【特集】ストリートファイターリーグ2025
【SFL2025出場チームインタビュー VARREL】マゴ「ファンへのアピール? 餅さん、俺の4つ上です(笑)」

『ストリートファイター6』(スト6)の国内公式プロリーグである「ストリートファイターリーグ:Pro-JP 2025」(SFリーグ 2025)が8月から開幕する。
8シーズン目となる本リーグは、昨年同様12チームが出場。ふたつのディビジョンに分かれて戦う「2ディビジョン制」が採用される。
本特集記事では全12チームに出場前の意気込みや、気になる選手などをうかがった合同記者会見の様子をチームごとに分けてお届けする。気になるチームは下記の特集ページから確認してほしい。
【特集】ストリートファイターリーグ2025
今回紹介するチームは、昨年から魚群と運営統合という形で参戦しているVARREL(VL)。マゴ、水派のオリジナルメンバーに加え、新たにts、YHC-餅が参戦。バランスの取れたチーム構成は、新ルールにどう適応するのかがカギとなるか。

■ロスター
・マゴ:オリジナルメンバー
・水派(みずは):オリジナルメンバー
・YHC-餅(わいえいちしーもち):ex.Good 8 Squad
・ts(てぃーえす):ex.Belc FAV gaming
チームの勝敗を握るのはYHC-餅?
──チームの特徴として、新しく入った選手の印象をお聞かせください。
マゴ:餅さん(YHC-餅)とはもう15年くらいの付き合いなんですけど、印象は“体が弱い”。

全員:(笑)。
YHC-餅:いやいや、もっといいことを……(笑)。

マゴ:まあ体が弱いということなんですけど、今回久しぶりに会ったらちょっと健康というか、肉づき良くなったし、顔色が良くなっている感じがして、すごいうれしかったですよ(笑)。
俺もそんなに気使ってる方じゃないから偉そうに言えないけど、俺より輪をかけて弱そうだったんですよ。それが今回、本当に健康そうになったんで、今年は期待できるかなと正直思いました。
tsくんは、昔『ストIV』の時にやってたらしいんですけど、その時は交流はなくて、俺の方は知らなかったんですが、『スト6』になってからtsくんの名前をよく見るようになって——。
最初は「誰だこいつ?」って思ってたんですけど、対戦を見てみたら本当にいいプレーするし「この人結構強くなりそうだな」って思っていたので、今回一緒のチームになれてうれしいです。
水派:もともと超交流があったわけではないんですが、対戦自体はさせていただいていました。直接話すようになったのが最近なので、まだ印象は多い方ではありませんが、餅さんがとても優しくて強い人で、tsさんはとっても優しくてとても強い人です(笑)。

おふたりともすごい柔らかい雰囲気で優しいなっていう印象が今のところ強くて、なおかつ「ゲームがうまくて強い」っていうのが好印象ですね。
なのでこれから親睦を深めて、その印象の解像度をより上げていけたらいいなと思ってます。
——新しく加入したおふたりはVLの印象をお聞かせください。
YHC-餅:新加入させてもらって、マゴさん、水派がいるところに私とtsさんが入るということなんですけども、バランスはいいチームなんじゃないかなと思ってますね。
ダルシム(YHC-餅の使用キャラ)が、有利なキャラにはとことん有利だけれど、不利なキャラにはとことん不利という相性差を受けやすいキャラなんですが、あとの皆さんが(キャラの相性差に影響しづらい)バランス系のキャラを使うことが多いのかなという気もしますので、相性差を相互補完していければかなり結果として残せるんじゃないかと思っています。
ts:VLといえば、僕の中ではマゴさん、水派さん、もけさんというイメージも強かったですが——。
マゴ:だいこくもいたよ!
全員:(笑)。

