【特集】ストリートファイターリーグ2025
【SFL2025出場チームインタビュー FUKUSHIMA IBUSHIGIN】ヤナイ「地域に密着した活躍を見ていただけたらうれしい」——ジョニィ「地元ファンの人々に声をかけてもらえるとすごく励みになる」

『ストリートファイター6』(スト6)の国内公式プロリーグである「ストリートファイターリーグ:Pro-JP 2025」(SFリーグ 2025)が8月から開幕する。
8シーズン目となる本リーグは、昨年同様12チームが出場。ふたつのディビジョンに分かれて戦う「2ディビジョン制」が採用される。
本特集記事では全12チームに出場前の意気込みや、気になる選手などをうかがった合同記者会見の様子をチームごとに分けてお届けする。気になるチームは下記の特集ページから確認してほしい。
【特集】ストリートファイターリーグ2025
今回紹介するチームは、東北にこだわったチーム編成が魅力のFUKUSHIMA IBUSHIGIN(IBSG)。続投のヤナイをリーダーに、新たにジョニィ、鶏めしが参戦。さらにリーグ初参加の2BASSAを迎え、福島に勝利を捧げる。

■ロスター
・ ヤナイ:オリジナルメンバー
・ 鶏めし(とりめし):ex.Yogibo REJECT
・ ジョニィ:ex.忍ism Gaming
・ 2BASSA(つばさ):初参戦
地元福島に愛されるチーム
──現時点で使用予定キャラと、新しく加入された3人の印象をお聞かせください。
ヤナイ:使用キャラはベガを予定しております。
鶏めしさんは、付き合いで言うと一番長い。初めて対決した大会は福島のゲーミングイベント「福島ゲーミングDAY」という温泉施設の大会でした。その時が多分初対面で、鶏めしさんが優勝の僕準優勝っていう感じで——。仕事しながら真面目に毎日本当にゲームやってるんですごいなと。
使っているキャラクターがダルシムっていう職人キャラですし、直近のトパチャン(TOPANGA CHAMPIONSHIP)でも活躍してますし、かなり期待というかお任せしたいなって思ってます。
ジョニィさんは、僕と使っているキャラがかぶっている時期が長くて、『ストリートファイターV』(ストV)の頃はGで、『スト6』も途中までマリーザ一を緒で使っているので、好きなキャラの性能に似てますし、かなり考え方が合ってるのかなと思っています。
多分『ストV』の頃には会ったことあると思うんですが、チームになってからがっつり喋るようになったっていうのがあるんで、そこら辺も考え方とかも聞きつつ、ゲームの共有とかもしていけたらなと。今回マノンも使うってことなので、爆発力に期待して一緒に頑張りたいなって思ってます。
2BASSAくんは直近で知り合っていて、対戦自体は『スト6』になってからランクマッチでよく当たるなーっていう印象だったんですけど、めちゃめちゃ強い。
実際に、最初会ったのは、IBSGのゲーミングスペースで「君が2BASSAくんかぁ」みたいな。そこから仲良くなったって感じですね。
今回SFリーグに初参戦ですが、本人も緊張とか気にせずやっていきたいと言っていたので、頑張ってやりたいなって思ってます。

——新しく加入した3人は、使用予定キャラとチームの印象をお聞かせください。
鶏めし:キャラクターは言うまでもなくダルシム。ただ、今年はもうちょっとコマ投げキャラ(投げの必殺技を持っているキャラクターの総称)を使おうかなとは思っています。
こういうキャラですね。

自分、出身が福島なんですけど、自分が住んでる所とIBSGの拠点がある飯坂は結構離れていて、実際に行こうと思ったら車で1時間20分くらいかかるのであんまり行く機会はありませんでした。ただ、ゲーミングスペース行ったり、旅館を見に行ったりしたんですけど、結構住みやすそうで、温泉入りに行ってもいいなって思っています。
ジョニィ:使用キャラクターは、マノ、マリーザ、イングリッド。
——あれ? ザンギエフは?
ジョニィ:ザンギエフのイメージそんなにあります? ザンギエフはちょっと弱くなったらしいですからね。本当かどうか分からないですけど——。
IBSGの印象は、加入前までは「すごく地元に愛されているチームなんだろうな」っていう漠然とした印象がありました。
チームに加入してから初めてPVを撮りに行った時に、地元をヤナイに案内してもらったんですが、ヤナイが町を歩いているだけで旅館の人が「ヤナイくん頑張って!」みたいな声をかけられていて——。本当に地元に根付いた愛されているいいチームなんだなっていうのを改めて実感しました。

