【連載】プロゲーマー小路KOGの「勝つための『GBVS』立ち回り指南」
【第14回・プロゲーマー小路KOGの「勝つための『グラブルVS』立ち回り指南】今更聞けない細かいテクニック集!!
みなさまこんにちは!
タヂカラ株式会社 Amaterasu所属のプロゲーマー、小路KOG(こうじ けいおーじー)(@kkkog)と申します!!
第13回までの記事は「SG8」のプロゲーマーとして記事を書かせていただききましたが、今回からはチーム「Amaterasu」のプロゲーマーとして執筆していきたいと思っております。
記事の内容はもちろん、僕のプロとしての活動も今後よりいっそう気を引き締めてやっていきますので、みなさんよろしくお願い申し上げますー!
ではでは、前回に引き続き『グランブルーファンタジー ヴァーサス』(以下、『グラブルVS』)に関する記事を執筆させていただこうと思います!
14回目である今回は、「今更聞けない細かいテクニック集!!」
『グラブルVS』も発売してから半年近く経つタイトルとなりましたが、意外にも超上級者といえど気付いていない、もしくは実践できていない細かい知識やネタは多くあるものです。
こういったテクニックは他のゲームでも応用が利くものが数多くありますので、覚えておいて損はなし。さっそく、今更聞けない細かいテクニックを復習していきましょう!!
ほぼすべての格闘ゲームにおいて最大の重要度を持つ投げを絡めた攻防。『グラブルVS』も例に漏れず、ほとんどのキャラにおいて、メイン崩しが通常投げになります。この「投げ」に対しての被弾率を大幅に下げるテクニックがいわゆる「グラップ」と呼ばれる操作です。
まずは『グラブルVS』の投げについて、順を追って説明しましょう。
この4つの特徴のうち、下ふたつが『グラブルVS』オリジナルの仕様。投げ抜けを押した相手にとんでもないリターンを叩き出すオーバーヘッドアタックの存在と、遅めに投げ抜けを行った際に発生する尻餅ダウンのふたつが、『グラブルVS』の近距離での攻防を難しいものにしている。
読み合いとしては、早めに投げ抜けを押せば尻餅ダウンにならずに五分の状況に持っていける代わりに、オーバーヘッドアタックや密度の濃い下段に負ける可能性が高くなる。遅め投げ抜けはその逆で、打撃のリスクを減らす代わりに相手の継続力が高くなる、といったものである。
では、攻められている側は分の悪い読み合いを毎回しなければいけないのか?
答えはNOです。今から説明します。
投げが成立した後、ほかのコマンドや動作を入力していても、投げ抜けを行える仕様をついたのが複合グラップです。複合グラップが応用できる格闘ゲームは数多く存在し、『グラブルVS』もそのひとつに入ります。
■打撃グラップ
『グラブルVS』のグラップの中でもポピュラーであり、リターンも高い防御方法。やり方は立ち弱攻撃を入力し、2F以上離れて投げ抜けを入力。1F以内のいわゆるズラし押しだと投げ抜けが暴発するので注意。また、遅らせ下段で潰されたりするので、すべてにおいて万能という訳ではない。
■避けグラップ
オーバーヘッドアタックや、近距離強攻撃といった大ぶりな技を逆に空ぶらせることで反撃を叩き込めるハイリスクハイリターンな防御方法。やり方はガードボタン→後ろ入力と投げボタン。避けの最中に投げ抜けを入れるイメージなので、暴発が少ないのもポイント。
ほかにも、直接投げにくる相手にリターンを求める「オーバーヘッドグラップ」や、ソリッズだけが使える「アーマーグラップ」など、さまざまな防御方法がありますが、基本は打撃グラップと避けグラップを使い分けるだけで防御力はグンと上がると思います。
意識するべきポイントは「オーバーヘッドアタックなどの痛い攻めは食らわないように、投げ抜けを入力する」という点です。ここを守れば逆転のチャンスが多く生まれるので、勝率が大幅に変わること間違いなしです。
近年では攻めが苛烈なシステムにおいて「いかに受け身の種類を散らすか」がポイントになるゲームも少なくありません。投げ抜けに負けず劣らず重要度が高いシステムと言えるでしょう。
『グラブルVS』の受け身は攻撃を受けてダウンしそうになったときに、タイミング良く特定のボタンを押すことでダウンせずに起き上がるテクニックです。まずは『グラブルVS』の受け身のルールをまずはまとめましょう。
受け身のコマンドは簡単で、操作キャラクターが地面に接地する際にタイミングよくレバー下+攻撃ボタン。もしくはレバー後ろ+攻撃ボタン。前者はその場受け身、後者は後方受け身が取れる。
また受け身を取る際、最速もしくは引きつけて入力をすることで、最大5Fまでタイミングを任意にずらすことができる。地味に重要なテクニックなので覚えておこう。
「ギルティギア」シリーズでお馴染みの、攻撃判定同士がカチ合った場合におこる特殊なヒットストップのこと。『グラブルVS』では、剣をはじめとした武器を持って戦うキャラクターが非常に多く、武器の切っ先同士がふれ合って相殺が起こる場面が頻繁に起こる。
相殺後のセオリーもこのゲームにおいて重要なポイントなので、まずは『グラブルVS』の相殺のルールを説明しよう。
相殺発生後はガードとジャンプができず、前歩きや後ろ歩きと言った行動もできない。通常技、必殺技、奥義、投げなどでキャンセルできる。
ここで重要になってくるのが無敵技の有無。ガードができない状況なので無敵技が負ける場面がかなり少なく、無敵技を持っていないキャラは避け以外ほぼどうしようもない状況が発生する。
つまり
状況や距離にもよるが、以上の3すくみが成立すると思っていい。基本的には避けが低リスクで強力だが、密着だと投げに負けやすい点に注意。
今更聞けない細かいテクニック集、いかがだったでしょうか?