ts:そういったメンバーの中に今年から僕もチームメンバーとして入れて光栄です(笑)。
チーム全体としては僕もバランスのいいチームだと思ってるので、どんな相手でもチームが一致団結すれば全然優勝も狙えると思ってます。一勝でも活躍できればなと。
マゴ:tsくんはまだこういうの慣れてないんで。
全員:(笑)。
ts:すみませんっ!
マゴ:でも初々しくて、かわいいじゃないですか。
——今回、ルール変更でリザーブの出番が多くなると思います。昨年のように飛び抜けた実力のある選手がいれば勝ちが狙えるというところから、チームの総合力が求められるようになった新ルールをどう感じていますか?
マゴ:そうなるべきなのかなとは思いました。ルール的に正しいか正しくないか、そっちの方が面白いか面白くないなってのは分からないんですけど。
昨年は4人全員で宣材撮影を撮って「よしがんばるぞ!」っていう感じでリーグがはじまるのに、リザーブのひとりはずっと出ないっていう状態も全然ありえるルールだったんで「それってチーム戦としてどうなの?」っていう見方は結構あったのかなと思っていました。今年はルール的に面白いかどうかはやってみないと分かりませんが、そういう見え方的な部分では良くなったと思います。

実際、起こるかどうか分からない延長戦に必ず4人目の選手が出なきゃいけないっていうところで、そこに相手チームに不利な選手を置くか、もしくは丸い選手を置くかっていうのは、結構チームの色が問われるのかなと思います。想像では結構楽しそう、ちょっとワクワクするな、考える要素はいろいろあるなって。
──VARRELのストロングポイント、ファンへのアピールポイントを教えてください。
マゴ:とにかくtsくんと餅さんに関してはまだ分からないからなんとも言えませんが、ふたりがパフォーマンスを発揮してくれれば、かなりいい成績は残してくれる可能性はあるなって思いますし、水派に関しても相変わらずといったところもあるし、うーん、ストロングポイント——。
(ストロングポイントは)今年また作ります(笑)。
そういうチームの色、強みみたいなものを今年また精査します。今の段階で色を言ったところで、多分俺と水派の色にしかならないのでね。今年は今年の強みを作っていけたらと思います。
ファンへのアピール? 餅さん、俺の4つ上です(笑)。
YHC-餅:それ普通の情報じゃん(笑)。

マゴ:一応リーグ最年長の2番目ですね。上からsakoさん、餅さん、板ザン、ウメハラくらいな感じなので、とにかく頑張ります。
YHC-餅:頑張りますよ。
マゴ:そうそう。強みを挙げるとすれば、餅さんがいることに勝ち運があるんですよ。正直、本人が活躍しようがしまいが関係なく、チームが勝つことが多いんで、俺もそこ乗っかりで行きたいと思ってます(笑)。
でも、みんなポテンシャル自体はあるんで、プラス勝ちで頑張りたいなと。
──今回振り分けられたディビジョンFの印象や注目選手をお聞かせください。
マゴ:素直な気持ちで言っていいですか?
REJECT(RC)とZETA DIVISION Geekly(ZETA)はディビジョンSの方が似合ってると思います。なので、そのふたつを除いた4チームでやろ(笑)。
水派:だいぶ減りましたね。

