【連載】ねむしの『LoL』2024シーズン パッチノート先取り速報
【『LoL』パッチノート先取り速報:パッチ14.18編】正真正銘の『Worldsパッチ』!大規模な変更リストの中、浮上してくるチャンピオンは?
こんにちは! 『リーグ・オブ・レジェンド』(LoL)のライター、ねむしです。
さて、今回も『LoL』リードゲームプレイデザイナーであるMatt Leung-Harrison氏が公開されているパッチ14.18での調整予告と、その内容をまとめてくれているSpiderexe氏のポストや日ごろX(旧Twitter)で発信している情報を元に、パッチノートの”前段階”である「調整予告」を元にメタを予測していく、「パッチノート先取り速報」をお届けします!
前回、世界大会「Worlds」のパッチでもあると書いてしまいましたが、今回こそが本当のWorldsパッチになります。申し訳ございません……。
日本時間2024年9月11日(水)に配信予定のパッチノート14.18は、Worldsに向けた戦術を広げる調整がメインになりそうです。
主な変更点は以下の通りです。
チャンピオンバフ
チャンピオンナーフ
システム調整
順を追って見ていきましょう!
まず今回の変更を見る前に、現状のメタをおさらいしておきましょう。
パッチ14.17までの段階で、やはり多様性に満ちた環境が形成されましたが、ややオーバーにボットレーンの影響が下がったように見えます。こうなるとチームの上半身、つまりトップ/ミッド/ジャングルの影響力が相対的に上がったと言えるでしょう。
とはいえダメージは落ち着いている側面もあるため、やはりオブジェクトをめぐる集団戦は起こりやすく、強力なソロレーナー単騎での試合運びは難しい。ともなれば、現在は「集団戦を見る上半身メタ」とまとめて差し支えないでしょう。
明らかにオーバーであったマークスマンたちへのナーフはボットレーンそのものを変容させ、やはりボットメイジが台頭してきています。これも集団戦を見る傾向に繋がっていると言えます。
今回はそのような中で、「Worlds」パッチ恒例のナーフ調整を施し、戦略の幅を広げるような狙いがあるようです。
ここしばらく本連載では、ADミッドについて触れてきました。その背景にはチャンピオンそのものの性能が上がってきていることやメタであったAP(魔力型)ジャングルとの相性の良さがありました。
しかし、また高まりつつあるADミッドの機運は若干性質が異なります。
マークスマンたちが凋落し、メイジがボットに進出したため、チームはADダメージを確保する必要が出てきました。トップ/ジャングルは場合によってはタンクを用意する必要があるため、ここでADミッドの需要が生まれるわけです。
また、このパッチでは手酷くナーフを受けた「フリートフットワーク」が近距離攻撃系チャンピオンたち限定で復権します。
「調整」と銘打っていますが、基本的には近距離チャンピオンにとっては明確なバフと言えます。特にレーン戦が含まれる序中盤での影響が高く、レーンでの維持力が飛躍的に上昇するでしょう。
ヤスオ/ヨネはこのルーンの影響を強く受けますし、現状でも十二分にパワーがあるふたりです。このルーンを使い安定感を高めるセットアップを獲得すれば、「Worlds」でも活躍が見込めるでしょう。
競合相手のキーストーンである「不死者の握撃」もシチュエーションに応じて使い分けられそうです。
このパッチはとにかくチャンピオンへの変更が多いので注目すべきチャンピオンが多いです。順を追って見ていきましょう!
まずは僕の愛するメインチャンピオン、サイラスから。彼は現行パッチ14.17でも勝率52%と高水準であり、現在は非常にキャリー力の高いファイターです!
本来、苦手な対面の多いチャンピオンですが、今のパワーであればランク戦でも先出しが可能でしょう。パッチ14.18では前述の「フリートフットワーク」のバフもあり、彼もまた安定性を手に入れるチャンピオンのひとりです。プロシーンではこのセットアップがよく見られそうです。
次に紹介するのはヴィエゴです。彼は現状でも強力な部類にも関わらずしっかりとした類のバフを受けます。
プロ・アマともに中の上程度の評価だった彼ですが、間違いなくこの変更でトップメタの座に君臨するでしょう。それほどまでにこの基礎ADの3ポイント上昇は大きいです。
ジャングルはもちろん、トップ/ミッドでも活躍が見込めそうです。基礎ADが伸びるということは「トリニティ フォース」との相性が飛躍的に向上するため、こちらを主軸としたファイタービルドがよく見られるようになりそうです。
性質上、ある程度チャンピオンの知識が必要にはなりますが、彼自身のスキルセットはシンプルなのでぜひこの機会に挑戦してみましょう!
