【特集】 ストリートファイターリーグ JAPAN 2026
【SFL2026出場チームインタビュー Crazy Raccoon】 「今年はみんな“毛並みがいい”」 どぐら、Shuto、かずのこ、ボンちゃんが狙う3年目の優勝のカギとは
- 「みんな“毛並みがいい”」2年目の練度で迎える新シーズン
- 新キャラクターよりも積み重ねた「練度」で勝負
- 「オワ練」の配信は立川コーチ次第?
- 筋トレで集中力と反応速度が向上? どぐらが感じた変化
- 優勝に向けて4人が担う役割
『ストリートファイター6(スト6)』の国内公式プロリーグである「ストリートファイターリーグ JAPAN 2026(SFL JAPAN 2026)」が8月25日(火)から開幕する。
9シーズン目となる本リーグは、昨年同様12チームが出場。ふたつのディビジョンに分かれて戦う「2ディビジョン制」が採用される。
本特集記事では全12チームに出場前の意気込みや、気になる選手などをうかがった合同記者会見の様子をチームごとに分けてお届けする。気になるチームは下記の特集ページから確認してほしい。
【特集】 ストリートファイターリーグ JAPAN 2026
最後に紹介するのはCrazy Raccoon。いち早くコーチを導入し、昨年と同じ4人体制で挑む3シーズン目の「SFL」。チーム内で注目している選手や、それぞれが考える今シーズンの役割、強力なライバルとなるZETA DIVISION Geeklyへの警戒、新キャラクターへの向き合い方などを聞いた。
なお、今季のユニフォームはチームより後日お披露目の予定のため、インタビュー当日のメンバーの雰囲気などは、お披露目後に追加掲載する予定だ。そちらもお楽しみに!
■ロスター
・どぐら:オリジナルメンバー
・Shuto(しゅーと):オリジナルメンバー
・かずのこ:オリジナルメンバー
・ボンちゃん:オリジナルメンバー
■コーチ
・立川:オリジナルメンバー
──まずは、お名前と使用予定のキャラクターをお願いします。
どぐら:CRのどぐらです。使用予定キャラクターはエレナ、ベガ……アレックス、以上です。
一同:(ざわざわ……)
どぐら:いや、希望です。可能だったら使いたいなという思いもあるんですけど、基本的にはエレナで、もしかしたらベガ、という感じになると思います。

Shuto:CRのShutoです。使用キャラクターはリュウと、もう1キャラクター、必ずサブで用意しようと考えています。
かずのこ:CRのかずのこです。使用キャラクターはC.ヴァイパー、キャミィ、ジェイミー、ザンギエフです。
一同:(笑)。
Shuto:そういう場所じゃないでしょ(笑)。
かずのこ:いやいや、警戒させないとね。
ボンちゃん:CRのボンちゃんです。サガットと豪鬼の予定です。
──チーム内で、今シーズン特に注目してほしい選手を挙げるとしたら?
どぐら:やっぱり、今のShutoがすごく“みなぎっている”感じがありますね。
去年と一昨年は、キャラクター調整や使用キャラクターの変更があって、全員がフルパワーで臨める機会が結構少なかったと思うんです。今年は開幕の段階から、みんな“毛並みがいい”んじゃないかなと思っています。
その中でも特に、Shutoの仕上がりには注目ですね。周りのプロの評判を聞いていても、「Shutoさん、ワンチャン日本で一番強いんじゃないか」と言う人がいるくらいなので。
Shuto:あら(笑)。
どぐら:Shutoさんの“みなぎり方”に注目してほしいです。
Shuto:ありがとうございます。みなぎっています。
僕は、4人全員に注目してほしいですね。
去年は4人全員がメインキャラクターを変えて、特に本節の中盤では苦しい展開が続きました。でも今年は、去年変更したキャラクターをそのまま2年目の練度で使えます。
去年優勝したREJECTのエド使い(LeShar、ふ〜ど)も、1年目は勝ち方を探っているところで終わっちゃった気がしますが、2年目は動きのキレが全然違って、自分の型も固まった上に練度も上がっていました。
なので、今年のCRの本節は盤石なんじゃないかなと思っています。
かずのこ:僕はどぐらですね。
去年、負けたらチームが負けるような場面で踏ん張って勝っていましたし、「これに勝ったらチームの勝ち」という場面でも、どぐらが出て勝ってくれるパターンが多かったので。
今年もそのパワーにあやかって、やばいときはどぐらに出てもらおうかなと。