マゴ:っていうのは冗談なんですけど、他のチームも本当にやっぱ強いですし、特にRCとZETAは我々だけじゃなくて、格闘ゲームというか『スト6』を知っている人たちみんなが注目する強さのチームになってるかなって思います。
で、この2チームに対してどう対抗していくか、どう勝っていくかが、今回のディビジョンの鍵なのかなって。
あとはFUKUSHIMA IBUSHIGIN(IBSG)。ヤナイ以外は総入れ替えになったので、新メンバーを加えてどういう強さのチームになっていくのか気になるところではあります。特にヤナイが今年から急にリーダーになったと思うんですが、強さがすごく上がったというか、質が変わったんですよ。
やっぱりリーダーっていう責任感から、今までやってたプレー以上のパフォーマンスを出そうという、なんか責任感から来るパワーアップが生まれてるような感じがして、ヤナイには結構注目してますね。
水派:世間の下馬評的にも、RC、ZETAは多分いろんな人が注目してるチームだと思うんですけど、IBSG、広島 TEAM iXA(iXA)、DetonatioN FocusMe(DFM)も、(あまり使っている人を見かけない)レアキャラとか職人系のキャラを使う選手がいて強いチームだと思います。
RC、ZETAは、割と多くのプレーヤーが使うキャラの中でも、トップの使い手が集まるみたいな感じのイメージなので、色濃いディビジョンだと感じています。
本番で戦うのが楽しみですし、頑張って勝ちたいです。
YHC-餅:ZETAとRC——。それ以外言いようがないっていう2チームですかね。
個人的には今回IBSGに鶏めし選手がいるということなんで、ダルシム使い同士が同じディビジョンということで、かなり重要になってくるかなと。
去年は違うディビジョンだったんで、いろいろ対策もしやすかったんですけど、同じディビジョンだと対策が難しくなるのかなと——。同キャラ対決はどっちが勝つか、注目して見てもらえたらなと思います。
ts:ディビジョンの内訳を見たときに、昨年のグランドファイナルのRCとGood 8 Squad(G8S)がどっちのディビジョンなのかをまず探しました。
VLはRCとZETAと同じディビジョンで、ほかのどのチームも強いので、一筋にはいかないと思っています。やるだけのことをやるしかないなと僕は思っているので、リーグ全集中で取り組んでいきます。
──リーグ問わず気になる選手はいますか?
マゴ:ZETAのヒカルくんですね。今時珍しい純粋に『スト6』のことことしか考えてない子なんで、結構注目してます。
水派:僕は翔さんですね。というのも、これまでの結果で賞金もすごい稼いでますし、相変わらず今年の翔さんのゲームプレーもハイクオリティで強いなって思うので、それを頑張って倒したいので注目してます。
YHC-餅:鶏めしも同じダルシム使いとして注目してるんですが、それ以外だと若手初出場組が注目かなと。
特にエド使いのさはらくんと、あでりいくんは、去年一緒に対戦したり、イベントとかでも一緒になって話したりしている中でやる気を感じています。もうトップに通用するくらいの強さになってきてると思うんで、彼らがどこまでいけるのか、若い力がどこまでいけるのかは注目するポイントだと思います。
ts:僕はCAG OSAKA(CAG)の高木選手かな。ストリーマーからプロに転向するのって、結構決意があったと思うんですけれども、今回のリーグで仕上がりを見られるのが楽しみです。