2BASSA:使用キャラは今ちょっと迷っているんですけど、おそらくジュリと舞を使っていこうかなと思っています。ワンポイントでキャミィもあるかなっていう感じです。
IBSGの印象は、チームメンバーの所属年数が長い選手が多いなと。僕はレンタル移籍なんですが、チームの皆さんに手厚くサポートしていただいているので、そういった面ですごくいいチームだなって思います。
結構前の話になるのですが、チャリティーで茨城のホームセンターの中にゲーミングスペースを設けて、地域の人とeスポーツの楽しさにふれあうコーナーにもチームで参加しました。地元福島だけでなく、他の地域でもeスポーツを広めようとしている、すごくいいチームだなというふうに思います。

——今回、ルール変更でリザーブの出番が多くなると思います。昨年のように飛び抜けた実力のある選手がいれば勝ちが狙えるというところから、チームの総合力が求められるようになった新ルールをどう感じていますか?
ヤナイ:4人目が出るというのは本当に大賛成です。以前のルールだと3人出てひとりは控えみたいな状況はかなり多発していたと思うので、やっぱりチーム力を問うという意味では、4人全員出て勝った方がいいと思っています。
やっぱりリザーブってキャラや対戦相手を見て選ぶわけではないので、その辺は4人で話し合って延長戦も含めた想定で考えていけたらなと。ただ、(新ルールは)オーダーが難しそうですね。
──IBSGの強みや、ファンへのアピールポイントを教えてください。
ヤナイ:結構その爆発力あるキャラがそろってるところは強みだと思っています。さらにダルシムみたいなキャラで、職人というか細かいところをやっていけたら——。
福島3人、宮城ひとりという東北出身チームということで、福島を代表して戦っうので、地域に密着した活躍を見ていただけたらうれしいです。
──今回振り分けられたディビジョンFの印象や注目選手をお聞かせください。
ヤナイ:僕としては優勝候補のREJECT(RC)、ZETA DIVISION Geekly(ZETA)とは当たりたくないなと思っていました。今回、その2チームどっちも当たっちゃうんで、ちょっとめんどくさいというか嫌だなって思っちゃいますね。
負けたくないっていうか、やっぱりZETAの翔かな。昨年同じチームだった(翔は元IBSG)っていうのもあるし、お互い知ってるところもあるので。実績の面では翔に負けてる部分はありますが、そこを抑えて勝ちたいなと。
鶏めし:同じディビジョンにダルシム使いがふたり(鶏めしとYHC-餅)いるのがちょっと意外だなと思ってます。去年みたいに反対のディビジョンに餅さんがいるから「対戦お願いします!」 っていう事案が発生しなくなっちゃったんで、ちょっともったいないなって個人的に思いましたね。
負けたくない選手は餅さんですね。昨年は自分のディビジョンがダルシムが苦手とするキャラがオンパレードで出るとこがあまりなかったのに対して、餅さんのディビジョンはエドとかダルシムがいけるキャラが結構多くて出番がすごく多かったんですよ。
なので客観的に見ると昨年活躍していた「餅さんすげー!」ってなっていると思うんですけど、今年は餅さんよりも勝率上げていきたいなと。

ジョニィ:毎年チームもメンバーも違うからくじ引きとかで決めてもいいのかなって思ったりもしたんですけど——多分、言わないほうがいいですよね(笑)。
RCとZETAが対戦会を開いてくれているんですけど、ちょっと同じディビジョンだから気まずいなっていうのがあるので、練習どうしようかなっていうのはありますね。まああまり気にしない人の方が多そうではありますが……。
負けたくない相手は、広島 TEAM iXA(iXA)のひびきと、DetonatioN FocusMe(DFM)のナウマンです。あとディビジョンは異なりますが、Victrix FAV gaming(FAV)のりゅうきちくんは同い年なので負けたくないな。

