【特集】ストリートファイターリーグ2025
【SFL2025出場チームインタビュー DetonatioN FocusMe】板ザン「GOちゃんはポイントゲッターになるらしいんで」——GO1「100は任してください!」

『ストリートファイター6』(スト6)の国内公式プロリーグである「ストリートファイターリーグ:Pro-JP 2025」(SFリーグ 2025)が8月から開幕する。
8シーズン目となる本リーグは、昨年同様12チームが出場。ふたつのディビジョンに分かれて戦う「2ディビジョン制」が採用される。
本特集記事では全12チームに出場前の意気込みや、気になる選手などをうかがった合同記者会見の様子をチームごとに分けてお届けする。気になるチームは下記の特集ページから確認してほしい。
【特集】ストリートファイターリーグ2025
今回紹介するチームは、ベテランリーガーで昨年CAG OSAKA(CAG)のリーダーを務めていたGO1が新加入したDetonatioN FocusMe(DFM)。続投の板橋ザンギエフ(板ザン)、ナウマン、竹内ジョンに、GO1がどのように絡むのかが期待のチームだ。

■ロスター
・板橋ザンギエフ:オリジナルメンバー
・ナウマン:オリジナルメンバー
・竹内ジョン:オリジナルメンバー
・GO1:ex.CAG OSAKA
CAG元リーダーのGO1加入で
——現時点で使用予定のキャラクターと、新しく加入したGO1選手の印象をお聞かせください。
板橋ザンギエフ:使うキャラはザンギエフ、マリーザ、もしかしたら他のキャラも使うかもしれません。
GOちゃん(GO1)の印象としては、結構昔から関西のトッププレーヤーと認識していています。『ストV』の頃から対戦するようになって、ガードで固めてくるとか、反応とか——GOちゃんならではのところを堪能しているというか——。
そんなGOちゃんが今回同じチームになったということで、まだどんな雰囲気というか、チーム全体のニュアンスが見えてない部分もあるんですよね。むしろそういうところを含めて楽しんでいけたらなと思っています。
ちょっと言い過ぎましたかね(笑)。
飛躍しちゃったかもしれないけど。そんな感じで認識しています。

ナウマン:使用予定キャラクターは舞です。あとケンも、もしかしたらって感じですかね。
GO1さんの印象は、今まで敵チームだったことが多かったので、「サボらない」とか「偉い」っていうイメージがプレーの内容からめちゃくちゃ感じられて、相手したくないですよね(笑)。
「弾あと一発打たせてよ」みたいなところを絶対抜けてくるとか、常に(技を)仕込んでるとか、相手しててすごくやりづらい相手だったんで、それが今回味方になってくれたっていうことで、頼りになることこの上ないですよね。
一緒にやっていくのが楽しみです。

竹内ジョン:使用キャラはラシードとジェイミーです。
GO1さんは格闘ゲーマーとして人生初、海外大会に一緒に行った人なんです。それからの関係で、お付き合いはかなり長いんですけど、実際こうやってずっと一緒にいてゲームの話をするのは多分初めてなので、どういった話ができるのか、すごい楽しみにしてます。

——GO1選手は現時点で使用予定のキャラクターとDFMの印象をお聞かせください。
GO1:使用キャラクターは春麗とキャミィを予定しております。
DFMはみんなすごい優しいし温厚って感じです。加入してすぐに馴染めていますし、とても良くしてもらっています。
プレースタイル面は本当にさまざまなプレーヤーの方がいらっしゃって、板ザンさん(板橋ザンギエフ)は読みをしっかり通しますし、ナウマンくんとかジョンくんは理論を大切にしつつ、しっかり独自の攻略でやってる印象で、かなり強いチームだなというような認識を持っております。

