【連載】Yomiの「『LoL』をゼロからひとりでも始められるハウツー講座」

【『LoL』0-1-2講座 STEP 14】レーンごとの役割を知って「ロール」を選ぼう

2023.7.3 Yomi
記事公開日:2022年12月23日 最終更新日:2023年7月3日 監修協力:和藤新
本記事は、当時の記事内容を踏襲しつつ、「シーズン2023 ミッドアップデート」時点の情報をもとにアップデートして再掲しております。

みなさんこんにちは。Yomiです。

前回では、『リーグ・オブ・レジェンド(LoL)』のチャンピオンごとの特性である「クラス」について説明しました。

『LoL』では基本的にレーン単位で役割を分業し、それぞれの役割は「ロール」と呼ばれています。初心者の方は同じロールでプレイし続けた方が、知らないといけない知識も少なくて済み、ゲームの流れなどに意識を向ける余裕も生まれてきます。そんなことから、自分のロールを絞ることはお勧めです。

しかし、自分の実力を競い合う「ランク戦」では、メインロールとサブロールの二つを決めて戦う必要があります。今回はクラスの知識を踏まえた上で、レーンごとにどのような役割があるのかをレクチャー。どのクラスがどのレーンに行くのが適しているのかを学ぶことで、自分の行きたいレーンとクラスを決めてみましょう。


「レーン」のおさらい


『LoL』のメインとなるマップ「サモナーズリフト」では、下記画像のように大きな道が3つあり、それぞれトップ(Top)、 ミッド(Mid)、ボット(Bot)と呼びます。また、レーンの間にあるエリアはジャングル(Jg)と呼ばれます。


「ロール」の種類


『LoL』は5人で戦うゲームなので、チャンピオンの役割(担当レーン)である「ロール」も以下の5種類があります。
  • トップ(Top)
  • ジャングル(Jg) 
  • ミッド(Mid)
  • ボット(Bot)
  • サポート(Sup)
見ての通り、先ほどご紹介したレーンと名称が一致していて、試合が始まってすぐどこに行くかで「ロール」が決まります。唯一例外の「サポート」は、基本的に「ボット」に一緒に行きます。では、なぜこのように分かれるのか説明していきます。


レーンが分かれる理由


基本形:トップ2-ミッド1-ボット2

『LoL』の序盤は、自身が操作するキャラクターである「チャンピオン」をいかに効率的に育てるかが重要になります。各レーンには定期的にミニオンが出現して互いに戦うので、それらを取りこぼすことのないようにそれぞれのレーンにチャンピオンを向かわせます。

5人で3つのレーンに分かれると、必然的に 2:2:1 となり、どこかのレーンは人数が少なくなります。この場合はミッドが1人で戦うことになります。


なぜミッドが1人で戦うのかというと、ミッドレーンは他のレーンと比べてタワーとタワーの距離が短いため、もし襲われても比較的簡単に強力なタワーに逃げ込めるというメリットがあるからです。体力が減り、帰る必要が生じても、リコールしてからレーンに戻ってくる時間も短いので、レーンにいない時間が短くて済みます。

さらに、もう1つの重要な要因として、2人で戦うレーンより1人で戦った方が経験値を独り占めでき、レベルが早く上がるという点があります。

ミッドレーンはマップの真ん中にあるので、「トップ」「ジャングル」「ボット」のすべてのエリアへの「ローム」(自分のレーンを離れて他のエリアに干渉する行為)が容易です。より多くの戦闘に参加して戦力になれるよう、早くレベルを上げたいという理由もあります。

『LoL』を始めてしばらくは、トップに2人、ミッドに1人、ボットに2人の形で戦うことになると思います。覚えておいてください。


ジャングルありの場合:トップ1-ジャングル1-ミッド1-ボット2

サモナーレベルが9になると、ジャングルにいるモンスターを倒すためのサモナースペル「スマイト」が使えるようになります。

ジャングルのモンスターからもお金や経験値がもらえるので、「スマイト」が使えるようになると、新たにジャングルのモンスターを専門的に狩る人、いわゆる「ジャングラー」が必要になってきます。

「スマイトがなくてもジャングラーは必要なのでは?」と思われるかもしれませんが、スマイトがないとジャングル専用アイテムを買えないので、モンスターを倒すのも厳しくなります。さらに、倒してももらえる経験値が少なくなるので、スマイトがないジャングラーは必要ありません。

ジャングラーを用意するとなると、今度はトップかボットのどちらかが1人になりますが、基本的にはトップが1人で戦うことになります。

▲EUスタイル

なぜボットを2人にするのか? 理由は2つあります。

まず、ジャングルには「ドラゴン」が出現します。ドラゴンは試合への影響が大きく、できるだけ多くの人員を割いて確保する必要があります。なので、開始5分から出現するドラゴンに素早く対応するために、ボットが2人必要になります。

2つめの理由はタワーです。トップ/ミッドのタワーは開始5分まですべてのダメージを半減するので、一番壊しやすいタワーはボットのタワーとなります。タワーについているプレートを壊すだけでもゴールドがもらえることから、1対2になると必然的にずっと押し込まれてタワーを削られてしまうため、ボットに2人用意することになります。

