歴史的快挙!🇯🇵ZETA DIVISION プレイオフ進出決定!【ZETA DIVISION 合同インタビュー】

2022.4.14 井ノ川結希(いのかわゆう)
VALORANT』の国際大会「VCT 2022: Masters Stage 1 – Reykjavík」がアイスランドはレイキャビクで開催中。日本代表として出場した「ZETA DIVISION」(以下、🇯🇵ZETA)は、4月10日(日)🇰🇷DRXに敗北。4月13日(水)には、LOWER BRACKET(敗者復活戦)第1戦、🇬🇧Fnatic(以下、🇬🇧FNC)に2マップ連取で勝利。4月14日(木)には、プレイオフ進出をかけた🇧🇷Ninjas in Pyjamas(以下、🇧🇷NIP)との戦いが待ち構えていた。

前日の🇬🇧FNC戦で勢いに乗った🇯🇵ZETAは、1マップ目のスプリットこそ取られてしまったが、続く2マップ目のアイスボックス、3マップ目のフラクチャーで勝利。プレイオフ進出の切符を手にした。

特に3マップ目のフラクチャーでは9:12と、圧倒的なプレッシャーの中、連勝を重ね大逆転。多くのファンが固唾を呑んで見守る中、カムバックを成功させ、キャスター陣はもちろん、配信のチャット欄、SNSで歓喜の渦を巻き起こした。

今回も前日に引き続き、海外メディアを含めたプレスカンファレンスが実施されたので、その内容をお届けしよう。

Depのかけ声でみんなの士気が保たれたフラクチャー戦


——まずは、プレイオフ進出おめでとうございます! 🇰🇷DRX戦の敗北からの2連勝。今の率直な気持ちをお聞かせください。また、3マップ目のフラクチャー戦では想像を絶するプレッシャーの中での戦いだったと思います。そんなプレッシャーの中、戦い抜いた秘訣があれば教えてください。

Dep選手(以下、Dep):ありがとうございます!

今日は僕自身の調子が悪かったのですが、それでも「できることはやろう」という気持ちで、VC(ボイスチャット)の士気を高めることを意識しました。絶対に諦めない気持ちで挑んだことがプレッシャーに勝てた要因だと思っています。

▲Dep(でっぷ)選手

crow選手(以下、crow):今、Depが言っていたように、勝ってても負けてても本当に雰囲気良くプレイできたことが勝利につながったのではないかと思っています。

特にフラクチャーの最後は9:12まで追い込まれ、後1本でも取られたら負けという状況だったのですが、Depが「諦めんな、諦めんな!」とずっと声をかけて士気を高めてくれたおかげでがんばれました。

▲crow(くろう)選手

SugarZ3ro選手(以下、SugarZ3ro):チームメンバー全員がとにかく最高な選手なので、それを信頼していたことが強いメンタルを持てた要因だと思っています。

また、「あと1本、あと1本」って考えれば考えるほどプレッシャーになってしまうので、僕は「あと1本」って考えずにただ勝つことだけを意識していました。とにかくすべてを丁寧に立ち回ったことが勝利につながったんじゃないかな。

▲SugarZ3ro(しゅがーぜろ)選手

Laz選手(以下、Laz):🇯🇵ZETAのポテンシャルを存分に出せて、自分たちの強いところを見せられたんじゃないかなと思っています。でも、もっともっと強い姿を見せられるんじゃないかとも思っているので、プレイオフがめっちゃ楽しみです!

フラクチャーでのプレッシャーは、とにかく集中が途切れないようにみんなで声を出し合いました。あとは、TENNNが試合をぶっ壊してくれて最高の試合でした(笑)。

▲Laz(らず)選手

TENNN選手(以下、TENNN):ちょっとまだ歓喜のあまり、言葉が出てこないのですが、最後まで諦めないで、めちゃめちゃがんばった結果かなと思います。フラクチャー戦は、crowさんも言っていたように、Depが「諦めんな! 諦めんな!」ってめっちゃ声をかけてくれて、そのおかげで僕が暴走できたのも勝因のひとつだと思っています(笑)。

