「eSports World」開設4周年! 〜4年間のeスポーツ&メディアの変遷を振り返ってみよう
- eスポーツ元年を受けてスタートした「eSports World」
- データで見るeSports World
- eSports Worldの読者層はどう変わった?
- eスポーツのさらなる盛り上がり・普及に向けて
2019年3月15日に「eSports World」が誕生してから、ちょうど丸4年が経過した。これもひとえに、読者の皆様、eスポーツに携わる方々のご協力あってこそ。いつも応援してくださり、誠にありがとうございます。
これまでも誕生日を迎えたからといって、特段スペシャルな企画をしてきたわけではないのだが、今回はひたすら突っ走ってきたこの4年間の「eSports World」の変遷を振り返りつつ、そこから見えてくる日本のeスポーツの変遷も考えてみたい。
eSports Worldが立ち上がった2019年は、2018年末の流行語大賞で「eスポーツ」という言葉がノミネートされた興奮を受け、業界関係者が歓喜していた記憶がある(ちなみに、年間大賞はカーリング日本代表チームの「そだねー」)。
実際のところは2018年の時点で「eスポーツがついに来るぞ!」という期待感は高まっており、「eSports World」も9月頃から準備を始めていた。時を同じくして「eスポーツ」を扱うメディアが続々オープンし、現在も鎬を削り合っている。
「eSports World」は「総合eスポーツ情報メディア」として広く浅く(時には深く)報じているが、特定のゲームタイトルや特定のゲーミングデバイスなどに特化したメディアや、攻略情報に特化したメディアなど、それぞれ特色のあるeスポーツメディアが活躍している。目的も位置付けもさまざまではあるものの、よきライバルとして日本のeスポーツの発展に少しでも協力できればうれしい限りだ。
読者が求めるeスポーツの情報とは何かを模索しつつ、「ニュース」「ゲーミングデバイス」「インタビュー」「コラム」といった記事を日々更新していく中で力を入れたのが「大会情報」だ。
eスポーツの大会と一口に言っても、世界規模の大会もあれば、一個人が開催するコミュニティ大会もある。しかし、格ゲーマーにとってはカードゲームの大会情報はまったく必要ない。そこで、検索機能を実装し、「ニュース」記事から独立させた。
実際にはまだまだ紹介しきれていない大会もたくさんあるのだが、サイトを運営していく中で自然と主催者からの情報が集まるようにもなってきた。個人大会、コミュニティ大会、自治体主催の大会なども、メールなどで依頼をいただいた時には積極的に紹介している。
ちなみに、現在も情報を受け付けているので、主催者の皆様はぜひ情報をお送りください(掲載できない場合もございます)。
大会情報の掲載依頼はこちら:https://esports-world.jp/contact
もうひとつの軸は、プロゲーマーや実力者による初心者向けの連載記事だ。一般的な買い切りのアクションゲームやRPGなどと異なり、eスポーツタイトルは常にアップデートされ、非常に長期にわたってプレイされる。そのため、1回だけの攻略記事ではフォローしきれない。そこで、知りたい情報だけを簡単に見られるように連載を強化してきた。
連載形式にしたのは、人気記事のリピーターが増えてほしいという期待もあったが、時間をかけて区切りながら長期的に書いていくことで、eスポーツライターを増やしたい、eスポーツ業界で働く仕事のひとつとして定着させたいという思いもあった。
実際、1月にTwitterで実施したライター募集の投稿には多くの方にご応募いただき、まだ公開していない方も含めてライティングに挑戦してくださっている方も多数いる。順次公開していく予定なのでお楽しみに。
(※2023年3月現在、募集は終了しています)
2023年3月15日現在、総公開記事本数は7430本。この4年間のアクセス情報を少し分析してみたい。
