【連載】ねむしの『LoL』2024シーズン パッチノート先取り速報
【『LoL』パッチノート先取り速報:パッチ14.14編】今シーズン初のナーフ調整! その裏で、強化の中にはあの人気アサシンの姿も?
こんにちは! 『リーグ・オブ・レジェンド』(LoL)のライター、ねむしです。
さて、今回も『LoL』リードゲームプレイデザイナーであるMatt Leung-Harrison氏が公開されているパッチ14.14での調整予告と、その内容をまとめてくれているSpiderexe氏のポストや日ごろX(旧Twitter)で発信している情報を元に、パッチノートの”前段階”である「調整予告」を元にメタを予測していく、「パッチノート先取り速報」をお届けします!
日本時間2024年7月17日(水)に配信予定のパッチノート14.14は、メタチャンピオン全般への弱体化をメインに据えた、環境に強烈に変化を与える変更になりそうです。
主な変更点は以下の通りです。
チャンピオンバフ
チャンピオンナーフ
チャンピオン調整
システムナーフ
順を追って見ていきましょう!
まず今回の変更の前に、現状のミッド・ジャングルにおけるメタをおさらいしておきましょう。
この2ロールは密接に結びついており、お互いを補完し合ったり、チーム構成の根幹を担う組み合わせをしたりします。そのような中で現在「AP(魔力系)ジャングル+AD(攻撃力系)ミッド」の組み合わせが強力で環境を席巻しています。
エリート帯(ダイヤモンド2以上)においては特に顕著となり、トリスターナ/コーキと、リリア/ニダリー/ブランドといったペアが人気です。どちらのグループも序盤から終盤まで隙がほとんどない上に、安定してファームできるため、プロシーンを筆頭にリスク管理のできるプレイヤー層に選ばれています。
この現状をさすがに問題視したためか、今回はナーフ調整を決定した模様です。興味深いその内容を見ていきましょう!
ADミッド(マークスマン)の調整とその意図
この調整は正直「うまい」と思いました。両名の問題点をしっかりと認識しているように思います。
現在のソロレーンにおけるマークスマンの強さの根幹はその『安定性』にあります。「フリートフットワーク」と「体力吸収」(栄華ルーン)により無尽蔵のレーン維持力を持つ上に、ブリンクスキル(両名ともW)によりそれを咎めることが困難。いざ戦闘になったとしても、クラスの性質上スキルが強力になっていく前段階から通常攻撃で優位に立てるため序盤から強力と、ほとんど隙がありません。
今回はこの安定性の根幹を担うパーツにメスを入れる調整です。まず少し問題な数値感であるルーン「体力吸収」がナーフされます。
このナーフは2人を狙い撃ちしています。特にトリスターナは「体力吸収」を取ってしまうと明らかにマナが厳しいことになるため、今後は「冷静沈着」(栄華ルーン)を取らざるを得ません。あるいは「ビスケットデリバリー」(魔道ルーン)をサブルーンで取るか、でしょうが、その場合は非常に強力な「打ちこわし」(不滅ルーン)を諦めることになります。つまり、彼女のメジャーなセットアップを諦めさせる調整というワケです。
APジャングルの調整とその意図
続いて、APジャングルの方を見ていきましょう。
ブランド/ザイラはもはや最近のパッチノートでは恒例のようにナーフされていますね……。
このパッチの目玉といえるのがこの大規模なAPジャングラーへのナーフです。統計サイトの上部に名を連ねるような面々が軒並み、それこそ根こそぎといった形で調整される予定で、環境に与えるインパクトを確かなものにしたい意図を感じ取れます。
相対的に、彼らを苦手とするADジャングラーからすると吉報でしかありません。特に現状でもすでに活躍中のヴィエゴ/リー・シン/カ=ジックスはより活躍の場を増やすことでしょう。
全員そこそこの難易度がありますが、挑戦するのには好機と言えます!
このシーズンでは珍しく、今回バフ調整されるチャンピオンは少ないパッチです……が、上がってきそうなチャンピオンはチラホラいます。
まずはこの不死身のタンクになりがちなチャンピオンたちから!