どぐら:「よし、肩慣らしにはちょうどいい」
かずのこ:それは出させられないな(笑)。
ボンちゃん:かずのこは、かなり注目じゃないですかね。
C.ヴァイパーは評価が難しいキャラクターで、評価が高い人もいればあまり高くない人もいます。
その中でかずのこが使い続けているということは、本人にも手応えがあるんだと思います。去年は練度の部分で思うように勝てなかったところもあったと思うので、そこが備わった状態で戦ったらどうなるのか。「勝つんだろうな」と思えるので、かずのこさんに注目してほしいです。
かずのこ:(C.ヴァイパーは)最強キャラです。
ボンちゃん:最強キャラ? よかった、周りがまだその情報を知らなくて(笑)。
──同じDivision Sで、特に警戒しているチームはありますか。
どぐら:やっぱりZETA DIVISION Geeklyになると思います。
元々いたももちさん、ヤマグチ、ひぐちの3人は当然強いですし、何といってもMenaRDを招聘しています。「もう本気ですやん」「めちゃくちゃやる気ありますやん」という感じですよね。
それに、MenaRDを呼んだからには、ZETAもすごく気合が入っているはず。プレーオフへ勝ち上がるうえで、本節中の一番の障壁はZETAになると思います。
──今シーズンも新キャラクターが追加されます。昨年はキャラクター変更で苦しんだ部分もあったとのことですが、新キャラクターに対する対策はどのように考えていますか。
Shuto:最近どのキャラクターと対戦していても、みんなの攻略が「攻め」に寄っていると感じています。以前は「ドライブラッシュを止める」「差し返す」といった部分が中心でしたが、今はいろいろな攻め方があります。
自分のキャラクターを使って、相手にやりたい動きをさせないことがみんなの課題になっていて。なので、新キャラクターが出てきても、こちらが自分の動きを押し付ければ戦えるんじゃないかと思っています。
新キャラクターを使う場合、まずコンボを覚え、立ち回りで使う技を覚えなければいけません。その段階で、相手の完成された攻めに対応するのは難しい。今の4人は、それぞれ使っているキャラクターの練度がかなり高いので、それを受け切るのは難しいはずです。
JPやダルシムのように特殊なキャラクターの場合は少し変わりますが、スタンダードなキャラクターであれば、今持っているものでぶつかれば戦えると考えています。

──その新キャラであるC.ヴァイパーに昨年切り替えたかずのこさんはどうですか?
かずのこ:今の『スト6』の大会シーンは、練度がすごく重要になっています。最強クラスと言われていないキャラクターでも、使い込んでいる選手が上位に入ったり、優勝したりしていますよね。そう考えると、練度の面で新キャラクターは結構入りづらいのかなと思います。
「SFL」は特に緊張する大会のひとつなので、緊張する場面では、練度の低さによるミスが出やすいです。ヤスミンも使用できるようになってからの期間が短い(8月3日に実装予定)ので、練度を軽視することはできません。ヤスミンでチャレンジする人は、それほど多くないんじゃないかと思っています。
──Crazy Raccoonといえば、リーグ終了後の練習配信、通称「オワ練」も恒例になっています。今年も実施する予定でしょうか。
Shuto:今のところ、まだあまりできていないですよね。
どぐら:配信外ではスクリムを結構やっているんですが、「オワ練」はコンテンツのひとつとして皆さんからご好評いただいているので、できればやりたいとは思っています。
でも立川さんが、「かずのこさんが、僕の開発した連携やセットプレーを配信で使うんです」と文句を言っていたので(笑)。配信があるかどうかは、立川さん次第かもしれません。
──まさかのコーチ次第ですか。
どぐら:コーチ次第ですね〜。
──練習を配信することで、モチベーションやパフォーマンスに変化はありますか。
ボンちゃん:配信をして、視聴者の皆さんからいいリアクションをいただけていることが大きいと思います。
純粋な勝率や効率だけを考えたら、練習を配信することが一番効率的とは限りません。それでも、みんなで楽しいコンテンツを届けられている感覚があるので、「またみんなでやりたいね」という話になります。
個人配信でも、ゲームを配信することで、自分が調べ忘れていたことに気付ける場合があります。コメントで指摘してもらって思い出すこともありますし、マイナスだけではありません。
チームで練習を配信するときも、みんな同じような気持ちでやっていると思います。

