【EVO Japan 2026 スト6部門優勝インタビュー】 ヤマグチ、覚醒! 無敗で制した“ふわっとした優勝”の裏側
- モダン使い、盟友、盟友の敵を破っての初優勝
- 格ゲーコミュニティの熱が
- 忍ismの仲間、ひぐち・ジョニイには“ちょっと近づけた”
- 「EVO Japan」は「行けるところまで行く」くらいで
- EVO Japan 2026 presented by レバテック ストリートファイター6部門 リザルト(ベスト8)
世界規模の格闘ゲームの祭典「EVO Japan 2026 presented by レバテック」が2026年5月1日(金)〜3日(日)にかけて開催され、『ストリートファイター6』部門で、ZETA DIVISIONのヤマグチ選手がウイナーズのまま一度も負けることなく初優勝を果たした。ヤマグチ選手自身にとっても、公式大会などでの優勝は初となる。
『ストリートファイター6』部門のエントリー総数は、1万人を超える過去最多。3日(日)にはギネス世界記録の認定も受けたほどの活況を呈した。試合は、1日(金)〜2日(土)にかけて予選を行い、3日(日)にトップ8のトーナメントが実施された。
トップ8には、ZETA DIVISIONのひぐちとヤマグチ、ROX所属のなおーん、モダンA.K.I.使いの台湾のHope、さらに北米からはベテランNuckleduと毎回上位に名を連ねるPunk、そして広島 TEAM iXA所属のtaketake-pianoことTAKEPIと、Crazy RaccoonのShutoという若手が名を連ねた。

ヤマグチはこの日の初戦、Hopeのモダンならではの反応の早い技に苦しめられながらもフルセットの末勝利。続くウイナーズファイナルでは、チームメイトであり、忍ismの若手育成選手としての同期でもあるひぐち。互いに手の内を知り尽くした中で一歩も譲らず、ひぐちの鉄壁のガイルにヤマグチの舞が勝利した。
グランドファイナルで対決したのは、ルーザーズサイドを勝ち抜いてきた強豪Punk。この日パートナーにプロポーズし、盟友ひぐちを煽りながら3-0のストレートで倒すなど勢いに乗っていた。
しかし、ヤマグチはあくまで冷静。「EVO Japan」という大舞台も初ながら、Punkの鋭い攻めをしっかり封じ込め、3-1で見事初優勝を達成した。

表彰式後の壇上インタビューでは、「正直優勝した感覚が1mmもない」とまだ心ここにあらずという表情で、「優勝しているとするならば」と現実を噛み締めつつ、「今日戦ったひぐちくん、ももちさん、いろいろな方々のおかげでここまで続けて来れた。本当にありがとうございました」とあらためて感謝の言葉を述べた。

なお、優勝したヤマグチ選手は、賞金400万円に加えて、「CAPCOM CUP 13」と「Esports World Cup 2026」の出場権も獲得した。
──優勝おめでとうございます! 先ほど壇上で「夢みたい」とコメントされていましたが、まだ夢心地ですか?
ヤマグチ:いや、まだ夢心地です。全然優勝した実感がわかないですね。
──ひぐち選手とのウイナーズファイナルになりました。いつも一緒に練習されていると思いますが、勝率はどっちが上ですか?
ヤマグチ:最近はやってないんです。直近では、C.ヴァイパーでスパーをしましたね。
──グランドファイナルはPunk選手になりました。キャミィは割と得意な方ですか。
ヤマグチ:タイプが読めれば結構得意なんですけど、逆に情報がわからないままやると結構負けちゃう感じで。今回Punk選手ということはわかっていて、動画も見れたし、日頃からちょっと見てたので決勝で勝てたかなというのはあります。

