【ストリートファイター6】賞金総額1,500万円のSFリーグ 2025は“延長戦”にテコ入れ! 出場チーム+注目選手を一挙公開!——熱狂のチームバトルで推しの選手を見つけよう

2025.6.25 eSports World編集部
ストリートファイター6』(以下、スト6)の国内公式リーグである「ストリートファイターリーグ:Pro-JP 2025」(以下、SFリーグ 2025)が8月から開幕する。

公式Xでは出場チームや新ルールが公開。今回はそんな新ルールや出場チーム+注目選手を紹介していこう。

ストリートファイターリーグ(SFL/SFリーグ)とは

人気格闘ゲーム「ストリートファイター」シリーズが競技タイトルの公式チーム対抗リーグ戦で、国内外のトッププレーヤーが集結する公式大会だ。日本をはじめアメリカ、欧州などで開催され、地域ごとの「SFリーグ」で好成績を収めたチームは、2026年3月に開催予定の「ストリートファイターリーグ: ワールドチャンピオンシップ 2025」で世界一をかけて争う。試合はオンライン・オフライン問わず多くのファンに注目されており、プロシーンの中核を担うリーグとなっている。

「SFリーグ」は2018年から始まり、年を重ねるごとに参戦チームが増加。2024年度からは過去最大となる12チームが参戦し、各6チームに分かれて試合を行う2DIVISION制を導入した。7シーズン目となる今年の「SFリーグ 2025」でも引き続き12チーム+2DIVISION制で開催される予定だ。

https://sf.esports.capcom.com/sfl2025/rule/

ちなみに「SFリーグ」を面白くしている要素は下記のふたつ。

ひとつは戦略的な選手起用である。各チームに所属している選手は4名なのに対し、各試合は先鋒戦、中堅戦、大将戦の3つの試合で構成される。つまり、チームの中でひとりは試合に出場しないリザーブに回されるのだ。

そして、今年からの新ルールとして延長戦のルールが変更。先鋒戦、中堅戦はBO3(2本先取)で勝利チームが10ポイント獲得、大将戦はBO5(3本先取)で勝利チームは20ポイント獲得する。大将戦を終えた時点で、決着がつかなかった際、延長戦が行われるのだが、今回から延長戦に出場できる選手はリザーブの選手のみ。

また、延長戦の獲得ポイントは5ポイントだったが、今年から2倍の10ポイント獲得できるように変更された。メンバーをどのように構成するのか——また延長戦を加味した編成はどのようになるのかなど、戦略を予想しながら見るのも面白い。

▲「SFリーグ 2025」の新ルール。延長戦に出場できるのはリザーブ選手のみで、参加できない場合は不戦敗となることに。さらにインターバルは2回から1回のみと取得回数にもテコ入れが入った

もうひとつはホーム&アウェイ事前オーダー制の採用だ。各チームとも、総当たり2周のうち1周はホーム戦、もう1周はアウェイ戦で戦うことになる。アウェイチームは事前に出場選手と使用キャラクター、操作タイプなどの構成を事前にオーダーしなければならない。ホームチームはその編成を見ながら後出しでオーダーを決定することができるのだ。ホームチームの対策が勝るか、アウェイチームの実力がそれを上回るのかといった点も注目ポイントとなる。

それでは出場チーム+注目選手を紹介していこう。

Good 8 Squad(G8S)


▲公式Xより

■ロスター
・ガチくん
・ぷげら
・カワノ
・さはら

今年3月に開催された「ストリートファイターリーグ: ワールドチャンピオンシップ 2024」にて世界王者となったGood 8 Squad。両国国技館にてアメリカ代表チームFly Questに逆転勝利したことは記憶に新しい。チームの軸ともいえるガチくん選手、ぷげら選手、カワノ選手は新たなメンバーとしてさはら選手を迎え、SFL連覇を狙う。

昨年度MVP「カワノ」



昨年度は高火力キャラクターである豪鬼を使用しMVPに輝いたカワノ選手。新時代の特異点として、取らなければいけないポイントを確実にもぎ取る実力をもっている。本人はこのことを「カワノがカワノする」と表現しているが、今年はカワノすることはできるのか注目である。

FUKUSHIMA IBUSHIGIN (IBSG)


▲公式Youtubeより

■ロスター
・ ジョニィ
・ ヤナイ
・ 鶏めし(とりめし)
・ 2BASSA(つばさ)

昨年度から「SFリーグ」に参戦したFUKSHIMA IBUSHIGIN。「東北にこだわったチーム編成」として、昨年度からはヤナイ選手を継続して採用し、新たにジョニィ選手、鶏めし選手、そしてリーグ初参加である2BASSA選手を迎えた。チームと福島に勝利を捧げるために奮闘する。

筋肉の力を取り入れし仙人「鶏めし」



長いリーチを持つ技で相手を翻弄(ほんろう)するダルシムを使用する鶏めし選手。今年はダルシムのほかに、サブキャラとしてザンギエフを使うことを名言。ヨーガとレスリングの力をふるう仙人は遠距離攻撃で相手を追い詰め、一転して近距離での圧倒的なパワーでねじ伏せる予測不能な戦術でリスナーを魅了するだろう。