──どぐら選手は最近、かなり体を鍛えていますが、筋力トレーニングが競技に生きていると感じることはありますか。
どぐら:今年の「EVO 2026」で実感しました。「EVO」は参加人数が多いので、朝から夜まで試合が続くことがあります。以前は一日の後半になると疲れがひどくて、ぼんやりした状態で対戦することもありました。
Shuto:どぐらさん、遅かったですよね。その日の最後の試合(21時頃)でしたもんね。
どぐら:やっぱり長いトーナメントの最後に負けるときは、「集中できないまま、ふわっと負けてしまったな」と感じることも多かったんです。
でも今年は、最後の試合まで集中して対戦できました。内容もかなりよかったと思います。集中力は体力に起因する部分もあると思うので、筋力トレーニングが生きたと言っていいんじゃないでしょうか。

──ほかの3人も、どぐら選手を見習って筋力トレーニングを始めようと思いますか。
Shuto:僕はやっていますね。
ボンちゃん:僕も7、8年くらい前からやっていますよ。海外でもサボらずに。
かずのこ:筋トレは意味ないです。
ボンちゃん:でも実際、どぐらは反応がよくなったと思います。対戦したときに、「ちょっとなめたドライブインパクトを出してやろうと思っても、結構返してくるんですよ。
かずのこ:へぇ〜。
どぐら:ほら〜(笑)。
ボンちゃん:以前とは少し違いますね。いい方向に進んでいると思います。
かずのこ:いや、運が悪かっただけ。関係ないっすよ。
ボンちゃん:俺の狙いどころが悪かっただけか。そっかぁ(笑)。
──最後に、「SFL JAPAN 2026」に向けた、個人とチームの目標を教えてください。
どぐら:個人の成績については、チームの勝率が上がるのであれば、そこまで気にしていません。
去年はボンちゃんが、チームのしんどい部分をかなり肩代わりしてくれました。その結果、ボンちゃん自身の成績が落ち込んでしまった部分もあったと思いますが、それはチームのためを思っての行動です。
今年は僕が、そういう役割をできたらと思っています。
ボンちゃん:お願いします!
どぐら:チームの勝利を優先して、ワン・フォー・オールでいきたいです。
Shuto:僕は個人の目標というか、役目や使命のようなものがあって……先鋒や中堅でも出られるようにすることです。
去年は大将で出させてもらうことが多くて、その結果、ほかのメンバーが出られる場所が限られてしまいました。今年は僕も先鋒や中堅で出て、10点を稼げる選手になりたいと思っています。
チームの目標としては、もちろん優勝です。
Shuto:あと、今年から初めて海外大会を回り始めたんですけど、すごくつらくて。本当に回りたくないんですよ(笑)。
今年「SFL」で優勝して、来年は自分のペースで大会を頑張れるようにしたいです。

かずのこ:個人的な目標は、C.ヴァイパーの評価を変えることです。あまり強いキャラクターだと思われていないのは、大会で結果が出ていないことも理由だと思います。
自分が結果を出して、C.ヴァイパーが強いキャラクターとして認知されるようにしたいです。本当に全勝するつもりで挑みます。

