【連載】VALORANT 初心者攻略指南

【VALORANT 新エージェント】ヴィトー紹介——アビリティーを無効化し、撃ち合いで相手を圧倒するセンチネル

2025.10.10 まいる
VALORANT』(ヴァロラント)で使用できるさまざまなエージェント。今回は、敵のアビリティーを無効化できるという、28人目の新エージェント「ヴィトー」を紹介していこう。

初心者のプレーヤーや、これから『VALORANT』をはじめてみようと思っている人の参考になれば幸いだ。

エージェントの種類について

エージェントは大きく分けて、コントローラー、センチネル、デュエリスト、イニシエーターの4種類のカテゴリーに分けられる。それぞれがどのような役割を得意としているのか、ここで紹介しておこう。

■コントローラー
危険なエリアを特定して、チームを勝利に導く戦略のエキスパート。相手の視界を遮ったり、行動を制限することが得意なエージェントといえる。

■センチネル
あらゆる局面において、エリアの封鎖や側面における防衛に力を発揮する守りのエキスパート。マップを監視したり、道を塞いだりするのが得意なエージェント。

■デュエリスト
アビリティーやスキルを駆使しながら、敵と素早く交戦して次々とキルを重ねていく、頼れる自己完結型アタッカー。攻撃に特化したアビリティーを得意とするため、ガンガン攻めていきたいプレーヤーにおすすめ。

■イニシエーター
戦闘エリアで交戦するメンバーをサポートすることでさまざまな戦局に対処していく。敵を気絶させたり、遠隔から攻撃したりと、デュエリストをサポートする立場として活躍する。

ヴィトー[センチネル]


ヴィトーは、激戦の末に10月6日(月)に幕を閉じた世界大会VALORANT Champions 2025」でお披露目された。早くも日本時間10月8日(水)から実装される予定で、一部ゲームモードを除き、すぐに利用できるようになるはずだ。

▲ヴィトーは西アフリカのセネガル出身。アフリカ大陸出身のエージェントは、サイファーとアストラに続き3人目

アビリティー紹介



例えばKAY/Oのように、アビリティーを一時的に使用することができないようにするエージェントは存在した。しかしこのヴィトーは、すでに使用したアビリティーでさえ、破壊したり、無効化したりできる——まったく新しい能力を持つ。

この点、巷では「最強なのでは?」という声が渦巻いているのだが……。そんなヴィトーは一体どのようなことができるのだろうか。さっそく、彼の持つアビリティーを紹介していこう。

[C]クロスカット




【コスト:200/ストック:2】
手に持った青い渦を、発射(左クリック)で地面に設置する。マップ上に円形の範囲が表示されるが、この範囲内でインタラクト[Fキー]を押すと、その渦のもとへとテレポートすることができる。なお、壁越しでもテレポートは可能だ。

▲渦を設置し、その地点へテレポート。一度使うと渦は消滅

▲渦を設置すると、青い円が表示される。この円の中でのみテレポートが可能だ。ひとつのサイトを網羅できるほどの広さはある

チェンバーの「ランデヴー」とも近い能力だが、こちらの「クロスカット」は、その渦のほうに視点を合わせる必要がある。オペレーターを撃って即座に逃げる——みたいな使い方をする場合は、敵との間に遮蔽物がないと厳しい。

▲テレポートをするには、渦に照準を合わせる必要がある。この辺のタイムラグはチェンバーの「ランデヴー」とは異なる点だ

▲テレポートは一瞬ではなく、ぬら~っと移動するのが特徴だ。オーメンの「シュラウドステップ」のようなイメージ

とはいえ、2個設置できるという点は大きく、かなり柔軟な立ち回りができそうだ。テレポート時に相手に音が聞こえるというデメリットがあるが、これを逆手に取って、相手にテレポート先を誤認させるような立ち回りもできそうだ。

▲ふたつ組み合わせれば、長距離の移動も簡単にできそうだ。画像では、「Bメイン」→「中央マーケット」→「Aガーデン」までのテレポートが可能

移動可能範囲は、渦を中心として半径約25メートルほどだろうか。チェンバーの「ランデヴー」よりも広い。設置可能な距離もかなり長いため、とっさに設置してテレポートするような使い方もできそうだ。

▲購入フェーズ中であれば、クレジットを消費せずに設置・回収ができる。ラウンド開始前に高台に登っておくという使い方ができる

▲ただしテレポートが完了すると、渦は消えてなくなる(個数が回復することもない)

なおヴィトーが設置した渦は、敵視点からも視認することができる。わりに大きめではあるので、状況に応じて破壊しておくのがベターだ。

▲敵から渦は丸見え。ダメージを与えると壊せるので、見かけたら撃って破壊しておこう。あえて破壊せずに知らないふりをするのも戦術のひとつだ

[Q]チョークホールド



【コスト:200/ストック:1】
近づく敵に反応して一定時間拘束できる設置型のアビリティーだ。手に持った状態で、発射(左クリック)で上投げができる。またオルト発射(右クリック)で下投げができる。