──今までマゴスカーレット(以前のチーム名)の時代からやってきて、ルールも大きく変わってきましたが、団体戦で勝つために一番大事にしてることがあれば教えてください。
マゴ:実際に勝てるかどうかは分からないんですけど、こういうチーム戦の中で終わった時に一番いいなと思っているのは、チーム一丸となってひとつの勝利に向かって走っていくっていう気持ちにブレがないようにすれば、結果はどうあれいいのかなって思ってます。そうした方がパフォーマンスがやっぱり出やすいし、結果が良くなりやすいですしね。
今までチーム戦に何度か出てきて、中途半端な気持ちで大会とかに臨んだ時もあったんですけど、そういう時って負けても別にそこまで悔しくないし、勝っても別にめっちゃうれしいというよりは、「勝てて美味しいな」くらいの気持ちなんですよ。
でも、それまでの取り組みとか、チームのために勝ちたいとか、いろんな気持ちを持ちながら大会に臨むと、負ければ泣きたくなるぐらい悔しくなるし、勝てば尋常じゃないくらいうれしいんですよ。
なので、結果そういう気持ちを迎えられるような形の取り組み方をしていきたいと思います。
──現段階で使用予定のキャラをお聞かせください。
マゴ:使用キャラは、もちろんジュリ。今年に関しては、もう1キャラ増やしてやっていこうかなっていう風に思っています。これまで数々のキャラクターたちを使おうとしていた私なんですけれども、今年別のキャラクターでやろうかなって思ってますんで、期待してください。
水派:使用予定のキャラは舞とキャミィを予定しています。
YHC-餅:使用キャラはダルシムです。
ts:使用予定のキャラクターは豪鬼を予定しております。
——ありがとうございました!
———
マゴワールド全開ともいえる合同記者会見。選手間の掛け合いをみれば、その結束力の高さは火を見るより明らかだ。時折冗談を交わしながらも、その言葉の節々からは互いへの信頼と本気の姿勢がにじむ。成熟したチームとしての強さが、今シーズンの戦いにどう現れるのか——。
なお、YHC-餅選手がなぜ肉付きや顔色が良くなったのかと聞くと「単純に食べられるようになったから」とのこと。血色が良くなったYHC-餅選手にも注目だ。
■関連リンク
DONUTS VARREL:
https://x.com/_VARREL
マゴ:
https://x.com/magotto3
水派:
https://x.com/mizuha11
YHC-餅:
https://x.com/yhcmochi82
ts:
https://x.com/ts4g9jx
SFリーグ 公式:
https://sf.esports.capcom.com/sfl/
©CAPCOM
撮影:いのかわゆう
編集:いのかわゆう
8シーズン目となる本リーグは、昨年同様12チームが出場。ふたつのディビジョンに分かれて戦う「2ディビジョン制」が採用される。
Division S | Division F |
---|---|
Good 8 Squad | REJECT |
Crazy Raccoon | FUKUSHIMA IBUSHIGIN |
Saishunkan Sol 熊本 | 広島 TEAM iXA |
CAG OSAKA | ZETA DIVISION Geekly |
名古屋NTPOJA | VARREL |
Victrix FAV gaming | DetonatioN FocusMe |
本特集記事では全12チームに出場前の意気込みや、気になる選手などをうかがった合同記者会見の様子をチームごとに分けてお届けする。気になるチームは下記の特集ページから確認してほしい。
【特集】ストリートファイターリーグ2025
今回紹介するチームは、昨年から魚群と運営統合という形で参戦しているVARREL(VL)。マゴ、水派のオリジナルメンバーに加え、新たにts、YHC-餅が参戦。バランスの取れたチーム構成は、新ルールにどう適応するのかがカギとなるか。

▲左から水派、ts、マゴ、YHC-餅
■ロスター
・マゴ:オリジナルメンバー
・水派(みずは):オリジナルメンバー
・YHC-餅(わいえいちしーもち):ex.Good 8 Squad
・ts(てぃーえす):ex.Belc FAV gaming
チームの勝敗を握るのはYHC-餅?
マゴが語るチームの強みとは
──チームの特徴として、新しく入った選手の印象をお聞かせください。
マゴ:餅さん(YHC-餅)とはもう15年くらいの付き合いなんですけど、印象は“体が弱い”。

全員:(笑)。
YHC-餅:いやいや、もっといいことを……(笑)。

マゴ:まあ体が弱いということなんですけど、今回久しぶりに会ったらちょっと健康というか、肉づき良くなったし、顔色が良くなっている感じがして、すごいうれしかったですよ(笑)。
俺もそんなに気使ってる方じゃないから偉そうに言えないけど、俺より輪をかけて弱そうだったんですよ。それが今回、本当に健康そうになったんで、今年は期待できるかなと正直思いました。
tsくんは、昔『ストIV』の時にやってたらしいんですけど、その時は交流はなくて、俺の方は知らなかったんですが、『スト6』になってからtsくんの名前をよく見るようになって——。
最初は「誰だこいつ?」って思ってたんですけど、対戦を見てみたら本当にいいプレーするし「この人結構強くなりそうだな」って思っていたので、今回一緒のチームになれてうれしいです。
水派:もともと超交流があったわけではないんですが、対戦自体はさせていただいていました。直接話すようになったのが最近なので、まだ印象は多い方ではありませんが、餅さんがとても優しくて強い人で、tsさんはとっても優しくてとても強い人です(笑)。