Depに救われた試合でしたね。

▲TENNN(てん)選手

XQQコーチ(以下、XQQ):プレイオフに進出できたことは僕にとっても非常にうれしいことです。僕のキャリアの中でも一番うれしいといっても過言ではないくらいうれしいです。

今回の🇧🇷NIP戦は、今までの僕らの練習だったり、国内での大会の結果だったり、🇰🇷DRX戦の敗北、🇬🇧FNC戦の勝利——。そういうものがすべてつながった結果が出せた試合だと思っています。今まで戦ってきたすべてのチームに感謝したいです。

▲XQQ(えっくすきゅーきゅー)コーチ

——Dep選手は普段からかけ声でチームを盛り上げてくれるのですか? それとも今回はDep選手の意外な一面が見られた?

Dep:僕は普段静かな方ですね。ただ、オフラインでの大会でみんなの顔が見える時は、みんなの顔をよく見ています。負けが込むとみんな僕の嫌いな表情をするので「ちょっと笑顔にしたいな」という気持ちから声を出しています。

プレイオフ進出の決定打となった名プレイの数々!


——🇯🇵ZETAは、今まで1勝もできなかったチームという立ち位置から、プレイオフ進出にまで上り詰め、日本の『VALORANT』シーンで最も成功しているチームだと感じています。この歴史的な瞬間に立ち会ってどのような気持ちでしょうか。

crow:言葉にできないくらいうれしくて、勝った瞬間は「本当に勝ったの?」って思うくらい実感がありませんでした。今こうして時間が経ったことで、最高のチームだなという気持ちでいっぱいです。とにかくうれしいです!


——1マップ目のスプリットでは、どちらかというと保守的に戦っているようでした。これは、🇧🇷NIPのアグレッシブな戦い方の対策としての戦略だったのでしょうか?

XQQ:そういう面が大きかったかなと思っています。もちろん、🇧🇷NIP戦の対策はチーム全体で練ってはいたのですが、予想とは違う動きをされたこともあり、消極的になってしまった部分もありましたね。ただ、次はそうはならないと思いますよ。

——2マップ目のアイスボックスについておうかがいしたいです。アイスボックスというマップは🇰🇷DRX戦、🇬🇧FNC戦でも使用したマップで、今回の🇧🇷NIP戦で3回目になります。3回目ともなると相手チームの対策も気になるかと思いますが、あえてアイスボックスをBAN(選択禁止)しなかった理由があればお聞かせください。

XQQ:アイスボックスは初戦で🇰🇷DRXでボコボコにされて、「これより強いチームって絶対にいないよな」っていうのが僕らの中での認識でした。そういったこともあってBANはしませんでした。

——確かに🇰🇷DRXのアイスボックスはめちゃめちゃ仕上がっていましたもんね。あとひとつどうしても聞きたいことがあります。12:10のマッチポイントを迎えたラウンド23でのワンシーンについてです。Bロングの箱の上にはジャッジを構えたxand選手が待ち構えていました。そのまま顔を出せばピークした瞬間にやられてしまうかも知れない危険な場所です。そんな中、crow選手がショックボルトでしっかりと対策していたのはさすがだと感じています。あの場所にxand選手がいたのは予測していたのでしょうか?

▲強ポジともいえるBロング付近の箱上。特定のエージェントしか乗ることができないこともありクリアリングを忘れてしまうポジションでもあるが、crow選手はほかの選手がエントリーする前にショックボルトでけん制する(https://youtu.be/5Fl-nhSQpgY?t=18172

crow:昨日の時点で、コーチ陣からBロングの箱上を🇧🇷NIPが好んで使っているという情報を聞いていたので、あの場所にピンポイントでヒットするショックボルトの練習もしていました。ただ、それまでのラウンドではなかなか放つ機会はなかったのですが、あの時は「あっ、あの場所注意だな」って思い、ショックボルトを放ちました。

——正直、あのショックボルトがなかったら何が起こっていたかわからない局面だとも感じていたので、さすがcrow選手と思いました!