2BASSA:下馬評で1位2位かって言われているRC、ZETAが同じディビジョンというのは正直「う~ん」って感じなんですけど、逆に裏を返せばそこに勝ったらすごいわけで、チャレンジする身としてはいいんじゃないかなって。
まあ誰が来ても正直……って感じではあるので、まあ倒したらそれだけIBSGの株が上がるんじゃないかなって感じでございます。
負けたくない相手に関しては、僕と一緒で新規参入したiXAのあでりいくんには「勝率で負けたくねえな」って気持ちもありつつ、去年めちゃくちゃ成績を残している。
ZETAのひかるくんは去年めちゃくちゃ成績残してますけど、ライバル意識を燃やしながら頑張りたいなって思ってます。
──ディビジョン問わず気になる選手はいますか?
ヤナイ:Saishunkan Sol 熊本(SS熊本)はちょっと気になってるかな。IBSGと提携したってこともあって、結構なじみもあるし、僕自身も2021年に一緒に戦わせてもらっているので——。cosaさんとも同じチームだったこともあるので結構注目しています。
鶏めし:自分はCAG OSAKA(CAG)ですね。
高木さんってストリーマーの方ですもんね。多分ストリーマーの方がリーグに出場するのって初めてだと思うんですよ。でも高木さん自体が強いのでどんな結果になるのかすごい気になるっていうのはあります。
ジョニィ:僕も高木です。元々ストリーマーとしてやっていて強かったというのもあるので。
ストリーマーという、元々もともと人気で確立されている道がある中、このリーグに出場するっていうのを決めたのはとんでもない覚悟の上だと思うんで、どんなプレーをするのかっていうのは個人的に注目しています。
2BASSA:僕も高木さんは気になっています。あとディビジョンSも結構新規参入の選手多くて、さはらくん、こばやんさん、高木さん、あと名古屋NTPOJA(OJA)のSeiyaさんがいるので、その方たちがどんな成績を残すのかっていうのが気になります。
僕が初めて出場したEVO JAPANの年に、さはらくんにウィナーズで負けて、そこから仲良くなって、いろんな話したりとか、一緒にご飯食べたりとかするようになってたんで、さはらくんにはいろいろ縁があるんですよ。
ただ、さはらくん——。めちゃくちゃイケメンだから、ファンとかも多いし——。『スト6』ではちょっと負けられないなと、対抗心を燃やしていて(笑)。
選手としては応援してるんで、 ディビジョンSでどんな活躍をしてくれるのかなと期待してます。

——今回チームとして東北出身の方が集まられたと思うんですが、方言が出ちゃうとかそれで良かったことなどありますか?
ヤナイ:良かったことか……僕らは多分方言出てないですよね。
鶏めし:郡山市内の中通りの人は基本方言出ないですね。
ヤナイ:それこそおばあちゃんおじいちゃんたちが方言出したりとかはありますけど、僕らの親世代も方言は出てないので、そういうのはなかったかな。
ジョニィ:自分はこういう統一感のあるチームに加入したことで、声をすごいかけてもらえることが多くなりました。
「福島に住んでるんですけど〜」とか「宮城に住んでるんですけど〜」とか「東北に住んでるんですけど〜」っていうファンの方に声をかけてもらえることが多くなって——。特に地元が宮城や福島なんですっていう人から声かけてもらえると、すごく励みになるので、そこは統一感のあるチームでよかったなと思ってます。
——ありがとうございました!
———
「SFリーグ」参戦チームの中でも特に地域色の強いIBSG。現在は、飯坂温泉街で閉館していた旅館・赤川屋を改装してゲーミングスペースを整備。練習もできて温泉も入れちゃうという夢のような環境が完成間近となっている。
なお昨年リーダーであった翔選手に代わり、新リーダーとなったヤナイ選手は「以前はまかせっきりな部分もあったけど、今回はリーダーとして意識していきたい。新たな練習プログラムも考えたい」とコメントしていた。
地元・福島に根ざした活動を大切にしてきたIBSG。今季は新たな体制で、地域の声援を力に変えて頂点を目指す。
■関連リンク
FUKUSHIMA IBUSHIGIN:
https://x.com/ibsg_jp
ヤナイ:
https://x.com/yanai_0213
鶏めし(とりめし):
https://x.com/torimesi911
ジョニィ:
https://x.com/Johnny4act
2BASSA:
https://x.com/2BASSA_
SFリーグ 公式:
https://sf.esports.capcom.com/sfl/
©CAPCOM
撮影:いのかわゆう
編集:いのかわゆう
8シーズン目となる本リーグは、昨年同様12チームが出場。ふたつのディビジョンに分かれて戦う「2ディビジョン制」が採用される。
Division S | Division F |
---|---|
Good 8 Squad | REJECT |
Crazy Raccoon | FUKUSHIMA IBUSHIGIN |
Saishunkan Sol 熊本 | 広島 TEAM iXA |
CAG OSAKA | ZETA DIVISION Geekly |
名古屋NTPOJA | VARREL |
Victrix FAV gaming | DetonatioN FocusMe |
本特集記事では全12チームに出場前の意気込みや、気になる選手などをうかがった合同記者会見の様子をチームごとに分けてお届けする。気になるチームは下記の特集ページから確認してほしい。
【特集】ストリートファイターリーグ2025
今回紹介するチームは、東北にこだわったチーム編成が魅力のFUKUSHIMA IBUSHIGIN(IBSG)。続投のヤナイをリーダーに、新たにジョニィ、鶏めしが参戦。さらにリーグ初参加の2BASSAを迎え、福島に勝利を捧げる。

