【連載】ねむしの『LoL』パッチノート先取り速報

【『LoL』パッチノート先取り速報:パッチ25.09編】 Season2開幕パッチ! 中立モンスター、賞金/キルゴールドなどシステム変更からルーン/ブーツの調整まで盛りだくさん!

2025.4.29 ねむし

こんにちは! 『リーグ・オブ・レジェンド』(LoL)のライター、ねむしです。

さて、今回も『LoL』リードゲームプレーデザイナーであるMatt Leung-Harrison氏が公開されているパッチ25.09での調整予告と、その内容をまとめてくれているSpiderexe氏のポストや日ごろX(旧Twitter)で発信している情報、そして最新公式情報を正確に翻訳しお届けしている『LoL Times』様を元に、パッチノートの”前段階”である「調整予告」を元にメタを予測していく、「パッチノート先取り速報」をお届けします!

また、本企画で扱うすべてのステータス用語は、公式表記ではなくコミュニティで受け入れられているアルファベット表記に準じます。

  • 攻撃力 → AD (Attack Damage)
  • 魔力 → AP (Ability Power)
  • 物理防御 → AR (Armor)
  • 魔法防御 → MR (Magic Resistance)
  • 体力 → HP (Hit Points)
  • 攻撃速度 → AS (Attack Speed)
  • 移動速度 → MS (Movement Speed)


パッチノート25.09調整内容(予定)


日本時間2025年4月30日(水)に配信予定のパッチノート25.09は、Season2開幕パッチとなっており、多くのシステム変更から、ルーン/チャンピオンにまでしっかりと調整を入れ込んだ充実した内容となっています。主な変更点は以下の通りです。


チャンピオンバフ
  • アニー
  • アッシュ
  • カ・サンテ
  • レオナ
  • モルガナ
  • オリアナ
  • シェン

チャンピオンナーフ

  • グウェン
  • カリスタ
  • ナフィーリ
  • ヨリック

システム調整
  • キルゴールド
  • 賞金システム
  • ヴォイドグラブ
  • リフトヘラルド
  • アタカン
  • ブラッドローズ

システムバフ
  • イグナイト
  • 不屈(「不滅」ルーン)

システムナーフ
  • ロッド オブ エイジス
  • スイフトネスブーツ


やはり調整される中立モンスター





年末年始、シーズン開幕の記事『どう考えても中立モンスター多すぎる』と書かせていただきました。やはりというべきか、まぁそうだろうなというべきか、案の定少なくなります。

ヴォイドグラブ:調整

- スポーン回数:2回 >> 1回
- スポーン時間:6:00 >> 8:00
- 「ミニ グラブ」召喚数:4/6スタックで 1/2個 >> 3スタックで 1個
- 追加確定ダメージ:3 – 18 >> 3 – 12

リフトヘラルド:調整

- スポーン時間:16:00 >> 15:00
- [削除] 攻撃したユニットからのダメージ軽減効果(8秒間、50%)
- スワイプ攻撃のダメージ:ADの 300% >> 125%

アタカン:調整

- アタカンの形態が、「呪縛のアタカン」の1つのみに
- 基本攻撃力:75 >> 100
- 円形攻撃のダメージ:11.5 – 207 + (9% 現在体力) >> 10 – 180 + (8% 現在体力)

- 「呪縛のアタカン」討伐報酬
チームはマップ上に存在する未回収の「ブラッドローズ」をすべて獲得し、すべての「血の花弁」は浄化されて「精霊の花弁」に変化する。
「精霊の花弁」は25%の増加効果と、チャンピオンキル時に周囲の敵にダメージとスロウ効果を与える「精霊の浄化」バフを獲得する。


種類が減り、スポーン回数が減ったわけですが、いまだにバロンナッシャーが三形態ある理由はなんなんでしょうね……? 個人的には1形態のみで時間経過でより強大な姿に変貌していく方がドラマチックな気がします。