続いてはルブランです。彼女はパッチ14.17でナーフを受けました。
この時のナーフこそ大きかったのですが、それ以上に大きいのが今回のパッチ14.18の彼女のコアアイテム「ルーデンコンパニオン」「シャドウフレイム」のバフです。
この2つのアイテムが揃った時のバーストダメージはナーフ前より高くなることは間違いなく、何よりメタのミッドレーナーたちにもかなり強気にレーン戦を展開できます。
序中盤を重視するプレイヤーに愛されるひとりになりそうです。
最後に紹介するのはシン・ジャオです。彼もヴィエゴと同じくこのパッチで調整を受けます。
Qは最後に上げるスキルですが、この変更であれば間違いなくWの次はQを上げる選択がメジャーになることでしょう。そうなれば、物理防御の成長率アップも合わさり、中盤は非常に高い戦闘力を有することになります。
突撃一辺倒な印象を持たれがちですが、実は繊細な立ち回りで集団戦を作る動きも可能なファイターです。操作自体はシンプルなので触るならベストなタイミングと言えます!
以上がパッチ14.18の先取り速報になります!
「Worlds」パッチだけあって、非常に変更点が多い……! 恐れおののきました。
各地域の予選大会で活躍していたチャンピオンたちに加え、現在強力なチャンピオンたちにもしっかりとナーフが入ります。ここまで念入りに行えばいつもの顔ぶれとはいかないでしょう。
個人的に今年の「Worlds」は近距離チャンピオンたちがミッドで出没し、序盤から速い展開の試合が見られそうでワクワクしています!
ここまで読んでいただきありがとうございました。それでは、次のパッチ14.19編でお会いしましょう!
パッチノート14.18
https://www.leagueoflegends.com/ja-jp/news/game-updates/patch-14-18-notes/
パッチノート|リーグ・オブ・レジェンド
https://www.leagueoflegends.com/ja-jp/news/tags/patch-notes/
2024 Riot Games, Inc. Used With Permission
さて、今回も『LoL』リードゲームプレイデザイナーであるMatt Leung-Harrison氏が公開されているパッチ14.18での調整予告と、その内容をまとめてくれているSpiderexe氏のポストや日ごろX(旧Twitter)で発信している情報を元に、パッチノートの”前段階”である「調整予告」を元にメタを予測していく、「パッチノート先取り速報」をお届けします!
前回、世界大会「Worlds」のパッチでもあると書いてしまいましたが、今回こそが本当のWorldsパッチになります。申し訳ございません……。
パッチ14.18調整内容(予定)
日本時間2024年9月11日(水)に配信予定のパッチノート14.18は、Worldsに向けた戦術を広げる調整がメインになりそうです。
主な変更点は以下の通りです。
チャンピオンバフ
- アーリ
- ナー
- フェイ(サポート)
- ジャーヴァンIV
- ジャックス
- ジェイス
- ジンクス
- ルル
- マルファイト
- サミーラ
- シェン
- ヴィエゴ
- シン・ジャオ
チャンピオンナーフ
- オーロラ
- アジール
- コーキ
- アイバーン
- レオナ
- リリア
- リサンドラ
- マオカイ
- ミス・フォーチュン
- ナサス
- レル
- ランブル
- スモルダー
- ヴァルス
- ヴァイ
- ゼリ
- ジグス
システム調整
- ルーデン コンパニオン
- シャドウフレイム
- ストームサージ
- 防衛拡張(タワーのパッシブスキル)
- タワープレート(タワーのパッシブスキル)
- フリートフットワーク(「栄華」キーストーン)
- ブラッドサースター
- イモータル シールドボウ
It's 14.18! The World's patch is here
— Matt Leung-Harrison (@RiotPhroxzon) September 4, 2024
A few changes are still in flux. I'm going to talk role by role here.
