
- [変更] 瞬間移動するのではなく、ARAMのへクスゲートのように移動するように。
- [変更] ミニオンとワードが再び選択できるように。
- クールダウン:360秒 → 300秒
- クールダウン(真テレポート時):330 – 240秒 → 300 – 240秒
ライアットゲームスは近年、「テレポート」の変更に苦心してきました。リリースから15年という月日が流れ、プレーヤー全体のゲーム理解度が上がってくることで、このサモナースペルが強力になったからです。
強力すぎるからといって単に削除してはいけないのが難しいところ。「テレポート」での裏取りは英語圏では「TPフランク」と呼ばれ、相手を囲い込み有利な集団戦を開始するエキサイティングな戦術で、プロシーンにおいても盛り上がる一幕であることは疑いの余地がないでしょう。
また、あまりに汎用性が高いのも問題です。
勝っている時はマップを縦横無尽に駆け回って影響力を出せますし、負けている時は保険として活用できます。ここまでの汎用性は他のサモナースペルにはなく、これこそが多くのプレーヤーが「テレポート」を愛する理由でした。
そこでライアットゲームズはこの「テレポート」を「瞬間移動」ではなく、「光球と化して移動させる効果」に変更するようです。これに伴い、移動時間が発生するので、保険として活用するのは難しくなります。
また、視覚的にも「TPフランク」に対して対処できるようになります。現状、この戦術への対抗策は「テレポート」の音を聞く、あるいは「テレポート」のエフェクトを視認する、のどちらかしかなく、「いつの間にかトップレーナーが背後にいた」なんてことが起こっていました。しかしこれからは移動する光球が見えるのでその点が解消され、競技性が高まると言えます。
ことレーン戦だけに限定してもこのサモナースペルは支配的だったため、今回の変更は素晴らしい内容だと感じます。依然としてダイヤモンド2以上の上位層は選択すると思われますが、プレーヤーの好みによっては他の選択肢を取りやすくなるでしょう!
まとめ
- 新しい変更の目白押し!
- 全体的にはアグレッシブな行動を推奨するシーズンになりそう
- テレポートの変更もあるので消極的なプレーはより難しくなる
以上がパッチ25.S1.1の先取り特報になります!
個人的には『LoL』の世界観を体験できるシーズンの変更がお気に入りです! 元々この季節になるとサモナーズリフトは冬仕様に切り替わっていたのですが、そのたびに新鮮な気持ちで試合を行えていました。
それが毎シーズンごと、しかも地域別のデザインに切り替わるというのは楽しみで仕方がありません。その上、完結した「アーケイン」に続くドラマシリーズとも連動するとのことなので、メディアミックスをeスポーツの競技体験で行う一番の好例となり得ます。
最近はめっきり冷え込んできて自分の周囲でも体調を崩す人が増えています。読者の皆様も体調には気を付けて、『年末年始LoL』をお楽しみください!
それでは皆さん、よいお年を!
パッチノート25.S1.1概要(1月8日正式公開)
パッチノート|リーグ・オブ・レジェンド
https://www.leagueoflegends.com/ja-jp/news/tags/patch-notes/
2024 Riot Games, Inc. Used With Permission
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