▲左からヤナイ、鶏めし、ジョニィ、2BASSA
■ロスター
・ ヤナイ:オリジナルメンバー
・ 鶏めし(とりめし):ex.Yogibo REJECT
・ ジョニィ:ex.忍ism Gaming
・ 2BASSA(つばさ):初参戦
地元福島に愛されるチーム
それがFUKUSHIMA IBUSHIGINだ!
──現時点で使用予定キャラと、新しく加入された3人の印象をお聞かせください。
ヤナイ:使用キャラはベガを予定しております。
鶏めしさんは、付き合いで言うと一番長い。初めて対決した大会は福島のゲーミングイベント「福島ゲーミングDAY」という温泉施設の大会でした。その時が多分初対面で、鶏めしさんが優勝の僕準優勝っていう感じで——。仕事しながら真面目に毎日本当にゲームやってるんですごいなと。
使っているキャラクターがダルシムっていう職人キャラですし、直近のトパチャン(TOPANGA CHAMPIONSHIP)でも活躍してますし、かなり期待というかお任せしたいなって思ってます。
ジョニィさんは、僕と使っているキャラがかぶっている時期が長くて、『ストリートファイターV』(ストV)の頃はGで、『スト6』も途中までマリーザ一を緒で使っているので、好きなキャラの性能に似てますし、かなり考え方が合ってるのかなと思っています。
多分『ストV』の頃には会ったことあると思うんですが、チームになってからがっつり喋るようになったっていうのがあるんで、そこら辺も考え方とかも聞きつつ、ゲームの共有とかもしていけたらなと。今回マノンも使うってことなので、爆発力に期待して一緒に頑張りたいなって思ってます。
2BASSAくんは直近で知り合っていて、対戦自体は『スト6』になってからランクマッチでよく当たるなーっていう印象だったんですけど、めちゃめちゃ強い。
実際に、最初会ったのは、IBSGのゲーミングスペースで「君が2BASSAくんかぁ」みたいな。そこから仲良くなったって感じですね。
今回SFリーグに初参戦ですが、本人も緊張とか気にせずやっていきたいと言っていたので、頑張ってやりたいなって思ってます。

——新しく加入した3人は、使用予定キャラとチームの印象をお聞かせください。
鶏めし:キャラクターは言うまでもなくダルシム。ただ、今年はもうちょっとコマ投げキャラ(投げの必殺技を持っているキャラクターの総称)を使おうかなとは思っています。
こういうキャラですね。

自分、出身が福島なんですけど、自分が住んでる所とIBSGの拠点がある飯坂は結構離れていて、実際に行こうと思ったら車で1時間20分くらいかかるのであんまり行く機会はありませんでした。ただ、ゲーミングスペース行ったり、旅館を見に行ったりしたんですけど、結構住みやすそうで、温泉入りに行ってもいいなって思っています。
ジョニィ:使用キャラクターは、マノ、マリーザ、イングリッド。
——あれ? ザンギエフは?
ジョニィ:ザンギエフのイメージそんなにあります? ザンギエフはちょっと弱くなったらしいですからね。本当かどうか分からないですけど——。
IBSGの印象は、加入前までは「すごく地元に愛されているチームなんだろうな」っていう漠然とした印象がありました。
チームに加入してから初めてPVを撮りに行った時に、地元をヤナイに案内してもらったんですが、ヤナイが町を歩いているだけで旅館の人が「ヤナイくん頑張って!」みたいな声をかけられていて——。本当に地元に根付いた愛されているいいチームなんだなっていうのを改めて実感しました。

