【連載】ねむしの『LoL』2024シーズン パッチノート先取り速報
【『LoL』パッチノート先取り速報:パッチ14.22編】“ローミングミッド”や「ユン・タル」の活用術に注目! ナーフ調整でいつものメンツに鋭いメスが
こんにちは! 『リーグ・オブ・レジェンド』(LoL)のライター、ねむしです。
さて、今回も『LoL』リードゲームプレーデザイナーであるMatt Leung-Harrison氏が公開されているパッチ14.22での調整予告と、その内容をまとめてくれているSpiderexe氏のポストや日ごろX(旧Twitter)で発信している情報を元に、パッチノートの”前段階”である「調整予告」を元にメタを予測していく、「パッチノート先取り速報」をお届けします!
日本時間2024年11月6日(水)に配信予定のパッチノート14.22は、幅広いメジャーピックチャンピオンをナーフして、環境に流動性を取り戻すパッチになりそうです。
主な変更点は以下の通りです。
10月〜11月は世界戦「Worlds 2024」を控えた時期であり、シーズン全体で言えば終盤。大きな調整があまり連続しなかった背景から、パワーのあるチャンピオンは大きく変動せず、微細なバフ/ナーフで環境が揺らぐことはなかった数カ月でした。
そのため、このパッチ14.22のナーフリストにいる顔ぶれは「クイックプレイ」でよく見る面々ではないでしょうか。エイトロックス、ポッピー、サイラス、セラフィーン……これらのメジャーピックたちは玉座に長く居座り過ぎたと言えます。そして、微細なナーフを施したのにも「かかわらず」居座っているチャンピオンには、特に手痛いナーフが入っていきます……!
心の準備ができたところで、解説を始めていきましょう。
前述の通り、一度ナーフが入ったにもかかわらず、“のさばっている”と判断されたトップレーナーにはキツいお仕置きが……。
いずれも非情とも言えるナーフ内容です。彼らはゲーム展開がスローであればあるほど得をする上に、チャンスメイクもできるというだけのことはあり、プロ/アマ、レートを問わずに人気のあるファイターたちでした。
特にポッピーはプロシーンでも活躍の場を広げており、レル/レオナといったタンクサポートのカウンターとして活躍していましたね。それもあってか、3人中最も重い、基本攻撃力が4ポイントも落とされるナーフです。この内容だとどのレーンであっても損害は甚大であり、勝率は3%近く下がるとみて間違いありません。
一応、攻撃速度の補填があるので、ジャングルではピック可能な域に留まるかもしれませんが、チャンピオンの性質上カウンターが多いため、つらい構成相手では誤魔化しができないでしょう。
イラオイ/シェンに関しては、中/低レート帯でパフォーマンスが伸びすぎている点を咎められていますが、あまりに強烈な内容のため、彼らをメインにしているプレーヤーも一時的に鞍替えを余儀なくされるでしょう。これでは正直ピックできる領域に留まるとはあまり思えません。
熱いファン層がいる3人なだけあって、X上のタイムラインでも悲哀の声が挙がっていましたが、致し方ないでしょう。長きにわたって目立ち過ぎました……。
このパッチでは全体的にロームスタイルのミッドレーナーを支援しているように見えます。まずはシステム面から。
従来のミニオンウェーブの衝突は全レーンが同じタイミングでしたが、このパッチ14.22では、移動距離の長いサイドレーン(トップ/ボット)の到達時間が遅くなることで、相対的にミッドが全レーン中で最も早くウェーブが衝突するようになります。しかも14分に近づくにつれてその傾向はより顕著になるので、ミッドがウェーブを早く処理した後にサイドレーンにアクションを仕掛けられる時間が増えるというわけです。
これに加え、あるローミングアイテムにも調整が来ます。
この「妖夢の霊剣」を積んだチャンピオンに移動速度のステータス4%が付与されることにより、アクティブ効果(アイテムを使用した時だけ発動する効果)を使用しなくてもマップを早く動き回ることができるようになります。それに加え、前述のシステム面でのミニオン移動速度の後押しもあるわけですから、これはタロン/キヤナを代表するADアサシンのピック機運は、前回のパッチ14.21同様に上がっていく一方です。
他にも、「ゴースト」を搭載したシンジドやガリオ、ランブルといったサイドレーンを助けるピックも注目されそうです。ただし、彼らのこのプレイスタイルはリソースをADCに割くことを前提とするため、現状のボットレーンのパワーを見るにまだまだ流行とまではいかないでしょう。
いずれにしても、このパッチの内容はゲームチェンジャーとなるほどの調整です。サイドレーンメインの方は今まで以上にミニオンウェーブを貯めてのダイブ準備が重要になりますし、逆に相手のミッドレーナーのロームにも警戒しなくてはなりませんね。
いまだにパッとしない性能の「ユン・タル ワイルドアロー」に、とうとう抜本的な改革が入ります!
