【特集】ストリートファイターリーグ2025
【SFL2025出場チームインタビュー Crazy Raccoon】ボンちゃん「まあ自信はありますね、今年も」——どぐら「練習が本番くらいのつもりなので、普段の練習配信からお見逃しなく!」

『ストリートファイター6』(スト6)の国内公式プロリーグである「ストリートファイターリーグ:Pro-JP 2025」(SFリーグ 2025)が8月から開幕する。
8シーズン目となる本リーグは、昨年同様12チームが出場。ふたつのディビジョンに分かれて戦う「2ディビジョン制」が採用される。
本特集記事では全12チームに出場前の意気込みや、気になる選手などをうかがった合同記者会見の様子をチームごとに分けてお届けする。気になるチームは下記の特集ページから確認してほしい。
【特集】ストリートファイターリーグ2025
今回紹介するチームは、出場する12チームの中、唯一昨シーズンからメンバー変更のないCrazy Raccoon(CR)。強いチームワークが期待される上、専任コーチとして立川選手を採用した強化にも注目。昨年は惜しくもディビジョン内優勝を逃してしまったCRが、今年どのような活躍を見せてくれるのだろうか。

■ロスター
・どぐら:オリジナルメンバー
・Shuto(しゅーと):オリジナルメンバー
・かずのこ:オリジナルメンバー
・ボンちゃん:オリジナルメンバー
去年の雪辱を果たせるのか
——使用予定キャラクターと、チームの特徴を教えてください。
どぐら:ベガは引き続き使うだろうなというのと、個人的にエレナが好感触なので、ベガとエレナの2キャラでやっていきたいなぁというところですね。
去年は2位で「あと一歩!」という悔しい思いをしたので、今年こそは1位。
去年は予選時点での1位抜けをそんなに重視してなくて「3位以内でプレーオフに行けばなんとかなるっしょ」という感じもあったんですけど、去年プレーオフで1位抜けのメリットを肌で感じたんで、今年は予選から1位でプレーオフも勝っていきたいですね。

Shuto:引き続きメインは豪鬼とマリーザと、もう1キャラ何か使えたらなと探しています。
去年スタートした時、かずのこさん以外の3人がメインキャラを変えたばかりで、序盤は誰がいけるかとか、結構オーダー面でも困っていたんです。ただ後半になるにつれて、点もサクサク取れ始めて、みんな仕上がっていく感覚もありました。
今年はスタートからそういった感覚があるし、それに加えてみんな別のキャラも加わるので、かなり序盤から点が取れるんじゃないかな。

かずのこ:自分はキャミィとジェイミーを使っていこうと思っているんで、一応2キャラ体制でやる予定です。
どぐら:本当にジェイミー使いますか?
かずのこ:使いますよ(笑)。
今年はみんな数キャラを持って臨めると思うし、ルールが変わって4人目も出るということで、4人とも強いので、新ルールもCR的にはかなり有利な方向に働くと思います。去年よりもいい順位で予選突破して、オフライン決勝を勝ち抜きたいです。

ボンちゃん:使用キャラは豪鬼とサガットの予定です。今年のCRは——そうですねぇ。うちのチーム、コーチ枠で入った人もいるんで……。
どぐら:名前出してやれって!(笑)
ボンちゃん:去年選手として出た立川が、今年は専属のコーチということで入っています。これは他のチームにない明確な利点なんじゃないかなと。
かずのこも言っていたように、今回は戦略性が変わったんで、そういったことも込みでいい作戦をコーチとともに立てられるんじゃないかと!
まあ自信はありますね、今年も。

——今回、ルール変更でリザーブの出番が多くなると思います。昨年のように飛び抜けた実力のある選手がいれば勝ちが狙えるというところから、チームの総合力が求められるようになった新ルールをどう感じていますか?
どぐら:こんな言い方したらアレなんですけど、個人的にはリザーブの時って「あぁ、今日は試合しなくていいんだ!」って安心できる時だったんです。
なんなら、僕の知ってる人は誰かまでは言わないですけど、リザーブになった瞬間『スト6』のアプリケーションを落としてるような人もいたんですけどね(笑)。
今年はそれが許されないということで、リザーブも緊張感を持って、しかも点数のウエイトも倍の10点になってるんで、よりチームの総合力が問われる。それに加え、今までは絶対的なエースが勝ちまくって何とかしていたチームが少なからずあった中、うちは総合力が高いチームだと思うので、有利に働いてくれるのかなと。
——チームの強みや、ファンへのアピールポイントを教えてください。
どぐら:まあ、ファンの皆さんにお届けできるコンテンツといえば、終わってる練習、通称「オワ練」*は、今年もスタートするのかなという感じですが、この練習でいっぱい勝てた人がチームの主導権を握れると思うので——。練習が本番くらいのつもりなので、普段の練習配信からお見逃しなく!