──これほどの大舞台で勝てた意義はどのように感じていますか?
ヤマグチ:勝てた意義……難しいなぁ……。なんか周りの(自分に対する)見方がやっぱり変わりそうだなっていうのはよくも悪くもあって。もちろん嬉しいは嬉しいんですけど、まだまだ勝負の試合は続くし、大会も続くので、ここで終わらずにもっと強くなって勝ち続けられるか、というのは心配でもあります。とはいえ、やっぱり今回が初めての優勝なので、自分にとって自信になりましたし、また頑張りたいという気持ちが芽生えました。
──eスポーツが人々を熱狂させる力、魅力はどんなところにあると思われますか?
ヤマグチ:僕が格ゲーにハマった理由が、やっぱり格ゲーのコミュニティがすごく大きいことだと思っていて。ゲームももちろん面白いんですけど、パソコンでプレイしている人とか、観客の人とか、運営の方々も含めて、格闘ゲームコミュニティそのものの魅力がめちゃくちゃ大きいからこそ、これだけ人が集まって熱狂できるんじゃないのかなと。自分もそれで格ゲーを始めた人間なので、そこは大きいです。
──優勝者インタビューの時に相手選手への感謝を述べていましたが、試合のたびに相手選手に対してどういう気持ちですか?
ヤマグチ:「負けないぞ」という闘争心むき出しですよね。でも、終わってしまえば選手同士で練習したりもするし、選手同士の距離もすごく近いので、やっぱりみんな仲間です。
──ももちさんの「忍ism育成企画」で一緒に加入した選手(ひぐち・ジョニイ)が先行していたと思いますが、今回の優勝で追いついたどころか追い抜いたんじゃないかと思います。
ヤマグチ:正直、結果は運の部分もやっぱりあります。これは選手は誰よりも知っていますし、自分もそう思っています。追い越したとまでは全然思えないですし、普段の練習でも勝ったり負けたり、なんなら負け越したりも全然あるので。ただちょっと近づけたかなとは思います。
──今年は大学を休学するということですが、大きな結果を残して、ゲームと学業のバランスは変わりそうですか?
ヤマグチ:実際悩んでいる部分もあって、だからこそ休学して、とりあえず今はゲームをやっているという部分はあります。でも、自分は大学の勉強も好きで、研究などをしていると試合に挑む時の考え方で気づくポイントがあったりします。
──ルーザーズファイナルのひぐち選手とPunk選手の試合は、ご覧になってどうでしたか?
ヤマグチ:まあまあまあまあ、まあまあまあまあ、そういうプレーもあるかなと(苦笑)。
──EVO Japan優勝によって「EWC 2026」のチケットも手に入りました。海外には行かれますか?
ヤマグチ:ちょっと考えたいです。
──今大会は舞のみで戦ってきましたが、他のキャラの可能性はありましたか?
ヤマグチ:今回、結果的に舞1本の形だったんですけど、実は対戦相手によっては違うキャラ(C.ヴァイパー、テリー)を出そうと思っていました。1キャラにこだわるつもりはあまりなくて、キャラ次第では違うキャラを出したいなと。
──キャラを変えなかった理由は?
ヤマグチ:単純に舞が行ける組み合わせかなと。Nuckledu戦が舞の同キャラで、最初の試合で手応えがなかったらC.ヴァイパーに変えるつもりでした。試合内容はよかったので、結果的に変えなかったって感じです。
──2025年はZETAに所属しながらも当初はロスターではありませんでした。スパーリングの相手から、翔選手の離脱で「SFL: Pro-JP」に出ることになり、個人戦でもこうして輝けました。この1年間を振り返ってどうですか?
ヤマグチ:難しいな……いや、いろいろ言いたいことはあるんですが、リーグに関しては普段から練習しているし、役割が回ってきたら自分のプレーをして勝つだけだと思っていたので、リーグに出ることに関しては別に「やります」という感じでした。
「EVO Japan 2026」に関しては、正直優勝できるとは全然思わず、行けるところまで行くか、くらいの感じで参加したので、あまり実感がないんです。ふわっとしたまま優勝した感じです。
本人も語っている通り、試合直後のインタビューということでなかなかうまく言葉にできない部分もあったようだが、ZETAの公式配信で恩師のももち、チョコブランカ、盟友ひぐちとの祝勝会動画でも、これまでの想いや同門対決、Punkとの戦いなどについても語られている。
目立った戦績がなかっただけで、ヤマグチの実力は誰もが知っていたが、この「EVO Japan」優勝によってその存在も今後の活動も大きく変わるだろう。結果的にリセットもなく、3日間、13戦もの試合をストレートで勝ち抜いた経験は、選手としての強さもさらに押し上げてくれるはずだ。
EVO Japan 2026 presented by レバテック