——今回、ルール変更でリザーブの出番が多くなると思います。昨年のように飛び抜けた実力のある選手がいれば勝ちが狙えるというところから、チームの総合力が求められるようになった新ルールをどう感じていますか?
板橋ザンギエフ:まず20対20の期待値が高いなって思います。20対20に持っていった時点で延長戦に行けるって考えると、20点取るのは結構大事なんじゃないかなって思ってます。
また、4人目が戦場に出るってことになるので、よりチーム力・結束力が必要になってくるなっていうのもひとつあります。あとはホーム&アウェイの価値もちょっと変わってくるかな。
アウェイでは、キャラ相性が悪いプレーヤーが4人目で引っ込むことが多いので、それを20対20に持っていった時に、ホーム側がチェイスできるので、そういうところを踏まえてホーム&アウェイの価値観も変わってくる——。そこは戦略含めて取り組み方まで変わってくるんじゃないかなと思ってますね。
今年ならではのルールにアジャストしていけるかっていうのが、ひとつポイントになりそうだなと。
——DFMがほかのチームに比べて優れている点や、ファンへのアピールポイントを教えてください。
板橋ザンギエフ:うーん、他のチームに比べて……なんだろうね?
竹内ジョン:なんかあるかな。
ナウマン:11チームもありますからね。その中で我々だけっていう……。
板橋ザンギエフ:チームのカラーじゃないですけど、例えば自分の認識としては「愚直」とか「がむしゃら」、あと「挑戦者」といったイメージなんですよね。
とにかくこのステージに対してがむしゃらで戦うっていうところが、カラーとしてあるのかなと思っています。そこを皆さんに見せてアピールしていきたいなと。
がむしゃらに勝ちを貪(むさぼ)るところをお届けしたいなというふうに思っております。

——今回振り分けられたディビジョンFの印象や注目選手をお聞かせください。
板橋ザンギエフ:REJECT(RC)とZETA DIVISION Geekly(ZETA)のチーム力や前評判はやっぱり高いんじゃないかと思っています。
彼らのプレーがかなり第一集団というか、「今『スト6』でこれがつえーんだぜ」みたいなプレーをする人たちかなと思ってるんで、対抗できるチーム力を準備できれば、すごいいい試合になるんじゃないかなと。
GO1:ディビジョンFは、板ザンさん(板橋ザンギエフ)と同じなんですけれども、RCとZETAがやっぱりチーム力が高いなと思います。
かといって当たって負けるかどうかっていったら、全然勝てる見込みもありますし、しっかりと用意すれば我々もかなり強いチームなので、自信はあります。
他のチームもすごいチーム力は高いんですけれども、ちゃんとね——みんなで仲良く頑張ってね♪

仲良く頑張ってやりたいと思います。お願いします。
ナウマン:ふたりと同じで、RCとZETAは注目度は高いですが、僕からはちょっと違う観点から——。
結構色モノキャラが集まっているFUKUSHIMA IBUSHIGIN(IBSG)が同じディビジョンに入っています。ベガとか、ジョニィはマノンかマリーザかまだ分からないですけど、鶏めしさんのダルシムとか——。
今回、調整の影響でいろんなキャラが大会でも上位に見られるようになっているので、色物キャラが集まっているところっていうのは、爆発力もあるんじゃないかと注目しています。
竹内ジョン:ラシード使いの自分としてまず一番最初に見たのは、同じラシード使いのガチさん(ガチくん)が別ディビジョンになっているところです。
ディビジョンが同じだとライバルっていうのもあって情報交換しづらいのですが、別々だとお互いのスコアや関係を気にせずに情報交換もできると思うんで、多分ラシードというキャクターの性能を伸ばせるんじゃないかっていうのは期待していて、すごく楽しみにしています。
板橋ザンギエフ:それにちなんだらザンギエフもね。こばやんが反対側っていうのがあるんですけど。
GO1:春麗(もけ選手など)も全部逆側だったね。
——ディビジョン問わず気になる選手はいますか?
板橋ザンギエフ:う~ん……うぅぅん。

全員:(笑)。
板橋ザンギエフ:じゃあ一番気になってるっていうのでいうと、高木っすね。
高木が多分みんなから期待されてるとか、楽しみにしてる部分もあるんじゃないかなっていうところで。何なら俺もちょっと応援してるまである。高木に一番注目しちゃうんじゃないかなと思ってます。完全に感情論です。
GO1:元々CAGに去年までリーダーとしていたんですけれども、僕が抜けて新しく入ったのが高木くんということで僕も高木くんで——。個人的にはすごく恩のあるチームですし、注目はしております。
リーダーがフェンリっちになったので、フェンリっちにまずリーダーが務まるのか、そこも親のような気持ちがあるんですけれども(笑)。
「(フェンリっち選手の真似をしながら)皆さん、僕の言うことを聞いてほしいのですが……」とか、そんなんなりそうで不安ではあるんですけど。