——今回振り分けられたディビジョンSの印象や注目選手をお聞かせください。
どぐら:ディビジョンSは去年優勝のGood 8 Squad(G8S)がいるので、多分全チームまずはG8Sを警戒してると思います。
今年SFリーグ初参戦のプレーヤーが、G8Sのさはらと、Saishunkan Sol 熊本(SS熊本)のこばやんくんと、CAG OSAKA(CAG)の高木、あとは名古屋NTPOJA(OJA)のSeiya選手の4人。各チームにいるんで、個人的にはそこら辺の選手がどれくらい勝つか、どういった立ち回りをするのかはすごく注目しています。
Shuto:改めてパッと見て「うちのチーム、強いな」って(笑)。
総合力で一番まんべんなくいろいろな人にいけて、みんな勝率高そうな人が多いのはCRだなと思いました。いざ始まってみないと分からないですけど、一番強いんじゃないかと思ってます。

かずのこ:G8Sがすごく強いチームなんで、G8Sに勝てるかどうかで予選1位通過できるかが決まってくるんじゃないかなと。
逆に、他のチームにうちが大敗を喫してしまうと予選がかなり苦しいので、気が抜ける試合は一試合もないです。ただ、ディビジョンFのREJECT(RC)とかZETA DIVISION Geekly(ZETA)のメンツが4人とも安定感があるので、そこと別になれたのは一応ラッキーだったかなとは思っています。
ボンちゃん:今年はVictrix FAV gaming(FAV)のメンバーが面白いですよね。
sakoさんは元々FAVの顔ですけど、藤村、もけ、りゅうきちっていう3人は元々仲良しなんですよ。敵チームにいる時からよく練習も一緒にやってるイメージで——。なので攻略の共有とか、もしかしたら戦術を立てるスムーズさはここが一番うまくやったりするのかなとか。
SS熊本も結構メンバーが変わっていい構成で強そう。
まっ、うちの方が強いんですけどねっ!(笑)。

どぐら:(そんな言い方したら)嫌なチームだと思われる〜(笑)。
ボンちゃん:でも、印象としてはここら辺のチームと上の方で競うのかなって印象を持ちましたね。
——ディビジョン問わず気になる選手はいますか?
どぐら:ディビジョンFも含めると、やっぱり今一番最強に近いプレーヤーとしてRCのLesharは本当にすごくて、直近のトーナメントを見てもずば抜けた成績ですし——。
ただ、その彼が今回キャラクターを変えるかもしれないということで、どれくらい新しいLesharがすごいのか、どんな感じになるのか、対岸の火事を見とこうかなと思ってます。
あとは、あでりいくんも昔「ハイタニ登竜門」*から海外大会に参加して『スト6』からゲームを始めてプロに抜擢されたっていう成り立ちなので、彼がどこまでやれるかも個人的には楽しみにしています。
Shuto:RCに注目してます。正直この全チームの中でもひとつ差があるっていうくらい強いんじゃないかな。
去年プレーオフで負けてしまったこともあって、絶対勝てるとは思わないんですけど、上がってきた時にちゃんと自分たちもその場所にいられるといいなとは思ってます。リベンジしたいなと。
かずのこ:新しく入ってきたZETAが、各チームのエースを集めた感じなんで、ZETAをどのチームが倒すのかは気になりますね。
他のチームも結構メンツが変わっていて、特にFUKUSHIMA IBUSHIGIN(IBSG)も3人変わっているんで、どれだけチームワークとか、各々の役割をしっかり固めて本番に臨んで、それが結果につながるのかというところは注目しておきたいです。