優勝 ヤマグチ(ZETA)
2位 Punk(FLY)
3位 ひぐち(ZETA)
4位 Hope(TPBE)
5位 なおーん(ROX)
5位 Shuto(CR/PWS)
7位 Nuckledu(SR)
7位 TAKEPI(iXA)
EVO Japan 2026 ストリートファイター6部門 リザルト(start.gg)
https://www.start.gg/tournament/evo-japan-2026-presented-by-levtech/event/evo-japan-2026-street-fighter-6
EVO Japan 2026 presented by レバテック
https://www.evojapan.gg/
©︎CAPCOM
©︎EVO Japan 2026
モダン使い、盟友、盟友の敵を破っての初優勝
『ストリートファイター6』部門のエントリー総数は、1万人を超える過去最多。3日(日)にはギネス世界記録の認定も受けたほどの活況を呈した。試合は、1日(金)〜2日(土)にかけて予選を行い、3日(日)にトップ8のトーナメントが実施された。
トップ8には、ZETA DIVISIONのひぐちとヤマグチ、ROX所属のなおーん、モダンA.K.I.使いの台湾のHope、さらに北米からはベテランNuckleduと毎回上位に名を連ねるPunk、そして広島 TEAM iXA所属のtaketake-pianoことTAKEPIと、Crazy RaccoonのShutoという若手が名を連ねた。

ヤマグチはこの日の初戦、Hopeのモダンならではの反応の早い技に苦しめられながらもフルセットの末勝利。続くウイナーズファイナルでは、チームメイトであり、忍ismの若手育成選手としての同期でもあるひぐち。互いに手の内を知り尽くした中で一歩も譲らず、ひぐちの鉄壁のガイルにヤマグチの舞が勝利した。
グランドファイナルで対決したのは、ルーザーズサイドを勝ち抜いてきた強豪Punk。この日パートナーにプロポーズし、盟友ひぐちを煽りながら3-0のストレートで倒すなど勢いに乗っていた。
しかし、ヤマグチはあくまで冷静。「EVO Japan」という大舞台も初ながら、Punkの鋭い攻めをしっかり封じ込め、3-1で見事初優勝を達成した。

表彰式後の壇上インタビューでは、「正直優勝した感覚が1mmもない」とまだ心ここにあらずという表情で、「優勝しているとするならば」と現実を噛み締めつつ、「今日戦ったひぐちくん、ももちさん、いろいろな方々のおかげでここまで続けて来れた。本当にありがとうございました」とあらためて感謝の言葉を述べた。

なお、優勝したヤマグチ選手は、賞金400万円に加えて、「CAPCOM CUP 13」と「Esports World Cup 2026」の出場権も獲得した。
格ゲーコミュニティの熱が
──優勝おめでとうございます! 先ほど壇上で「夢みたい」とコメントされていましたが、まだ夢心地ですか?
ヤマグチ:いや、まだ夢心地です。全然優勝した実感がわかないですね。
──ひぐち選手とのウイナーズファイナルになりました。いつも一緒に練習されていると思いますが、勝率はどっちが上ですか?
ヤマグチ:最近はやってないんです。直近では、C.ヴァイパーでスパーをしましたね。
──グランドファイナルはPunk選手になりました。キャミィは割と得意な方ですか。
ヤマグチ:タイプが読めれば結構得意なんですけど、逆に情報がわからないままやると結構負けちゃう感じで。今回Punk選手ということはわかっていて、動画も見れたし、日頃からちょっと見てたので決勝で勝てたかなというのはあります。