Shuto:海外の個人戦で証明したいとかはないですか?
かずのこ:ちょっと「SFL」に集中したいので。
Shuto:あっちいな(笑)。
ボンちゃん:僕は、2先の勝率を上げることがテーマのひとつです。
大将戦は自分の経験上、比較的得意なジャンルです。試合数が多いことも理由だと思うんですけど、去年は本当に2先の勝率がひどかったので、今年はそこに向き合って結果を出したいですね。
ルール上、大将戦で勝つことが一番いいと思われがちですが、組み合わせによっては、それ以上に2先で10点を取ることが大事な場合もあります。
うちは、誰が大将で出ても20点を取れる可能性が高いチームです。だからこそ、10点を取れる人が輝くチームだと思っています。そこは自分も勝つべき場所だと思っていますし、課題でもあります。
チームの目標で言うと、「SFL」は年々レベルが上がっています。今年は初めてZETAと同じディビジョンになり、MenaRDも加入しました。明らかに強いチームと同じディビジョンで競うことになります。
以前は「プレーオフには残れるだろう」「そのままグランドファイナルにも行けるだろう」という感覚もありました。でも今年は、予選の段階から圧倒する結果が求められていると思います。初戦から気を引き締めて取り組んでいきたいです。

どぐら:1年目、2年目と苦しい時期を過ごしての3年目なので、何度も言っていますけど、本当に「3年目の正直」です。
今年こそ優勝して、みんなで笑って、ハッピーエンドで今シーズンの「SFL」を終えたいと思っています。本当に気合を入れて取り組みます!
インタビュー中も話が途切れることなく、互いの発言に次々とツッコミを入れていくCrazy Raccoonの4人。長くチームを組んできたからこその空気感と信頼関係は、今シーズンも健在だ。
一方で、今シーズンに懸ける思いは強い。
どぐらはチームの勝利を優先する役割を担い、Shutoは大将だけでなく先鋒・中堅でも点を取れる選手を目指す。かずのこはC.ヴァイパーの評価を変える結果を狙い、ボンちゃんは課題としている2先での勝率向上に取り組む。
MenaRDを迎えたZETA DIVISION Geeklyをはじめ、強豪がそろうDivision Sを勝ち抜き、「3年目の正直」となる悲願の優勝をつかめるか。
開幕戦から完成度を高めたCrazy Raccoonの戦いに注目だ。
©CAPCOM
■関連リンク
Crazy Raccoon:
https://x.com/crazyraccoon406
どぐら:
https://x.com/maneater_dgr
Shuto:
https://x.com/Shuto_fgc
かずのこ:
https://x.com/kazunoko0215
ボンちゃん:
https://x.com/katitagaribon
立川:
https://x.com/TachikawaCR
SFリーグ 公式:
https://sf.esports.capcom.com/sfl/
©CAPCOM
撮影・編集:宮下英之
9シーズン目となる本リーグは、昨年同様12チームが出場。ふたつのディビジョンに分かれて戦う「2ディビジョン制」が採用される。
| Division S | Division F |
|---|---|
| KADOKAWA FAV gaming | VARREL |
| Crazy Raccoon | Good 8 Squad |
| Saishunkan Sol 熊本 | DetonatioN FocusMe |
| ZETA DIVISION Geekly | 名古屋NTPOJA |
| 広島 TEAM iXA | REJECT |
| FUKUSHIMA IBUSHIGIN | RIDDLE ORDER |
本特集記事では全12チームに出場前の意気込みや、気になる選手などをうかがった合同記者会見の様子をチームごとに分けてお届けする。気になるチームは下記の特集ページから確認してほしい。
【特集】 ストリートファイターリーグ JAPAN 2026
最後に紹介するのはCrazy Raccoon。いち早くコーチを導入し、昨年と同じ4人体制で挑む3シーズン目の「SFL」。チーム内で注目している選手や、それぞれが考える今シーズンの役割、強力なライバルとなるZETA DIVISION Geeklyへの警戒、新キャラクターへの向き合い方などを聞いた。
なお、今季のユニフォームはチームより後日お披露目の予定のため、インタビュー当日のメンバーの雰囲気などは、お披露目後に追加掲載する予定だ。そちらもお楽しみに!
■ロスター
・どぐら:オリジナルメンバー
・Shuto(しゅーと):オリジナルメンバー
・かずのこ:オリジナルメンバー
・ボンちゃん:オリジナルメンバー
■コーチ
・立川:オリジナルメンバー
【SFL: Pro-JP 2025】
— Crazy Raccoon (@crazyraccoon406) August 28, 2025
Crazy Raccoon Roster
- Dogura(@maneater_dgr)
- Bonchan(@katitagaribon)
- Kazunoko(@kazunoko0215)
- Shuto(@Shuto_fgc)#CRWIN #ストリートファイター6 #SFリーグ pic.twitter.com/kNAvgNbGPO
「みんな“毛並みがいい”」2年目の練度で迎える新シーズン
──まずは、お名前と使用予定のキャラクターをお願いします。
どぐら:CRのどぐらです。使用予定キャラクターはエレナ、ベガ……アレックス、以上です。
一同:(ざわざわ……)
どぐら:いや、希望です。可能だったら使いたいなという思いもあるんですけど、基本的にはエレナで、もしかしたらベガ、という感じになると思います。