なお、本記事で参照しているデータはあくまで「eSports World」のみのデータを集計したものであり、国内eスポーツメディアや市場全体を総括できるものではないことはあらかじめご了承いただきたい。データは、2019年3月15日〜2023年3月14日までの4年間を参照した。
まずはシンプルに、すべての記事の中から「最も読まれた記事」トップ5をご紹介しよう。当然のことながら、4年前に公開した記事と今年公開した記事では目にふれる時間がまったく異なるが、人気がなければ目につかないため、必ずしも古いからランキング上位というわけではないのはゲームのランクと同様だ。
素直に並べてみると、やはり『VALORANT』と『Apex Legends』が圧倒的に強く、それぞれ初期に公開した記事がランクインした。この印象から、eSports World=攻略サイトととらえていただいている読者も多いかもしれない。
この2タイトルは、日本のeスポーツ分野において現在も最も人気のタイトルであることは間違いない。時期的に『Apex Legends』が2019年2月、『VALORANT』が2020年6月リリースということも重なり、注目を集めやすかったとも言えるかもしれない。実は6位〜9位までにはyomiさんの『リーグ・オブ・レジェンド』攻略連載も続いており、この3タイトルが強いことがうかがえる。
同時に、「初心者向け」の記事が人気を集めているところも、昨今のeスポーツへの興味・関心を示している層を表していると言えそうだ。うまい人たちは勝手にどんどんうまくなり、取り残されるのはいつも初心者層やうまくプレイできない人たち。eSports Worldとしてはそういったビギナーを応援することを、記事方針のひとつに掲げている。
続いて、eSports Worldとして特に力を入れてきたインタビュー記事についても調べてみた。最近は大会前後の選手インタビューが特に人気コンテンツとなっているため、大会関係のインタビューとそれ以外の単独インタビューを分けている。
大会関係のインタビュー トップ5
大会関係は予想通り『VALORANT』、それもZETA DIVISIONのものが読まれた。いずれも2022年からの活躍が大躍進につながったことが理由だろう。
大会前後のインタビューについては、まだほかのメディアが注目していなかった時期から率先してインタビューを実施してきたことも功を奏したかもしれない。一般のファンはなかなか聞く機会のない、試合に対する選手の思いや声を伝えることは、スポーツ業界では当たり前の強いコンテンツでもある。負けてしまった時などは聞く側も答える側もつらいのだが、そんな時でもどの選手も真摯に対応してくれているのは、eスポーツプレイヤーたちの尊敬できるポイントだ。
大会関係以外のインタビュー トップ5
大会関係以外では、Crazy RaccoonやNORTHEPTIONなどのeスポーツチームオーナーや、初期の頃から人気のインタビュー記事がランクインした。
オーナーインタビューに力を入れている理由は、彼らが最もeスポーツをリアルなビジネスとしてとらえ、必死かつ本気でeスポーツに取り組んでいる人たちだからだ。選手やイベント主催者も貴重なお話を聞かせていただけるのはもちろんだが、オーナーたちのeスポーツ業界のフロンティアとしての考え方には、学ぶべきところがたくさんある。
オーナーについてはほかにも、ZETA DIVISIONの西原大輔氏、FENNELの仏氏、REJECTの甲山翔也氏をはじめ、多数の方々にお時間をいただいた。実は他にも検索しやすいようにタグでまとめているので、まだ読んでいない方はぜひご一読いただければ幸いだ。
・オーナーインタビュー
・選手インタビュー
・解説者インタビュー
・ストリーマーインタビュー
オーナー以外にもeスポーツに関わる方々、それも他のメディアではあまり登場しない方々へのインタビューを狙ってきた。