竹内ジョン:聞いてくれてない(笑)。
GO1:えいたとかね、どっちがリーダーやねんって感じになりそうなんですが、僕はCAGがすごく気になってますし、頑張ってほしいなと思っております。
ナウマン:気になる選手は結構いるんですけど、初参戦の高木ももちろんそうですし、さはらですかね。Good 8 Squad(G8S)って、今まで3人プラス傭兵みたいな形だったと思うんですけど——。
今回さはらが加入して、海外大会で結構活躍しているところを見ているので、G8Sに加わってさらに強くなっていくんじゃないかなと注目しています。
竹内ジョン:ガチさん(ガチくん選手)はもちろん同じラシード使いとして注目しているんですけど、それと別として——。
今僕はジェイミーも使っていて、ジェイミーはどういうキャラなんだろうと考えながらいろんな人の配信を見ているんですけど、その中でかずのこさんがジェイミーを使い込んでいて——。かずのこさんはあまり海外大会に出ないので、SFリーグまでに(かずのこ選手のジェイミーを)見られないと思うんです。
リーグで初めてかずのこさんのジェイミーが見られると思うので、そこの動きはどういう感じになるのか、すごい気になります。
——今回、GO1さんが入られたことで、関東に住んでいる方3人、関西に住んでいる方1人という感じでメンバーが決まったと思うんですけれども、GO1さん的にやりづらいなって思ったりすることはありますか?
GO1:いや、僕は全然ノリとかは関係なく、前までは面白おかしくっていう感じだったんですけれども、特に……(笑)。
——むしろやりやすい部分はありますか?
GO1:そうですね。自分はどっちかといえば、本当はあんまりしゃべらない感じ。
ナウマン:いやいやいやいや、ちょっと(笑)。
GO1:本当はひとりっ子で全然しゃべらないんですけど。えっ、違う? ごめんなさい。作ったかもしれません(笑)。
でも全然そんなことはなく、こっちでも和気あいあいとさせていただいてます。
——逆にずっと東京に住んでいる板橋ザンギエフさん的に関西人のノリが難しいなとかは?
板橋ザンギエフ:どぐらほどの関西人のノリはあんまないから。コテコテの関西人なんで、どぐらは——。関西のノリだなって思うことが強いんですけど。GOちゃん別にそんなに関西関西してないじゃないですか。もっと関西出してくれてもいいですけど。
ナウマン:仲良くなったら関西が出てくるのかな。
GO1:いや、関西出しすぎたら調子乗りすぎちゃうかって思われて。行きすぎちゃうかなっていう。
板橋ザンギエフ:それが関西のノリかもしれないから。
GO1:そうなんですかね。それが関西のノリなんですかね(笑)。はい、すみません……。
——GO1選手、去年はCAGのリーダーを務めていたということで、リーダーが別のチームに移籍するって結構珍しいかなと思ったんですけれども、心境の変化とかってありますか?
GO1:そうですね。心境の変化はリーダーが頼れる板ザンさんがいらっしゃるっていう中で、次はちゃんとポイントゲッターとして、エースになれるように頑張りたいなっていう、そこの気持ちは切り替えていますね。
すごいやる気に満ち溢れています。みんなが多分「引っ張っていくぞ!」っていう気持ちはあると思うんですけれども、自分もそういう気持ちで頑張るぞという。
——板ザンさん(板橋ザンギエフ)の頼れるところってどこですかね?
GO1:そうですね、う~ん。まあ、あの……優しい(笑)。
板橋ザンギエフ:ええんやで? 無理しなくてもええんやで!