2BASSA:使用キャラは今ちょっと迷っているんですけど、おそらくジュリと舞を使っていこうかなと思っています。ワンポイントでキャミィもあるかなっていう感じです。
IBSGの印象は、チームメンバーの所属年数が長い選手が多いなと。僕はレンタル移籍なんですが、チームの皆さんに手厚くサポートしていただいているので、そういった面ですごくいいチームだなって思います。
結構前の話になるのですが、チャリティーで茨城のホームセンターの中にゲーミングスペースを設けて、地域の人とeスポーツの楽しさにふれあうコーナーにもチームで参加しました。地元福島だけでなく、他の地域でもeスポーツを広めようとしている、すごくいいチームだなというふうに思います。

——今回、ルール変更でリザーブの出番が多くなると思います。昨年のように飛び抜けた実力のある選手がいれば勝ちが狙えるというところから、チームの総合力が求められるようになった新ルールをどう感じていますか?
延長戦のルール変更について
本リーグ、はまず先鋒、中堅、大将を選出して対戦。勝利して獲得したポイントが高い方が勝利となる。先鋒、中堅が勝利すると10ポイント、大将が勝利すると20ポイント獲得するため、同点となり延長戦に突入する機会が多いのが特徴だ。
昨年までの延長戦では任意の選手が選出できたのに対し、今年はリザーブ(先鋒、中堅、大将に含まれない控えの選手)が必ず出場しなければならない。また昨年までの延長戦がBO1(1本先取)だったのに対し、今年はBO3(2本先取)に変更。延長戦も試合中の駆け引きがより楽しめる内容に変更された。
そのため、あらかじめ延長戦を加味したチーム編成にするのか、延長戦に持ち込まずに勝ちを取りに行く編成にするのかなど、戦略の幅が広がった。
本リーグ、はまず先鋒、中堅、大将を選出して対戦。勝利して獲得したポイントが高い方が勝利となる。先鋒、中堅が勝利すると10ポイント、大将が勝利すると20ポイント獲得するため、同点となり延長戦に突入する機会が多いのが特徴だ。
昨年までの延長戦では任意の選手が選出できたのに対し、今年はリザーブ(先鋒、中堅、大将に含まれない控えの選手)が必ず出場しなければならない。また昨年までの延長戦がBO1(1本先取)だったのに対し、今年はBO3(2本先取)に変更。延長戦も試合中の駆け引きがより楽しめる内容に変更された。
そのため、あらかじめ延長戦を加味したチーム編成にするのか、延長戦に持ち込まずに勝ちを取りに行く編成にするのかなど、戦略の幅が広がった。
ヤナイ:4人目が出るというのは本当に大賛成です。以前のルールだと3人出てひとりは控えみたいな状況はかなり多発していたと思うので、やっぱりチーム力を問うという意味では、4人全員出て勝った方がいいと思っています。
やっぱりリザーブってキャラや対戦相手を見て選ぶわけではないので、その辺は4人で話し合って延長戦も含めた想定で考えていけたらなと。ただ、(新ルールは)オーダーが難しそうですね。
──IBSGの強みや、ファンへのアピールポイントを教えてください。
ヤナイ:結構その爆発力あるキャラがそろってるところは強みだと思っています。さらにダルシムみたいなキャラで、職人というか細かいところをやっていけたら——。
福島3人、宮城ひとりという東北出身チームということで、福島を代表して戦っうので、地域に密着した活躍を見ていただけたらうれしいです。
──今回振り分けられたディビジョンFの印象や注目選手をお聞かせください。
ヤナイ:僕としては優勝候補のREJECT(RC)、ZETA DIVISION Geekly(ZETA)とは当たりたくないなと思っていました。今回、その2チームどっちも当たっちゃうんで、ちょっとめんどくさいというか嫌だなって思っちゃいますね。
負けたくないっていうか、やっぱりZETAの翔かな。昨年同じチームだった(翔は元IBSG)っていうのもあるし、お互い知ってるところもあるので。実績の面では翔に負けてる部分はありますが、そこを抑えて勝ちたいなと。
鶏めし:同じディビジョンにダルシム使いがふたり(鶏めしとYHC-餅)いるのがちょっと意外だなと思ってます。去年みたいに反対のディビジョンに餅さんがいるから「対戦お願いします!」 っていう事案が発生しなくなっちゃったんで、ちょっともったいないなって個人的に思いましたね。
負けたくない選手は餅さんですね。昨年は自分のディビジョンがダルシムが苦手とするキャラがオンパレードで出るとこがあまりなかったのに対して、餅さんのディビジョンはエドとかダルシムがいけるキャラが結構多くて出番がすごく多かったんですよ。
なので客観的に見ると昨年活躍していた「餅さんすげー!」ってなっていると思うんですけど、今年は餅さんよりも勝率上げていきたいなと。

