【特集】深遠なるゲーミングデバイスの世界
eスポーツプロプレイヤーが監修!抜群の操作性が勝利へと導く【SteelSeries Prime+ レビュー】
- Primeシリーズとは
- 無駄を省いたシンプルで高級感のあるデザイン
- ゲーミングマウス初の光磁気スイッチがとにかくすごい
- TrueMove Pro+センサーで最大18,000 CPIまで設定可能
- 同期も楽チン!SteelSeries GGで細部を徹底的にカスタイマイズ!
- 内蔵OLEDでいつでもどこでもカスタム可能!
- 本当に有線? 無線と見間違えるほどの柔らかケーブル
- まとめ
ゲーミングデバイスとよばれるデバイスは数多く存在するが、中でもFPSやMOBAプレイヤーにかかせないデバイスがマウスだ。サイズ、重量、レスポンスはもちろん、ボタンの数に有線/無線の違いなど、ユーザーが求めている機能もさまざま。
特にレスポンスや重量、ボタンの数は、マウスを選ぶ基準の中でも特に気になるポイントではないだろうか。
そこで今回は、ゲーミングデバイスメーカーの老舗でもあるSteelSeriesがeスポーツプロプレイヤーと共同開発したPrimeシリーズから、ガジェット色の強い「Prime+」を徹底レビューしていこう。
先述したように、PrimeシリーズはSteelSeriesがeスポーツプロプレイヤーと共同開発したプロ仕様の周辺機器シリーズを示している。ゲーミングマウスのほかにも、ヘッドセットも開発されている。
なお、マウスはほかにもシリーズがあり、それぞれコンセプトが異なる。
Primeシリーズ:
プロゲーマーと共同開発したeスポーツ向け
RIVALシリーズ:
多機能を高耐久
Aeroxシリーズ:
ハニカム構造(穴あき)で軽量化に力を入れている
Senseiシリーズ:
左右対称でシンプルなデザインが定評
そんな4つのシリーズの中でも、特に勝つために重きを置いたPrimeシリーズ。さらにその中でも唯一最高峰のセンサーを採用している「Prime+」を紐解いていこう。
まずは「Prime+」の仕様について紹介していこう。
デザインは非常にシンプル。一般的な5ボタンマウスと変わらないイメージだ。また、質感はマット仕上げになっていて、サラサラとした手ざわり。ピタッと吸着するタイプというよりは、ふわっと手でグリップするタイプの質感だ。
サイズの比較としてSteelSeries製の「RIVAL 5」と並べてみた。「RIVAL 5」の方がやや大きめのサイズなので、「RIVAL 5だとちょっと大きかったなぁ」と感じていた人にはピッタリかもしれない。
さらに重量は71gと、他社製メーカーのマウスを含めてもかなりの軽量。より軽さを求めるならば、同じPrimeシリーズの「Prime(69g)」や「Prime Mini(61g)」を視野に入れるのもアリ。
「Prime+」の魅力のひとつが光磁気スイッチの採用。今までにないクリック感と耐久性の高さがウリとなっていて、とにもかくにもクリックしたときの感触が非常に心地いいのだ。一般的なマウスと比べてストリークも浅めなため、指の動きがダイレクトにマウスに伝わる。FPSタイトルのような、コンマ1秒の世界で戦う世界において、この差は大きなアドバンテージといえる。
音だけでもこれだけ違いがあるのが伝わったかと思う。このクリック感はぜひ実物で試していただきたい。特に筆者がプレイしている『VALORANT』では射撃の反応が要求されるシビアなゲーム。自身の反応の悪さをデバイスによってカバーしてもらっている感はプレイして伝わった。
Primeシリーズで採用されているセンサーはSteelSeriesの中でもトップクラスのセンサー「TrueMove Pro」や「TrueMove Air」を採用している。中でも、「Prime+」は唯一、最高峰のセンサー「TrueMove Pro+」を採用。「TrueMove Pro+」は「TrueMove Proセンサー」と「リフトオフセンサー」のふたつのセンサーでマウスを制御していて、より繊細な操作に対応している。
なお、感度は50CPI刻みで18,000CPIまで設定可能。18,000CPIまで上げるプレイヤーはいないとは思うが、そこまで正確な感度が設定できるという点を見ても、精度の高さがうかがえる。
使用した感想は、とにかく無駄がないというところ。カーソルが遊ぶことはもちろん、意図せず遠くまでカーソルがいってしまうということもなく、確かなトラッキングを実現しているといえる。
