【特集】深遠なるゲーミングデバイスの世界
【レビュー】じゃじゃ馬だけど可能性は無限大!左手デバイスの新星Loupedeck Live S/Loupedeck CT (1/2)
コロナ禍によりテレワークといった自宅で作業をする人が多くなった中、少しでも家での仕事環境を良くしていきたいというユーザーも多いはず。またeスポーツが盛り上がっていく中、自身もストリーマーとして、また動画投稿者として発信を考えている人もいるのではないだろうか。
そんなデスクワークをより快適に行える左手デバイスは各種メーカーから発売されている。今回は、2017年にクラウドファンディングで登場したLoupedeck(るーぷでっく)シリーズ最新作「Loupedeck Live S」、そしてフラッグシップモデルの「Loupedeck CT」を紹介していこう。
なお現在Loupedeck公式で全機種最大16.4%OFFのサマーセールが開催中。お得に買えるまたとない機会なので、ぜひともそちらもチェックしてほしい。
先述したとおり、Loupedeckは2017年にクラウドファンディングで登場した左手デバイスである。度重なるアップデートにより、多くのソフトに対応。現在ではデスクワーカーだけでなく、ストリーマーや動画投稿者にも人気のデバイスとして注目を浴びている。
2023年2月には、ライブ配信に特化した低価格帯モデルLoupedeck Live Sが発売。左手デバイスといえば、Elgatoから発売されているStream Deckが王道というイメージもあるが、実際両者にどのような違いがあるのかをまず比較していこう。
サイズ感はほぼ同等で、大きな差は価格とボタンの数だ。Stream Deckが物理ボタン15個なのに対し、Loupedeck Live Sはタッチパネルに物理ボタン、さらにはダイヤルとさまざまな種類のボタンが搭載されている。その代償として価格差が上げられる。Elgatoにもダイヤルや液晶ディスプレイを搭載したStream Deck +(23,850円)がある一方、Loupedeckにもダイヤルの数やボタンが多いLoupedeck Live(39,600円)があるなど、どちらもラインアップは豊富だ。
もうひとつの大きな違いはソフトウェアだ。Elgato製はシンプルで直感的なのに対し、Loupedeckソフトウェアは直感的ではあるものの、やや癖がある印象だ。日本語にローカライズされてない部分があるなど、使い込むには慣れが必要。反面、カスタマイズ性はピカイチで、とにかくありとあらゆることができてしまうという印象だ。
そしてLoupedeckシリーズの最大の魅力はネイティブ統合対応アプリケーションが多いということ。詳しい説明は後述するが、簡単に説明するならばショートカットでは対応できない複雑な操作もワンボタンで操作できるようになるといったところ。
すでにElgato製品を多く持っているならば親和性の高いStream Deckシリーズがおすすめだが、より細かく、よりクリエイティブな作業を効率化したいのであれば、Loupedeckシリーズをおすすめする。
外観は非常にシンプル。ボタンとダイヤルで構成された本体は上品なマット仕上げになっていて、デスクの横にちょこんと置いてあるだけで、なんだか仕事できる感を醸し出してくれる。なお、タッチパネルはタッチだけでなく、スワイプにも対応。スワイプすることでページを切り替えることができる。
PC/Mac両対応で、付属のUSBケーブルで接続する。またLoupedeckシリーズを使用するには、専用のソフトウェアのインストールが必須になっているので、まずはそちらをインストールしておこう。
ダウンロードサイト:
https://loupedeck.com/jp/downloads/
またソフトウェアの機能を最大限活用できるよう。Loupedeckのアカウントを作成しておくといい。
アカウント登録:
https://account.loupedeck.com/jp/
Loupedeckソフトウェアを起動したら、いよいよLoupedeck Live Sの使用準備が整う。Loupedeckソフトウェアの画面上ではさまざまな設定が可能だが、まずはどこに何があるのかを把握しておこう。
①ハードウェア選択画面
設定を変更したい本体を選ぶ部分。複数のLoupedeckシリーズを接続している際に使用する
②メインプロファイル設定
メインプロファイルやアプリケーションプロファイルの編集・追加・削除・読み込みなどができる
③ワークスペース
ワークスペースを編集・追加・削除できる
④マーケットプレイス
配布されているアイコンやプラグインといった追加データをインストールできる
⑤ログイン
ログインの管理やデバイスの設定やアドオンの管理ができる
⑥ハードウェアインターフェイス
接続されているハードウェアのインターフェイスが表示される。ここでボタンやアクションを入れ替えることができる。左下の虫眼鏡アイコンで表示サイズを変更可能
⑦検索フィールド
アクションを検索できる。また右側の手のひらのアイコンはタッチボタン対応のみ、矢印のアイコンはダイアル操作のみのアクションに絞り込みができる
⑧プラグインカテゴリ
インストールされているプラグインはカテゴリごとに分類される。ここから編集したいカテゴリを選択できる。一番上のアイコンからプラグインの表示と非表示をカスタマイズできる
⑨アクション選択画面