ジョニィ:毎年チームもメンバーも違うからくじ引きとかで決めてもいいのかなって思ったりもしたんですけど——多分、言わないほうがいいですよね(笑)。
RCとZETAが対戦会を開いてくれているんですけど、ちょっと同じディビジョンだから気まずいなっていうのがあるので、練習どうしようかなっていうのはありますね。まああまり気にしない人の方が多そうではありますが……。
負けたくない相手は、広島 TEAM iXA(iXA)のひびきと、DetonatioN FocusMe(DFM)のナウマンです。あとディビジョンは異なりますが、Victrix FAV gaming(FAV)のりゅうきちくんは同い年なので負けたくないな。

2BASSA:下馬評で1位2位かって言われているRC、ZETAが同じディビジョンというのは正直「う~ん」って感じなんですけど、逆に裏を返せばそこに勝ったらすごいわけで、チャレンジする身としてはいいんじゃないかなって。
まあ誰が来ても正直……って感じではあるので、まあ倒したらそれだけIBSGの株が上がるんじゃないかなって感じでございます。
負けたくない相手に関しては、僕と一緒で新規参入したiXAのあでりいくんには「勝率で負けたくねえな」って気持ちもありつつ、去年めちゃくちゃ成績を残している。
ZETAのひかるくんは去年めちゃくちゃ成績残してますけど、ライバル意識を燃やしながら頑張りたいなって思ってます。
──ディビジョン問わず気になる選手はいますか?
ヤナイ:Saishunkan Sol 熊本(SS熊本)はちょっと気になってるかな。IBSGと提携したってこともあって、結構なじみもあるし、僕自身も2021年に一緒に戦わせてもらっているので——。cosaさんとも同じチームだったこともあるので結構注目しています。
鶏めし:自分はCAG OSAKA(CAG)ですね。
高木さんってストリーマーの方ですもんね。多分ストリーマーの方がリーグに出場するのって初めてだと思うんですよ。でも高木さん自体が強いのでどんな結果になるのかすごい気になるっていうのはあります。
ジョニィ:僕も高木です。元々ストリーマーとしてやっていて強かったというのもあるので。
ストリーマーという、元々もともと人気で確立されている道がある中、このリーグに出場するっていうのを決めたのはとんでもない覚悟の上だと思うんで、どんなプレーをするのかっていうのは個人的に注目しています。
2BASSA:僕も高木さんは気になっています。あとディビジョンSも結構新規参入の選手多くて、さはらくん、こばやんさん、高木さん、あと名古屋NTPOJA(OJA)のSeiyaさんがいるので、その方たちがどんな成績を残すのかっていうのが気になります。
僕が初めて出場したEVO JAPANの年に、さはらくんにウィナーズで負けて、そこから仲良くなって、いろんな話したりとか、一緒にご飯食べたりとかするようになってたんで、さはらくんにはいろいろ縁があるんですよ。
ただ、さはらくん——。めちゃくちゃイケメンだから、ファンとかも多いし——。『スト6』ではちょっと負けられないなと、対抗心を燃やしていて(笑)。
選手としては応援してるんで、 ディビジョンSでどんな活躍をしてくれるのかなと期待してます。