さて、ここ4か月の『LoL』は本当にオブジェクトファイトに明け暮れた日々でしたね。寝ても覚めてもオブジェクトを賭して戦っていたような感覚でした。

当初は偶発性のあるファイトが少なくなり、すべてのファイトに動機付けが生まれた――ような気がしていました。しかし、慣れが生じてくるとプレイヤーの間にはやらなければならないファイトをひたすらさせられている気分になり、戦術の拡張性がなくなったというフィードバックが多数寄せられたとのこと。


この声を受け、まずヴォイドグラブは1度のみの出現となり、出現時期も遅れることになります。効果も弱体化するため、ジャングルにとって悪夢だったヴォイドグラブ無償譲渡から始まる、なし崩し的にオブジェクトを支配される展開はやや緩和されると言えます。




また、アタカンも1種類のみとなります。ようやくそれぞれの効果を覚えてきたところだったのに、拍子抜けな感覚はしますが、明らかに「貪欲のアタカン」は問題児でした。ケミテックドレイクの時もそうですが、チャンピオンのデッドに伴う効果は面白い一方でやられている側は非常に不快なことが多いです。

今後は「災禍」も「貪欲」もなくなり、「呪縛のアタカン」のみとなります。やや討伐しやすくなりますが、正直なところ”ややこしくなくなった”以外のインパクトはない印象です。戦闘面でのバフは魅力的ですが、討伐にはやはり危険を伴いますし、まだまだシビアなオブジェクトになると思われます。


おかねまわりがより快適に




ゴールド関係のアップデートはとても興味深く、今回の目玉の一つです。個人的にはソロランクをやる上でのストレスが少なくなる素晴らしい内容という印象を受けました。


キルゴールド:調整

- チャンピオンキル時のゴールド量: 300 >> 300 – 420(レベル6 – 18)

賞金システム:調整

- [新] 劣勢チーム側のプレイヤーには賞金が付与されないように
優勢が確定的でない限り、賞金は発生しない
判断基準は「ゴールド差・経験値差・オブジェクト差」によって判断される


ソロランクの宿命は、勝利を重ねるごとに、過酷な状況の試合に直面することです。

連勝を重ね、とてもプレイの調子が良いレーン戦はいつも通り勝利して、今回ももらった。と、他レーンに目を移せば見事に大敗北しており、敵レーナーにコテンパンにやられている。チーム内には不和が発生し、パフォーマンスにも影響がある中、チーム唯一のレーン戦成功者である自分が活路を見出さなければならない――。

そんな中でなぜか、成功した自分には多額のシャットダウンゴールドがついている。これでは相手をキルすること以上に、自分がデッドしないように立ち回らねばなりません。最もビジネスマンとして実力があるのに、やるべきことは倒産寸前の会社の金庫番とは、なんてストレスフルなのでしょう。

私が本腰を入れてソロランクを回していた時は、常にこの現象との戦いでした。状況そのものはもちろん、非常にマインドと集中力が試されるのです。半ば自暴自棄に戦闘するチームをよそ目に、最後の希望の芽を摘みに来る相手のリソースをいなし続けなくてはならないのです。

負けている側の賞金ほど理不尽なものはない。



だからこそ、”ソロランクでは、ソロキャリーできるチャンピオンを使え”と言われ続けてきたのです。この状況になっても状況を打破できるように。

……しかし、もうこれで思い悩むことはありません。ストレスともおさらば。チームの金庫番をせずに、全てを賭して決死のチームファイトをしたっていい。行動の選択肢が広がり、プレイ内容も本質的に改善されます。

ぜひともバランスチームに温かい拍手を!


