【連載】ねむしの『LoL』パッチノート先取り速報

【『LoL』パッチノート先取り速報:パッチ25.18編】 環境を落ち着かせ、可能性をもたらすパッチ! 新メイジの開拓、そして環境を席巻するブライアーの調整をチェック

2025.9.10 ねむし

こんにちは! 『リーグ・オブ・レジェンド』(LoL)のライター、ねむしです。

さて、今回も『LoL』リードゲームプレーデザイナーであるMatt Leung-Harrison氏のパッチ25.18での調整予告と、その内容をまとめてくれているSpiderexe氏のポストや日ごろX(旧Twitter)で発信している情報、そして最新公式情報を正確に翻訳しお届けしている『LoL Times』様を元に、パッチノートの”前段階”である「調整予告」を元にメタを予測していく、「パッチノート先取り速報」をお届けします!

また、本企画で扱うすべてのステータス用語は、公式表記ではなくコミュニティで受け入れられているアルファベット表記に準じます。

  • 攻撃力 → AD (Attack Damage)
  • 魔力 → AP (Ability Power)
  • 物理防御 → AR (Armor)
  • 魔法防御 → MR (Magic Resistance)
  • 体力 → HP (Hit Points)
  • 攻撃速度 → AS (Attack Speed)
  • 移動速度 → MS (Movement Speed)


パッチノート25.18調整内容(予定)


パッチノート25.18は日本時間2025年9月10日(水)に配信されます。今回のパッチは外れ値の修正をメインに、新たなポテンシャルピックを発掘する内容となりそうです。主な変更点は以下の通りです。


チャンピオンバフ
  • アムム
  • アッシュ
  • カシオペア
  • ガレン
  • フェイ
  • ジェイス
  • ヴェル=コズ

チャンピオンナーフ
  • アニー
  • オーロラ
  • アジール
  • ガリオ
  • キヤナ
  • サイラス
  • ボリベア
  • ユナラ

チャンピオン調整

  • ブライアー
  • イラオイ
  • タリヤ

システムバフ
  • バミシンダー
  • サンファイア ケープ



 暴れすぎたチャンピオンたち ──ミッドメイジへのナーフ




攻撃的なチャンピオンが多数強化されたことにより、ゲーム全体の序盤から有利を取り、勝ち切る機運が高まりました。それらのチャンピオンは時間が経過した現在でもいいパフォーマンスを継続しており、さすがにナーフせざるを得ないと判断したようです。


キヤナ:ナーフ

- 基本ステータス
基本攻撃力:66 >> 64
レベル毎の物理防御増加:4.7 >> 4.5
- パッシブ
ダメージ:15 – 83 + (30% 増加AD) + (30% AP) >> 15 – 83 + (25% 増加AD) + (30% AP)

サイラス:ナーフ

- パッシブ
中立モンスターへのダメージ倍率:150% >> 130%


まずこの2人は環境が味方をしているのにも関わらず、やや不可思議な本人たちへのバフが行われ、圧倒的なチャンピオンパワーを手にしました。

両名ともに練度の高いプレーヤーが扱えば試合をキャリーしきれるポテンシャルがあり、その上でミッドとジャングルのフレックスピックなのも性能を下支えしています。


特にキヤナは前パッチ25.17の「プロフェインハイドラ」の大幅なバフもしっかりと享受したため、彼女を扱えるプレーヤーが多いダイヤモンド帯以上では驚異的な存在感を示しています──高速ファーム、高い小規模戦性能、盤面をひっくり返せるアルティメット、そして半永久的に行うインビジブル……ここ数年で最も手に付けられないほど強力になってしまったと自信を持って言えます。




そんな彼女も基礎ステータスからしっかりめのナーフが行われます。この変更で序盤のアクションがかなり行いづらくなるため、パフォーマンスの大幅な低下は免れません。メタピックになる前の彼女のように、勝ちきるためにはかなりの練度が要求されるピックとなるでしょう。


また、プロシーンでも安定感あるピックとして活躍している3名のメイジにもメスが入ります。


アジール:ナーフ

- 基本ステータス
レベル毎の攻撃速度増加:5.5% >> 5%
- W
ダメージ:0 – 45 (レベル) + 50 – 110 (スキルレベル) + (45 – 65%AP) >> 0 – 45 (レベル) + 50 – 110 (スキルレベル) + (40 – 60%AP)

アニー:ナーフ

- W
ダメージ:70 – 250 +(80% AP) >> 70 – 230 +(80% AP)
- R
魔法防御貫通増加:15 – 20% >> 10 – 20%

ガリオ:ナーフ

- パッシブ
ダメージ:15 – 115 + (100% AD) + (45% AP) + (60% 増加MR) >> 15 – 115 + (100% AD) + (40% AP) + (60% 増加MR)
- Q
竜巻ダメージ(1Hit):対象の最大HPの 2.5% + (1% AP)% >> 2% + (1% AP)%


チーム全体のコンボパーツとして機能しながら、レーン戦も安定させるパワーを持つ3人が標的となりました。長い間彼らはミッドのコアメンバーとして活躍しており、循環が必要と判断されたようです。

プロシーンにフォーカスした、かなりしっかりめのナーフとなっているため、我々一般プレーヤーへのインパクトはかなりのものになります。いずれも2カ所にナーフが入るため、キャリーポテンシャルが落ち込むことはもちろん、昨今台頭してきているアサシンへの対処も難しくなってきそうです。




メジャーピックが軒並みナーフとなり、このパッチ25.18ではミッドの存在感を出すのが難しくなってきそうな気配があります。


メイジへのバックアップ ──ボットレーンでの活躍に期待





とはいえ、メイジたちもナーフばかりではありません。しっかりとピックの可能性を広げてくれています!