ボンちゃん:いやー、新しいこと言えればなと思ったんですけど、一緒っすね(笑)。
僕にとってディビジョンFっていうのはグランドファイナルで競うチームなんで、どこがグランドファイナルで上がってくるかを普通に想像するんですけど——。
やっぱりRCとZETAは過去の実績がすごすぎて、多分過去のSFリーグの個人ランキングを見てもみんな上位に行った人たちなんで、脅威でしょうね。
同じディビジョンの人たちは絶対注目しちゃうだろうし、ここのチームを倒せるチームがディビジョンFで優勝するんだろうなと思いますね。
——先ほど立川選手のお話が出ましたが、皆さんが立川さんに期待することは何ですか?
ボンちゃん:強くしてくれることです。詰まるところそこですよね。
それができなかったらダメだよと彼には結構言います。プラスになるのも間違いないんですけど、当然一緒に練習する時間を割くんで、それにどれだけの効果をもたらしてくれるかを期待している部分はあります。
本当に今回俺は楽しみだなぁ、タチ(立川)にやってもらえるようになるのが——。

——皆さんから見た視点と立川選手の視点は違いますか?
ボンちゃん:いい視点を持ってますね。リプレイとか俺らより見てるんだろうなって思いますし、選手じゃないからこそ、この相手を倒す時の練習の仕方とかクセの見方とか——。去年プレーオフの時に少し一緒にやった時ですら分かったくらい、僕は感じられました。
どぐら:俯瞰で試合を見る能力と、その人に合った練習方法とか伸ばし方を提示する能力はすごく高いと思いますね。
例えばかずのこさんとかは難しいことを極力やりたくないスタイルで、実際それで勝率が高いから本人の性に合ってる。なので、立川もかずのこにアドバイスする時は、難しいことじゃなくて彼に合ったやり方で勝率を伸ばせる方法をアプローチしたり、人に合わせるのもうまいなと思います。
あと、ごめんなさい。個人的に立川に期待していることは、僕のアレックスと対戦してくれることです(笑)。
これだけは絶対にしてもらいます!
——どぐらさんにおうかがいしたいのですが、リーグの終盤に“彼”が帰ってくるじゃないですか。先ほどの使用キャラには挙げられていなくて、ボンちゃん選手はサガットを挙げられてますけど、そこは使用キャラとはまた別のカテゴリーなんですか?
どぐら:使うんですけど——。正直大会に出せるクオリティに仕上げられるかどうかは全然別の話なので。大会で使うかどうかは分からないですけど、“彼”を使用するということは確定しているので。
あえては言わなかったんですけど、大会でも出せたらいいですね。
「肩ならしにはちょうどいい(笑)」
——ありがとうございました!
———
先述したとおり、リーグに出場する12チームの中で、唯一メンバーが誰ひとりと変わっていないのがCRだ。合同記者会見の中からも、そのチームメンバーの仲の良さが伝わるほどで、よりチームの総合力が期待される今シーズンでは好機となるのではないだろうか。
どぐら選手が最後に語っていた“彼”とは誰のことなのだろうか。ヒントは最後の台詞にある。

■関連リンク
Crazy Raccoon:
https://x.com/crazyraccoon406
どぐら:
https://x.com/maneater_dgr
Shuto:
https://x.com/Shuto_fgc
かずのこ:
https://x.com/kazunoko0215
ボンちゃん:
https://x.com/katitagaribon
SFリーグ 公式:
https://sf.esports.capcom.com/sfl/
©CAPCOM
撮影:いのかわゆう/ボンちゃん
編集:いのかわゆう
8シーズン目となる本リーグは、昨年同様12チームが出場。ふたつのディビジョンに分かれて戦う「2ディビジョン制」が採用される。
Division S | Division F |
---|---|
Good 8 Squad | REJECT |
Crazy Raccoon | FUKUSHIMA IBUSHIGIN |
Saishunkan Sol 熊本 | 広島 TEAM iXA |
CAG OSAKA | ZETA DIVISION Geekly |
名古屋NTPOJA | VARREL |
Victrix FAV gaming | DetonatioN FocusMe |
本特集記事では全12チームに出場前の意気込みや、気になる選手などをうかがった合同記者会見の様子をチームごとに分けてお届けする。気になるチームは下記の特集ページから確認してほしい。
【特集】ストリートファイターリーグ2025
今回紹介するチームは、出場する12チームの中、唯一昨シーズンからメンバー変更のないCrazy Raccoon(CR)。強いチームワークが期待される上、専任コーチとして立川選手を採用した強化にも注目。昨年は惜しくもディビジョン内優勝を逃してしまったCRが、今年どのような活躍を見せてくれるのだろうか。