▲キルジョイの「ナノスワーム」と同じ軌道。上投げ・下投げを使い分けることで、飛距離を調節することができる

▲壁に当たれば跳ね返る。他のエージェントの定点を使いまわすこともできそうだ

敵が「チョークホールド」に近づくと、その敵を一定時間拘束する。捕まった相手には、衰弱のデバフが与えられ、周囲の音も聞こえなくなる。フェイドの「シーズ」に近い効果だ。

▲反応速度は爆速。反応してから壊すのはかなり難しそうだ。ただ、すぐに距離を取るか、遮蔽物に隠れることで、ヒモから逃れることもできそうだ

なお、マップ上のどこにいても、「チョークホールド」は動き続ける。裏取りを防いだり、守っていないサイトへのエントリーを監視したりと、センチネルらしい仕事もある程度できそうだ。

▲捕まったときの視点。しばらく音が聞こえなくなり、体力も一時的に減少する。「シーズ」の設置版というイメージだ

敵視点からは近づいたときだけ設置された「チョークホールド」を視認できる。この辺はほかのエージェントの設置型トラップと同様だ。

▲敵からは、近付いたときにだけ視認できる。独特の効果音も常に聞こえるため、ゆっくりと探せば簡単に見つけられる。ダメージを与えると破壊可能

[E]リフラクト



【コスト:無料/ストック:1】
手に持ったオーブを、発射(左クリック)で設置(空中にも設置可)。その後、[Eキー]を押すと「インターセプター」が発動し、9秒間効果が持続する。

▲一時的に敵のあらゆるアビリティーを無効化することができる、まさに最強のアビリティーだ

▲レイナの「リーア」のように、空中に設置する。ただし、壁を貫通することはできない

発動中の「インターセプター」は、範囲内のあらゆるアビリティーを即座に破壊する。ソーヴァの「リコンボルト」、セージの「バリアオーブ」、スカイの「トレイルブレイザー」などなど、プレーヤーが壊せるものや投擲物であれば、ほとんどすべて対象である。ただし、ヨルの「フェイクアウト」(デコイ)だけは破壊されない。

また、すでに設置されているキルジョイの「ナノスワーム」などのように、視認できないアビリティーに関しても反応しない(発動中に投げられた「ナノスワーム」には反応する)。

▲壊せるアビリティーは問答無用で破壊。特にソーヴァやスカイは、ほとんどすべてのアビリティーが封じられることに

▲セージの「バリアオーブ」も、数秒ほどですべて破壊されてしまう

▲ヨルの「フェイクアウト」には無反応

「インターセプター」本体は、敵からも見える。当然、目立つような場所に設置していると、すぐに壊されてしまうので注意が必要だ。かといって、完全に隠れた位置に設置すると、今度はアビリティーを破壊できなくなってしまうので、場所選びには気をつけたいところ。

さらにスモーク系のアビリティーに対しては、おおむね効果がないという点も注意だ。「インターセプター」自体を覆われてしまうと、せっかく発動しても無意味になってしまうのだ。

▲敵視点の発動中の「インターセプター」かなり大きな音を発するため、見つけること自体は簡単そうだ

効果が終了したり、相手から破壊されたりすると、45秒間のクールタイムが発生する。このクールタイムが終わると、ふたたび設置できるようになる。また、インタラクト[Fキー]で回収もできる。この場合のクールタイムは30秒だ。

▲再使用が可能になるまでのカウントは画面下部のアビリティーアイコンに表示されている

事前に設置しておいたり、あるいはエントリーのときに使用したり——空中に設置ができるため、かなり自由度は高そうだ。特にアタッカーサイドでは、サイファーの「トラップワイヤー」を簡単に破壊できるようになるため、対センチネル戦においても役に立ちそうだ。

[X]エヴォリューション



【コスト:ULTポイント7】
発動すると、射撃やリロード速度などが上昇するバフ効果を獲得する。また、相手のアビリティーによるあらゆる効果を無効化する。フラッシュやスタンなどのデバフのみならず、ダメージを与えるアビリティーに関しても無効となる(一部例外あり)。銃によるダメージは与えられるが、しばらくすると体力が自動回復する。

▲発動中はまるで仮面をかぶったような見た目になる。彼を止めるには銃でダメージを与えるしかない

▲ダメージを受けないまま一定時間が経過すると、体力が全回復する(ただしシールドは回復しない)

あらゆるアビリティーを無効化することができ、「ローリングサンダー」や「アルマゲドン」のような強力なアルティメットですら意味をなさなくなる。この状態のヴィトーを倒すには、弾丸を当てるほかない。