やや扱いが難しい固有効果に変化しましたが、総合的に見ればかなり強力になると言えるでしょう。攻撃速度が付与されるともなればアッシュ/ヴェイン/トゥイッチといった、攻撃力も攻撃速度もどちらも活用できるユーザーから支持されるポテンシャルはあります。
今や「ルインドキングブレード」という攻撃速度系を代表するアイテムが失脚したため、ポストは空いているというのも追い風。間違いなくシェアを獲得することでしょう。
中でもアッシュはこのアイテムを有効活用できる上に、本人の性能が高い状態のため、このパッチ14.22でも安定したパフォーマンスを見せるでしょう。
非常に面白い効果のため、思いがけないチャンピオンが「ユン・タル ワイルドアロー」を活用してのし上がってくるかもしれません。研究のしがいがありますね!
以上がパッチ14.22の先取り速報になります!
「Worlds 2024」の興奮冷めやらぬ中、このパッチ14.22では新チャンピオン「アンベッサ・メダルダ」もお披露目となり、11月9日からは「アーケイン シーズン2」も公開を控えています。やはりこの時期の『LoL』は大いに我々を沸かせてくれますね……!
そのスキルセットから少々物議を醸した彼女ですが、デビューは鮮烈なものになるに違いありません。個人的には挙動がサイラスに似ていて手に馴染みそうな感じがします(笑)。早くプレイしてみたいです!
ここまで読んでいただきありがとうございました。それでは、次のパッチ14.23編でお会いしましょう!
パッチノート14.22 ※11月6日以降に公開予定
https://www.leagueoflegends.com/ja-jp/news/game-updates/patch-14-22-notes/
パッチノート|リーグ・オブ・レジェンド
https://www.leagueoflegends.com/ja-jp/news/tags/patch-notes/
2024 Riot Games, Inc. Used With Permission
さて、今回も『LoL』リードゲームプレーデザイナーであるMatt Leung-Harrison氏が公開されているパッチ14.22での調整予告と、その内容をまとめてくれているSpiderexe氏のポストや日ごろX(旧Twitter)で発信している情報を元に、パッチノートの”前段階”である「調整予告」を元にメタを予測していく、「パッチノート先取り速報」をお届けします!
パッチ14.22調整内容(予定)
日本時間2024年11月6日(水)に配信予定のパッチノート14.22は、幅広いメジャーピックチャンピオンをナーフして、環境に流動性を取り戻すパッチになりそうです。
主な変更点は以下の通りです。
チャンピオンバフ
チャンピオンナーフ
チャンピオン調整
システム調整
- ブリッツクランク
- ブライアー
- フィズ
- イレリア
- カタリナ
- ケイル
- ランブル
- スウェイン
- ヴァルス
- ヴェイン
- ヴェル=コズ
- ヴァイ
- ウーコン
チャンピオンナーフ
- エイトロックス
- アニビア
- コーキ
- イラオイ
- ジャックス
- リリア
- モルデカイザー
- ポッピー
- セラフィーン
- シェン
- サイラス
- シンドラ
- ウディア
チャンピオン調整
- マオカイ
- カ・サンテ
システム調整
- バリア(サモナースペル)
- サイドレーンのミニオンの移動速度
- スマイト(サモナースペル)
- オポチュニティー
- 妖夢の霊剣
- スタティック シブ
- ユン・タル ワイルドアロー
大きく停滞したティアー上位層のチャンピオンたち
10月〜11月は世界戦「Worlds 2024」を控えた時期であり、シーズン全体で言えば終盤。大きな調整があまり連続しなかった背景から、パワーのあるチャンピオンは大きく変動せず、微細なバフ/ナーフで環境が揺らぐことはなかった数カ月でした。
そのため、このパッチ14.22のナーフリストにいる顔ぶれは「クイックプレイ」でよく見る面々ではないでしょうか。エイトロックス、ポッピー、サイラス、セラフィーン……これらのメジャーピックたちは玉座に長く居座り過ぎたと言えます。そして、微細なナーフを施したのにも「かかわらず」居座っているチャンピオンには、特に手痛いナーフが入っていきます……!