意外だったのは、現役世代では知らないであろうレジェンドプレイヤーの太刀川氏や、当時「CoD日本一決定戦」の解説を務めていた鈴木ノリアキ氏へのインタビューなどが好評だったことだ。
これ以外にも、企画から『LoL』に真剣に取り組んでいた川島ofレジェンドさん、『CS:GO』から『VALORANT』への転向を発表した直後のLaz選手など、本当に多数の選手、オーナー、インフルエンサーなどにインタビューさせていただいた。あらためてご協力いただいたみなさまにも深く感謝いたします。
どれだけAIが発展しようと時代が変わろうと、人が発する言葉の重みは色あせることはない。この機会に、昔の記事も振り返って楽しんでいただければ幸いだ。
過去のインタビュー記事はこちら。
https://esports-world.jp/interview
続いて、eSports Worldの読者はどんな変遷を経てきたのかも見てみよう。
Googleアナリティクスで取得できている読者の年齢層を、前半の2019年〜2021年(青)と、後半の2021年〜2023年(オレンジ)の2年ずつに分けて比較してみたのが、以下のグラフだ。
前半2年間は「25〜34歳」が抜きん出ていたが、直近2年間は「18〜24歳」までの若者の方が多くなっている。いわゆるZ世代と呼ばれる層が読者の中心に変わってきた。
この結果には、2020年からの新型コロナウイルスによる社会の変化も影響しているとは思うが、eスポーツ業界の中心が、より若い層にシフトしていっていることは間違いない。
もうひとつ、読者の性別に関しても調べてみた。
単純に男女だけで比較することはナンセンスにも思えるが、ことeスポーツに関してはまだまだ女性プレイヤーに対する差別や偏見が多いことも事実。そんななかで、女性の読者比率が6ポイント近く上昇していることは注目に値する。
この変化には、プレイヤーだけでなく、観戦などで楽しむ女性も増えたことが大きく影響していると考えられる。イベントなどを取材していても女性の観客は明らかに増えており、選手に対する声援なども大きくなってきた。
サッカーやバスケットボールなどのファン比率と比較すればまだまだだが、多様性を実現しやすいeスポーツの分野で、いちメディアのわずかな読者比率とは言え男女比が近づいているということは、明るい話題と言えるのではないだろうか。
以上、少しだけこの4年間の「eSports World」を通して、eスポーツ業界の変遷をご紹介させていただいた。
ビデオゲームを取り巻く状況は、2019年からの4年間で劇的に様変わりした。コロナによって在宅や外出規制を余儀なくされたことで、家で楽しめるレジャーとしてゲームやeスポーツの人気が自然と高まっていった。日本では長らく子どもの遊びとして、時には頭脳にも身体にも害悪とされてきたビデオゲームが、他のスポーツやレジャーと並ぶ存在価値を認められるようになってきたことは、ゲーム業界、eスポーツ業界の方々にとっても感慨深いだろう。
他方、オンライン中心のeスポーツなどの「競技志向」の世界に足を踏み入れる怖さは、まだまだ多くのプレイヤーが抱えている悩みでもある。メーカーもランクなどの指標を使って適正なマッチングを目指してはいるが、簡単には解決できない課題だ。チートなどの不正が横行してしまっていることも、初心者層が定着しにくい要因のひとつかもしれない。
そういったeスポーツにまつわる不安や悩みを少しでも解消し、誰もが楽しくeスポーツに取り組んだり、プロを目指して夢を持てる社会になることを願って情報提供することが、「eSports World」の役目だと考えている。
eスポーツという概念も開催されているタイトルや大会の数も、サイト開設当時からすれば倍どころではない伸び方をしているなか、いち編集部だけではフォローしきれないほど巨大化しているが、これからも読者の皆様の役に立ったり、聞けなかった情報をお届けできるよう、精一杯取り組んでいく所存です。
また、2023年はいろいろと新しい試みも予定しているので、ご期待いただきたい!