両名ともタンクビルドの際に重宝されるスキルがバフされます。
特にチョ=ガスのEはファームで盛んに使われるスキルのため、見た目以上に彼の強さを後押ししてくれることでしょう。
そして今のタンクと言えば「ワーモグ アーマー」です。こちらにも調整が来ます。
強力なタンクアイテムのこちらがナーフされますが、両名ともに自身のスキルで体力が増加していく特徴があるため、それほど影響がありません。レオナ/ノーチラスのようなタンクサポートには苦しい調整であり、このまま環境からタンクが少なくなっていくとしたら、余計に彼らのようなメインタンクは重宝されるでしょう。
そして嫌われがちなあのアサシンにも注目の変更が。
初心者さんからは「赤いバッテンがついたと思っていたら死んでいた」でおなじみのゼドが、満を持してのバフをもらいます。しかもこれはかなりの強化です。
メイン火力であるQのダメージ増加は単純に強力ですし、熟練のゼド使いであれば活かすことのできる「E命中時のWのクールダウン解消」の部分にバフ。
そもそも今彼がこんなに強化されるほど弱いかと言われるといささか疑問です。間違いなく勝率は大きく伸びるとみてよいでしょう。僕もこれから彼を見る機会が増えると思うと少し憂鬱です……。
以上がパッチ14.14の先取り速報になります!
ナーフが非常に多いものの、内容自体は居場所が完全になくならないように問題点だけを狙い撃ちした良い内容のものがほとんどという印象です。こういった内容であれば、影響を受けるチャンピオンを「メインに据えているプレイヤーも、環境に愚痴をこぼしているプレイヤーも、それぞれが納得できると言えます。
そしてこのパッチ14.14からは注目のゲームモード「スウォーム」がやってきます!
いわゆる「ヴァンサバライク」(Vampire Surviver)なモードをおなじみのチャンピオンたちで、しかも味方と協力してプレイできるなんて夢のようです! フレンドとプレイするのが待ちきれません。
ここまで読んでいただきありがとうございました。それでは、次のパッチ14.15編でお会いしましょう!
パッチノート14.14
https://www.leagueoflegends.com/ja-jp/news/game-updates/patch-14-14-notes/
パッチノート|リーグ・オブ・レジェンド
https://www.leagueoflegends.com/ja-jp/news/tags/patch-notes/
2024 Riot Games, Inc. Used With Permission
さて、今回も『LoL』リードゲームプレイデザイナーであるMatt Leung-Harrison氏が公開されているパッチ14.14での調整予告と、その内容をまとめてくれているSpiderexe氏のポストや日ごろX(旧Twitter)で発信している情報を元に、パッチノートの”前段階”である「調整予告」を元にメタを予測していく、「パッチノート先取り速報」をお届けします!
パッチ14.14調整内容(予定)
日本時間2024年7月17日(水)に配信予定のパッチノート14.14は、メタチャンピオン全般への弱体化をメインに据えた、環境に強烈に変化を与える変更になりそうです。
主な変更点は以下の通りです。
チャンピオンバフ
- アフェリオス
- チョ=ガス
- ジェイス
- サイオン
- スモルダー
- ティーモ
- ゼド
チャンピオンナーフ
- ベル=ヴェス
- ブランド
- コーキ
- ジャックス
- キンドレッド
- リリア
- ニダリー
- ランブル
- トリスターナ
- ザイラ
チャンピオン調整
- オレリオン・ソル
- ヘカリム
- イレリア
- ミリオ
システムナーフ
- 体力吸収(「栄華」ルーン)
- ワーモグ アーマー
Full 14.14 Preview!
— Matt Leung-Harrison (@RiotPhroxzon) July 10, 2024
14.14 comes with Aurora and Swarm!! Get hype!!
Both of these projects have been labors of love. Each of the pods working on these projects poured their heart and soul into them. I'm not going to give too much info here and let the teams and their Publishing… pic.twitter.com/dhI6Tuonwy
順を追って見ていきましょう!
メタのおさらい「APジャングル+ADミッド」
まず今回の変更の前に、現状のミッド・ジャングルにおけるメタをおさらいしておきましょう。
この2ロールは密接に結びついており、お互いを補完し合ったり、チーム構成の根幹を担う組み合わせをしたりします。そのような中で現在「AP(魔力系)ジャングル+AD(攻撃力系)ミッド」の組み合わせが強力で環境を席巻しています。
エリート帯(ダイヤモンド2以上)においては特に顕著となり、トリスターナ/コーキと、リリア/ニダリー/ブランドといったペアが人気です。どちらのグループも序盤から終盤まで隙がほとんどない上に、安定してファームできるため、プロシーンを筆頭にリスク管理のできるプレイヤー層に選ばれています。
この現状をさすがに問題視したためか、今回はナーフ調整を決定した模様です。興味深いその内容を見ていきましょう!