SteelSeries製のマウスやキーボードは、SteelSeries GGというアプリで一括管理できる。このアプリがとにかく便利で、デバイスごとの設定をアカウント単位でクラウド上に保存できるため、環境が変わってもネットさえつながれば、いつでもどこでも自分の環境を復元できるのだ。
なお各種ボタンは、キーボードの各種キーのほか、コピーペーストといったショートカットや、マクロも割り当て可能。CPIは前回レビューした「RIVAL 5」が100単位だったのに対し、「Prime+」は50単位で調整可能。最大5個まで設定可能で、CPIトグルを設定したボタンで瞬時に切り替えが可能となっている。
「Prime+」の魅力のひとつに「リストオフディスタンス」の設定がある。リストオフディスタンスとは、マウスを持ち上げた際に、センサーの反応が途絶える距離を示している。「Prime+」では、マウス側面にある「セカンダリリフトオフセンサー」により、0.5mmから2mmという極めて細かい数値で調整が可能になっている。
リフトオフディスタンスの設定は基本的に低ければ低いほど操作しやすいとされている。例えばマウスを大きく移動させたあと、定位置に戻す際、マウスを浮かせて移動させているのに、カーソルが反応して照準が乱れるといったことを軽減してくれるからだ。
ただし、この辺の設定は好みが分かれる部分でもあるので、少しずつ調整してみて自分がしっくりくる数値にしておくのも手。
「Prime+」の特筆すべき最大のポイントはオンボードによるカスタマイズだ。簡単に説明すると、SteelSeries GGを使用しなくても、本体だけでCPIやリフトオフ、RGBやポーリングレートといった細かい設定を変更することができる。これはほかのPrimeシリーズにはない「Prime+」唯一の機能で、筆者が最も気になっていた機能でもある。
例えばオフライン大会など、いつもと違う環境でプレイする際、その都度SteelSeries GGをインストールして設定を呼び出すのは一苦労。その点「Prime+」ならば、内蔵メモリーに設定が残っているため、一度設定してしまえば、別のデバイスに接続した際も設定は残っている。さらに、背面のボタンを押すことでOLEDディスプレイにメニューが表示され、各種設定を変更することができるのだ。
環境を問わずいつでも瞬時に自分の設定を呼び出せるのはうれしいポイント。
では、実際にオンボードメニューの使い方を解説しよう。ここでは背面のボタンを便宜上「設定ボタン」として話を進めていく。まずはマウスを逆さまに持ち、設定ボタンを押してみよう。ボタンを押すごとにマウスの感度レベルを変更することができる。
また、設定ボタンを長押しすると各種メニューが表示される。メニューはマウスのホイールで変更可能で、ホイールクリックで決定することができる。なお、前の画面に戻りたい場合は設定ボタンを押せばOK。なお、各メニューの内容は以下の通り。
■CPI
あらかじめ設定してあるプリセットを確認できる。「REMOVE LEVEL」で選択したプリセットを削除、「ADD LEVEL」で新しいプリセットを追加できる。また、プリセットを選んでホイールクリックをすれば、プリセット自体のCPIを変更可能。数値を変更する際はホイールを上下に移動すればOK。
■POLLING
ポーリングレートを設定できる。125Hz、250Hz、500Hz、1000Hzの4段階。特にこだわりがなければ1000HzのままでOK。
■LIFT OF DISTANCE
先述したリフトオフディスタンスを変更できる。「LEVEL」は1〜8段階で設定が変更可能で、「ENABLE」ではリフトオフディスタンスのオンオフが切り替えられる。
■ILLUMINATION
ホイール部分のLEDを制御できる。「COLLARS」ではあらかじめ設定された6色から色味を変更可能。「EFFECTS」では光り方を3パターンから変更可能。「ENABLE」ではイルミネーションのオンオフが切り替えられる。
■OPTION
OPTIONではOLEDの明るさや、工場出荷維持にリセットなど本体内部の設定が変更できる。
■INFO
現在の設定やファームウェアのバージョンが確認できる。
また、オンボードメニューのホーム画面は96×24pxの画像を用意すれば置き換えることもできる。