おふたりともすごい柔らかい雰囲気で優しいなっていう印象が今のところ強くて、なおかつ「ゲームがうまくて強い」っていうのが好印象ですね。
なのでこれから親睦を深めて、その印象の解像度をより上げていけたらいいなと思ってます。
——新しく加入したおふたりはVLの印象をお聞かせください。
YHC-餅:新加入させてもらって、マゴさん、水派がいるところに私とtsさんが入るということなんですけども、バランスはいいチームなんじゃないかなと思ってますね。
ダルシム(YHC-餅の使用キャラ)が、有利なキャラにはとことん有利だけれど、不利なキャラにはとことん不利という相性差を受けやすいキャラなんですが、あとの皆さんが(キャラの相性差に影響しづらい)バランス系のキャラを使うことが多いのかなという気もしますので、相性差を相互補完していければかなり結果として残せるんじゃないかと思っています。
ts:VLといえば、僕の中ではマゴさん、水派さん、もけさんというイメージも強かったですが——。
マゴ:だいこくもいたよ!
全員:(笑)。

ts:そういったメンバーの中に今年から僕もチームメンバーとして入れて光栄です(笑)。
チーム全体としては僕もバランスのいいチームだと思ってるので、どんな相手でもチームが一致団結すれば全然優勝も狙えると思ってます。一勝でも活躍できればなと。
マゴ:tsくんはまだこういうの慣れてないんで。
全員:(笑)。
ts:すみませんっ!
マゴ:でも初々しくて、かわいいじゃないですか。
——今回、ルール変更でリザーブの出番が多くなると思います。昨年のように飛び抜けた実力のある選手がいれば勝ちが狙えるというところから、チームの総合力が求められるようになった新ルールをどう感じていますか?
延長戦のルール変更について
本リーグは、まず先鋒、中堅、大将を選出して対戦。勝利して獲得したポイントが高い方が勝利となる。先鋒、中堅が勝利すると10ポイント、大将が勝利すると20ポイント獲得するため、同点となり延長戦に突入する機会が多いのが特徴だ。
昨年までの延長戦では任意の選手が選出できたのに対し、今年はリザーブ(先鋒、中堅、大将に含まれない控えの選手)が必ず出場しなければならない。また昨年までの延長戦がBO1(1本先取)だったのに対し、今年はBO3(2本先取)に変更。延長戦も試合中の駆け引きがより楽しめる内容に変更された。
そのため、あらかじめ延長戦を加味したチーム編成にするのか、延長戦に持ち込まずに勝ちを取りに行く編成にするのかなど、戦略の幅が広がった。
本リーグは、まず先鋒、中堅、大将を選出して対戦。勝利して獲得したポイントが高い方が勝利となる。先鋒、中堅が勝利すると10ポイント、大将が勝利すると20ポイント獲得するため、同点となり延長戦に突入する機会が多いのが特徴だ。
昨年までの延長戦では任意の選手が選出できたのに対し、今年はリザーブ(先鋒、中堅、大将に含まれない控えの選手)が必ず出場しなければならない。また昨年までの延長戦がBO1(1本先取)だったのに対し、今年はBO3(2本先取)に変更。延長戦も試合中の駆け引きがより楽しめる内容に変更された。
そのため、あらかじめ延長戦を加味したチーム編成にするのか、延長戦に持ち込まずに勝ちを取りに行く編成にするのかなど、戦略の幅が広がった。
マゴ:そうなるべきなのかなとは思いました。ルール的に正しいか正しくないか、そっちの方が面白いか面白くないなってのは分からないんですけど。
昨年は4人全員で宣材撮影を撮って「よしがんばるぞ!」っていう感じでリーグがはじまるのに、リザーブのひとりはずっと出ないっていう状態も全然ありえるルールだったんで「それってチーム戦としてどうなの?」っていう見方は結構あったのかなと思っていました。今年はルール的に面白いかどうかはやってみないと分かりませんが、そういう見え方的な部分では良くなったと思います。

