【合同インタビュー】🇯🇵DFM、初のPlayoffは無念のストレート負けで敗退。日本チームのVCT 2025は終了

2025.8.15 nemuminimizu
現在、韓国ソウルで開催中の『VALORANT』最高峰リーグのひとつである、「VALORANT Champions Tour Pacific 2025」(以下、VCT Pacific 2025)。

8月13日(水)から開幕したVCT Pacific 2025 Stage 2 Playoffには、上位8チームが出場。インターナショナルリーグ参入後初となるPlayoffへと駒を進めた🇯🇵DetonatioN FocusMe(以下、🇯🇵DFM)は、日本勢としてもVCT 2023ぶりの出場となり、期待が高まる。

▲VCT Pacific 2025 Stage 2 Playoff DAY 2までの結果。🇯🇵DFMは4位からの勝ち上がりのためローワーブラケットからのスタートとなった

🇯🇵DFMの初戦となった8月15日(金)は🇰🇷Nongshim RedForce(以下、🇰🇷NS)と対戦。グループステージ4位の🇯🇵DFMはローワーブラケットからのスタートとなり1敗もできない状況。初対戦となる🇰🇷NS相手に勝ち切ることができるかー。

第1マップは🇯🇵DFMピックのロータス。序盤から柔軟な動きを見せる🇰🇷NSの攻めに苦戦し、8:1と点差を付けられる。しかし、そこから対応を見せた🇯🇵DFMが追い返し、前半は8:4での折り返し。後半も🇰🇷NSが2ラウンドを先取しラウンド差を広げると、これまで見せなかったスタイルを押し付け、主導権を渡すことなく12:6でファーストマップを取得した。

▲第17ラウンド。これまでもスピード感のある動きを見せていた🇰🇷NSだったが、メインでの撃ち合い中に裏どりが追いつくなど予想外の立ち回りにも驚かされた。(https://www.youtube.com/live/MIpl9LJzmEs?si=YZ5P7bB3_3mqMCe3?=4392

第2マップはアセント。W Gamingばりのスタートダッシュでピストルラウンドを取得した🇯🇵DFM。🇰🇷NSの対応スピードを上回る対策を見せ、3:9で前半をリード。しかし、後半のピストルラウンドは🇰🇷NSが噛み合い良く取得。さらにそこから勢いついた🇰🇷NSは後半6連続ラウンド取得などで10:9まで追い上げを見せる。これ以上はラウンド差を離されたくない🇯🇵DFMはタイムアウト後のラウンドを取得したものの、勢い付いた🇰🇷NSから流れを奪うことができずに無念の敗退となった。

▲後半に入ってから6ラウンド差を逆転された第20ラウンド。タイムアウトでうまく流れを断ち切りなんとか1ラウンド取得を見せた。(https://www.youtube.com/live/MIpl9LJzmEs?si=RFSV-s7z7voMhEzc?=7554


🇯🇵DFM gyen(19)


VALORANT競技シーン初参戦ながら着々と実力を付けてチームの主軸として活躍するプレーヤー。
独特なリズムの撃ち合いや、どんな混戦状況でも落ち着いて頭を狙える精度の高いショットが魅力。チームをキャリーする力も持っており、彼のおかげで取得できたラウンド数は計り知れない。
若くしてチームに欠かせない存在となった。


🇯🇵DFM Melofovia(32)


VALORANTへと競技タイトルを変更してから🇯🇵DFM一筋縄。選手としてもさまざまな競技タイトルを経験しており、今回のVALORANTは4タイトル目。
その豊富な経験量を武器にチームの指揮を取る。


今回はそんな試合直後の🇯🇵DFMからgyen選手とMelofoviaコーチの合同インタビューに参加させてもらえたのでその様子をお伝えしていこう。

いい自分たちと悪い自分たちの両方が出た


——本日の試合お疲れ様でした。まずは感想をおうかがいしたいと思います。

Melofovia:4位で通過してPlayoffでローワー、1試合も負けちゃいけない状況で、いい自分たちと悪い自分たちがあると思うんですけど、両方出たかなっていうのが正直な感想です。