心の準備ができたところで、解説を始めていきましょう。
相次ぐトップレーナーへの『トドメの一撃』
前述の通り、一度ナーフが入ったにもかかわらず、“のさばっている”と判断されたトップレーナーにはキツいお仕置きが……。
イラオイ:ナーフ
- 基本攻撃力:68 → 65
- マナ成長率:60 → 50
- 基本攻撃力:68 → 65
- マナ成長率:60 → 50
ポッピー:ナーフ
- 基本攻撃力:64 → 60
- レベル1の攻撃速度:0.625 → 0.658
- 基本攻撃力:64 → 60
- レベル1の攻撃速度:0.625 → 0.658
シェン:ナーフ
- パッシブのクールダウン:10 → 11
- パッシブのクールダウン解消:4-7.5秒 → 4-8秒
- Rのシールド量: 130/290/450 + 増加体力の16% → 120/220/320 + 増加体力の15%
- パッシブのクールダウン:10 → 11
- パッシブのクールダウン解消:4-7.5秒 → 4-8秒
- Rのシールド量: 130/290/450 + 増加体力の16% → 120/220/320 + 増加体力の15%
いずれも非情とも言えるナーフ内容です。彼らはゲーム展開がスローであればあるほど得をする上に、チャンスメイクもできるというだけのことはあり、プロ/アマ、レートを問わずに人気のあるファイターたちでした。
特にポッピーはプロシーンでも活躍の場を広げており、レル/レオナといったタンクサポートのカウンターとして活躍していましたね。それもあってか、3人中最も重い、基本攻撃力が4ポイントも落とされるナーフです。この内容だとどのレーンであっても損害は甚大であり、勝率は3%近く下がるとみて間違いありません。
一応、攻撃速度の補填があるので、ジャングルではピック可能な域に留まるかもしれませんが、チャンピオンの性質上カウンターが多いため、つらい構成相手では誤魔化しができないでしょう。
イラオイ/シェンに関しては、中/低レート帯でパフォーマンスが伸びすぎている点を咎められていますが、あまりに強烈な内容のため、彼らをメインにしているプレーヤーも一時的に鞍替えを余儀なくされるでしょう。これでは正直ピックできる領域に留まるとはあまり思えません。
熱いファン層がいる3人なだけあって、X上のタイムラインでも悲哀の声が挙がっていましたが、致し方ないでしょう。長きにわたって目立ち過ぎました……。
ローミングミッドに強烈な後押し
このパッチでは全体的にロームスタイルのミッドレーナーを支援しているように見えます。まずはシステム面から。
サイドレーンのミニオン:調整
- 試合時間14分まで得る増加移動速度:140 → 140-0 (14分経過まで緩やかに減少していくように)
- 試合時間14分まで得る増加移動速度:140 → 140-0 (14分経過まで緩やかに減少していくように)
従来のミニオンウェーブの衝突は全レーンが同じタイミングでしたが、このパッチ14.22では、移動距離の長いサイドレーン(トップ/ボット)の到達時間が遅くなることで、相対的にミッドが全レーン中で最も早くウェーブが衝突するようになります。しかも14分に近づくにつれてその傾向はより顕著になるので、ミッドがウェーブを早く処理した後にサイドレーンにアクションを仕掛けられる時間が増えるというわけです。
これに加え、あるローミングアイテムにも調整が来ます。
妖夢の霊剣:調整
- 攻撃力:60 → 55
- 移動速度:0 → 4%
- レシピ変更:「ピッケル」 → 「ロングソード」
- 攻撃力:60 → 55
- 移動速度:0 → 4%
- レシピ変更:「ピッケル」 → 「ロングソード」
この「妖夢の霊剣」を積んだチャンピオンに移動速度のステータス4%が付与されることにより、アクティブ効果(アイテムを使用した時だけ発動する効果)を使用しなくてもマップを早く動き回ることができるようになります。それに加え、前述のシステム面でのミニオン移動速度の後押しもあるわけですから、これはタロン/キヤナを代表するADアサシンのピック機運は、前回のパッチ14.21同様に上がっていく一方です。
他にも、「ゴースト」を搭載したシンジドやガリオ、ランブルといったサイドレーンを助けるピックも注目されそうです。ただし、彼らのこのプレイスタイルはリソースをADCに割くことを前提とするため、現状のボットレーンのパワーを見るにまだまだ流行とまではいかないでしょう。
いずれにしても、このパッチの内容はゲームチェンジャーとなるほどの調整です。サイドレーンメインの方は今まで以上にミニオンウェーブを貯めてのダイブ準備が重要になりますし、逆に相手のミッドレーナーのロームにも警戒しなくてはなりませんね。
とうとう市民権を得るか?「ユン・タルの荒ぶる矢」
いまだにパッとしない性能の「ユン・タル ワイルドアロー」に、とうとう抜本的な改革が入ります!