実際、起こるかどうか分からない延長戦に必ず4人目の選手が出なきゃいけないっていうところで、そこに相手チームに不利な選手を置くか、もしくは丸い選手を置くかっていうのは、結構チームの色が問われるのかなと思います。想像では結構楽しそう、ちょっとワクワクするな、考える要素はいろいろあるなって。
──VARRELのストロングポイント、ファンへのアピールポイントを教えてください。
マゴ:とにかくtsくんと餅さんに関してはまだ分からないからなんとも言えませんが、ふたりがパフォーマンスを発揮してくれれば、かなりいい成績は残してくれる可能性はあるなって思いますし、水派に関しても相変わらずといったところもあるし、うーん、ストロングポイント——。
(ストロングポイントは)今年また作ります(笑)。
そういうチームの色、強みみたいなものを今年また精査します。今の段階で色を言ったところで、多分俺と水派の色にしかならないのでね。今年は今年の強みを作っていけたらと思います。
ファンへのアピール? 餅さん、俺の4つ上です(笑)。
YHC-餅:それ普通の情報じゃん(笑)。

マゴ:一応リーグ最年長の2番目ですね。上からsakoさん、餅さん、板ザン、ウメハラくらいな感じなので、とにかく頑張ります。
YHC-餅:頑張りますよ。
マゴ:そうそう。強みを挙げるとすれば、餅さんがいることに勝ち運があるんですよ。正直、本人が活躍しようがしまいが関係なく、チームが勝つことが多いんで、俺もそこ乗っかりで行きたいと思ってます(笑)。
でも、みんなポテンシャル自体はあるんで、プラス勝ちで頑張りたいなと。
──今回振り分けられたディビジョンFの印象や注目選手をお聞かせください。
マゴ:素直な気持ちで言っていいですか?
REJECT(RC)とZETA DIVISION Geekly(ZETA)はディビジョンSの方が似合ってると思います。なので、そのふたつを除いた4チームでやろ(笑)。
水派:だいぶ減りましたね。

マゴ:っていうのは冗談なんですけど、他のチームも本当にやっぱ強いですし、特にRCとZETAは我々だけじゃなくて、格闘ゲームというか『スト6』を知っている人たちみんなが注目する強さのチームになってるかなって思います。
で、この2チームに対してどう対抗していくか、どう勝っていくかが、今回のディビジョンの鍵なのかなって。
あとはFUKUSHIMA IBUSHIGIN(IBSG)。ヤナイ以外は総入れ替えになったので、新メンバーを加えてどういう強さのチームになっていくのか気になるところではあります。特にヤナイが今年から急にリーダーになったと思うんですが、強さがすごく上がったというか、質が変わったんですよ。
やっぱりリーダーっていう責任感から、今までやってたプレー以上のパフォーマンスを出そうという、なんか責任感から来るパワーアップが生まれてるような感じがして、ヤナイには結構注目してますね。
水派:世間の下馬評的にも、RC、ZETAは多分いろんな人が注目してるチームだと思うんですけど、IBSG、広島 TEAM iXA(iXA)、DetonatioN FocusMe(DFM)も、(あまり使っている人を見かけない)レアキャラとか職人系のキャラを使う選手がいて強いチームだと思います。
RC、ZETAは、割と多くのプレーヤーが使うキャラの中でも、トップの使い手が集まるみたいな感じのイメージなので、色濃いディビジョンだと感じています。
本番で戦うのが楽しみですし、頑張って勝ちたいです。
YHC-餅:ZETAとRC——。それ以外言いようがないっていう2チームですかね。
個人的には今回IBSGに鶏めし選手がいるということなんで、ダルシム使い同士が同じディビジョンということで、かなり重要になってくるかなと。
去年は違うディビジョンだったんで、いろいろ対策もしやすかったんですけど、同じディビジョンだと対策が難しくなるのかなと——。同キャラ対決はどっちが勝つか、注目して見てもらえたらなと思います。
ts:ディビジョンの内訳を見たときに、昨年のグランドファイナルのRCとGood 8 Squad(G8S)がどっちのディビジョンなのかをまず探しました。
VLはRCとZETAと同じディビジョンで、ほかのどのチームも強いので、一筋にはいかないと思っています。やるだけのことをやるしかないなと僕は思っているので、リーグ全集中で取り組んでいきます。
──リーグ問わず気になる選手はいますか?
マゴ:ZETAのヒカルくんですね。今時珍しい純粋に『スト6』のことことしか考えてない子なんで、結構注目してます。
水派:僕は翔さんですね。というのも、これまでの結果で賞金もすごい稼いでますし、相変わらず今年の翔さんのゲームプレーもハイクオリティで強いなって思うので、それを頑張って倒したいので注目してます。
YHC-餅:鶏めしも同じダルシム使いとして注目してるんですが、それ以外だと若手初出場組が注目かなと。
特にエド使いのさはらくんと、あでりいくんは、去年一緒に対戦したり、イベントとかでも一緒になって話したりしている中でやる気を感じています。もうトップに通用するくらいの強さになってきてると思うんで、彼らがどこまでいけるのか、若い力がどこまでいけるのかは注目するポイントだと思います。
ts:僕はCAG OSAKA(CAG)の高木選手かな。ストリーマーからプロに転向するのって、結構決意があったと思うんですけれども、今回のリーグで仕上がりを見られるのが楽しみです。