Saishunkan Sol 熊本(SS熊本)


▲公式Xより

■ロスター
・ネモ
・まちゃぼー
・cosa(こさ)
・こばやん

2022年から3年連続でプレーオフに出場している強豪Saishunkan Sol 熊本。今年もリーダーのネモ選手を主軸におき、まちゃぼー選手、cosa選手、そして「緊急」でSFリーグ初参戦のこばやん選手を採用した。今年こそプレーオフを乗り越え、悲願の初戴冠を目指す。

アンストッパブル・パワーファイター「こばやん」



ゲーム内でも、現実でもパワー系として名を広げているこばやん選手。使用キャラクターは筋肉を愛するレスラーザンギエフを使用している。先日行われた大会EVO Japanでは3位入賞と輝かしい成績を獲得した。若きレスラーがいよいよリーグ戦という大舞台で真価を問われる。

ZETA DIVISION(ZETA)



▲公式Xより(左から2番目がひぐち、左から3番目がももち、右から3番目が翔、右から2番目がひかる)

■ロスター
・ももち
・翔(かける)
・ひぐち
・ひかる

昨年度まで出場していた忍ism Gamingの権利を継承する形でZETA DIVISIONが参戦する。昨年度のポイントゲッターが並び、誰もが主砲となりうる存在であろう。日本eスポーツの名門チームはストリートファイターの世界でもその名を轟かせられるだろうか。

「カプコンカップ 11」王者、パーフェクト・パリィ・プリンス「翔」



今年3月に開催された個人戦大会である「カプコンカップ 11」で優勝し、賞金100万ドルを獲得した翔選手。昨年度は豪鬼、ベガ、JPの3キャラを使いこなし、その器用さはジャストパリィの精度にも現れる。両国国技館を沸かせたプリンスはチーム優勝へ確実に貢献するだろう。

名古屋NTPOJA(OJA)


▲公式Xより

■ロスター
・Seiya
・大谷
・KEI.B(けいびー)
・もっちー

SFL古参チームの一角である名古屋NTPOJA。大谷選手、KEI.B選手、もっちー選手の3名をそのままに、おわえちゃんからプレーヤーネームを変更しSeiya選手が初出場する。名古屋にゆかりのある4選手”ALL名古屋”で固めたロスターで、プレーオフ出場を逃した悔しさをバネに地元にeスポーツの熱を届けていけるよう奮闘する。

勝色をまといし風雲児「Seiya」



今年2月にプロライセンスを取得した正確無比な操作精度をもつSeiya選手。彼の操る春麗とその実力は折り紙付きであり、スト6のゲーム内ランキングにて彼の春麗はTop100に常に入る実力を持つ。正確無比な一撃がSFリーグの舞台に新たな風を吹かせる。

DetonatioN FocusMe(DFM)


▲公式サイトより

■ロスター
・板橋ザンギエフ
・ナウマン
・竹内ジョン
・GO1(ごーいち)

日本名門eスポーツチームのひとつであるDetonatioN FocusMe。今年は新たにチームリーダー経験を持つベテランリーガーGO1選手を迎え、十二分の格闘ゲーム経験値を持つチームができあがった。昨年度はディビジョン6位と振るわない結果になってしまったが、今年は逆襲することができるのか。

先読み力随一のベテランファイター「板橋ザンギエフ」



プレーヤーネームにも入っている筋肉ファイターザンギエフを使用する板橋ザンギエフ選手。ここぞというところで大ダメージ技を差し込む読みあい力が特徴の選手であり、今年開催された個人戦大会であるCombo Breacker 2025では準優勝とパフォーマンスも好調だ。

今年も、理詰めの読みから生み出される豪快な一撃で私たちの心を鷲掴みにしてくれるだろう。

Yogibo REJECT(RC)


▲公式サイトより

■ロスター
・ときど
・Leshar(れしゃー)
・ウメハラ
・ふ~ど

昨年度からYogibo REJECTとして参戦している日本eスポーツの名門チーム。なお、今年もYogiboの名をチームに取り入れるかは不明であるが、ときど選手、Leshar選手を引き続き採用し、Team Beastからウメハラ選手、ふ~ど選手を迎え入れ新たな戦略が期待される。知名度、実力ともに十分であり、2025年を沸かすチームのひとつであることに間違いはないだろう。限界を超え狙うは優勝一本である。

昨年度個人賞3冠の実力者「Leshar」


(ポスト先画像中央右)

昨年度はDivision:F内で個人賞である最高勝率賞(勝率80%)、最多獲得ポイント賞(140ポイント)、そして新人賞の三冠を手にした。すでに「カプコンカップ 12」の出場権を手にしており、今年のコンディションも好調であろう。最高のチームとともに、今年は夢の続きを手にすることはできるだろうか。

Crazy Raccoon(CR)


▲公式Xより(昨年度のロスター紹介動画から引用)