ADミッド(マークスマン)の調整とその意図
トリスターナ:ナーフ
- 基礎マナ:250 → 350
- Qのマナコスト:0 → 50
- Wのマナコスト:60 → 50
- 基礎マナ:250 → 350
- Qのマナコスト:0 → 50
- Wのマナコスト:60 → 50
コーキ:ナーフ
- 基礎体力:640 → 610
- 基礎体力:640 → 610
この調整は正直「うまい」と思いました。両名の問題点をしっかりと認識しているように思います。
現在のソロレーンにおけるマークスマンの強さの根幹はその『安定性』にあります。「フリートフットワーク」と「体力吸収」(栄華ルーン)により無尽蔵のレーン維持力を持つ上に、ブリンクスキル(両名ともW)によりそれを咎めることが困難。いざ戦闘になったとしても、クラスの性質上スキルが強力になっていく前段階から通常攻撃で優位に立てるため序盤から強力と、ほとんど隙がありません。
今回はこの安定性の根幹を担うパーツにメスを入れる調整です。まず少し問題な数値感であるルーン「体力吸収」がナーフされます。
体力吸収:ナーフ
- 回復値:2-20 → 1-23
(※レベル1-12でナーフ、13-18でバフ)
- 回復値:2-20 → 1-23
(※レベル1-12でナーフ、13-18でバフ)
このナーフは2人を狙い撃ちしています。特にトリスターナは「体力吸収」を取ってしまうと明らかにマナが厳しいことになるため、今後は「冷静沈着」(栄華ルーン)を取らざるを得ません。あるいは「ビスケットデリバリー」(魔道ルーン)をサブルーンで取るか、でしょうが、その場合は非常に強力な「打ちこわし」(不滅ルーン)を諦めることになります。つまり、彼女のメジャーなセットアップを諦めさせる調整というワケです。
APジャングルの調整とその意図
続いて、APジャングルの方を見ていきましょう。
ブランド:ナーフ
- Eのダメージ:60-160 → 55-155
- Eのクールダウン:12-8秒 → 13-9秒
- Eのダメージ:60-160 → 55-155
- Eのクールダウン:12-8秒 → 13-9秒
リリア:ナーフ
- パッシブのチャンピオンに複数命中した時の回復値:33%(最大232%) → 15%(最大160%)
- パッシブのチャンピオンに複数命中した時の回復値:33%(最大232%) → 15%(最大160%)
ニダリー:ナーフ
- Wのダメージ:60-210 + 30%AP → 55-190 + 30%AP + (新)50%AD
- Eのダメージ:80-260 + 45%AP + 40%AD → 70-250 + 40%AP + 70%AD
※いずれもクーガー形態
- Wのダメージ:60-210 + 30%AP → 55-190 + 30%AP + (新)50%AD
- Eのダメージ:80-260 + 45%AP + 40%AD → 70-250 + 40%AP + 70%AD
※いずれもクーガー形態
ザイラ:ナーフ
- 植物のダメージ:16-84 + 18%AP→15-75 + 20%AP
- 植物の中立モンスターに対しての追加ダメージ :60-100 + 50-100
- 植物のダメージ:16-84 + 18%AP→15-75 + 20%AP
- 植物の中立モンスターに対しての追加ダメージ :60-100 + 50-100
ブランド/ザイラはもはや最近のパッチノートでは恒例のようにナーフされていますね……。
このパッチの目玉といえるのがこの大規模なAPジャングラーへのナーフです。統計サイトの上部に名を連ねるような面々が軒並み、それこそ根こそぎといった形で調整される予定で、環境に与えるインパクトを確かなものにしたい意図を感じ取れます。
相対的に、彼らを苦手とするADジャングラーからすると吉報でしかありません。特に現状でもすでに活躍中のヴィエゴ/リー・シン/カ=ジックスはより活躍の場を増やすことでしょう。
全員そこそこの難易度がありますが、挑戦するのには好機と言えます!