今後ともeSports Worldをよろしくお願いいたします。
これまでも誕生日を迎えたからといって、特段スペシャルな企画をしてきたわけではないのだが、今回はひたすら突っ走ってきたこの4年間の「eSports World」の変遷を振り返りつつ、そこから見えてくる日本のeスポーツの変遷も考えてみたい。
eスポーツ元年を受けてスタートした「eSports World」
eSports Worldが立ち上がった2019年は、2018年末の流行語大賞で「eスポーツ」という言葉がノミネートされた興奮を受け、業界関係者が歓喜していた記憶がある(ちなみに、年間大賞はカーリング日本代表チームの「そだねー」)。
実際のところは2018年の時点で「eスポーツがついに来るぞ!」という期待感は高まっており、「eSports World」も9月頃から準備を始めていた。時を同じくして「eスポーツ」を扱うメディアが続々オープンし、現在も鎬を削り合っている。
「eSports World」は「総合eスポーツ情報メディア」として広く浅く(時には深く)報じているが、特定のゲームタイトルや特定のゲーミングデバイスなどに特化したメディアや、攻略情報に特化したメディアなど、それぞれ特色のあるeスポーツメディアが活躍している。目的も位置付けもさまざまではあるものの、よきライバルとして日本のeスポーツの発展に少しでも協力できればうれしい限りだ。
読者ファーストを目指してプチリニューアル
読者が求めるeスポーツの情報とは何かを模索しつつ、「ニュース」「ゲーミングデバイス」「インタビュー」「コラム」といった記事を日々更新していく中で力を入れたのが「大会情報」だ。
eスポーツの大会と一口に言っても、世界規模の大会もあれば、一個人が開催するコミュニティ大会もある。しかし、格ゲーマーにとってはカードゲームの大会情報はまったく必要ない。そこで、検索機能を実装し、「ニュース」記事から独立させた。
実際にはまだまだ紹介しきれていない大会もたくさんあるのだが、サイトを運営していく中で自然と主催者からの情報が集まるようにもなってきた。個人大会、コミュニティ大会、自治体主催の大会なども、メールなどで依頼をいただいた時には積極的に紹介している。
ちなみに、現在も情報を受け付けているので、主催者の皆様はぜひ情報をお送りください(掲載できない場合もございます)。
大会情報の掲載依頼はこちら:https://esports-world.jp/contact
もうひとつの軸は、プロゲーマーや実力者による初心者向けの連載記事だ。一般的な買い切りのアクションゲームやRPGなどと異なり、eスポーツタイトルは常にアップデートされ、非常に長期にわたってプレイされる。そのため、1回だけの攻略記事ではフォローしきれない。そこで、知りたい情報だけを簡単に見られるように連載を強化してきた。
連載形式にしたのは、人気記事のリピーターが増えてほしいという期待もあったが、時間をかけて区切りながら長期的に書いていくことで、eスポーツライターを増やしたい、eスポーツ業界で働く仕事のひとつとして定着させたいという思いもあった。
実際、1月にTwitterで実施したライター募集の投稿には多くの方にご応募いただき、まだ公開していない方も含めてライティングに挑戦してくださっている方も多数いる。順次公開していく予定なのでお楽しみに。
(※2023年3月現在、募集は終了しています)
✏️eSports World ライター募集✏️
— eSports World編集局 (@eSportsWorld_) January 18, 2023
eスポーツゲームの攻略・解説記事や、eスポーツに関するトピックのライターをゆる〜く募集します。
・記事の目的は、初心者・入門者がゲームをより楽しめるよこと!
・ゲームの情熱と知識があれば、執筆経験はなくてもOK(意欲はほしいです)
↓続く
データで見るeSports World
2023年3月15日現在、総公開記事本数は7430本。この4年間のアクセス情報を少し分析してみたい。
なお、本記事で参照しているデータはあくまで「eSports World」のみのデータを集計したものであり、国内eスポーツメディアや市場全体を総括できるものではないことはあらかじめご了承いただきたい。データは、2019年3月15日〜2023年3月14日までの4年間を参照した。
4年間で最も読まれた記事 トップ5
- 【VALORANT攻略】初心者必見「各種設定を見直して、勝てる環境を構築しよう」
- 【初心者必見】今から始める『Apex Legends』〜上達への近道〜
- 【VALORANT攻略】初心者必見「射撃場を活用してAIMの練習や基本操作を学ぼう」
- 「スマーフ」行為で得られるものと失われるもの
- 【初心者必見】今から始める『Apex Legends』〜まず最初に知っておくべきこと3選〜
まずはシンプルに、すべての記事の中から「最も読まれた記事」トップ5をご紹介しよう。当然のことながら、4年前に公開した記事と今年公開した記事では目にふれる時間がまったく異なるが、人気がなければ目につかないため、必ずしも古いからランキング上位というわけではないのはゲームのランクと同様だ。
素直に並べてみると、やはり『VALORANT』と『Apex Legends』が圧倒的に強く、それぞれ初期に公開した記事がランクインした。この印象から、eSports World=攻略サイトととらえていただいている読者も多いかもしれない。