最後の魅力は付属のUSBケーブルだ。スーパーメッシュ構造という名の通りとにかく柔らかい。「RIVAL 5」も同様のスーパーメッシュケーブルを採用しているが、正直それの比ではないくらい柔らかいのだ。
取り回しがしやすく、引っかかりにくいためローセンシの筆者でもマウスバンジーがなくても気にせずプレイができた。また有線タイプではあるものの、ケーブルは取り外しが可能なので、使わないときや携帯する時は外しておくこともできる。
ということで「Prime+」をレビューしてみた。
ひとことで表すならば、「さわっていて気持ちがいいマウス」に尽きる。ここまでクリック感のいいマウスはなかなか出会えないのではないだろうか。また、スーパーメッシュケーブルにより有線特有の煩わしさもなく、心地よくプレイできるのも魅力。
マウス単体で設定を変更できるのもうれしいポイントだ。欲を言えば、オンボードメニュー上でキーバインドも設定できたら最高だったと感じた。
SteelSeries公式:
https://jp.steelseries.com/
Prime+:
https://www.amazon.co.jp/dp/B0851H51FC/
特にレスポンスや重量、ボタンの数は、マウスを選ぶ基準の中でも特に気になるポイントではないだろうか。
そこで今回は、ゲーミングデバイスメーカーの老舗でもあるSteelSeriesがeスポーツプロプレイヤーと共同開発したPrimeシリーズから、ガジェット色の強い「Prime+」を徹底レビューしていこう。
Primeシリーズとは
先述したように、PrimeシリーズはSteelSeriesがeスポーツプロプレイヤーと共同開発したプロ仕様の周辺機器シリーズを示している。ゲーミングマウスのほかにも、ヘッドセットも開発されている。
なお、マウスはほかにもシリーズがあり、それぞれコンセプトが異なる。
Primeシリーズ:
プロゲーマーと共同開発したeスポーツ向け
RIVALシリーズ:
多機能を高耐久
Aeroxシリーズ:
ハニカム構造(穴あき)で軽量化に力を入れている
Senseiシリーズ:
左右対称でシンプルなデザインが定評
そんな4つのシリーズの中でも、特に勝つために重きを置いたPrimeシリーズ。さらにその中でも唯一最高峰のセンサーを採用している「Prime+」を紐解いていこう。
無駄を省いたシンプルで高級感のあるデザイン
まずは「Prime+」の仕様について紹介していこう。
【Prime+ 仕様】
センサー:
SteelSeries TrueMove Pro+
センサーのタイプ:
オプティカル
CPI:
18,000(50 CPI可変式)
IPS:
450、SteelSeries QcK表面で
加速:
50g
ポーリングレート:
1000Hz / 1ms
ハードウェア加速:
なし(ゼロハードウェア加速)
バックカバーの材質:
ブラックマット仕上げ
筐体メイン素材:
ABSプラスチック
形状:
エルゴノミクス、右利き用
グリップスタイル:
クロー、フィンガーチップ、またはパーム
ボタン数:
5
スイッチのタイプ:
Prestige OM™メカニカルスイッチ
スイッチ定格:
1億回のクリック
Illumination:
1ゾーンRGB
重量:
71g(ケーブルを除く)
長さ:
125.3 mm / 4.93インチ
幅:
59mm/2.32インチ(前部)、67.9mm/2.67インチ(後部)
高さ:
23mm/0.9インチ(前部)、42.4mm/1.67インチ(後部)
スーパーメッシュケーブルの長さ:
2m
センサー:
SteelSeries TrueMove Pro+
センサーのタイプ:
オプティカル
CPI:
18,000(50 CPI可変式)
IPS:
450、SteelSeries QcK表面で
加速:
50g
ポーリングレート:
1000Hz / 1ms
ハードウェア加速:
なし(ゼロハードウェア加速)
バックカバーの材質:
ブラックマット仕上げ
筐体メイン素材:
ABSプラスチック
形状:
エルゴノミクス、右利き用
グリップスタイル:
クロー、フィンガーチップ、またはパーム
ボタン数:
5
スイッチのタイプ:
Prestige OM™メカニカルスイッチ
スイッチ定格:
1億回のクリック
Illumination:
1ゾーンRGB
重量:
71g(ケーブルを除く)
長さ:
125.3 mm / 4.93インチ
幅:
59mm/2.32インチ(前部)、67.9mm/2.67インチ(後部)
高さ:
23mm/0.9インチ(前部)、42.4mm/1.67インチ(後部)
スーパーメッシュケーブルの長さ:
2m
デザインは非常にシンプル。一般的な5ボタンマウスと変わらないイメージだ。また、質感はマット仕上げになっていて、サラサラとした手ざわり。ピタッと吸着するタイプというよりは、ふわっと手でグリップするタイプの質感だ。
サイズの比較としてSteelSeries製の「RIVAL 5」と並べてみた。「RIVAL 5」の方がやや大きめのサイズなので、「RIVAL 5だとちょっと大きかったなぁ」と感じていた人にはピッタリかもしれない。
さらに重量は71gと、他社製メーカーのマウスを含めてもかなりの軽量。より軽さを求めるならば、同じPrimeシリーズの「Prime(69g)」や「Prime Mini(61g)」を視野に入れるのもアリ。
ゲーミングマウス初の光磁気スイッチがとにかくすごい
「Prime+」の魅力のひとつが光磁気スイッチの採用。今までにないクリック感と耐久性の高さがウリとなっていて、とにもかくにもクリックしたときの感触が非常に心地いいのだ。一般的なマウスと比べてストリークも浅めなため、指の動きがダイレクトにマウスに伝わる。FPSタイトルのような、コンマ1秒の世界で戦う世界において、この差は大きなアドバンテージといえる。
音だけでもこれだけ違いがあるのが伝わったかと思う。このクリック感はぜひ実物で試していただきたい。特に筆者がプレイしている『VALORANT』では射撃の反応が要求されるシビアなゲーム。自身の反応の悪さをデバイスによってカバーしてもらっている感はプレイして伝わった。
TrueMove Pro+センサーで最大18,000 CPIまで設定可能
Primeシリーズで採用されているセンサーはSteelSeriesの中でもトップクラスのセンサー「TrueMove Pro」や「TrueMove Air」を採用している。中でも、「Prime+」は唯一、最高峰のセンサー「TrueMove Pro+」を採用。「TrueMove Pro+」は「TrueMove Proセンサー」と「リフトオフセンサー」のふたつのセンサーでマウスを制御していて、より繊細な操作に対応している。
なお、感度は50CPI刻みで18,000CPIまで設定可能。18,000CPIまで上げるプレイヤーはいないとは思うが、そこまで正確な感度が設定できるという点を見ても、精度の高さがうかがえる。
DPIとCPIについて
マウスの感度を示す値としてDPIやCPIといった単位が使われる。DPIはDot Per Inchの略で、マウスを1インチ(約2.5cm)移動させたときに何ドットカーソルが移動するかを示している。DPI400なら400ドット、DPI1,000なら1,000ドット移動することになり、数値が高ければ高いほどカーソルが速くなることを示している。
一方で、CPIとはCounts Per Inchの略で、マウスを1インチ(約2.5cm)移動させたときに送信されるカウント数を示している。言葉のニュアンスは異なるものの、どちらも1インチあたり、どれだけカーソルが動くかを示している。CPIは主にSteelSeriesが採用している単位で、他社メーカーはDPIを採用している。
マウスの感度を示す値としてDPIやCPIといった単位が使われる。DPIはDot Per Inchの略で、マウスを1インチ(約2.5cm)移動させたときに何ドットカーソルが移動するかを示している。DPI400なら400ドット、DPI1,000なら1,000ドット移動することになり、数値が高ければ高いほどカーソルが速くなることを示している。
一方で、CPIとはCounts Per Inchの略で、マウスを1インチ(約2.5cm)移動させたときに送信されるカウント数を示している。言葉のニュアンスは異なるものの、どちらも1インチあたり、どれだけカーソルが動くかを示している。CPIは主にSteelSeriesが採用している単位で、他社メーカーはDPIを採用している。
使用した感想は、とにかく無駄がないというところ。カーソルが遊ぶことはもちろん、意図せず遠くまでカーソルがいってしまうということもなく、確かなトラッキングを実現しているといえる。
同期も楽チン!SteelSeries GGで細部を徹底的にカスタイマイズ!