Aurora:
- We're optimistic that the issue with Aurora and Chronobreak will be resolved by patch day and so we're hopeful that Aurora will be enabled on the Worlds patch… pic.twitter.com/xrgMHbsSUK
順を追って見ていきましょう!
メタのおさらい「集団戦を見る上半身メタ」
まず今回の変更を見る前に、現状のメタをおさらいしておきましょう。
パッチ14.17までの段階で、やはり多様性に満ちた環境が形成されましたが、ややオーバーにボットレーンの影響が下がったように見えます。こうなるとチームの上半身、つまりトップ/ミッド/ジャングルの影響力が相対的に上がったと言えるでしょう。
とはいえダメージは落ち着いている側面もあるため、やはりオブジェクトをめぐる集団戦は起こりやすく、強力なソロレーナー単騎での試合運びは難しい。ともなれば、現在は「集団戦を見る上半身メタ」とまとめて差し支えないでしょう。
明らかにオーバーであったマークスマンたちへのナーフはボットレーンそのものを変容させ、やはりボットメイジが台頭してきています。これも集団戦を見る傾向に繋がっていると言えます。
今回はそのような中で、「Worlds」パッチ恒例のナーフ調整を施し、戦略の幅を広げるような狙いがあるようです。
またしてもAD(攻撃力型)ミッドの機運高まる
ここしばらく本連載では、ADミッドについて触れてきました。その背景にはチャンピオンそのものの性能が上がってきていることやメタであったAP(魔力型)ジャングルとの相性の良さがありました。
しかし、また高まりつつあるADミッドの機運は若干性質が異なります。
マークスマンたちが凋落し、メイジがボットに進出したため、チームはADダメージを確保する必要が出てきました。トップ/ジャングルは場合によってはタンクを用意する必要があるため、ここでADミッドの需要が生まれるわけです。
また、このパッチでは手酷くナーフを受けた「フリートフットワーク」が近距離攻撃系チャンピオンたち限定で復権します。
フリートフットワーク:調整
- 回復値:5 - 100 → 10 - 130(近距離チャンピオン) ※以下(近)
5 - 100 → 6 - 78(遠距離チャンピオン) ※以下(遠)
- ミニオンを対象に発動した際の回復値補正:20%(近)/10%(遠)→ 一律15%に
- 増加移動速度:15%(近) → 20% ※(遠)は変更無し
- 回復値:5 - 100 → 10 - 130(近距離チャンピオン) ※以下(近)
5 - 100 → 6 - 78(遠距離チャンピオン) ※以下(遠)
- ミニオンを対象に発動した際の回復値補正:20%(近)/10%(遠)→ 一律15%に
- 増加移動速度:15%(近) → 20% ※(遠)は変更無し
「調整」と銘打っていますが、基本的には近距離チャンピオンにとっては明確なバフと言えます。特にレーン戦が含まれる序中盤での影響が高く、レーンでの維持力が飛躍的に上昇するでしょう。
ヤスオ/ヨネはこのルーンの影響を強く受けますし、現状でも十二分にパワーがあるふたりです。このルーンを使い安定感を高めるセットアップを獲得すれば、「Worlds」でも活躍が見込めるでしょう。
競合相手のキーストーンである「不死者の握撃」もシチュエーションに応じて使い分けられそうです。
注目のチャンピオンたち
このパッチはとにかくチャンピオンへの変更が多いので注目すべきチャンピオンが多いです。順を追って見ていきましょう!
まずは僕の愛するメインチャンピオン、サイラスから。彼は現行パッチ14.17でも勝率52%と高水準であり、現在は非常にキャリー力の高いファイターです!
本来、苦手な対面の多いチャンピオンですが、今のパワーであればランク戦でも先出しが可能でしょう。パッチ14.18では前述の「フリートフットワーク」のバフもあり、彼もまた安定性を手に入れるチャンピオンのひとりです。プロシーンではこのセットアップがよく見られそうです。
次に紹介するのはヴィエゴです。彼は現状でも強力な部類にも関わらずしっかりとした類のバフを受けます。
ヴィエゴ:バフ
- 基礎攻撃力:57 → 60
- Qの中立モンスターへの追加ダメージ:20 → 15
- 基礎攻撃力:57 → 60
- Qの中立モンスターへの追加ダメージ:20 → 15
プロ・アマともに中の上程度の評価だった彼ですが、間違いなくこの変更でトップメタの座に君臨するでしょう。それほどまでにこの基礎ADの3ポイント上昇は大きいです。
ジャングルはもちろん、トップ/ミッドでも活躍が見込めそうです。基礎ADが伸びるということは「トリニティ フォース」との相性が飛躍的に向上するため、こちらを主軸としたファイタービルドがよく見られるようになりそうです。
性質上、ある程度チャンピオンの知識が必要にはなりますが、彼自身のスキルセットはシンプルなのでぜひこの機会に挑戦してみましょう!