■ロスター
・かずのこ
・どぐら
・シュート
・ボンちゃん

昨年度驚きと共にリーグに参戦したCrazy Raccoon。2024年シーズンと同じメンバーに加え、コーチとして立川選手を迎えた。全員が主力級、全員が主力級のスーパードリームチームが、優勝を目指し突き進む。

期待の虎、正義執行人「ボンちゃん」



今年のEsports World Cup(以下、EWC)のチケットを勝ち取っているボンちゃん選手。昨年度は豪鬼を使いチームに大きく貢献した。今年中に彼の魂のキャラともいえるであろうサガットの追加も決定しており、どのキャラクターで「SFリーグ 2025」に挑むのか注目である。

広島 TEAM iXA(iXA)


▲公式Xより

■ロスター
・あくあ
・あきら
・ひびき
・あでりい

昨年度からあくあ選手とひびき選手を続投し、RIDDLE ORDERからあでりい選手、REJECTからあきら選手をレンタルしてロスターを組んだ広島Team IXA。昨年度は初めてプレーオフに進出することができた。今年も「魅せる試合」を観戦者に届けながら優勝を狙う。

北の技巧派エース、次代を担う若き才能「あでりい」



『スト6』から頭角を表した若きエド使い。昨年度は高木選手とともに若人杯にて優勝し、有名プレーヤーの仲間入りを果たした。初めての夢にまで見た舞台でどのように輝くか注目である。

CAG OSAKA(CAG)


▲公式サイトより

▲公式Xより

■ロスター
・高木
・うりょ
・えいた
・フェンりっち

昨年度までリーダーとしてCAG OSAKAを牽引していたGO1選手が脱退し、ニューフェイスとしてRIDDLE ORDERから高木選手を迎え、うりょ選手、えいた選手、フェンりっち選手の4名でロスターを作り上げた。イイやつが集う笑顔の軍団が頂点に立つ姿に期待しつつ、リーダー不在の中誰がチームを引っ張るのかが気になるところだ。

ストリーマーからリーガーに挑戦「高木」



広島Team iXAで参戦するあでりい選手とともに大会優勝経験のある高木選手。昨年まで格闘ゲームイベントで引っ張りだこだった彼が満を持してリーグに参戦する。プレーしたすべての競技ゲームで最高峰のランクに到達するほどのゲームマスターである彼が歴戦の選手たちにどこまで食らいつけるか目が離せない。

VARREL(VL)


▲公式サイトより

■ロスター
・ts(てぃーえす)
・マゴ
・水派(みずは)
・YHC-餅(わいえいちしーもち)

昨年度、チーム魚群から運営統合により衣替えという形で参戦したVARREL。主軸メンバーのマゴ選手、水派選手を中心として、胴着使いとして名を広げたts選手、昨年度世界大会優勝経験のあるダルシム使いYHC-餅選手で構成されたベストバランスチーム。4人のバランスを十分に発揮できれば、チームに確実に勝利を呼び込むことができるだろう。

日本格ゲー界を支える2D神「マゴ」



日本で4人目にプロゲーマーとなり、格闘ゲームの中心で活躍し続けているマゴ選手。SFリーグ初期から参加している古参リーガーでもある。昨年度まではジュリを使用していたが、最近はリュウ、ルークなどさまざまな毛色のキャラクターを試している。今年はどのキャラクターを使い我々視聴者を魅了するのか注目である。

FAV gaming(FAV)


▲公式サイトより

■ロスター
・sako(さこ)
・りゅうきち
・もけ
・藤村

国内「SFリーグ」では2度の優勝経験を持つ強豪チームのひとつ。今年は昨年度から引き続き格闘ゲームの神とも例えられるsako選手、格闘ゲームのサラブレットともいわれているりゅうきち選手のふたりを採用した。さらに、新メンバーとして新たにもけ選手、藤村選手を招いた4人でリーグを戦い抜く。昨年度はディビジョン順位6位と調子を崩してしまったが、今年は3つめの王冠を手にすることはできるだろうか。

リーサル力ピカイチ「りゅうきち」


(ポスト先画像左)

小学校6年生から格闘ゲームを始め、次世代のエースともいわれるりゅうきち選手。相手の体力を削りきるリーサル力が特に高く、特に終盤のゲームメイクの高さはプロ格闘ゲーマーの中でも上位に入るだろう。メインキャラクターのケンとともに、チーム優勝に向かってつき進む。

まとめ


今年のリーグも、長年の経験に裏打ちされたベテランの技と、新たに参戦する選手たちが吹き込む新たな風が数々のドラマを生み出すだろう。今年は賞金総額もパワーアップしさらなる注目が集まることは必至だ。


リーグを観戦する中で推しの選手を見つけて応援するのも楽しみ方のひとつである。果たして世界への切符を勝ち取り、両国国技館に立つのはどのチームなのか——その行方に注目である。


© CAPCOM


■関連リンク
CAPCOM eSports 公式X:
https://x.com/CAPCOM_eSports

「ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2025」公式Webサイト:
https://sf.esports.capcom.com/sfl/

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