Shuto:CRのShutoです。使用キャラクターはリュウと、もう1キャラクター、必ずサブで用意しようと考えています。
かずのこ:CRのかずのこです。使用キャラクターはC.ヴァイパー、キャミィ、ジェイミー、ザンギエフです。
一同:(笑)。
Shuto:そういう場所じゃないでしょ(笑)。
かずのこ:いやいや、警戒させないとね。
ボンちゃん:CRのボンちゃんです。サガットと豪鬼の予定です。
──チーム内で、今シーズン特に注目してほしい選手を挙げるとしたら?
どぐら:やっぱり、今のShutoがすごく“みなぎっている”感じがありますね。
去年と一昨年は、キャラクター調整や使用キャラクターの変更があって、全員がフルパワーで臨める機会が結構少なかったと思うんです。今年は開幕の段階から、みんな“毛並みがいい”んじゃないかなと思っています。
その中でも特に、Shutoの仕上がりには注目ですね。周りのプロの評判を聞いていても、「Shutoさん、ワンチャン日本で一番強いんじゃないか」と言う人がいるくらいなので。
Shuto:あら(笑)。
どぐら:Shutoさんの“みなぎり方”に注目してほしいです。
Shuto:ありがとうございます。みなぎっています。
僕は、4人全員に注目してほしいですね。
去年は4人全員がメインキャラクターを変えて、特に本節の中盤では苦しい展開が続きました。でも今年は、去年変更したキャラクターをそのまま2年目の練度で使えます。
去年優勝したREJECTのエド使い(LeShar、ふ〜ど)も、1年目は勝ち方を探っているところで終わっちゃった気がしますが、2年目は動きのキレが全然違って、自分の型も固まった上に練度も上がっていました。
なので、今年のCRの本節は盤石なんじゃないかなと思っています。
かずのこ:僕はどぐらですね。
去年、負けたらチームが負けるような場面で踏ん張って勝っていましたし、「これに勝ったらチームの勝ち」という場面でも、どぐらが出て勝ってくれるパターンが多かったので。
今年もそのパワーにあやかって、やばいときはどぐらに出てもらおうかなと。