注目のチャンピオンたち
このシーズンでは珍しく、今回バフ調整されるチャンピオンは少ないパッチです……が、上がってきそうなチャンピオンはチラホラいます。
まずはこの不死身のタンクになりがちなチャンピオンたちから!
サイオン:バフ
- Wのダメージ:40-140 + 対象の体力の10-14% → 40-140 + 14%固定
- Wのダメージ:40-140 + 対象の体力の10-14% → 40-140 + 14%固定
チョ=ガス:バフ
- Qのダメージ:80-320 → 80-340
- Eのダメージ:22-82 → 20-100
- Qのダメージ:80-320 → 80-340
- Eのダメージ:22-82 → 20-100
両名ともタンクビルドの際に重宝されるスキルがバフされます。
特にチョ=ガスのEはファームで盛んに使われるスキルのため、見た目以上に彼の強さを後押ししてくれることでしょう。
そして今のタンクと言えば「ワーモグ アーマー」です。こちらにも調整が来ます。
ワーモグ アーマー:ナーフ
- 固有効果『ワーモグの心臓』の発動条件:増加体力が1300以上 → 増加体力が1600以上
※『ワーモグの心臓』……増加体力が1300以上の場合、毎秒最大体力の5%を回復し、移動速度が10%増加する。敵チャンピオンからダメージを受けると6秒 (チャンピオン以外なら3秒) のCDに入る
- 固有効果『ワーモグの心臓』の発動条件:増加体力が1300以上 → 増加体力が1600以上
※『ワーモグの心臓』……増加体力が1300以上の場合、毎秒最大体力の5%を回復し、移動速度が10%増加する。敵チャンピオンからダメージを受けると6秒 (チャンピオン以外なら3秒) のCDに入る
強力なタンクアイテムのこちらがナーフされますが、両名ともに自身のスキルで体力が増加していく特徴があるため、それほど影響がありません。レオナ/ノーチラスのようなタンクサポートには苦しい調整であり、このまま環境からタンクが少なくなっていくとしたら、余計に彼らのようなメインタンクは重宝されるでしょう。
そして嫌われがちなあのアサシンにも注目の変更が。
ゼド:バフ
- Qのダメージ:70-210 → 80-220
- E命中時のWのクールダウン解消 → チャンピオン1体あたり2秒→3秒
- Qのダメージ:70-210 → 80-220
- E命中時のWのクールダウン解消 → チャンピオン1体あたり2秒→3秒
初心者さんからは「赤いバッテンがついたと思っていたら死んでいた」でおなじみのゼドが、満を持してのバフをもらいます。しかもこれはかなりの強化です。
メイン火力であるQのダメージ増加は単純に強力ですし、熟練のゼド使いであれば活かすことのできる「E命中時のWのクールダウン解消」の部分にバフ。
そもそも今彼がこんなに強化されるほど弱いかと言われるといささか疑問です。間違いなく勝率は大きく伸びるとみてよいでしょう。僕もこれから彼を見る機会が増えると思うと少し憂鬱です……。
まとめ
- ナーフがメインの調整
- ジャングルでのAD/APのバランスはややAD優勢に落ち着くか
- アツい“タンクトップ”のプッシュは続く
以上がパッチ14.14の先取り速報になります!
ナーフが非常に多いものの、内容自体は居場所が完全になくならないように問題点だけを狙い撃ちした良い内容のものがほとんどという印象です。こういった内容であれば、影響を受けるチャンピオンを「メインに据えているプレイヤーも、環境に愚痴をこぼしているプレイヤーも、それぞれが納得できると言えます。
そしてこのパッチ14.14からは注目のゲームモード「スウォーム」がやってきます!
いわゆる「ヴァンサバライク」(Vampire Surviver)なモードをおなじみのチャンピオンたちで、しかも味方と協力してプレイできるなんて夢のようです! フレンドとプレイするのが待ちきれません。
ここまで読んでいただきありがとうございました。それでは、次のパッチ14.15編でお会いしましょう!
パッチノート14.14概要(7月17日正式公開)
パッチノート14.14
https://www.leagueoflegends.com/ja-jp/news/game-updates/patch-14-14-notes/
パッチノート|リーグ・オブ・レジェンド
https://www.leagueoflegends.com/ja-jp/news/tags/patch-notes/
2024 Riot Games, Inc. Used With Permission
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