【連載】VALORANT 初心者攻略指南

【VALORANT 新エージェント】ヴァイス紹介 〜設置型フラッシュなど液体金属を巧みに扱うセンチネル〜

VALORANT』(ヴァロラント)で使用できるさまざまなエージェント。今回は、設置型のフラッシュに相手の武器を制御するといった新たなギミックが使える「ヴァイス」を紹介していこう。

初心者のプレーヤーや、これから『VALORANT』をはじめてみようと思っている人の参考になれば幸いだ。

エージェントの種類について

エージェントは大きく分けて、コントローラー、センチネル、デュエリスト、イニシエーターの4種類のカテゴリーに分けられる。それぞれがどのような役割を得意としているのか、ここで紹介しておこう。

■コントローラー
危険なエリアを特定して、チームを勝利に導く戦略のエキスパート。相手の視界を遮ったり、行動を制限することが得意なエージェントといえる。

■センチネル
あらゆる局面において、エリアの封鎖や側面における防衛に力を発揮する守りのエキスパート。マップを監視したり、道を塞いだりするのが得意なエージェント。

■デュエリスト
アビリティーやスキルを駆使しながら、敵と素早く交戦して次々とキルを重ねていく、頼れる自己完結型アタッカー。攻撃に特化したアビリティーを得意とするため、ガンガン攻めていきたいプレーヤーにおすすめ。

■イニシエーター
戦闘エリアで交戦するメンバーをサポートすることでさまざまな戦局に対処していく。敵を気絶させたり、遠隔から攻撃したりと、デュエリストをサポートする立場として活躍する。

ヴァイス[センチネル]


ヴァイスは Episode 9 Act IIにおける新要素のひとつとして2024年8月29日(木)にリリースされた新エージェント。設置型のフラッシュや、見えない壁など新要素のアビリティーが特徴だ。


アビリティー紹介


まるでコントローラーのような立ち回りができるほか、今までにない設置型のフラッシュは、まさに初見殺しともいえる性能だ。今後のメタを大きく変える可能性のある「ヴァイス」のアビリティーを紹介していこう。

[C]レーザーヴァイン



【コスト:150/ストック2】
液体金属のネストを構え、発射(左クリック)で前方に投げる。地面に設置するタイプのトラップで、設置したネストに照準を合わせ[Fキー]を入力すると発動。イバラのようにネストが広がり、範囲内のプレーヤーの移動速度を低下。また、一歩ごとに6のダメージを与える。なお、味方にも移動速度低下の影響を受け、一歩ごとに2のダメージを受ける。


効果的にはセージの「スロウオーブ」と似ていて、ダメージが加わった「スロウオーブ」という認識でいいだろう。また、事前に設置できることで、任意のタイミングで起動できるのも強みといえる。

▲サイズ感も「スロウオーブ」と同じ。効果時間は「スロウオーブ」が約7秒なのに対し、「レーザーヴァイン」は約10秒と効果も長め

なお、敵が設置したネストは約30m付近まで近づくと、ノイズのような音が聞こえ、約4mまで接近すると視認できる。武器で破壊することで起動を阻止することができる。

▲ノイズは壁越しでも聞こえるが、かなり音が小さい。ネストに近づくにつれて音は大きくなる。また耐久度は接近時のクラシック2発分。破壊するなら右クリックのオルト射撃で破壊するといいだろう

セージの「スロウオーブ」同様に、進入してくる敵や、進入を妨げるように発動して時間稼ぎに使うのがいいだろう。離れた位置からでも起動できるので、複数のサイトに設置したり、横並びに設置したりして進軍を阻止しよう。

▲ふたつ同時に起動するとかなりの範囲をカバーできる。ネストで挟み込んで逃げ道を塞ぐのも強そうだ

[Q]シアー



【コスト:200/ストック1】
液体金属のフィラメントを構え、発射(左クリック)で透明な壁のトラップを設置する。敵が通過すると、背後から破壊できない壁が出現。壁は約8秒後に消滅する。


ジェットやレイズのようなデュエリストが先行してエントリーした際などに発動させて、部隊を孤立させるのが目的といえるアビリティー。各サイトの入口付近に設置して進入を防ごう。