▲左上からShuto、ボンちゃん、どぐら、かずのこ(中央下段)
■ロスター
・どぐら:オリジナルメンバー
・Shuto(しゅーと):オリジナルメンバー
・かずのこ:オリジナルメンバー
・ボンちゃん:オリジナルメンバー
去年の雪辱を果たせるのか
新ルールが追い風になるCRの強みとは
——使用予定キャラクターと、チームの特徴を教えてください。
どぐら:ベガは引き続き使うだろうなというのと、個人的にエレナが好感触なので、ベガとエレナの2キャラでやっていきたいなぁというところですね。
去年は2位で「あと一歩!」という悔しい思いをしたので、今年こそは1位。
去年は予選時点での1位抜けをそんなに重視してなくて「3位以内でプレーオフに行けばなんとかなるっしょ」という感じもあったんですけど、去年プレーオフで1位抜けのメリットを肌で感じたんで、今年は予選から1位でプレーオフも勝っていきたいですね。

Shuto:引き続きメインは豪鬼とマリーザと、もう1キャラ何か使えたらなと探しています。
去年スタートした時、かずのこさん以外の3人がメインキャラを変えたばかりで、序盤は誰がいけるかとか、結構オーダー面でも困っていたんです。ただ後半になるにつれて、点もサクサク取れ始めて、みんな仕上がっていく感覚もありました。
今年はスタートからそういった感覚があるし、それに加えてみんな別のキャラも加わるので、かなり序盤から点が取れるんじゃないかな。

かずのこ:自分はキャミィとジェイミーを使っていこうと思っているんで、一応2キャラ体制でやる予定です。
どぐら:本当にジェイミー使いますか?
かずのこ:使いますよ(笑)。
今年はみんな数キャラを持って臨めると思うし、ルールが変わって4人目も出るということで、4人とも強いので、新ルールもCR的にはかなり有利な方向に働くと思います。去年よりもいい順位で予選突破して、オフライン決勝を勝ち抜きたいです。

ボンちゃん:使用キャラは豪鬼とサガットの予定です。今年のCRは——そうですねぇ。うちのチーム、コーチ枠で入った人もいるんで……。
どぐら:名前出してやれって!(笑)
ボンちゃん:去年選手として出た立川が、今年は専属のコーチということで入っています。これは他のチームにない明確な利点なんじゃないかなと。
かずのこも言っていたように、今回は戦略性が変わったんで、そういったことも込みでいい作戦をコーチとともに立てられるんじゃないかと!
まあ自信はありますね、今年も。

——今回、ルール変更でリザーブの出番が多くなると思います。昨年のように飛び抜けた実力のある選手がいれば勝ちが狙えるというところから、チームの総合力が求められるようになった新ルールをどう感じていますか?
延長戦のルール変更について
本リーグは、まず先鋒、中堅、大将を選出して対戦。勝利して獲得したポイントが高い方が勝利となる。先鋒、中堅が勝利すると10ポイント、大将が勝利すると20ポイント獲得するため、同点となり延長戦に突入する機会が多いのが特徴だ。
昨年までの延長戦では任意の選手が選出できたのに対し、今年はリザーブ(先鋒、中堅、大将に含まれない控えの選手)が必ず出場しなければならない。また昨年までの延長戦がBO1(1本先取)だったのに対し、今年はBO3(2本先取)に変更。延長戦も試合中の駆け引きがより楽しめる内容に変更された。
そのため、あらかじめ延長戦を加味したチーム編成にするのか、延長戦に持ち込まずに勝ちを取りに行く編成にするのかなど、戦略の幅が広がった。
本リーグは、まず先鋒、中堅、大将を選出して対戦。勝利して獲得したポイントが高い方が勝利となる。先鋒、中堅が勝利すると10ポイント、大将が勝利すると20ポイント獲得するため、同点となり延長戦に突入する機会が多いのが特徴だ。
昨年までの延長戦では任意の選手が選出できたのに対し、今年はリザーブ(先鋒、中堅、大将に含まれない控えの選手)が必ず出場しなければならない。また昨年までの延長戦がBO1(1本先取)だったのに対し、今年はBO3(2本先取)に変更。延長戦も試合中の駆け引きがより楽しめる内容に変更された。
そのため、あらかじめ延長戦を加味したチーム編成にするのか、延長戦に持ち込まずに勝ちを取りに行く編成にするのかなど、戦略の幅が広がった。
どぐら:こんな言い方したらアレなんですけど、個人的にはリザーブの時って「あぁ、今日は試合しなくていいんだ!」って安心できる時だったんです。
なんなら、僕の知ってる人は誰かまでは言わないですけど、リザーブになった瞬間『スト6』のアプリケーションを落としてるような人もいたんですけどね(笑)。
今年はそれが許されないということで、リザーブも緊張感を持って、しかも点数のウエイトも倍の10点になってるんで、よりチームの総合力が問われる。それに加え、今までは絶対的なエースが勝ちまくって何とかしていたチームが少なからずあった中、うちは総合力が高いチームだと思うので、有利に働いてくれるのかなと。
——チームの強みや、ファンへのアピールポイントを教えてください。
どぐら:まあ、ファンの皆さんにお届けできるコンテンツといえば、終わってる練習、通称「オワ練」*は、今年もスタートするのかなという感じですが、この練習でいっぱい勝てた人がチームの主導権を握れると思うので——。練習が本番くらいのつもりなので、普段の練習配信からお見逃しなく!