XQQ:あの位置を🇧🇷NIPが好んで使っているという情報は、アナリストのgya9(ぎゃく)さんが見つけてくれたので彼に感謝ですね。

——Laz選手は今回の目標として「まずは1勝」という話をしていました。その後🇬🇧FNC戦での勝利の後は「プレイオフ進出」が目標とおっしゃっていましたが、プレイオフ進出が決まった今、新たな目標は?

Laz:もう勝つことしか考えていません(笑)。

——全体のマッチを通して、MVPをあげたい選手がいれば教えてください。

Laz:特定の誰かというのはいないかな。それぞれがとても強くて、自分たちの役割をしっかりとこなしていて本当に助けられました。という解答じゃダメですかね?(笑)

——🇯🇵ZETAのメンバーは、ラウンドを取得した際のかけ声で「ナイス」以外の何かはありますか?

Laz:なさそうですね。「絶対勝てるよ〜」みたいなのは言ってたかな。

XQQ:じゃあ作る? 「パワ〜!」とか?(笑)


——XQQコーチは、前回の🇬🇧FNC戦と同じコーチルームにいたのでしょうか? 今回もまた、前回と同じように長い道のりを走っていたのであれば、走っている間どのようなことを考えて選手の元へ向かいましたか?


XQQ:まあ、遠いんですよ……めちゃくちゃに(笑)。これをプレイオフまで続けてしまうと、僕の体重がどんどん落ちてしまうくらい遠くて——。でも、今日は勝った瞬間に、ヘッドセットをしっかり置いて、靴紐が結べているか確認して、みんなが待っているステージに「できるだけ早く、安全に」という気持ちで走っていました。

でも、今日はいつもより短く感じたかな(笑)。

——プレイオフ1試合目の相手は🇩🇪G2 Esportsです。また連戦続きということになりますが、どのような気持ちでしょうか。

Laz:ベリーハードです(笑)。ただ、睡眠時間さえ取れれば問題ないとは思っているので、試合開始時間が遅くならないといいなあとは思っています。

——ありがとうございました!

———

後半はユーモア溢れる質問も飛び交ったプレスカンファレンス。

初戦(🇰🇷DRX戦)から見違えるような勝利を重ねた🇯🇵ZETAが、ついに日本代表としてベスト8まで上り詰めたのは非常に感慨深いものがある。彼らがどうしてもたどり着くことができなかった世界での勝利。『VALORANT』以前の競技シーンから、ずっと苦悩していた彼らを知っていると、今回の勝利がいかに歴史的で、大きな第一歩だったのかがわかる。

2戦目(🇬🇧FNC戦)で1勝したあと、彼らの表情はどことなくリラックスしていて、どことなく余裕のある表情に見えた。そんなさなか負けられない3戦目(🇧🇷NIP戦)で起こった大ピンチ。しかし彼らは決して諦めることはなく「絶対勝てるから!」と配信にも聞こえるくらいの大声でチームを盛り上げるLaz選手。配信のインタビューでそのことにふれられると、思わず涙ぐむ姿も——。そんないちずに勝ちにこだわり続けた彼の姿を見て涙したファンも多かったはずだ。

幾度となく配信で見ることができた彼らのガッツポーズ。1ラウンド、1ラウンドに込められた思いがそこに詰まっていた——。

次は、いよいよプレイオフ!
さらなる強豪との戦いが待ち受けているが、もう一度敗者復活ができる余裕もうまれる。

🇯🇵ZETAがどこまで戦い抜くのか——。今後も全力で応援したい。

#ZETAWIN

なお、RIOTの公式noteでは選手の裏側に密着した特別インタビューが公開されている。選手のよりディープな一面が見られるので併せてチェックしてほしい。

BACKSTAGE(RIOT 公式note):
https://note.com/backstage_riot/

Laz選手Twitter:
https://twitter.com/lazvell

crow選手Twitter:
https://twitter.com/no960fps

SugarZ3ro選手Twitter:
https://twitter.com/SugarZ3roVL

Dep選手Twitter:
https://twitter.com/Dep_ow

TENN選手Twitter:
https://twitter.com/tenhakyou

XQQコーチTwitter:
https://twitter.com/IAMXQ

gya9アナリストTwitter:
https://twitter.com/gya9_

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