──今までマゴスカーレット(以前のチーム名)の時代からやってきて、ルールも大きく変わってきましたが、団体戦で勝つために一番大事にしてることがあれば教えてください。
マゴ:実際に勝てるかどうかは分からないんですけど、こういうチーム戦の中で終わった時に一番いいなと思っているのは、チーム一丸となってひとつの勝利に向かって走っていくっていう気持ちにブレがないようにすれば、結果はどうあれいいのかなって思ってます。そうした方がパフォーマンスがやっぱり出やすいし、結果が良くなりやすいですしね。
今までチーム戦に何度か出てきて、中途半端な気持ちで大会とかに臨んだ時もあったんですけど、そういう時って負けても別にそこまで悔しくないし、勝っても別にめっちゃうれしいというよりは、「勝てて美味しいな」くらいの気持ちなんですよ。
でも、それまでの取り組みとか、チームのために勝ちたいとか、いろんな気持ちを持ちながら大会に臨むと、負ければ泣きたくなるぐらい悔しくなるし、勝てば尋常じゃないくらいうれしいんですよ。
なので、結果そういう気持ちを迎えられるような形の取り組み方をしていきたいと思います。
──現段階で使用予定のキャラをお聞かせください。
マゴ:使用キャラは、もちろんジュリ。今年に関しては、もう1キャラ増やしてやっていこうかなっていう風に思っています。これまで数々のキャラクターたちを使おうとしていた私なんですけれども、今年別のキャラクターでやろうかなって思ってますんで、期待してください。
水派:使用予定のキャラは舞とキャミィを予定しています。
YHC-餅:使用キャラはダルシムです。
ts:使用予定のキャラクターは豪鬼を予定しております。
——ありがとうございました!
———
マゴワールド全開ともいえる合同記者会見。選手間の掛け合いをみれば、その結束力の高さは火を見るより明らかだ。時折冗談を交わしながらも、その言葉の節々からは互いへの信頼と本気の姿勢がにじむ。成熟したチームとしての強さが、今シーズンの戦いにどう現れるのか——。
なお、YHC-餅選手がなぜ肉付きや顔色が良くなったのかと聞くと「単純に食べられるようになったから」とのこと。血色が良くなったYHC-餅選手にも注目だ。
■関連リンク
DONUTS VARREL:
https://x.com/_VARREL
マゴ:
https://x.com/magotto3
水派:
https://x.com/mizuha11
YHC-餅:
https://x.com/yhcmochi82
ts:
https://x.com/ts4g9jx
SFリーグ 公式:
https://sf.esports.capcom.com/sfl/
©CAPCOM
撮影:いのかわゆう
編集:いのかわゆう
【井ノ川結希(いのかわゆう)プロフィール】
ゲーム好きが高じて19歳でゲーム系の出版社に就職。その後、フリーランスでライター、編集、ディレクターなど多岐にわたり活動している。最近はまっているゲームは『VALORANT』。
X:@sdora_tweet

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