——今回振り分けられたディビジョンSの印象や注目選手をお聞かせください。
どぐら:ディビジョンSは去年優勝のGood 8 Squad(G8S)がいるので、多分全チームまずはG8Sを警戒してると思います。
今年SFリーグ初参戦のプレーヤーが、G8Sのさはらと、Saishunkan Sol 熊本(SS熊本)のこばやんくんと、CAG OSAKA(CAG)の高木、あとは名古屋NTPOJA(OJA)のSeiya選手の4人。各チームにいるんで、個人的にはそこら辺の選手がどれくらい勝つか、どういった立ち回りをするのかはすごく注目しています。
Shuto:改めてパッと見て「うちのチーム、強いな」って(笑)。
総合力で一番まんべんなくいろいろな人にいけて、みんな勝率高そうな人が多いのはCRだなと思いました。いざ始まってみないと分からないですけど、一番強いんじゃないかと思ってます。

かずのこ:G8Sがすごく強いチームなんで、G8Sに勝てるかどうかで予選1位通過できるかが決まってくるんじゃないかなと。
逆に、他のチームにうちが大敗を喫してしまうと予選がかなり苦しいので、気が抜ける試合は一試合もないです。ただ、ディビジョンFのREJECT(RC)とかZETA DIVISION Geekly(ZETA)のメンツが4人とも安定感があるので、そこと別になれたのは一応ラッキーだったかなとは思っています。
ボンちゃん:今年はVictrix FAV gaming(FAV)のメンバーが面白いですよね。
sakoさんは元々FAVの顔ですけど、藤村、もけ、りゅうきちっていう3人は元々仲良しなんですよ。敵チームにいる時からよく練習も一緒にやってるイメージで——。なので攻略の共有とか、もしかしたら戦術を立てるスムーズさはここが一番うまくやったりするのかなとか。
SS熊本も結構メンバーが変わっていい構成で強そう。
まっ、うちの方が強いんですけどねっ!(笑)。

どぐら:(そんな言い方したら)嫌なチームだと思われる〜(笑)。
ボンちゃん:でも、印象としてはここら辺のチームと上の方で競うのかなって印象を持ちましたね。
——ディビジョン問わず気になる選手はいますか?
どぐら:ディビジョンFも含めると、やっぱり今一番最強に近いプレーヤーとしてRCのLesharは本当にすごくて、直近のトーナメントを見てもずば抜けた成績ですし——。
ただ、その彼が今回キャラクターを変えるかもしれないということで、どれくらい新しいLesharがすごいのか、どんな感じになるのか、対岸の火事を見とこうかなと思ってます。
あとは、あでりいくんも昔「ハイタニ登竜門」*から海外大会に参加して『スト6』からゲームを始めてプロに抜擢されたっていう成り立ちなので、彼がどこまでやれるかも個人的には楽しみにしています。
Shuto:RCに注目してます。正直この全チームの中でもひとつ差があるっていうくらい強いんじゃないかな。
去年プレーオフで負けてしまったこともあって、絶対勝てるとは思わないんですけど、上がってきた時にちゃんと自分たちもその場所にいられるといいなとは思ってます。リベンジしたいなと。
かずのこ:新しく入ってきたZETAが、各チームのエースを集めた感じなんで、ZETAをどのチームが倒すのかは気になりますね。
他のチームも結構メンツが変わっていて、特にFUKUSHIMA IBUSHIGIN(IBSG)も3人変わっているんで、どれだけチームワークとか、各々の役割をしっかり固めて本番に臨んで、それが結果につながるのかというところは注目しておきたいです。