優勝が決まった瞬間、負けを確信して早々に立ち上がったPunkに対して、ヤマグチは勝利を確信するまで画面を見続けた
──これほどの大舞台で勝てた意義はどのように感じていますか?
ヤマグチ:勝てた意義……難しいなぁ……。なんか周りの(自分に対する)見方がやっぱり変わりそうだなっていうのはよくも悪くもあって。もちろん嬉しいは嬉しいんですけど、まだまだ勝負の試合は続くし、大会も続くので、ここで終わらずにもっと強くなって勝ち続けられるか、というのは心配でもあります。とはいえ、やっぱり今回が初めての優勝なので、自分にとって自信になりましたし、また頑張りたいという気持ちが芽生えました。
──eスポーツが人々を熱狂させる力、魅力はどんなところにあると思われますか?
ヤマグチ:僕が格ゲーにハマった理由が、やっぱり格ゲーのコミュニティがすごく大きいことだと思っていて。ゲームももちろん面白いんですけど、パソコンでプレイしている人とか、観客の人とか、運営の方々も含めて、格闘ゲームコミュニティそのものの魅力がめちゃくちゃ大きいからこそ、これだけ人が集まって熱狂できるんじゃないのかなと。自分もそれで格ゲーを始めた人間なので、そこは大きいです。
──優勝者インタビューの時に相手選手への感謝を述べていましたが、試合のたびに相手選手に対してどういう気持ちですか?
ヤマグチ:「負けないぞ」という闘争心むき出しですよね。でも、終わってしまえば選手同士で練習したりもするし、選手同士の距離もすごく近いので、やっぱりみんな仲間です。
忍ismの仲間、ひぐち・ジョニイには“ちょっと近づけた”
──ももちさんの「忍ism育成企画」で一緒に加入した選手(ひぐち・ジョニイ)が先行していたと思いますが、今回の優勝で追いついたどころか追い抜いたんじゃないかと思います。
ヤマグチ:正直、結果は運の部分もやっぱりあります。これは選手は誰よりも知っていますし、自分もそう思っています。追い越したとまでは全然思えないですし、普段の練習でも勝ったり負けたり、なんなら負け越したりも全然あるので。ただちょっと近づけたかなとは思います。
──今年は大学を休学するということですが、大きな結果を残して、ゲームと学業のバランスは変わりそうですか?
ヤマグチ:実際悩んでいる部分もあって、だからこそ休学して、とりあえず今はゲームをやっているという部分はあります。でも、自分は大学の勉強も好きで、研究などをしていると試合に挑む時の考え方で気づくポイントがあったりします。
──ルーザーズファイナルのひぐち選手とPunk選手の試合は、ご覧になってどうでしたか?
ヤマグチ:まあまあまあまあ、まあまあまあまあ、そういうプレーもあるかなと(苦笑)。
ルーザーズファイナル、ひぐちのバーンアウトからドライブインパクトを決めた後、Punkが見せた“屈伸”。相手を挑発するマナー違反の行動とされているが、PunkはXにてひぐちのメンタルを攻めたと告白している
「EVO Japan」は「行けるところまで行く」くらいで
──EVO Japan優勝によって「EWC 2026」のチケットも手に入りました。海外には行かれますか?
ヤマグチ:ちょっと考えたいです。
──今大会は舞のみで戦ってきましたが、他のキャラの可能性はありましたか?
ヤマグチ:今回、結果的に舞1本の形だったんですけど、実は対戦相手によっては違うキャラ(C.ヴァイパー、テリー)を出そうと思っていました。1キャラにこだわるつもりはあまりなくて、キャラ次第では違うキャラを出したいなと。
──キャラを変えなかった理由は?
ヤマグチ:単純に舞が行ける組み合わせかなと。Nuckledu戦が舞の同キャラで、最初の試合で手応えがなかったらC.ヴァイパーに変えるつもりでした。試合内容はよかったので、結果的に変えなかったって感じです。
──2025年はZETAに所属しながらも当初はロスターではありませんでした。スパーリングの相手から、翔選手の離脱で「SFL: Pro-JP」に出ることになり、個人戦でもこうして輝けました。この1年間を振り返ってどうですか?
ヤマグチ:難しいな……いや、いろいろ言いたいことはあるんですが、リーグに関しては普段から練習しているし、役割が回ってきたら自分のプレーをして勝つだけだと思っていたので、リーグに出ることに関しては別に「やります」という感じでした。
「EVO Japan 2026」に関しては、正直優勝できるとは全然思わず、行けるところまで行くか、くらいの感じで参加したので、あまり実感がないんです。ふわっとしたまま優勝した感じです。
※ ※ ※
本人も語っている通り、試合直後のインタビューということでなかなかうまく言葉にできない部分もあったようだが、ZETAの公式配信で恩師のももち、チョコブランカ、盟友ひぐちとの祝勝会動画でも、これまでの想いや同門対決、Punkとの戦いなどについても語られている。
目立った戦績がなかっただけで、ヤマグチの実力は誰もが知っていたが、この「EVO Japan」優勝によってその存在も今後の活動も大きく変わるだろう。結果的にリセットもなく、3日間、13戦もの試合をストレートで勝ち抜いた経験は、選手としての強さもさらに押し上げてくれるはずだ。
EVO Japan 2026 presented by レバテック
ストリートファイター6部門 リザルト(ベスト8)

優勝 ヤマグチ(ZETA)
2位 Punk(FLY)
3位 ひぐち(ZETA)
4位 Hope(TPBE)
5位 なおーん(ROX)
5位 Shuto(CR/PWS)
7位 Nuckledu(SR)
7位 TAKEPI(iXA)
EVO Japan 2026 ストリートファイター6部門 リザルト(start.gg)
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EVO Japan 2026 presented by レバテック
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