GO1:そうですそうです。歌うまいです!(笑)。
本当に頼れるんですよ。すごい引っ張ってくれるし面倒見てくれるし、ちょっと入っただけで、引っ張って「会議しよう」とか率先してやってくれるんで。
ナウマン:集合かけてくれるの大体板ザンさんなんですよ。
GO1:そうなんですよ。なので、自分が引っ張っていかなくていいんやって感じで着いてけるので頼りにしています。
——逆に肩の荷が下りた感じはあるんですか?
GO1:ないです。自分はちゃんと勝たんとあかんっていうそっちの方にシフトしたって感じ。
——新しいプレッシャーが来たみたいな。
GO1:そうです。
——板橋ザンギエフさん、今聞いてどうですか?
板橋ザンギエフ:いやー、GOちゃん勝ってくれそうだなと思いました。
GO1:任してくださいよ!
板橋ザンギエフ:ポイントゲッターになるらしいんで。
GO1:100は任してください!
軽く100は——無理かなぁ(笑)。でも僕は100取るつもりです。任してください。
——ありがとうございました!
———
元リーダーという肩書を背負ったまま、異例の移籍を果たしたGO1選手。役職は手放したものの、今度は“ポイントゲッター”としての重責がのしかかる。しかし、板ザン選手との掛け合いは、張り詰めた空気をやわらげ、チーム内に新たな化学反応を起こし始めている。自らの役割を変えながら、新境地での活躍に期待だ。
■関連リンク
DetonatioN FocusMe:
https://x.com/team_detonation
板橋ザンギエフ:
https://x.com/Itazan_Kuma
ナウマン:
https://x.com/naumanzoh
竹内ジョン:
https://x.com/john_takeuchi
GO1:
https://x.com/GO13151
SFリーグ 公式:
https://sf.esports.capcom.com/sfl/
©CAPCOM
撮影:いのかわゆう
編集:いのかわゆう
8シーズン目となる本リーグは、昨年同様12チームが出場。ふたつのディビジョンに分かれて戦う「2ディビジョン制」が採用される。
Division S | Division F |
---|---|
Good 8 Squad | REJECT |
Crazy Raccoon | FUKUSHIMA IBUSHIGIN |
Saishunkan Sol 熊本 | 広島 TEAM iXA |
CAG OSAKA | ZETA DIVISION Geekly |
名古屋NTPOJA | VARREL |
Victrix FAV gaming | DetonatioN FocusMe |
本特集記事では全12チームに出場前の意気込みや、気になる選手などをうかがった合同記者会見の様子をチームごとに分けてお届けする。気になるチームは下記の特集ページから確認してほしい。
【特集】ストリートファイターリーグ2025
今回紹介するチームは、ベテランリーガーで昨年CAG OSAKA(CAG)のリーダーを務めていたGO1が新加入したDetonatioN FocusMe(DFM)。続投の板橋ザンギエフ(板ザン)、ナウマン、竹内ジョンに、GO1がどのように絡むのかが期待のチームだ。

▲左から板橋ザンギエフ、GO1、ナウマン、竹内ジョン
■ロスター
・板橋ザンギエフ:オリジナルメンバー
・ナウマン:オリジナルメンバー
・竹内ジョン:オリジナルメンバー
・GO1:ex.CAG OSAKA
CAG元リーダーのGO1加入で
チームのカラーはどのように変化していくのか!
——現時点で使用予定のキャラクターと、新しく加入したGO1選手の印象をお聞かせください。
板橋ザンギエフ:使うキャラはザンギエフ、マリーザ、もしかしたら他のキャラも使うかもしれません。
GOちゃん(GO1)の印象としては、結構昔から関西のトッププレーヤーと認識していています。『ストV』の頃から対戦するようになって、ガードで固めてくるとか、反応とか——GOちゃんならではのところを堪能しているというか——。
そんなGOちゃんが今回同じチームになったということで、まだどんな雰囲気というか、チーム全体のニュアンスが見えてない部分もあるんですよね。むしろそういうところを含めて楽しんでいけたらなと思っています。
ちょっと言い過ぎましたかね(笑)。
飛躍しちゃったかもしれないけど。そんな感じで認識しています。

ナウマン:使用予定キャラクターは舞です。あとケンも、もしかしたらって感じですかね。
GO1さんの印象は、今まで敵チームだったことが多かったので、「サボらない」とか「偉い」っていうイメージがプレーの内容からめちゃくちゃ感じられて、相手したくないですよね(笑)。
「弾あと一発打たせてよ」みたいなところを絶対抜けてくるとか、常に(技を)仕込んでるとか、相手しててすごくやりづらい相手だったんで、それが今回味方になってくれたっていうことで、頼りになることこの上ないですよね。
一緒にやっていくのが楽しみです。

竹内ジョン:使用キャラはラシードとジェイミーです。
GO1さんは格闘ゲーマーとして人生初、海外大会に一緒に行った人なんです。それからの関係で、お付き合いはかなり長いんですけど、実際こうやってずっと一緒にいてゲームの話をするのは多分初めてなので、どういった話ができるのか、すごい楽しみにしてます。