どぐら:「よし、肩慣らしにはちょうどいい」
かずのこ:それは出させられないな(笑)。
ボンちゃん:かずのこは、かなり注目じゃないですかね。
C.ヴァイパーは評価が難しいキャラクターで、評価が高い人もいればあまり高くない人もいます。
その中でかずのこが使い続けているということは、本人にも手応えがあるんだと思います。去年は練度の部分で思うように勝てなかったところもあったと思うので、そこが備わった状態で戦ったらどうなるのか。「勝つんだろうな」と思えるので、かずのこさんに注目してほしいです。
かずのこ:(C.ヴァイパーは)最強キャラです。
ボンちゃん:最強キャラ? よかった、周りがまだその情報を知らなくて(笑)。
新キャラクターよりも積み重ねた「練度」で勝負
──同じDivision Sで、特に警戒しているチームはありますか。
どぐら:やっぱりZETA DIVISION Geeklyになると思います。
元々いたももちさん、ヤマグチ、ひぐちの3人は当然強いですし、何といってもMenaRDを招聘しています。「もう本気ですやん」「めちゃくちゃやる気ありますやん」という感じですよね。
それに、MenaRDを呼んだからには、ZETAもすごく気合が入っているはず。プレーオフへ勝ち上がるうえで、本節中の一番の障壁はZETAになると思います。
──今シーズンも新キャラクターが追加されます。昨年はキャラクター変更で苦しんだ部分もあったとのことですが、新キャラクターに対する対策はどのように考えていますか。
#スト6 Year 4キャラクター発表‼ #FF7R よりティファ参戦!!
— ストリートファイター / STREET FIGHTER (@StreetFighterJA) June 5, 2026
ニューファイターとなるヤスミン、アルジュン、ゲストファイターとしてティファ、そしてワールドツアーからボシュが堂々参戦💥
2026年8月3日:ヤスミン 🗡️
2026年秋:アルジュン 💨
2027年春前半:ティファ ☄️
2027年春後半:ボシュ 👊 pic.twitter.com/jCyAtTLgyZ
Shuto:最近どのキャラクターと対戦していても、みんなの攻略が「攻め」に寄っていると感じています。以前は「ドライブラッシュを止める」「差し返す」といった部分が中心でしたが、今はいろいろな攻め方があります。
自分のキャラクターを使って、相手にやりたい動きをさせないことがみんなの課題になっていて。なので、新キャラクターが出てきても、こちらが自分の動きを押し付ければ戦えるんじゃないかと思っています。
新キャラクターを使う場合、まずコンボを覚え、立ち回りで使う技を覚えなければいけません。その段階で、相手の完成された攻めに対応するのは難しい。今の4人は、それぞれ使っているキャラクターの練度がかなり高いので、それを受け切るのは難しいはずです。
JPやダルシムのように特殊なキャラクターの場合は少し変わりますが、スタンダードなキャラクターであれば、今持っているものでぶつかれば戦えると考えています。

──その新キャラであるC.ヴァイパーに昨年切り替えたかずのこさんはどうですか?
かずのこ:今の『スト6』の大会シーンは、練度がすごく重要になっています。最強クラスと言われていないキャラクターでも、使い込んでいる選手が上位に入ったり、優勝したりしていますよね。そう考えると、練度の面で新キャラクターは結構入りづらいのかなと思います。
「SFL」は特に緊張する大会のひとつなので、緊張する場面では、練度の低さによるミスが出やすいです。ヤスミンも使用できるようになってからの期間が短い(8月3日に実装予定)ので、練度を軽視することはできません。ヤスミンでチャレンジする人は、それほど多くないんじゃないかと思っています。
「オワ練」の配信は立川コーチ次第?
──Crazy Raccoonといえば、リーグ終了後の練習配信、通称「オワ練」も恒例になっています。今年も実施する予定でしょうか。
Shuto:今のところ、まだあまりできていないですよね。
どぐら:配信外ではスクリムを結構やっているんですが、「オワ練」はコンテンツのひとつとして皆さんからご好評いただいているので、できればやりたいとは思っています。
でも立川さんが、「かずのこさんが、僕の開発した連携やセットプレーを配信で使うんです」と文句を言っていたので(笑)。配信があるかどうかは、立川さん次第かもしれません。
──まさかのコーチ次第ですか。
どぐら:コーチ次第ですね〜。
──練習を配信することで、モチベーションやパフォーマンスに変化はありますか。
ボンちゃん:配信をして、視聴者の皆さんからいいリアクションをいただけていることが大きいと思います。
純粋な勝率や効率だけを考えたら、練習を配信することが一番効率的とは限りません。それでも、みんなで楽しいコンテンツを届けられている感覚があるので、「またみんなでやりたいね」という話になります。
個人配信でも、ゲームを配信することで、自分が調べ忘れていたことに気付ける場合があります。コメントで指摘してもらって思い出すこともありますし、マイナスだけではありません。
チームで練習を配信するときも、みんな同じような気持ちでやっていると思います。