この2タイトルは、日本のeスポーツ分野において現在も最も人気のタイトルであることは間違いない。時期的に『Apex Legends』が2019年2月、『VALORANT』が2020年6月リリースということも重なり、注目を集めやすかったとも言えるかもしれない。実は6位〜9位までにはyomiさんの『リーグ・オブ・レジェンド』攻略連載も続いており、この3タイトルが強いことがうかがえる。
同時に、「初心者向け」の記事が人気を集めているところも、昨今のeスポーツへの興味・関心を示している層を表していると言えそうだ。うまい人たちは勝手にどんどんうまくなり、取り残されるのはいつも初心者層やうまくプレイできない人たち。eSports Worldとしてはそういったビギナーを応援することを、記事方針のひとつに掲げている。
4年間で最も読まれたインタビュー トップ5
続いて、eSports Worldとして特に力を入れてきたインタビュー記事についても調べてみた。最近は大会前後の選手インタビューが特に人気コンテンツとなっているため、大会関係のインタビューとそれ以外の単独インタビューを分けている。
大会関係のインタビュー トップ5
- 歴史的快挙!🇯🇵ZETA DIVISION プレイオフ進出決定!【ZETA DIVISION 合同インタビュー】
- 🇯🇵ZETA DIVISIONの勢い止まらず!🇰🇷DRX戦で雪辱を果たしベスト4へ!【Laz選手×SugarZ3ro選手×TENNN選手インタビュー】
- 終始後手に回ってきたことで起きた惨敗。LOWER BRACKETで巻き返しを狙う!【ZETA DIVISION Laz選手 × crow選手独占インタビュー】
- 新生ZETA DIVISIONが魅せた新しい世界線【ZETA DIVISION Laz選手× crow選手×XQQコーチインタビュー】
- ついに日本一が決定!因縁の対決を制したZETA DIVISIONが目指す未来とは!【Laz選手× crow選手×SugarZ3ro選手インタビュー】
大会関係は予想通り『VALORANT』、それもZETA DIVISIONのものが読まれた。いずれも2022年からの活躍が大躍進につながったことが理由だろう。
大会前後のインタビューについては、まだほかのメディアが注目していなかった時期から率先してインタビューを実施してきたことも功を奏したかもしれない。一般のファンはなかなか聞く機会のない、試合に対する選手の思いや声を伝えることは、スポーツ業界では当たり前の強いコンテンツでもある。負けてしまった時などは聞く側も答える側もつらいのだが、そんな時でもどの選手も真摯に対応してくれているのは、eスポーツプレイヤーたちの尊敬できるポイントだ。
大会関係以外のインタビュー トップ5
- 【Crazy Raccoonオーナー・リテイルローのおじさん インタビュー】これからのプロゲーマーには「人気」と「実力」両方が必要
- 「『DOA』が好きだからこそ本気で辞めようと思った」【『DOA6』プロゲーマー・輝Rock選手&シオロジカ選手 インタビュー】
- 伝説の格ゲーマー・太刀川氏が語る、eスポーツ以前の格ゲーシーンと未来
- 僕を世界に連れていって!【NORTHEPTIONオーナー 大輪和広氏インタビュー】
- 「CoD」もプロリーグできんじゃない? ひょんなことから「CoD」プロシーンを作り上げた【「CoD」解説者 鈴木ノリアキ氏インタビュー】
大会関係以外では、Crazy RaccoonやNORTHEPTIONなどのeスポーツチームオーナーや、初期の頃から人気のインタビュー記事がランクインした。
オーナーインタビューに力を入れている理由は、彼らが最もeスポーツをリアルなビジネスとしてとらえ、必死かつ本気でeスポーツに取り組んでいる人たちだからだ。選手やイベント主催者も貴重なお話を聞かせていただけるのはもちろんだが、オーナーたちのeスポーツ業界のフロンティアとしての考え方には、学ぶべきところがたくさんある。
オーナーについてはほかにも、ZETA DIVISIONの西原大輔氏、FENNELの仏氏、REJECTの甲山翔也氏をはじめ、多数の方々にお時間をいただいた。実は他にも検索しやすいようにタグでまとめているので、まだ読んでいない方はぜひご一読いただければ幸いだ。
・オーナーインタビュー
・選手インタビュー
・解説者インタビュー
・ストリーマーインタビュー
オーナー以外にもeスポーツに関わる方々、それも他のメディアではあまり登場しない方々へのインタビューを狙ってきた。
意外だったのは、現役世代では知らないであろうレジェンドプレイヤーの太刀川氏や、当時「CoD日本一決定戦」の解説を務めていた鈴木ノリアキ氏へのインタビューなどが好評だったことだ。
これ以外にも、企画から『LoL』に真剣に取り組んでいた川島ofレジェンドさん、『CS:GO』から『VALORANT』への転向を発表した直後のLaz選手など、本当に多数の選手、オーナー、インフルエンサーなどにインタビューさせていただいた。あらためてご協力いただいたみなさまにも深く感謝いたします。
どれだけAIが発展しようと時代が変わろうと、人が発する言葉の重みは色あせることはない。この機会に、昔の記事も振り返って楽しんでいただければ幸いだ。
過去のインタビュー記事はこちら。
https://esports-world.jp/interview
eSports Worldの読者層はどう変わった?