——GO1選手は現時点で使用予定のキャラクターとDFMの印象をお聞かせください。
GO1:使用キャラクターは春麗とキャミィを予定しております。
DFMはみんなすごい優しいし温厚って感じです。加入してすぐに馴染めていますし、とても良くしてもらっています。
プレースタイル面は本当にさまざまなプレーヤーの方がいらっしゃって、板ザンさん(板橋ザンギエフ)は読みをしっかり通しますし、ナウマンくんとかジョンくんは理論を大切にしつつ、しっかり独自の攻略でやってる印象で、かなり強いチームだなというような認識を持っております。

——今回、ルール変更でリザーブの出番が多くなると思います。昨年のように飛び抜けた実力のある選手がいれば勝ちが狙えるというところから、チームの総合力が求められるようになった新ルールをどう感じていますか?
延長戦のルール変更について
本リーグは、まず先鋒、中堅、大将を選出して対戦。勝利して獲得したポイントが高い方が勝利となる。先鋒、中堅が勝利すると10ポイント、大将が勝利すると20ポイント獲得するため、同点となり延長戦に突入する機会が多いのが特徴だ。
昨年までの延長戦では任意の選手が選出できたのに対し、今年はリザーブ(先鋒、中堅、大将に含まれない控えの選手)が必ず出場しなければならない。また昨年までの延長戦がBO1(1本先取)だったのに対し、今年はBO3(2本先取)に変更。延長戦も試合中の駆け引きがより楽しめる内容に変更された。
そのため、あらかじめ延長戦を加味したチーム編成にするのか、延長戦に持ち込まずに勝ちを取りに行く編成にするのかなど、戦略の幅が広がった。
本リーグは、まず先鋒、中堅、大将を選出して対戦。勝利して獲得したポイントが高い方が勝利となる。先鋒、中堅が勝利すると10ポイント、大将が勝利すると20ポイント獲得するため、同点となり延長戦に突入する機会が多いのが特徴だ。
昨年までの延長戦では任意の選手が選出できたのに対し、今年はリザーブ(先鋒、中堅、大将に含まれない控えの選手)が必ず出場しなければならない。また昨年までの延長戦がBO1(1本先取)だったのに対し、今年はBO3(2本先取)に変更。延長戦も試合中の駆け引きがより楽しめる内容に変更された。
そのため、あらかじめ延長戦を加味したチーム編成にするのか、延長戦に持ち込まずに勝ちを取りに行く編成にするのかなど、戦略の幅が広がった。
板橋ザンギエフ:まず20対20の期待値が高いなって思います。20対20に持っていった時点で延長戦に行けるって考えると、20点取るのは結構大事なんじゃないかなって思ってます。
また、4人目が戦場に出るってことになるので、よりチーム力・結束力が必要になってくるなっていうのもひとつあります。あとはホーム&アウェイの価値もちょっと変わってくるかな。
アウェイでは、キャラ相性が悪いプレーヤーが4人目で引っ込むことが多いので、それを20対20に持っていった時に、ホーム側がチェイスできるので、そういうところを踏まえてホーム&アウェイの価値観も変わってくる——。そこは戦略含めて取り組み方まで変わってくるんじゃないかなと思ってますね。
今年ならではのルールにアジャストしていけるかっていうのが、ひとつポイントになりそうだなと。
——DFMがほかのチームに比べて優れている点や、ファンへのアピールポイントを教えてください。
板橋ザンギエフ:うーん、他のチームに比べて……なんだろうね?
竹内ジョン:なんかあるかな。
ナウマン:11チームもありますからね。その中で我々だけっていう……。
板橋ザンギエフ:チームのカラーじゃないですけど、例えば自分の認識としては「愚直」とか「がむしゃら」、あと「挑戦者」といったイメージなんですよね。
とにかくこのステージに対してがむしゃらで戦うっていうところが、カラーとしてあるのかなと思っています。そこを皆さんに見せてアピールしていきたいなと。
がむしゃらに勝ちを貪(むさぼ)るところをお届けしたいなというふうに思っております。