続いてはルブランです。彼女はパッチ14.17でナーフを受けました。
ルブラン:ナーフ ※パッチ14.17での変更
- Qの魔力反映率:45% → 40%
- Wの魔力反映率:75% → 70%
- Qの魔力反映率:45% → 40%
- Wの魔力反映率:75% → 70%
この時のナーフこそ大きかったのですが、それ以上に大きいのが今回のパッチ14.18の彼女のコアアイテム「ルーデンコンパニオン」「シャドウフレイム」のバフです。
ルーデンコンパニオン:バフ
- 魔力:95 → 100
- 価格:2900 → 2850
- スキルヘイスト:25 → 20
- 魔力:95 → 100
- 価格:2900 → 2850
- スキルヘイスト:25 → 20
シャドウフレイム:バフ
- 魔力:120 → 115
- 魔法防御貫通:12 → 15
- 固有効果『シンダーブルーム』の発動する体力しきい値:35% → 40%
- 秒間ダメージのダメージ増加率:30% → 25%
- 魔力:120 → 115
- 魔法防御貫通:12 → 15
- 固有効果『シンダーブルーム』の発動する体力しきい値:35% → 40%
- 秒間ダメージのダメージ増加率:30% → 25%
この2つのアイテムが揃った時のバーストダメージはナーフ前より高くなることは間違いなく、何よりメタのミッドレーナーたちにもかなり強気にレーン戦を展開できます。
序中盤を重視するプレイヤーに愛されるひとりになりそうです。
最後に紹介するのはシン・ジャオです。彼もヴィエゴと同じくこのパッチで調整を受けます。
シン・ジャオ:バフ
- レベル毎の物理防御成長率:4.7 → 5.0
- Qの命中ごとの追加ダメージ:16 - 52 → 16 - 68
- Qの最大ダメージ:48 - 156 → 48 - 204
- レベル毎の物理防御成長率:4.7 → 5.0
- Qの命中ごとの追加ダメージ:16 - 52 → 16 - 68
- Qの最大ダメージ:48 - 156 → 48 - 204
Qは最後に上げるスキルですが、この変更であれば間違いなくWの次はQを上げる選択がメジャーになることでしょう。そうなれば、物理防御の成長率アップも合わさり、中盤は非常に高い戦闘力を有することになります。
突撃一辺倒な印象を持たれがちですが、実は繊細な立ち回りで集団戦を作る動きも可能なファイターです。操作自体はシンプルなので触るならベストなタイミングと言えます!
まとめ
- さらに強力になる上半身たち。ボットのパワー不足は継続か。
- またしてもADミッドの台頭。
- 近距離チャンピオンが強力に。
以上がパッチ14.18の先取り速報になります!
「Worlds」パッチだけあって、非常に変更点が多い……! 恐れおののきました。
各地域の予選大会で活躍していたチャンピオンたちに加え、現在強力なチャンピオンたちにもしっかりとナーフが入ります。ここまで念入りに行えばいつもの顔ぶれとはいかないでしょう。
個人的に今年の「Worlds」は近距離チャンピオンたちがミッドで出没し、序盤から速い展開の試合が見られそうでワクワクしています!
ここまで読んでいただきありがとうございました。それでは、次のパッチ14.19編でお会いしましょう!
パッチノート14.18概要(9月11日正式公開)
パッチノート14.18
https://www.leagueoflegends.com/ja-jp/news/game-updates/patch-14-18-notes/
パッチノート|リーグ・オブ・レジェンド
https://www.leagueoflegends.com/ja-jp/news/tags/patch-notes/
2024 Riot Games, Inc. Used With Permission
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