——今回チームとして東北出身の方が集まられたと思うんですが、方言が出ちゃうとかそれで良かったことなどありますか?
ヤナイ:良かったことか……僕らは多分方言出てないですよね。
鶏めし:郡山市内の中通りの人は基本方言出ないですね。
ヤナイ:それこそおばあちゃんおじいちゃんたちが方言出したりとかはありますけど、僕らの親世代も方言は出てないので、そういうのはなかったかな。
ジョニィ:自分はこういう統一感のあるチームに加入したことで、声をすごいかけてもらえることが多くなりました。
「福島に住んでるんですけど〜」とか「宮城に住んでるんですけど〜」とか「東北に住んでるんですけど〜」っていうファンの方に声をかけてもらえることが多くなって——。特に地元が宮城や福島なんですっていう人から声かけてもらえると、すごく励みになるので、そこは統一感のあるチームでよかったなと思ってます。
——ありがとうございました!
———
「SFリーグ」参戦チームの中でも特に地域色の強いIBSG。現在は、飯坂温泉街で閉館していた旅館・赤川屋を改装してゲーミングスペースを整備。練習もできて温泉も入れちゃうという夢のような環境が完成間近となっている。
IBUSHIGINゲーミング旅館♨️#IBSG pic.twitter.com/30GKngtDfZ
— GAMING SPACE IBUSHIGIN (@GS_IBSG) July 11, 2025
なお昨年リーダーであった翔選手に代わり、新リーダーとなったヤナイ選手は「以前はまかせっきりな部分もあったけど、今回はリーダーとして意識していきたい。新たな練習プログラムも考えたい」とコメントしていた。
地元・福島に根ざした活動を大切にしてきたIBSG。今季は新たな体制で、地域の声援を力に変えて頂点を目指す。
■関連リンク
FUKUSHIMA IBUSHIGIN:
https://x.com/ibsg_jp
ヤナイ:
https://x.com/yanai_0213
鶏めし(とりめし):
https://x.com/torimesi911
ジョニィ:
https://x.com/Johnny4act
2BASSA:
https://x.com/2BASSA_
SFリーグ 公式:
https://sf.esports.capcom.com/sfl/
©CAPCOM
撮影:いのかわゆう
編集:いのかわゆう
【井ノ川結希(いのかわゆう)プロフィール】
ゲーム好きが高じて19歳でゲーム系の出版社に就職。その後、フリーランスでライター、編集、ディレクターなど多岐にわたり活動している。最近はまっているゲームは『VALORANT』。
X:@sdora_tweet

X:@sdora_tweet
【特集】ストリートファイターリーグ2025
- 【ストリートファイター6】賞金総額1,500万円のSFリーグ 2025は“延長戦”にテコ入れ! 出場チーム+注目選手を一挙公開!——熱狂のチームバトルで推しの選手を見つけよう
- 【SFL2025出場チームインタビュー 広島 TEAM iXA】ACQUA「ルール変更は賛成。問題は体調管理」——あきら「正統派に味変されたチームになったのも楽しみ」
- 【SFL2025出場チームインタビュー CAG OSAKA】フェンリっち「CAGの強みは他のチームと比べて仲がいいところ♪」——高木「俺、LINEしても既読が3ついて、その下に何も送られてこないですよ」
- 【SFL2025出場チームインタビュー Crazy Raccoon】ボンちゃん「まあ自信はありますね、今年も」——どぐら「練習が本番くらいのつもりなので、普段の練習配信からお見逃しなく!」
- 【SFL2025出場チームインタビュー 名古屋NTPOJA】KEI.B「Seiyaさん。おんぶにだっこでお願いします(笑)」
- 【SFL2025出場チームインタビュー DetonatioN FocusMe】板ザン「GOちゃんはポイントゲッターになるらしいんで」——GO1「100は任してください!」
- 【SFL2025出場チームインタビュー FUKUSHIMA IBUSHIGIN】ヤナイ「地域に密着した活躍を見ていただけたらうれしい」——ジョニィ「地元ファンの人々に声をかけてもらえるとすごく励みになる」
- 【SFL2025出場チームインタビュー REJECT】ふ〜ど「ZETA対策はもうしてます。もうそろそろ終わるんじゃないかな?」——ときど「VARRELぐらいじゃないかな、簡単なのは(笑)」
- 【SFL2025出場チームインタビュー Good 8 Squad】ガチくん「ザンギエフを投入したSaishunkan Sol 熊本は潰します」
- 【SFL2025出場チームインタビュー Victrix FAV gaming】りゅうきち「僕だけが4人の手の内を知っているので、みなさん任せてください!」
- 【SFL2025出場チームインタビュー Saishunkan Sol 熊本】ネモ「こばやんはザンギエフの強さをちゃんと証明してほしい」——こばやん「いっぱい点稼ぎます。頑張ります!」
- 【SFL2025出場チームインタビュー VARREL】マゴ「ファンへのアピール? 餅さん、俺の4つ上です(笑)」
- 【SFL2025出場チームインタビュー ZETA DIVISION Geekly】ももち「ルール変更はむしろ追い風。僕がモダン操作を使っていたら、許されたと思ってください」
Discord をフォローしよう