SteelSeries製のマウスやキーボードは、SteelSeries GGというアプリで一括管理できる。このアプリがとにかく便利で、デバイスごとの設定をアカウント単位でクラウド上に保存できるため、環境が変わってもネットさえつながれば、いつでもどこでも自分の環境を復元できるのだ。
なお各種ボタンは、キーボードの各種キーのほか、コピーペーストといったショートカットや、マクロも割り当て可能。CPIは前回レビューした「RIVAL 5」が100単位だったのに対し、「Prime+」は50単位で調整可能。最大5個まで設定可能で、CPIトグルを設定したボタンで瞬時に切り替えが可能となっている。
「Prime+」の魅力のひとつに「リストオフディスタンス」の設定がある。リストオフディスタンスとは、マウスを持ち上げた際に、センサーの反応が途絶える距離を示している。「Prime+」では、マウス側面にある「セカンダリリフトオフセンサー」により、0.5mmから2mmという極めて細かい数値で調整が可能になっている。
リフトオフディスタンスの設定は基本的に低ければ低いほど操作しやすいとされている。例えばマウスを大きく移動させたあと、定位置に戻す際、マウスを浮かせて移動させているのに、カーソルが反応して照準が乱れるといったことを軽減してくれるからだ。
ただし、この辺の設定は好みが分かれる部分でもあるので、少しずつ調整してみて自分がしっくりくる数値にしておくのも手。
イルミネーションで自分好みのカラーリングを
SteelSeries GGのもうひとつの魅力が、マウス本体のOLEDをカスタマイズできるという点だが、「Prime+」では点灯できるカ所はホイール部分のみ。無駄な機能を極力排除したというプロ仕様の無骨さが逆にクールだ。
SteelSeries GGのもうひとつの魅力が、マウス本体のOLEDをカスタマイズできるという点だが、「Prime+」では点灯できるカ所はホイール部分のみ。無駄な機能を極力排除したというプロ仕様の無骨さが逆にクールだ。
内蔵OLEDでいつでもどこでもカスタム可能!
「Prime+」の特筆すべき最大のポイントはオンボードによるカスタマイズだ。簡単に説明すると、SteelSeries GGを使用しなくても、本体だけでCPIやリフトオフ、RGBやポーリングレートといった細かい設定を変更することができる。これはほかのPrimeシリーズにはない「Prime+」唯一の機能で、筆者が最も気になっていた機能でもある。
例えばオフライン大会など、いつもと違う環境でプレイする際、その都度SteelSeries GGをインストールして設定を呼び出すのは一苦労。その点「Prime+」ならば、内蔵メモリーに設定が残っているため、一度設定してしまえば、別のデバイスに接続した際も設定は残っている。さらに、背面のボタンを押すことでOLEDディスプレイにメニューが表示され、各種設定を変更することができるのだ。
環境を問わずいつでも瞬時に自分の設定を呼び出せるのはうれしいポイント。
オンボードメニューの使い方
では、実際にオンボードメニューの使い方を解説しよう。ここでは背面のボタンを便宜上「設定ボタン」として話を進めていく。まずはマウスを逆さまに持ち、設定ボタンを押してみよう。ボタンを押すごとにマウスの感度レベルを変更することができる。
また、設定ボタンを長押しすると各種メニューが表示される。メニューはマウスのホイールで変更可能で、ホイールクリックで決定することができる。なお、前の画面に戻りたい場合は設定ボタンを押せばOK。なお、各メニューの内容は以下の通り。
■CPI
あらかじめ設定してあるプリセットを確認できる。「REMOVE LEVEL」で選択したプリセットを削除、「ADD LEVEL」で新しいプリセットを追加できる。また、プリセットを選んでホイールクリックをすれば、プリセット自体のCPIを変更可能。数値を変更する際はホイールを上下に移動すればOK。
■POLLING
ポーリングレートを設定できる。125Hz、250Hz、500Hz、1000Hzの4段階。特にこだわりがなければ1000HzのままでOK。
■LIFT OF DISTANCE
先述したリフトオフディスタンスを変更できる。「LEVEL」は1〜8段階で設定が変更可能で、「ENABLE」ではリフトオフディスタンスのオンオフが切り替えられる。
より直感的なリフトオフディスタンスの変更方法
オンボードメニューは、PC上でマウスが反応している間は変更できない。つまり、マウスのセンサーがマウスパッドにふれている間は、オンボードメニュー上のメニューを操作できないのだ。これを逆手にとって、リフトオフディスタンスの設定をより細かく設定する方法を紹介しよう。
まず、写真のようにトランプのような薄いカードを何枚か重ねて、マウスの上にのせる。この状態で「LIFT OF DISTANCE」の設定を開き、ホイールを上下にスクロールさせてみよう。