——今回振り分けられたディビジョンFの印象や注目選手をお聞かせください。
板橋ザンギエフ:REJECT(RC)とZETA DIVISION Geekly(ZETA)のチーム力や前評判はやっぱり高いんじゃないかと思っています。
彼らのプレーがかなり第一集団というか、「今『スト6』でこれがつえーんだぜ」みたいなプレーをする人たちかなと思ってるんで、対抗できるチーム力を準備できれば、すごいいい試合になるんじゃないかなと。
GO1:ディビジョンFは、板ザンさん(板橋ザンギエフ)と同じなんですけれども、RCとZETAがやっぱりチーム力が高いなと思います。
かといって当たって負けるかどうかっていったら、全然勝てる見込みもありますし、しっかりと用意すれば我々もかなり強いチームなので、自信はあります。
他のチームもすごいチーム力は高いんですけれども、ちゃんとね——みんなで仲良く頑張ってね♪

仲良く頑張ってやりたいと思います。お願いします。
ナウマン:ふたりと同じで、RCとZETAは注目度は高いですが、僕からはちょっと違う観点から——。
結構色モノキャラが集まっているFUKUSHIMA IBUSHIGIN(IBSG)が同じディビジョンに入っています。ベガとか、ジョニィはマノンかマリーザかまだ分からないですけど、鶏めしさんのダルシムとか——。
今回、調整の影響でいろんなキャラが大会でも上位に見られるようになっているので、色物キャラが集まっているところっていうのは、爆発力もあるんじゃないかと注目しています。
竹内ジョン:ラシード使いの自分としてまず一番最初に見たのは、同じラシード使いのガチさん(ガチくん)が別ディビジョンになっているところです。
ディビジョンが同じだとライバルっていうのもあって情報交換しづらいのですが、別々だとお互いのスコアや関係を気にせずに情報交換もできると思うんで、多分ラシードというキャクターの性能を伸ばせるんじゃないかっていうのは期待していて、すごく楽しみにしています。
板橋ザンギエフ:それにちなんだらザンギエフもね。こばやんが反対側っていうのがあるんですけど。
GO1:春麗(もけ選手など)も全部逆側だったね。
——ディビジョン問わず気になる選手はいますか?
板橋ザンギエフ:う~ん……うぅぅん。

全員:(笑)。
板橋ザンギエフ:じゃあ一番気になってるっていうのでいうと、高木っすね。
高木が多分みんなから期待されてるとか、楽しみにしてる部分もあるんじゃないかなっていうところで。何なら俺もちょっと応援してるまである。高木に一番注目しちゃうんじゃないかなと思ってます。完全に感情論です。
GO1:元々CAGに去年までリーダーとしていたんですけれども、僕が抜けて新しく入ったのが高木くんということで僕も高木くんで——。個人的にはすごく恩のあるチームですし、注目はしております。
リーダーがフェンリっちになったので、フェンリっちにまずリーダーが務まるのか、そこも親のような気持ちがあるんですけれども(笑)。
「(フェンリっち選手の真似をしながら)皆さん、僕の言うことを聞いてほしいのですが……」とか、そんなんなりそうで不安ではあるんですけど。

