【『LoL』パッチノート先取り速報：パッチ25.24編】 2025年を締めくくる小規模な“仕上げ”パッチ！ セジュアニの大胆な調整や、各ジャングルへのナーフは次シーズンへの布石？

つい先日、新シーズンの変更が告知されました。内容が膨大だっただけに、今シーズンラストの本パッチ25.24はやや小規模に留まるようですね。

今回メインとなるナーフリストにはジャングルチャンピオンが名を連ねます。次回の大幅な変更の下地となるため、しっかりとチェックしましょう！








相次ぐバフと相次ぐジャングル向けのバフによる新メンバー加入（？）により、現在のジャングルロールのパワーは明確に高止まりしています。パワーのあるピックがとにかく多く、シーズン中期に見られたピック候補の『選り取り見取り状態』と同じような印象を受けます。

そのような中で、特にスノーボールしていくADアサシンに狙いを定めたナーフ内容となっていますね。彼らは特にパッチ25.22でバフされた「キャッシュバック」「トリプルトニック」ら『天啓ルーン』を最大活用する「ファーストストライク型」も非常に強力で、ファームする傍ら、少しのチャンスをつかむとあっという間にアイテムの購入を進めてしまいます。


カ=ジックスは特にここ数パッチで急激に評価を上げたチャンピオンのひとりです。ファーム主体のスタイルでも、ガンガンファイトしていくスタイルでもどちらでも活躍できる器用さが売りであり、構成を選びません。

今回の調整はWの基本ダメージの微細な低下にとどまるため、小規模すぎてさしたる影響はないように感じます。序中盤のファーム速度に影響があるため、安定性はやや損なうでしょうが、パフォーマンスは誤差にとどまるでしょう。




ゼドは突然のジャングル向け調整から常に話題に上がっていたチャンピオンの1人ですね……。体力が半分以下の対象に対しての追加魔法ダメージを与えるパッシブ『弱者必衰』が、中立モンスターに対しては制限なく何度も発動するようになってから、事あるごとにそのファーム速度が槍玉に挙げられていました。

今回はその中立モンスターへのパッシブダメージが200％から180％に低下します。カ＝ジックスとは違い、こちらはドラゴンやバロンに対してのダメージも減少するため、ゲーム全体を通して非常に影響のある変更です。

元々の操作難易度の高さに拍車をかける形となり、相当に彼を習熟しているプレーヤー以外は運用が難しくなるでしょう。




全体を通してすぐに影響が出るような、致命的な内容はそこまでありません。むしろ、新シーズン開幕からメタが固まる間にジワジワとパフォーマンスに影響が出始める、ボディブローのようなナーフが多い印象です。

特に『力の偉業』『アタカン』といったスノーボールをある程度推奨するシステムだったこのシーズンは、ADアサシンにとっては立ち回りやすい部分がありましたが、来シーズンは舞台がデマーシアに変わり、これらの要素は削除されます。彼らにとって向かい風が吹き始めていると言えるでしょう。

より丁寧なファームと、時には花形の戦闘以外のマップコントロールにまで影響力を出せるかがカギとなりそうです。

変更点の多い二人に注目

全体では小規模な内容ながら、しっかりとした調整を受けるチャンピオンも見受けられます。そのひとり、セジュアニに目を向けてみましょう。




彼女はプロシーンをはじめとしたチームプレーの舞台で大活躍したチャンピオンです。遠距離からエンゲージできるRの存在、タンクにも関わらず壁を越えられるブリンクを持ち、味方を含めた近距離チャンピオンの通常攻撃でスタンさせられるシナジー力まで備えています。

一方、その活躍によってもたらされたナーフは、ややソロランクでは活躍しづらいパワーに彼女を押し戻していました。

しかし、このパッチ25.24では彼女に突如として大救済調整が来ます……！

まず、基本スキルすべてのAPレシオが上昇するため火力が向上します。これにより、彼女の活躍しているジャングルロールではファーム速度が速くなり、トップではダメージトレードで優位に立ちやすくなります。




ジャングルではザックやウディアといった同じようなAPタンクジャングルが行う「ダークシール」を購入し、あとはタンクビルドに行くという優秀なセットアップの強さを大きく押し上げる点が、間違いなく評価されることでしょう。

トップでは「リーライ クリスタルセプター」及び「ライアンドリーの仮面」のみを購入し、タンクアイテムに向かうビルドが注目されており、APを多めに搭載するためやはり影響が大きく出ます。どちらのロールでもパフォーマンスは飛躍的に向上すること間違いなしです！


さて、もうひとり大きく変更されるチャンピオンがいます──やや嫌われがちなチャンピオン、メルです。




敵スキルを反射するWや、避けづらいQなど、実装当初から凄まじいヘイトを買っていた彼女ですが、その根底には性能の高さがありました。なんと彼女は、実装されてから基本的にナーフ調整以外を受けていません。

もうすぐ実装から1年が経過しますが、ナーフされるたびに新たなセットアップや運用が開発され、巧みにその影響を回避し続けていました。特に最近はEのスキルレベルを最初に最大化する『E上げメル』の流行があり、ミッド／ボット両方でのパフォーマンスは最高潮に。




しかし、ここにきて1年目の寵愛も期限切れと言わんばかりの強烈なナーフ調整が訪れます。Eのみにフォーカスしていますが、ダメージの低下量が凄まじく、Q上げにシフトせざるを得ません。そうなると今の彼女を下支えしている、範囲CCを活用したチームへの影響力が損なわれてしまいます。

また、Q上げであったとしてもその影響は無視できません。勝率は少なく見積もっても1％近く下降することは間違いなく、性能としても運用が相当難しい部類まで落ち込むことが予想されます。

個人的な意見ですが、彼女自身のスキルセットに起因している問題があると思います。敵スキルを反射できるため、その運用方法に習熟した今、Wのパワーが高まり続け、やむを得ずQもEも性能を下げざるを得ない状態になってしまっています。


また、そもそものQとEの当てやすさも問題です。他のメイジに比べると弾速が非常に速いため命中率が高いのです。これもまた、ダメージやマナコストを弱体化せざるを得ない状態になっています。

将来的には抜本的なリワークが必要となるでしょう。ユーザーからの反感も相変わらずで、メイジとしては異例の30%以上の高BAN率を維持し続けました。性能はさておき、彼女とゲームをしたくないというプレーヤーが多いのは明らかに問題です。