この時、PCの画面にはSteelSeries GG画面を表示させておき、リフトオフディスタンスの項目が見られる状態にしておく。オンボードメニュー上で設定を変更すれば、即座にSteelSeries GGの画面上にも反映されるため、ホイールを上下に移動させれば、リフトオフディスタンスのバーが左右に移動するのが確認できる。
ここから、重ねているトランプの数を1枚ずつ減らしていき、トランプの高さを少しずつ下げてみよう。ある程度低くなるとリフトオフディスタンスの設定が止まるのが確認できる。
最終的に自分が許容したい高さまでトランプの高さを調整し、リフトオフディスタンスのバーが動かなくなった数値が自分にあったリフトオフディスタンスということになる。より細かく設定したい人は試してみよう。
オンボードメニューは、PC上でマウスが反応している間は変更できない。つまり、マウスのセンサーがマウスパッドにふれている間は、オンボードメニュー上のメニューを操作できないのだ。これを逆手にとって、リフトオフディスタンスの設定をより細かく設定する方法を紹介しよう。
まず、写真のようにトランプのような薄いカードを何枚か重ねて、マウスの上にのせる。この状態で「LIFT OF DISTANCE」の設定を開き、ホイールを上下にスクロールさせてみよう。
この時、PCの画面にはSteelSeries GG画面を表示させておき、リフトオフディスタンスの項目が見られる状態にしておく。オンボードメニュー上で設定を変更すれば、即座にSteelSeries GGの画面上にも反映されるため、ホイールを上下に移動させれば、リフトオフディスタンスのバーが左右に移動するのが確認できる。
ここから、重ねているトランプの数を1枚ずつ減らしていき、トランプの高さを少しずつ下げてみよう。ある程度低くなるとリフトオフディスタンスの設定が止まるのが確認できる。
最終的に自分が許容したい高さまでトランプの高さを調整し、リフトオフディスタンスのバーが動かなくなった数値が自分にあったリフトオフディスタンスということになる。より細かく設定したい人は試してみよう。
■ILLUMINATION
ホイール部分のLEDを制御できる。「COLLARS」ではあらかじめ設定された6色から色味を変更可能。「EFFECTS」では光り方を3パターンから変更可能。「ENABLE」ではイルミネーションのオンオフが切り替えられる。
■OPTION
OPTIONではOLEDの明るさや、工場出荷維持にリセットなど本体内部の設定が変更できる。
■INFO
現在の設定やファームウェアのバージョンが確認できる。
また、オンボードメニューのホーム画面は96×24pxの画像を用意すれば置き換えることもできる。
本当に有線? 無線と見間違えるほどの柔らかケーブル
最後の魅力は付属のUSBケーブルだ。スーパーメッシュ構造という名の通りとにかく柔らかい。「RIVAL 5」も同様のスーパーメッシュケーブルを採用しているが、正直それの比ではないくらい柔らかいのだ。
取り回しがしやすく、引っかかりにくいためローセンシの筆者でもマウスバンジーがなくても気にせずプレイができた。また有線タイプではあるものの、ケーブルは取り外しが可能なので、使わないときや携帯する時は外しておくこともできる。
まとめ
ということで「Prime+」をレビューしてみた。
ひとことで表すならば、「さわっていて気持ちがいいマウス」に尽きる。ここまでクリック感のいいマウスはなかなか出会えないのではないだろうか。また、スーパーメッシュケーブルにより有線特有の煩わしさもなく、心地よくプレイできるのも魅力。
マウス単体で設定を変更できるのもうれしいポイントだ。欲を言えば、オンボードメニュー上でキーバインドも設定できたら最高だったと感じた。
【eSports World編集部の評価】
操作性:★★★★★
機能性:★★★★☆
デザイン性:★★★★★
価格:★★★★☆
携帯性:★★★★★
総合評価:4.6
操作性、機能性はピカイチ。個人的にはボタンが足りないという印象ではあったが、標準的なサイドボタンを兼ねそろえているので、ほとんどのユーザーが満足するのではないだろうか。また有線接続ということもありレスポンスは申し分なし。ケーブルがあることに不安を感じるならば、マウスバンジーを導入してみるのも手だ。
操作性:★★★★★
機能性:★★★★☆
デザイン性:★★★★★
価格:★★★★☆
携帯性:★★★★★
総合評価:4.6
操作性、機能性はピカイチ。個人的にはボタンが足りないという印象ではあったが、標準的なサイドボタンを兼ねそろえているので、ほとんどのユーザーが満足するのではないだろうか。また有線接続ということもありレスポンスは申し分なし。ケーブルがあることに不安を感じるならば、マウスバンジーを導入してみるのも手だ。
SteelSeries公式:
https://jp.steelseries.com/
Prime+:
https://www.amazon.co.jp/dp/B0851H51FC/
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