筋トレで集中力と反応速度が向上? どぐらが感じた変化
──どぐら選手は最近、かなり体を鍛えていますが、筋力トレーニングが競技に生きていると感じることはありますか。
どぐら:今年の「EVO 2026」で実感しました。「EVO」は参加人数が多いので、朝から夜まで試合が続くことがあります。以前は一日の後半になると疲れがひどくて、ぼんやりした状態で対戦することもありました。
Shuto:どぐらさん、遅かったですよね。その日の最後の試合(21時頃)でしたもんね。
どぐら:やっぱり長いトーナメントの最後に負けるときは、「集中できないまま、ふわっと負けてしまったな」と感じることも多かったんです。
でも今年は、最後の試合まで集中して対戦できました。内容もかなりよかったと思います。集中力は体力に起因する部分もあると思うので、筋力トレーニングが生きたと言っていいんじゃないでしょうか。

──ほかの3人も、どぐら選手を見習って筋力トレーニングを始めようと思いますか。
Shuto:僕はやっていますね。
ボンちゃん:僕も7、8年くらい前からやっていますよ。海外でもサボらずに。
かずのこ:筋トレは意味ないです。
ボンちゃん:でも実際、どぐらは反応がよくなったと思います。対戦したときに、「ちょっとなめたドライブインパクトを出してやろうと思っても、結構返してくるんですよ。
かずのこ:へぇ〜。
どぐら:ほら〜(笑)。
ボンちゃん:以前とは少し違いますね。いい方向に進んでいると思います。
かずのこ:いや、運が悪かっただけ。関係ないっすよ。
ボンちゃん:俺の狙いどころが悪かっただけか。そっかぁ(笑)。
優勝に向けて4人が担う役割
──最後に、「SFL JAPAN 2026」に向けた、個人とチームの目標を教えてください。
どぐら:個人の成績については、チームの勝率が上がるのであれば、そこまで気にしていません。
去年はボンちゃんが、チームのしんどい部分をかなり肩代わりしてくれました。その結果、ボンちゃん自身の成績が落ち込んでしまった部分もあったと思いますが、それはチームのためを思っての行動です。
今年は僕が、そういう役割をできたらと思っています。
ボンちゃん:お願いします!
どぐら:チームの勝利を優先して、ワン・フォー・オールでいきたいです。
Shuto:僕は個人の目標というか、役目や使命のようなものがあって……先鋒や中堅でも出られるようにすることです。
去年は大将で出させてもらうことが多くて、その結果、ほかのメンバーが出られる場所が限られてしまいました。今年は僕も先鋒や中堅で出て、10点を稼げる選手になりたいと思っています。
チームの目標としては、もちろん優勝です。
編集部注・先鋒・中堅と大将の違い
先鋒・中堅戦は、3試合のうち先に2試合で勝利(Bo3)というルールのため、最大試合数は3試合、負けていい試合は1試合のみ。対する大将戦は、5試合のうち先に3試合勝利(Bo5)というルールで、最大試合数は5試合、負けていい試合は2試合となる。
Bo3の方が勢いに任せて対策される前に一気に押し切れるが、Bo5の方がお互いの手の内を見せ合った上で「読み」が一周し、さらに意外な戦略などを取る余裕が生まれる。また、過去の大会等で慣れている選手などもいるため、人によって向き不向き、得意不得意もある。
先鋒・中堅戦は、3試合のうち先に2試合で勝利(Bo3)というルールのため、最大試合数は3試合、負けていい試合は1試合のみ。対する大将戦は、5試合のうち先に3試合勝利(Bo5)というルールで、最大試合数は5試合、負けていい試合は2試合となる。
Bo3の方が勢いに任せて対策される前に一気に押し切れるが、Bo5の方がお互いの手の内を見せ合った上で「読み」が一周し、さらに意外な戦略などを取る余裕が生まれる。また、過去の大会等で慣れている選手などもいるため、人によって向き不向き、得意不得意もある。
Shuto:あと、今年から初めて海外大会を回り始めたんですけど、すごくつらくて。本当に回りたくないんですよ(笑)。
今年「SFL」で優勝して、来年は自分のペースで大会を頑張れるようにしたいです。