ユン・タル ワイルドアロー:調整
- 価格:2950 → 3000ゴールド
- レシピ変更:「ピッケル」+「ヌーンクイヴァー」 → 「B.F.ソード」+「偵察兵のパチンコ」+「ロングソード」
- 攻撃力:60 → 50
- [新] 攻撃速度:25%
- クリティカル率:25% → 0% + 攻撃の度に0.2%ずつ上昇していく(最大25%)
- [新] 固有効果『Flurry』敵チャンピオンを攻撃すると4秒間、攻撃速度30%を獲得する。(クールダウン:40秒)1回の攻撃につき残りのクールダウンが1秒間短縮し、クリティカル時は2秒間短縮する。
- [削除] 固有効果『鋸刃』
- 価格:2950 → 3000ゴールド
- レシピ変更:「ピッケル」+「ヌーンクイヴァー」 → 「B.F.ソード」+「偵察兵のパチンコ」+「ロングソード」
- 攻撃力:60 → 50
- [新] 攻撃速度:25%
- クリティカル率:25% → 0% + 攻撃の度に0.2%ずつ上昇していく(最大25%)
- [新] 固有効果『Flurry』敵チャンピオンを攻撃すると4秒間、攻撃速度30%を獲得する。(クールダウン:40秒)1回の攻撃につき残りのクールダウンが1秒間短縮し、クリティカル時は2秒間短縮する。
- [削除] 固有効果『鋸刃』
やや扱いが難しい固有効果に変化しましたが、総合的に見ればかなり強力になると言えるでしょう。攻撃速度が付与されるともなればアッシュ/ヴェイン/トゥイッチといった、攻撃力も攻撃速度もどちらも活用できるユーザーから支持されるポテンシャルはあります。
今や「ルインドキングブレード」という攻撃速度系を代表するアイテムが失脚したため、ポストは空いているというのも追い風。間違いなくシェアを獲得することでしょう。
中でもアッシュはこのアイテムを有効活用できる上に、本人の性能が高い状態のため、このパッチ14.22でも安定したパフォーマンスを見せるでしょう。
非常に面白い効果のため、思いがけないチャンピオンが「ユン・タル ワイルドアロー」を活用してのし上がってくるかもしれません。研究のしがいがありますね!
まとめ
- いつもの顔ぶれにお仕置き。一部にはお仕置きを超えた鉄拳制裁も。
- サイドレーンのミニオン移動速度に調整。ロームタイプのミッドの機運高まる。
- 「ユン・タル ワイルドアロー」はADCの立場を引き上げそう。
以上がパッチ14.22の先取り速報になります!
「Worlds 2024」の興奮冷めやらぬ中、このパッチ14.22では新チャンピオン「アンベッサ・メダルダ」もお披露目となり、11月9日からは「アーケイン シーズン2」も公開を控えています。やはりこの時期の『LoL』は大いに我々を沸かせてくれますね……!
そのスキルセットから少々物議を醸した彼女ですが、デビューは鮮烈なものになるに違いありません。個人的には挙動がサイラスに似ていて手に馴染みそうな感じがします(笑)。早くプレイしてみたいです!
ここまで読んでいただきありがとうございました。それでは、次のパッチ14.23編でお会いしましょう!
パッチノート14.22概要(11月6日正式公開)
パッチノート14.22 ※11月6日以降に公開予定
https://www.leagueoflegends.com/ja-jp/news/game-updates/patch-14-22-notes/
パッチノート|リーグ・オブ・レジェンド
https://www.leagueoflegends.com/ja-jp/news/tags/patch-notes/
2024 Riot Games, Inc. Used With Permission
【連載】ねむしの『LoL』2024シーズン パッチノート先取り速報
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