⑧で選択したカテゴリのアクション一覧が表示される。ここから該当するアクションを選択して、本体に設定を反映させていく
ちなみにMacOSでLoupedeckソフトウェアをインストールした直後は、言語が英語になっている場合がある。その場合はメニューバーのLoupedeckソフトウェアアイコンから、Change Language→Japaneseと選べば日本語化される。
設定を変更していく前に、まずはLoupedeckソフトウェアの概要を把握しておきたい。全貌を把握しておくことで、改めて設定をカスタマイズしたい時に必要な項目を呼び出しやすくなるだろう。
Loupedeckソフトウェアでは、主に3つの階層を設定することができる。初めてLoupedeckソフトウェアの設定を変更するという場合ならば特に気にすることはないが、知っておいて損はない部分ではあるのでざっくりと解説していこう。まずは、その階層がどのようなものなのかを図解で示してみた。
階層は上の図のようにワークスペース、メインプロファイル/アプリケーションプロファイル、ページ設定というイメージだ。例えば、メインの作業ではこの設定でいいけど、別の仕事ではほかの設定にしたいという大きな枠組みで変更した場合は、ワークスペースを複数作っておくといいだろう。特に大きな区別をしないのであれば、ここはひとつでも問題ない。
またメインプロファイル/アプリケーションプロファイルもほぼ同等の考え方だ。ちなみに、アプリケーションプロファイルというのは、特定のアプリケーションに特化したプロファイルを設定できる。
なお、ダイナミックモードをONにすることで、該当するアプリケーションがアクティブになると自動的に対応したプロファイルに変更することができる。よりシームレスに作業できる反面、突然設定が切り替わることになるのでお好みでON/OFFを切り替えよう。
そして最後がページ設定だ。ここが最も設定の最下層となる部分で、タッチボタンやダイヤルの変更は主にここで行われる。なお、ページ設定はボタン部分とダイヤル部分がそれぞれが独立していて、ボタン部分は最大14ページ、ダイヤル部分は最大10ページまで追加可能だ。
ページの切り替えは、別途ページの切り替えに割り当てたボタンで変更することもできるが、タッチディスプレイをスワイプすることでも変更できる
タッチパネルは15個だが、最大14ページ追加できることを考えると、タッチパネルだけで210個分、ダイヤル部分も20個分の設定が可能で、スワイプで簡単に切り替えることができるのだ。数が膨大になれば管理する方も大変ではあるが、このボリューム感はLoupedeckシリーズの魅力のひとつだ。
ということでまずはLoupedeckソフトウェアの概要を解説してきた。続けて最もシンプルな使い方としてランチャーの設定方法を解説していこう。
そんなデスクワークをより快適に行える左手デバイスは各種メーカーから発売されている。今回は、2017年にクラウドファンディングで登場したLoupedeck(るーぷでっく)シリーズ最新作「Loupedeck Live S」、そしてフラッグシップモデルの「Loupedeck CT」を紹介していこう。
なお現在Loupedeck公式で全機種最大16.4%OFFのサマーセールが開催中。お得に買えるまたとない機会なので、ぜひともそちらもチェックしてほしい。
ダイヤルとタッチパネルを兼ね備えた左手デバイス
先述したとおり、Loupedeckは2017年にクラウドファンディングで登場した左手デバイスである。度重なるアップデートにより、多くのソフトに対応。現在ではデスクワーカーだけでなく、ストリーマーや動画投稿者にも人気のデバイスとして注目を浴びている。
2023年2月には、ライブ配信に特化した低価格帯モデルLoupedeck Live Sが発売。左手デバイスといえば、Elgatoから発売されているStream Deckが王道というイメージもあるが、実際両者にどのような違いがあるのかをまず比較していこう。
サイズ感はほぼ同等で、大きな差は価格とボタンの数だ。Stream Deckが物理ボタン15個なのに対し、Loupedeck Live Sはタッチパネルに物理ボタン、さらにはダイヤルとさまざまな種類のボタンが搭載されている。その代償として価格差が上げられる。Elgatoにもダイヤルや液晶ディスプレイを搭載したStream Deck +(23,850円)がある一方、Loupedeckにもダイヤルの数やボタンが多いLoupedeck Live(39,600円)があるなど、どちらもラインアップは豊富だ。
もうひとつの大きな違いはソフトウェアだ。Elgato製はシンプルで直感的なのに対し、Loupedeckソフトウェアは直感的ではあるものの、やや癖がある印象だ。日本語にローカライズされてない部分があるなど、使い込むには慣れが必要。反面、カスタマイズ性はピカイチで、とにかくありとあらゆることができてしまうという印象だ。
そしてLoupedeckシリーズの最大の魅力はネイティブ統合対応アプリケーションが多いということ。詳しい説明は後述するが、簡単に説明するならばショートカットでは対応できない複雑な操作もワンボタンで操作できるようになるといったところ。
すでにElgato製品を多く持っているならば親和性の高いStream Deckシリーズがおすすめだが、より細かく、よりクリエイティブな作業を効率化したいのであれば、Loupedeckシリーズをおすすめする。
シンプルでデザイン性の高い外観