かずのこ:個人的な目標は、C.ヴァイパーの評価を変えることです。あまり強いキャラクターだと思われていないのは、大会で結果が出ていないことも理由だと思います。
自分が結果を出して、C.ヴァイパーが強いキャラクターとして認知されるようにしたいです。本当に全勝するつもりで挑みます。

Shuto:海外の個人戦で証明したいとかはないですか?
かずのこ:ちょっと「SFL」に集中したいので。
Shuto:あっちいな(笑)。
ボンちゃん:僕は、2先の勝率を上げることがテーマのひとつです。
大将戦は自分の経験上、比較的得意なジャンルです。試合数が多いことも理由だと思うんですけど、去年は本当に2先の勝率がひどかったので、今年はそこに向き合って結果を出したいですね。
ルール上、大将戦で勝つことが一番いいと思われがちですが、組み合わせによっては、それ以上に2先で10点を取ることが大事な場合もあります。
うちは、誰が大将で出ても20点を取れる可能性が高いチームです。だからこそ、10点を取れる人が輝くチームだと思っています。そこは自分も勝つべき場所だと思っていますし、課題でもあります。
チームの目標で言うと、「SFL」は年々レベルが上がっています。今年は初めてZETAと同じディビジョンになり、MenaRDも加入しました。明らかに強いチームと同じディビジョンで競うことになります。
以前は「プレーオフには残れるだろう」「そのままグランドファイナルにも行けるだろう」という感覚もありました。でも今年は、予選の段階から圧倒する結果が求められていると思います。初戦から気を引き締めて取り組んでいきたいです。

どぐら:1年目、2年目と苦しい時期を過ごしての3年目なので、何度も言っていますけど、本当に「3年目の正直」です。
今年こそ優勝して、みんなで笑って、ハッピーエンドで今シーズンの「SFL」を終えたいと思っています。本当に気合を入れて取り組みます!
───
インタビュー中も話が途切れることなく、互いの発言に次々とツッコミを入れていくCrazy Raccoonの4人。長くチームを組んできたからこその空気感と信頼関係は、今シーズンも健在だ。
一方で、今シーズンに懸ける思いは強い。
どぐらはチームの勝利を優先する役割を担い、Shutoは大将だけでなく先鋒・中堅でも点を取れる選手を目指す。かずのこはC.ヴァイパーの評価を変える結果を狙い、ボンちゃんは課題としている2先での勝率向上に取り組む。
MenaRDを迎えたZETA DIVISION Geeklyをはじめ、強豪がそろうDivision Sを勝ち抜き、「3年目の正直」となる悲願の優勝をつかめるか。
開幕戦から完成度を高めたCrazy Raccoonの戦いに注目だ。
©CAPCOM
■関連リンク
Crazy Raccoon:
https://x.com/crazyraccoon406
どぐら:
https://x.com/maneater_dgr
Shuto:
https://x.com/Shuto_fgc
かずのこ:
https://x.com/kazunoko0215
ボンちゃん:
https://x.com/katitagaribon
立川:
https://x.com/TachikawaCR
SFリーグ 公式:
https://sf.esports.capcom.com/sfl/
©CAPCOM
撮影・編集:宮下英之
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