竹内ジョン:聞いてくれてない(笑)。
GO1:えいたとかね、どっちがリーダーやねんって感じになりそうなんですが、僕はCAGがすごく気になってますし、頑張ってほしいなと思っております。
ナウマン:気になる選手は結構いるんですけど、初参戦の高木ももちろんそうですし、さはらですかね。Good 8 Squad(G8S)って、今まで3人プラス傭兵みたいな形だったと思うんですけど——。
今回さはらが加入して、海外大会で結構活躍しているところを見ているので、G8Sに加わってさらに強くなっていくんじゃないかなと注目しています。
竹内ジョン:ガチさん(ガチくん選手)はもちろん同じラシード使いとして注目しているんですけど、それと別として——。
今僕はジェイミーも使っていて、ジェイミーはどういうキャラなんだろうと考えながらいろんな人の配信を見ているんですけど、その中でかずのこさんがジェイミーを使い込んでいて——。かずのこさんはあまり海外大会に出ないので、SFリーグまでに(かずのこ選手のジェイミーを)見られないと思うんです。
リーグで初めてかずのこさんのジェイミーが見られると思うので、そこの動きはどういう感じになるのか、すごい気になります。
——今回、GO1さんが入られたことで、関東に住んでいる方3人、関西に住んでいる方1人という感じでメンバーが決まったと思うんですけれども、GO1さん的にやりづらいなって思ったりすることはありますか?
GO1:いや、僕は全然ノリとかは関係なく、前までは面白おかしくっていう感じだったんですけれども、特に……(笑)。
——むしろやりやすい部分はありますか?
GO1:そうですね。自分はどっちかといえば、本当はあんまりしゃべらない感じ。
ナウマン:いやいやいやいや、ちょっと(笑)。
GO1:本当はひとりっ子で全然しゃべらないんですけど。えっ、違う? ごめんなさい。作ったかもしれません(笑)。
でも全然そんなことはなく、こっちでも和気あいあいとさせていただいてます。
——逆にずっと東京に住んでいる板橋ザンギエフさん的に関西人のノリが難しいなとかは?
板橋ザンギエフ:どぐらほどの関西人のノリはあんまないから。コテコテの関西人なんで、どぐらは——。関西のノリだなって思うことが強いんですけど。GOちゃん別にそんなに関西関西してないじゃないですか。もっと関西出してくれてもいいですけど。
ナウマン:仲良くなったら関西が出てくるのかな。
GO1:いや、関西出しすぎたら調子乗りすぎちゃうかって思われて。行きすぎちゃうかなっていう。
板橋ザンギエフ:それが関西のノリかもしれないから。
GO1:そうなんですかね。それが関西のノリなんですかね(笑)。はい、すみません……。
——GO1選手、去年はCAGのリーダーを務めていたということで、リーダーが別のチームに移籍するって結構珍しいかなと思ったんですけれども、心境の変化とかってありますか?
GO1:そうですね。心境の変化はリーダーが頼れる板ザンさんがいらっしゃるっていう中で、次はちゃんとポイントゲッターとして、エースになれるように頑張りたいなっていう、そこの気持ちは切り替えていますね。
すごいやる気に満ち溢れています。みんなが多分「引っ張っていくぞ!」っていう気持ちはあると思うんですけれども、自分もそういう気持ちで頑張るぞという。
——板ザンさん(板橋ザンギエフ)の頼れるところってどこですかね?
GO1:そうですね、う~ん。まあ、あの……優しい(笑)。
板橋ザンギエフ:ええんやで? 無理しなくてもええんやで!

GO1:そうですそうです。歌うまいです!(笑)。
本当に頼れるんですよ。すごい引っ張ってくれるし面倒見てくれるし、ちょっと入っただけで、引っ張って「会議しよう」とか率先してやってくれるんで。
ナウマン:集合かけてくれるの大体板ザンさんなんですよ。
GO1:そうなんですよ。なので、自分が引っ張っていかなくていいんやって感じで着いてけるので頼りにしています。
——逆に肩の荷が下りた感じはあるんですか?
GO1:ないです。自分はちゃんと勝たんとあかんっていうそっちの方にシフトしたって感じ。
——新しいプレッシャーが来たみたいな。
GO1:そうです。
——板橋ザンギエフさん、今聞いてどうですか?
板橋ザンギエフ:いやー、GOちゃん勝ってくれそうだなと思いました。
GO1:任してくださいよ!
板橋ザンギエフ:ポイントゲッターになるらしいんで。
GO1:100は任してください!
軽く100は——無理かなぁ(笑)。でも僕は100取るつもりです。任してください。
——ありがとうございました!
———
元リーダーという肩書を背負ったまま、異例の移籍を果たしたGO1選手。役職は手放したものの、今度は“ポイントゲッター”としての重責がのしかかる。しかし、板ザン選手との掛け合いは、張り詰めた空気をやわらげ、チーム内に新たな化学反応を起こし始めている。自らの役割を変えながら、新境地での活躍に期待だ。
■関連リンク
DetonatioN FocusMe:
https://x.com/team_detonation
板橋ザンギエフ:
https://x.com/Itazan_Kuma
ナウマン:
https://x.com/naumanzoh
竹内ジョン:
https://x.com/john_takeuchi
GO1:
https://x.com/GO13151
SFリーグ 公式:
https://sf.esports.capcom.com/sfl/
©CAPCOM
撮影:いのかわゆう
編集:いのかわゆう
【井ノ川結希(いのかわゆう)プロフィール】
ゲーム好きが高じて19歳でゲーム系の出版社に就職。その後、フリーランスでライター、編集、ディレクターなど多岐にわたり活動している。最近はまっているゲームは『VALORANT』。
X:@sdora_tweet

X:@sdora_tweet
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