三連続調整組




パッチ25.07から始まり、三連続で調整されているチャンピオンがちらほらいますので最後に紹介していきます。

まずは我らがイケメン忍者のシェンです。


シェン:バフ

Q
「スピリットブレード」通過後の追加ダメージ:10 – 40 + (対象の最大HP (4 – 6% + (2% AP)%)) >> 10 – 40 + (対象の最大HP (5 – 7% + (2% AP)%))


立て続けのバフがあり、着実に勝率を伸ばすものの、第一線で活躍! とまでは行かなかった彼ですが、ここにきてシンプルで強烈なバフが来ました。どれだけ彼をプッシュしたいのでしょう。

ゲームプレイデザイナーのMatt氏は『ブラウムやシェンといったチャンピオンは、特定の状況下で強力な選択肢になり、彼らがしっかりとパワーがある環境はとても健全』とプッシュする理由を説明しています。個人的には彼らのような防御的タンククラス「ワーデン」はソロランクでの連携が難しい一方、プロシーンで強力すぎるため、かなりパワーが抑えられていることが多かったのです。




ここにきて方針を変えてきたため、このパッチからはシェン/ブラウムというワーデン2名がメタに君臨することになります。どちらも先出しは少し難しいものの、プロテクトADC構成のような編成はより組みやすくなることでしょう。ADCメインの方にとっては思わずほくそ笑んでしまうような展開です。


一方、三連続でナーフをもらっている側はこの二人。


グウェン:ナーフ

- 基本ステータス
レベル毎の物理防御:5.2 >> 4.7
- パッシブ
中立モンスターへのダメージ上限:5 + (15% AP) >> 5 + (10% AP)
- Q
ダメージ(1Hit):10 – 30 + (5% AP) >> 10 – 30 + (2% AP)

ヨリック:ナーフ

- ペット「ミストウォーカー」
中立モンスターへのダメージ補正:70% >> 60%


両名ともにユーザーの習熟度がナーフ内容と釣り合ってしまい、勝率がほとんど低下しませんでした。結果としてやはりジャングルのピックプールの低下を招いているので、立て続けの調整になるとのこと。

ヨリックはともかくグウェンはかなり苛烈なナーフです。どのレーンであっても重く響くボディブローのような内容で、序盤から終盤で隙間なく弱体化されてしまいます。よほど彼女に自信のあるプレイヤーでないと運用は難しくなることでしょう。




彼女を天敵としていたジャーヴァンIVノクターンといったファイター達が元気を取り戻すのは間違いなく、ジャングルの様相は顕著に変化していくことが予想されます。思いがけないピックが出てきてもおかしくない頃合いなので、各メディアの最新情報を見逃さないようにしましょう!


まとめ


  1. 中立モンスター数がスッキリ!
  2. ゴールド周りはより改善されストレスフリーに
  3. 立て続けに調整されるチャンピオンたちの処遇は対照的?

以上がパッチ25.09の先取り速報になります!

Season開幕パッチだけあって濃い内容です。特にシステム周りの調整や改修が目立ちます。

自然や調和を重んじるアイオニアを舞台にしているというのに、キルゴールドや「イグナイト」の調整があり、ややノクサス感のある物騒な調整を感じるのは私だけでしょうか(笑)。


イグナイト:バフ

- ダメージ:70 – 410 >> 70 – 475


ゲーム後半になるにつれ、オブジェクトにつながらないキルは価値が下がっていくものでしたが、これらの変更を加味すればキルを重ねていくことでスノーボールを維持し、圧倒的なマネーパワーでオブジェクトを取っていくスタイルも通用する予感がします。

とはいえまだまだダメージが落ち着いているのが今の『LoL』。そう簡単にはスノーボールの糸口はつかめないでしょう。慎重に、時には大胆に。調子づくためのきっかけを逃さないようプレイして参りましょう!


ここまで読んでいただきありがとうございました!
それでは、次のパッチ25.09でお会いしましょう!


パッチノート25.09概要(4月30日正式公開)



パッチノート 25.09
https://www.leagueoflegends.com/ja-jp/news/game-updates/patch-25-09-notes/
パッチノート|リーグ・オブ・レジェンド
https://www.leagueoflegends.com/ja-jp/news/tags/patch-notes/


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