ボンちゃん:いやー、新しいこと言えればなと思ったんですけど、一緒っすね(笑)。
僕にとってディビジョンFっていうのはグランドファイナルで競うチームなんで、どこがグランドファイナルで上がってくるかを普通に想像するんですけど——。
やっぱりRCとZETAは過去の実績がすごすぎて、多分過去のSFリーグの個人ランキングを見てもみんな上位に行った人たちなんで、脅威でしょうね。
同じディビジョンの人たちは絶対注目しちゃうだろうし、ここのチームを倒せるチームがディビジョンFで優勝するんだろうなと思いますね。
——先ほど立川選手のお話が出ましたが、皆さんが立川さんに期待することは何ですか?
ボンちゃん:強くしてくれることです。詰まるところそこですよね。
それができなかったらダメだよと彼には結構言います。プラスになるのも間違いないんですけど、当然一緒に練習する時間を割くんで、それにどれだけの効果をもたらしてくれるかを期待している部分はあります。
本当に今回俺は楽しみだなぁ、タチ(立川)にやってもらえるようになるのが——。

——皆さんから見た視点と立川選手の視点は違いますか?
ボンちゃん:いい視点を持ってますね。リプレイとか俺らより見てるんだろうなって思いますし、選手じゃないからこそ、この相手を倒す時の練習の仕方とかクセの見方とか——。去年プレーオフの時に少し一緒にやった時ですら分かったくらい、僕は感じられました。
どぐら:俯瞰で試合を見る能力と、その人に合った練習方法とか伸ばし方を提示する能力はすごく高いと思いますね。
例えばかずのこさんとかは難しいことを極力やりたくないスタイルで、実際それで勝率が高いから本人の性に合ってる。なので、立川もかずのこにアドバイスする時は、難しいことじゃなくて彼に合ったやり方で勝率を伸ばせる方法をアプローチしたり、人に合わせるのもうまいなと思います。
あと、ごめんなさい。個人的に立川に期待していることは、僕のアレックスと対戦してくれることです(笑)。
これだけは絶対にしてもらいます!
——どぐらさんにおうかがいしたいのですが、リーグの終盤に“彼”が帰ってくるじゃないですか。先ほどの使用キャラには挙げられていなくて、ボンちゃん選手はサガットを挙げられてますけど、そこは使用キャラとはまた別のカテゴリーなんですか?
どぐら:使うんですけど——。正直大会に出せるクオリティに仕上げられるかどうかは全然別の話なので。大会で使うかどうかは分からないですけど、“彼”を使用するということは確定しているので。
あえては言わなかったんですけど、大会でも出せたらいいですね。
「肩ならしにはちょうどいい(笑)」
——ありがとうございました!
———
先述したとおり、リーグに出場する12チームの中で、唯一メンバーが誰ひとりと変わっていないのがCRだ。合同記者会見の中からも、そのチームメンバーの仲の良さが伝わるほどで、よりチームの総合力が期待される今シーズンでは好機となるのではないだろうか。
どぐら選手が最後に語っていた“彼”とは誰のことなのだろうか。ヒントは最後の台詞にある。

■関連リンク
Crazy Raccoon:
https://x.com/crazyraccoon406
どぐら:
https://x.com/maneater_dgr
Shuto:
https://x.com/Shuto_fgc
かずのこ:
https://x.com/kazunoko0215
ボンちゃん:
https://x.com/katitagaribon
SFリーグ 公式:
https://sf.esports.capcom.com/sfl/
©CAPCOM
撮影:いのかわゆう/ボンちゃん
編集:いのかわゆう
【井ノ川結希(いのかわゆう)プロフィール】
ゲーム好きが高じて19歳でゲーム系の出版社に就職。その後、フリーランスでライター、編集、ディレクターなど多岐にわたり活動している。最近はまっているゲームは『VALORANT』。
X:@sdora_tweet

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