2人ともミニオンを倒すとゴールドが分散してしまうので、ボットに行く2人は、ミニオンを全部倒して成長する「キャリー」と、ミニオンを一切倒さずに戦う「サポート」で役割分担します。

このトップに1人、ジャングルに1人、ミッドに1人、ボットに2人の形は「EUスタイル」と呼ばれ、『LoL』では初期の頃からほとんどのゲームで採用される定石となっています。


ロールごとの役割


それでは、各ロールにどのようなクラスが適しているのか見ていきましょう。

トップ


「トップ」はレーン間の距離が長いのに、1人で戦い続けなければなりません。できるだけリコールしなくて済むよう、ある程度攻撃されても戦い続けられる耐久力や回復能力を持っている、あるいは敵の攻撃を受けずに攻撃し続けられるような機動力と攻撃レンジを持っている必要があります。なので、トップに行くのは主に以下のクラスのチャンピオンが多いです。
  • ヴァンガード
  • ジャガーノート
  • スカーミッシャー
  • スペシャリスト

基本的に1人で戦い、他のレーンにも干渉しにくいトップはサモナーズリフトにおける「陸の孤島」と呼ばれたりもします。1対1の戦いが好きな方におすすめです。


ミッド


「ミッド」は他のレーンに干渉しやすく、成長するのも早いので、ダメージを出して敵を倒すことが得意なチャンピオンが行くことが多いです。また「トップ」よりレーン間の距離が短いので、「体力が低い」「マナの消耗が激しい」チャンピオンがミッドを好みます。「ミッド」に行くのは主に以下のクラスになります。
  • アサシン
  • メイジ全般

いち早く成長し、いろいろな戦闘に参加して敵を倒していく「ミッド」はチームの花形です。みんなを引っ張っていきたい人や、とにかく目立ちたい人にオススメです。


ボット(ADC)


「ボット」レーンは2人で戦うので、1人で戦うのが得意ではないチャンピオンたちが行きます。また、ゴールドを集めることで恩恵が高く、装備依存度が高いチャンピオンが割り当てられます。「ボット」に行くのは主に以下のクラスです。
  • マークスマン
  • バトルメイジ

最近では「ボット」に“メイジ”がくることもたまにありますが、昔は「ボット」と言えば“マークスマン”のほぼ一択でした。“マークスマン”は通常攻撃でダメージを出し続けて敵をせん滅し、試合を勝利に導く大切な役割を持っているので、ADC(Attack Damage Carry “アタックダメージキャリー”)と呼ばれています。

日本サーバーでは、たとえメイジでも「ボット」に行く人はその名残から「ADC」と呼ばれています。ADCは味方に守られながら敵を倒し最後まで生き残ることが役割なので、とにかく攻撃が好きな人や、敵を倒す爽快感を味わいたい人におすすめです。


サポート

前述の「ジャングルありの場合:トップ1-ジャングル1-ミッド1-ボット2」の章でご説明した通り、「サポート」はミニオンを倒さないので、他のロールよりゴールドが稼げません。ですので、「ボット」とは逆にアイテム依存度が低いチャンピオンが行くことになります。

また、一緒にいる「ボット」を助けるための「防御」「回復」「敵の行動阻害」といったスキルなどを持っていた方がいいです。サポートに行くクラスは主に以下のクラスになります。

  • ワーデン
  • エンチャンター
  • キャッチャー
  • アーティラリーメイジ

サポートは基本的に自分で敵を倒すことはなく、味方の戦闘補助が主な仕事になるので「仲間を助けたい人」「協力して戦いたい人」にオススメです。

また、「サポート」は比較的やりたい人が少ないロールでもあるので、“あまりやりたくない”と思っていても必要になる時があります。もし「サポート」でも敵を倒したいという気持ちが強い人は“アーティラリーメイジ”など、装備がそろわなくてもそれなりにダメージが出せて、遠くから攻撃できるチャンピオンが好んで使われます。


ジャングル


「ジャングル」は、“ジャングルモンスター”を倒す必要があるので、ジャングルモンスターが倒せる強さがベースになります。そして常にマップ全体を移動するので、ロームのチャンスがたくさんあります。

すでに戦っているところに第三者が介入する行為は「ガンク」と呼ばれます。遠くから一気に距離を詰めるための機動力や、敵を倒し切るための火力があると「ガンク」の成功率はより上がります。「ジャングル」に行くのは主に以下のクラスになります。

  • ダイバー
  • スレイヤー

「ジャングル」はマップ全体を動き回るため、しなくてはいけないことが多く計画的に行動する必要があります。また、『LoL』では実力が拮抗している場合、基本的に序盤にキルが起きるのは「ジャングル」のガンクが起因です。なので「ジャングル」がこの試合で誰を育てるかを選ぶことができます。

いつ、どのレーンを助けて、ドラゴンをいつ倒して……など、頭を使ってゲームをコントロールしていきたい人にオススメです。

あとがき

今回は、それぞれのロールと、ロールごとの適正クラスについて話していきました。次回では、これらを組み合わせて実際にどのようなチームができるのか、チーム構成について話していきたいと思います。ご期待ください。

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