外観は非常にシンプル。ボタンとダイヤルで構成された本体は上品なマット仕上げになっていて、デスクの横にちょこんと置いてあるだけで、なんだか仕事できる感を醸し出してくれる。なお、タッチパネルはタッチだけでなく、スワイプにも対応。スワイプすることでページを切り替えることができる。
PC/Mac両対応で、付属のUSBケーブルで接続する。またLoupedeckシリーズを使用するには、専用のソフトウェアのインストールが必須になっているので、まずはそちらをインストールしておこう。
ダウンロードサイト:
https://loupedeck.com/jp/downloads/
またソフトウェアの機能を最大限活用できるよう。Loupedeckのアカウントを作成しておくといい。
アカウント登録:
https://account.loupedeck.com/jp/
Loupedeckソフトウェアの画面を把握しよう
Loupedeckソフトウェアを起動したら、いよいよLoupedeck Live Sの使用準備が整う。Loupedeckソフトウェアの画面上ではさまざまな設定が可能だが、まずはどこに何があるのかを把握しておこう。
①ハードウェア選択画面
設定を変更したい本体を選ぶ部分。複数のLoupedeckシリーズを接続している際に使用する
②メインプロファイル設定
メインプロファイルやアプリケーションプロファイルの編集・追加・削除・読み込みなどができる
③ワークスペース
ワークスペースを編集・追加・削除できる
④マーケットプレイス
配布されているアイコンやプラグインといった追加データをインストールできる
⑤ログイン
ログインの管理やデバイスの設定やアドオンの管理ができる
⑥ハードウェアインターフェイス
接続されているハードウェアのインターフェイスが表示される。ここでボタンやアクションを入れ替えることができる。左下の虫眼鏡アイコンで表示サイズを変更可能
⑦検索フィールド
アクションを検索できる。また右側の手のひらのアイコンはタッチボタン対応のみ、矢印のアイコンはダイアル操作のみのアクションに絞り込みができる
⑧プラグインカテゴリ
インストールされているプラグインはカテゴリごとに分類される。ここから編集したいカテゴリを選択できる。一番上のアイコンからプラグインの表示と非表示をカスタマイズできる
⑨アクション選択画面
⑧で選択したカテゴリのアクション一覧が表示される。ここから該当するアクションを選択して、本体に設定を反映させていく
ちなみにMacOSでLoupedeckソフトウェアをインストールした直後は、言語が英語になっている場合がある。その場合はメニューバーのLoupedeckソフトウェアアイコンから、Change Language→Japaneseと選べば日本語化される。
設定を変更していく前に、まずはLoupedeckソフトウェアの概要を把握しておきたい。全貌を把握しておくことで、改めて設定をカスタマイズしたい時に必要な項目を呼び出しやすくなるだろう。
Loupedeckソフトウェアを制御する3つの階層
Loupedeckソフトウェアでは、主に3つの階層を設定することができる。初めてLoupedeckソフトウェアの設定を変更するという場合ならば特に気にすることはないが、知っておいて損はない部分ではあるのでざっくりと解説していこう。まずは、その階層がどのようなものなのかを図解で示してみた。
階層は上の図のようにワークスペース、メインプロファイル/アプリケーションプロファイル、ページ設定というイメージだ。例えば、メインの作業ではこの設定でいいけど、別の仕事ではほかの設定にしたいという大きな枠組みで変更した場合は、ワークスペースを複数作っておくといいだろう。特に大きな区別をしないのであれば、ここはひとつでも問題ない。
またメインプロファイル/アプリケーションプロファイルもほぼ同等の考え方だ。ちなみに、アプリケーションプロファイルというのは、特定のアプリケーションに特化したプロファイルを設定できる。
なお、ダイナミックモードをONにすることで、該当するアプリケーションがアクティブになると自動的に対応したプロファイルに変更することができる。よりシームレスに作業できる反面、突然設定が切り替わることになるのでお好みでON/OFFを切り替えよう。
そして最後がページ設定だ。ここが最も設定の最下層となる部分で、タッチボタンやダイヤルの変更は主にここで行われる。なお、ページ設定はボタン部分とダイヤル部分がそれぞれが独立していて、ボタン部分は最大14ページ、ダイヤル部分は最大10ページまで追加可能だ。
ページの切り替えは、別途ページの切り替えに割り当てたボタンで変更することもできるが、タッチディスプレイをスワイプすることでも変更できる
タッチパネルは15個だが、最大14ページ追加できることを考えると、タッチパネルだけで210個分、ダイヤル部分も20個分の設定が可能で、スワイプで簡単に切り替えることができるのだ。数が膨大になれば管理する方も大変ではあるが、このボリューム感はLoupedeckシリーズの魅力のひとつだ。
ということでまずはLoupedeckソフトウェアの概要を解説してきた。続けて最もシンプルな使い方としてランチャーの設定方法を解説していこう。
【ワンボタンでPC起動も可能に! Loupedeckシリーズの使い方は次のページで】
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