▲「シアー」で孤立させて「レーザーヴァイン」で足止め。これだけでかなりやっかいなコンボといえる

▲設置するとマップにピンクの壁が表示される

▲敵が通過してトラップが発動すると画面中央に「シアー作動」の文字が表示。ミニマップの壁が赤色に変わる

敵に使われた際の解決策としては、孤立して進軍しないこと。また、トラップを見かけたら別のサイトに進軍するといった対策が予想される。なお、かなりシビアだが発動直前に後退すれば壁の手前に逃げ切ることもできる。また、ジェットの「アップドラフト」やレイズの「ブラストパック」のように大きくジャンプするアビリティーならば、トラップを飛び越えることで反応させないこともできる。

▲敵が設置したトラップは近づくことで視認できるが、破壊することはできない

孤立させるといった使い方はもちろん、サイファーの「トラップワイヤー」のように、誰かが侵入したかどうかを確認するためのトラップとして活用するのもアリだ。

[E]アークローズ



【コスト:無料/ストック:1】
花びらのようなトラップを構え、発射(左クリック)で床や壁に設置する。設置後、[Eキー]で発動するとトラップを視認している周囲のプレーヤーの視界を奪うことができる。いわば設置型のフラッシュといったアビリティーだ。ストックはひとつのみだが、使用後または[Fキー]で回収後は、20秒後に再使用可能になる。敵に破壊された場合は45秒後に再使用可能になる。


また、オルト射撃(右クリック)で壁の先に設置することもできる。壁越しに設置することで奇襲を仕掛けることもできそうだ。

▲アビスのAメイン。ラウンド開始直後にAサイト内からオルト射撃で壁越しに設置して即発動。前に出る味方をサポートしてワンピックを狙うなんてこともできそうだ

なお、発動は[Eキー]を入力するだけでトラップに照準を合わせる必要はない。離れた位置からでも発動できるので、味方のサポートとしても活躍できる。

敵視点、設置した瞬間はトラップが視認できるものの、設置後は近づかないと視認できなくなる。見つけることができれば破壊もたやすいが、約10m付近まで近づかないと視認できない上、設置されたノイズ音も非常に小さいため、そもそも見つけることが難しい。

さらに近くで視認してしまうと約4秒ほど視界が奪われ、距離が離れれば離れるほどその効果は小さくなるものの、かなり離れていても3秒ほど視界を奪われてしまう。見つけづらい場所に設置するだけで、非常にやっかいなトラップになることは間違いないだろう。

▲トラップを設置できるカ所はサイファーの「スパイカメラ」設置可能カ所に類似している。例えばAサイトの照明上に設置した場合、Aメイン、Aタワーの両サイドから進入してきた敵に効果があるだけでなく、破壊されにくいといったメリットがある

敵としては相手のクセを読んで先読みで破壊するのが得策だが、対処が非常に難しいアビリティーであることは間違いない。使いこなせれば大きな武器になるはずだ。

[X]スチールガーデン



【コスト:ULTポイント8/ストック:1】
[Xキー]でイバラを構え、発射(左クリック)でトゲを噴出させる。トゲの範囲内にいる敵すべてが、約10秒間プライマリー武器の使用が制限される。


▲効果範囲は足音が聞こえる範囲と同じで、壁越しに発動することもできる。構え中にミニマップを見れば、発動の範囲をピンク色の円で確認することができる

発動までに約5秒と、かなり長い予備動作があるため、敵として使われた場合は範囲外に逃げることも可能。ただし、逃げている間に狙われるなんてこともあり得るので注意したいところだ。

▲巻き込まれた敵はプライマリー武器にイバラが巻き付けられ、クロスヘアーがバツ印になってしまう

ハンドガンはもちろん、アビリティーの使用は制限されないので、プライマリー武器以外の手段で対抗するのが対策となるが、アビリティーの使用を制限できるKAY/Oを組み合わせたら……と考えると楽しそうではある。

ちなみに敵のヴァイスが「スチールガーデン」を発動した場合、KAY/Oの「ヌル/コマンド」では阻止できないので覚えておこう。

まとめ


まさに新エージェントといわんばかりのアビリティーを使うヴァイス。センチネルでありながら、ややコントローラーよりの立ち回りもできそうなことから、競技シーンでも採用されるであろう強さを秘めている。

個人的にはトラップの動作音が聞き取りづらく、トラップを見つけるのは困難なのではないかと感じた。チェンバーやキルジョイのように、アビリティー使用に距離制限が施される日はやってくるのだろうか——。まずは、現状の強さをいち早く楽しんでほしい。

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