続いて、eSports Worldの読者はどんな変遷を経てきたのかも見てみよう。
Googleアナリティクスで取得できている読者の年齢層を、前半の2019年〜2021年(青)と、後半の2021年〜2023年(オレンジ)の2年ずつに分けて比較してみたのが、以下のグラフだ。
前半2年間は「25〜34歳」が抜きん出ていたが、直近2年間は「18〜24歳」までの若者の方が多くなっている。いわゆるZ世代と呼ばれる層が読者の中心に変わってきた。
この結果には、2020年からの新型コロナウイルスによる社会の変化も影響しているとは思うが、eスポーツ業界の中心が、より若い層にシフトしていっていることは間違いない。
もうひとつ、読者の性別に関しても調べてみた。
単純に男女だけで比較することはナンセンスにも思えるが、ことeスポーツに関してはまだまだ女性プレイヤーに対する差別や偏見が多いことも事実。そんななかで、女性の読者比率が6ポイント近く上昇していることは注目に値する。
この変化には、プレイヤーだけでなく、観戦などで楽しむ女性も増えたことが大きく影響していると考えられる。イベントなどを取材していても女性の観客は明らかに増えており、選手に対する声援なども大きくなってきた。
サッカーやバスケットボールなどのファン比率と比較すればまだまだだが、多様性を実現しやすいeスポーツの分野で、いちメディアのわずかな読者比率とは言え男女比が近づいているということは、明るい話題と言えるのではないだろうか。
eスポーツのさらなる盛り上がり・普及に向けて
以上、少しだけこの4年間の「eSports World」を通して、eスポーツ業界の変遷をご紹介させていただいた。
ビデオゲームを取り巻く状況は、2019年からの4年間で劇的に様変わりした。コロナによって在宅や外出規制を余儀なくされたことで、家で楽しめるレジャーとしてゲームやeスポーツの人気が自然と高まっていった。日本では長らく子どもの遊びとして、時には頭脳にも身体にも害悪とされてきたビデオゲームが、他のスポーツやレジャーと並ぶ存在価値を認められるようになってきたことは、ゲーム業界、eスポーツ業界の方々にとっても感慨深いだろう。
他方、オンライン中心のeスポーツなどの「競技志向」の世界に足を踏み入れる怖さは、まだまだ多くのプレイヤーが抱えている悩みでもある。メーカーもランクなどの指標を使って適正なマッチングを目指してはいるが、簡単には解決できない課題だ。チートなどの不正が横行してしまっていることも、初心者層が定着しにくい要因のひとつかもしれない。
そういったeスポーツにまつわる不安や悩みを少しでも解消し、誰もが楽しくeスポーツに取り組んだり、プロを目指して夢を持てる社会になることを願って情報提供することが、「eSports World」の役目だと考えている。
eスポーツという概念も開催されているタイトルや大会の数も、サイト開設当時からすれば倍どころではない伸び方をしているなか、いち編集部だけではフォローしきれないほど巨大化しているが、これからも読者の皆様の役に立ったり、聞けなかった情報をお届けできるよう、精一杯取り組んでいく所存です。
また、2023年はいろいろと新しい試みも予定しているので、ご期待いただきたい!
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