▲スカイの「ガイディングライト」は、直撃しても視界が悪化しないどころか、敵に当たったことを示す効果音すら鳴らない。このようなフラッシュ系アビリティーは、まったくと言っていいほど無意味だ(味方のフラッシュも食らわない)

▲テホの「アルマゲドン」もノーダメージ。攻撃ができるアビリティーですら、そのほとんどが無効化されてしまう

▲爆発するフィールドを平気な顔で駆け抜ける姿は、まるで映画「ターミネーター」のようだ

ただし、あくまでデバフを無効化するだけで、アビリティー自体を無効化するわけではない。人を検知するようなアビリティーは、デバフ効果さえ与えないものの、反応自体はする。

▲サイファーの「トラップワイヤー」では、ヴィトーが通過したことは検知できる。だが、足止めをしたり、デバフ効果を与えたりすることはできない

【完全に無効化】
・ソーヴァ「リコンボルト」:映らない
・フェイド「ホウント」:映らない
・フェイド「シーズ」:捕まらない
・アイソ「キルコントラクト」:捕まらない
・デッドロック「アナイアレーション」:捕まらない
・スカイ「ガイディングライト」:デバフ効果なし、効果音も鳴らない
・レイズ「ペイント弾」:ダメージなし
・レイズ「ブラストパック」:ダメージやノックバックなし
・テホ「アルマゲドン」:ダメージなし
・ヴァイス「アークローズ」:移動速度低下やダメージはなし、移動時の音も鳴らない
・ヴァイス「スチールガーデン」:効果なし

【一部無効化】
・サイファー「スパイカメラ」:カメラには映るが、ピンを刺すことはできない
・サイファー「トラップワイヤー」:ワイヤーに引っかかったことは分かるが、ワイヤーに拘束されたり、デバフ効果が入ったりすることはない
・チェンバー「トレードマーク」:反応してスロウが展開されるが、移動速度は変わらない
・キルジョイ「アラームボット」:反応する(発動時のデバフ効果はなし)
・スカイ「シーカー」:追跡する(衝突時のデバフ効果はなし)
・ハーバー「レコニング」:反応する(スタン効果はなし)
・フェイド「プラウラー」:追跡する(噛みつき時のデバフ効果はなし)
・レイズ「ブームボット」:追跡する(爆発時のダメージはなし)

【無効化されない】
・サイファー「サイバーケージ」:出入時に音が鳴る
・ヴァイス「シアー」:発動する
・チェンバー「ヘッドハンター」:ダメージあり
・チェンバー「ツール・ド・フォース」:ダメージあり
・ジェット「ブレードストーム」:ダメージあり
・ネオン「オーバードライブ」:ダメージあり

▲エイムして攻撃するようなアビリティーは、基本的に「銃」の扱いとなり、普通にダメージが通る

このアルティメットは、驚くべきことにULTポイントがたったの7で済む。しかも、時間経過で効果が切れることもない。索敵やフラッシュはすべて無効化されるため、見つけたらさっさと倒すべきだろう。

特に「空爆」による解除阻止も無効化されることを考えれば、最終盤にヴィトーが残されていると、一気にラウンドの展開を覆される可能性もある。地形やスモークを有効活用したり、あるいは複数人での戦闘を心がけるなど、特に撃ち合いの面で優位に立つことが求められる。

まとめ


3月にウェイレイが追加されてから、久しぶりの新エージェント「ヴィトー」。個人性能としては非常に高く、特に局所的にアビリティーをほぼ無効化できるという点で、うまく立ち回れば試合を優位に進められることは間違いない。

ただ若干のデメリットもあり、戦闘ではかなり肉弾戦が求められるという点は、使ううえで意識しなければならない。レイナですら「リーア」というフラッシュっぽいアビリティーを持っているものの、ヴィトーはそういった戦闘用のアビリティーが極端に少ない。相手のアビリティーを無効化するのなら、自分も銃を持って戦え――というメッセージなのだろう。

とはいえ、基本的な性能は文句なしで最強。特にアルティメット中は、今までにない無鉄砲なプレーが許される。『VALORANT』のセオリーを崩すような立ち回りが、今後どんどんと登場していくことになるだろう。チーム内で特に撃ち合いが得意な人には、ジェットやレイナの代わりに、ヴィトーを使ってもらおう。

ただし、筆者個人としては、そのうちすぐに弱体化が施されると考える。テホがあっという間に弱体化されたことは記憶に新しいが、最初は強くしておいて、後からバランスを見て弱くするのが、Riotの常套手段なのだ。ここまでピーキーなエージェントは、遅かれ早かれテコ入れが入るに違いない。まさに「最強」を味わいたいのなら、まだ強いうちに、存分に使い倒すことをおすすめする。



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