フェイ:バフ

- パッシブ
ダメージ:35 – 230 + (30% AP) >> 35 – 230 + (35% AP)
- WQ
移動速度増加:20 – 30% + (2% AP) >> 30 – 40% + (3% AP)
- E(派生スキルすべてに適用)
ダメージ:70 – 230 + (60% AP) >> 70 – 230 + (65% AP)

ヴェル=コズ:バフ

- E
クールダウン:14 – 12秒 >> 12 – 10秒
- R
ダメージ(1Hit):45 – 80 + (12.5% AP) >> 45 – 92.5 + (12.5% AP)

カシオペア:バフ

- 基本ステータス
基本マナ:400 >> 450
- E
「毒」付与対象への追加ダメージ:20 – 100 + (55% AP) >> 20 – 112 + (55% AP)


全員ここ数パッチのアサシンの台頭による急激な機動力の増加についていけておらず、パフォーマンスが落ち込んでいます。そのため彼らを支援するのは妥当といえますね。

とはいえ、フェイのパッシブも含めた3カ所のバフは今回のパッチノートの目玉と言ってもいいほどのインパクトがあります。元々彼はパフォーマンスがかなりいいところを、少しプレーする難易度が上がった程度だったため、この規模感のバフはトップメタのピックに返り咲く内容です。




ヴェル=コズに関してもジワジワと彼本人の性能が高まっています。アルティメットで足を止めてしまう特性上、ピックする場面は選びますが、ミッド/サポートで十分に活躍できるポテンシャルとなることは疑いようがありません。

バードマルファイトのような相手がいるときは「ヴァーダント バリア」を購入することを忘れずに。スペルシールドにより、彼のultを中断させる動きから守ってくれます!




カシオペアは逆にミッド以外での活躍が期待できそうな内容です。パッチ25.14でコアアイテムである「ロッド オブ エイジス」がマナ方面でバフを受けましたから、今回の彼女自身のマナ増加と合わせ、「アークエンジェルスタッフ」のマナを魔力に変換する効果を享受できます。

Eの追加ダメージも上昇し、レーニングはさらに強力になっています。トップやボットレーナ―としての継続ダメージを出すピックとしていい立ち位置になれるはずです。




最後のカシオペアでもふれましたが、ボットメイジの強さは少し期待できるパッチに思えます。3名ともに役割を全うできますし、このパッチではアッシュ以外の目立ったマークスマンのバフがありません。

その上、前回パッチ25.17での「プロフェイン ハイドラ」のバフにより、トップ/ジャングル/ミッドでADダメージが確保しやすい環境となっています。ADCメインの方はジグスの他にも、状況に応じてキャリーできるピックを選定してみるのもよいかもしれませんね。


パッチ25.18の注目チャンピオン:ブライアー





今回調整されるブライアーは間違いなく全世界のジャングルプレーヤーから熱い視線を向けられています!変更内容を見ていきましょう。


ブライアー:調整

- Q
ダメージタイプ:魔法 >> 物理
ダメージ:60 – 180 + (80% 増加AD) + (60% AP) >> 60 – 160 + (80% 増加AD) + (60% AP)
- R
グローバルオーディオの警告タイミング:詠唱開始時 >> 詠唱後
ダメージ:150 – 350 + (50% 増加AD) + (120% AP) >> 150 – 350 + (0% 増加AD) + (120% AP)
効果範囲:10000 >> 12000


まず、大前提ですが、彼女はこれほどテコ入れされるほど性能が落ち込んでいません。現時点でも一線級ピックに立ち向かえる優秀なチャンピオンパワーを持っています。

そんな中で基本的にはバフの内容の調整ともなれば、控えめに見てもメタピックとならないはずがないのです。




彼女のアルティメットは『他のグローバル突進系アルティメット』──サイオンクレッドのそれと同じ仕様でした。発動した瞬間にサウンドが発生します。しかし、他のultに比べると、自身が移動できるかは着弾のぜひによって変わってしまい、しかもしたらしたで強制的に移動してしまいます。

長い詠唱速度から戦闘中に用いるのもやや不便ですし、このultを扱うのはなかなかの難易度だったと言えるでしょう。


しかし、今回からは詠唱が完了してからサウンドが発生するようになったため、飛躍的に命中精度が上昇します。しかも射程も伸びるおまけつき。

Qスキルに関しても基礎ダメージこそ若干低下しますが、ダメージタイプが物理ダメージに戻るので脅威アイテムとの相性の良さも復活。今最も旬なアイテムである「プロフェイン ハイドラ」を活用するビルドも出てきてもおかしくありません――なんて至れり尽くせりな『調整』なのでしょう…。

まず間違いなくメタピックとなるチャンピオンです。かなり癖のあるチャンピオンなので使えそうな方は練習を。 そうでない方はピックによる対策(ウーコンは分身に攻撃対象を移らせることができ、カウンターできます!)か、あるいはBANするプランを立てましょう。


今回のパッチは、最近のパッチで切り開いた道を舗装するような内容が目立ちますね。

とはいえまだまだ道はガタついています。落ち着いたピックが好みの方からすると、まだまだゆっくりできないゲームが多くなりそうで気が抜けないパッチとなりそうです。


ここまで読んでいただきありがとうございました!
それでは、次のパッチ25.19でお会いしましょう!


パッチノート25.18概要(9月10日正式公開)




パッチノート 25.18
https://www.leagueoflegends.com/ja-jp/news/game-updates/patch-25-18-notes/
パッチノート|リーグ・オブ・レジェンド
https://www.leagueoflegends.com/ja-jp/news/tags/patch-notes/

LoL Times:https://lol-times.com/


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