やっぱり🇰🇷NS相手にも十分に時間をとって話し合いしてきたつもりなんですけど、どうしても自分たちの色を出しながら相手の対策をしていくという部分で、完璧にというかうまく自分たちの色を出せなかったなというかー。対策を考えながらみんなでやってきたんですけど、その部分を行いながらラウンドを取っていくのが難しかったですね。

gyen:4位という形ではあるんですけど、Playoffに行けたのはすごくうれしかったですし、自分達もPlayoffに行く実力はあると思っていたので、ローワーからのスタートで生き残れなかったのはすごい悲しいです。

▲🇯🇵DFMの運命を分けたといっても過言ではないグループステージ最終戦。勝てば2位通過、負ければ4位でローワーブラケットからの這い上がりが余儀なくされる試合でストレート負けを喫した

——第1マップで🇰🇷NSの構成が変わったことに驚きはありましたか?

Melofovia:前の(🇰🇷NSの)試合でそんなにうまくいっていないのを見て、コーチをやっていると(構成を)変えそうなオーラみたいなのが分かるんですけど、そう思う中で自分たちがピックできるマップというか🇰🇷NS相手に1番にピックしたいマップというのがロータスなのかなと思ってピックしました。

ピックの内容に関して🇰🇷NSはほぼほぼあの構成なので。

練習自体も色んなマップで出る構成なので、対処的な部分で分からないなぁって感じではなかったという感想でしたね。

▲ロータスではウェイレイを採用していた🇰🇷NSが構成を変更。また、ヴァイパーを担当する選手も変わるなど大会中に大幅な変更を見せた。(https://www.youtube.com/live/MIpl9LJzmEs?si=RFSV-s7z7voMhEzc?=2544

——惜しくも敗戦という結果になりましたが、どういった部分で課題を感じたでしょうか。

Melofovia:そうですね、前提として敵の構成が、自分たちのデフォルト構成では守るのが難しいと思っていたんですけど、プッシュしに行ってリソースがないのにリテイクの判断になったりだとか、サイトにどんどん入っていけるのにフルリテイクになっちゃったりだとか、使ったリソースとプレーが合わないというか、A強い構成でA擦ってくるの分かってていたのにそれに対しての対応が曖昧になってしまったかなっていう部分ですかね。

——今回が初めての🇰🇷NSとの対戦となりましたが、どういう気持ちで今回の試合に挑みましたか?

gyen:🇰🇷NSは比較的早い戦術で戦ってくるチームだと思っていて、僕は以前🇸🇬PRX相手にもやり易いっていうマインドだったのをコメントしたんですけど、🇰🇷NSもそれを思っていて、相手が早い分こっちもやり易い相手かなと思って自信を持って挑みました。

——ありがとうございました。

まとめ


日本勢としてはVCT 2023以来、2年ぶりとなるPlayoff進出を果たした🇯🇵DFM。同じく2年ぶり、🇯🇵ZETA以来となるChampions出場へ向けて勝ち進みたいところだったが無念の敗退。

インタビュー中もMelofoviaコーチが終始頭を抱えているなど、その悔しさも十二分に伝わってきた。

思い返せば2年前。始まったばかりのVCTでまさかの0勝に終わった🇯🇵DFMが、今や日本の期待を背負って強豪チームと対峙するまでに成長した。

VCT 2026では更なる強さを手に入れ、大躍進する姿を見せてくれるだろう。

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編集:いのかわゆう


【nemuminimizu プロフィール】

学生時代、『CoD』をはじめFPSにハマる。その後は『APEX』や『VALORANT』などのタイトルをプレー。アーティストの楽曲や企業用BGMなどを手がける作曲家とフリーランスのライターの二足の草鞋を履いて幅広く活動中。無類のラーメン好き!

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