RAGEファイナリストでも受け身のやり方をちゃんと知らなかったり、仕込み投げ抜けをまったくしていない人もいます。
誰でも知ってるような知識に見えて、意外とこういう初歩的なところって抜けていたりするんですよね。『グラブルVS』はタクティクスモードがとても優秀なので、知識に不安がある方は一度おさらいしてみるのをオススメします!
冒頭でも説明しましたが、これからは「AMATERASU」のプロゲーマーとして精力的に活動していく予定ですので、今後ともよろしくお願い申し上げます!
『グラブルVS』も記事の更新も、頻度を減らすことなくやっていきますよ〜!!
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タヂカラ株式会社 Amaterasu所属のプロゲーマー、小路KOG(こうじ けいおーじー)(@kkkog)と申します!!
第13回までの記事は「SG8」のプロゲーマーとして記事を書かせていただききましたが、今回からはチーム「Amaterasu」のプロゲーマーとして執筆していきたいと思っております。
記事の内容はもちろん、僕のプロとしての活動も今後よりいっそう気を引き締めてやっていきますので、みなさんよろしくお願い申し上げますー!
ではでは、前回に引き続き『グランブルーファンタジー ヴァーサス』(以下、『グラブルVS』)に関する記事を執筆させていただこうと思います!
14回目である今回は、「今更聞けない細かいテクニック集!!」
『グラブルVS』も発売してから半年近く経つタイトルとなりましたが、意外にも超上級者といえど気付いていない、もしくは実践できていない細かい知識やネタは多くあるものです。
こういったテクニックは他のゲームでも応用が利くものが数多くありますので、覚えておいて損はなし。さっそく、今更聞けない細かいテクニックを復習していきましょう!!
投げ抜け知識〜複合グラップ
ほぼすべての格闘ゲームにおいて最大の重要度を持つ投げを絡めた攻防。『グラブルVS』も例に漏れず、ほとんどのキャラにおいて、メイン崩しが通常投げになります。この「投げ」に対しての被弾率を大幅に下げるテクニックがいわゆる「グラップ」と呼ばれる操作です。
まずは『グラブルVS』の投げについて、順を追って説明しましょう。
- 発生7Fで持続もガッツリあって、ダメージは1500と高め
- スカッた時の硬直は長く、ジャンプで避けれられた時などはかなり危険
- スカ硬直中はオーバーヘッドアタックでカウンターになる
- 2種類の投げ抜けが存在する
この4つの特徴のうち、下ふたつが『グラブルVS』オリジナルの仕様。投げ抜けを押した相手にとんでもないリターンを叩き出すオーバーヘッドアタックの存在と、遅めに投げ抜けを行った際に発生する尻餅ダウンのふたつが、『グラブルVS』の近距離での攻防を難しいものにしている。
読み合いとしては、早めに投げ抜けを押せば尻餅ダウンにならずに五分の状況に持っていける代わりに、オーバーヘッドアタックや密度の濃い下段に負ける可能性が高くなる。遅め投げ抜けはその逆で、打撃のリスクを減らす代わりに相手の継続力が高くなる、といったものである。
では、攻められている側は分の悪い読み合いを毎回しなければいけないのか?
答えはNOです。今から説明します。
複合グラップをやってみよう
投げが成立した後、ほかのコマンドや動作を入力していても、投げ抜けを行える仕様をついたのが複合グラップです。複合グラップが応用できる格闘ゲームは数多く存在し、『グラブルVS』もそのひとつに入ります。
■打撃グラップ
『グラブルVS』のグラップの中でもポピュラーであり、リターンも高い防御方法。やり方は立ち弱攻撃を入力し、2F以上離れて投げ抜けを入力。1F以内のいわゆるズラし押しだと投げ抜けが暴発するので注意。また、遅らせ下段で潰されたりするので、すべてにおいて万能という訳ではない。
■避けグラップ
オーバーヘッドアタックや、近距離強攻撃といった大ぶりな技を逆に空ぶらせることで反撃を叩き込めるハイリスクハイリターンな防御方法。やり方はガードボタン→後ろ入力と投げボタン。避けの最中に投げ抜けを入れるイメージなので、暴発が少ないのもポイント。
ほかにも、直接投げにくる相手にリターンを求める「オーバーヘッドグラップ」や、ソリッズだけが使える「アーマーグラップ」など、さまざまな防御方法がありますが、基本は打撃グラップと避けグラップを使い分けるだけで防御力はグンと上がると思います。
意識するべきポイントは「オーバーヘッドアタックなどの痛い攻めは食らわないように、投げ抜けを入力する」という点です。ここを守れば逆転のチャンスが多く生まれるので、勝率が大幅に変わること間違いなしです。
受け身について
近年では攻めが苛烈なシステムにおいて「いかに受け身の種類を散らすか」がポイントになるゲームも少なくありません。投げ抜けに負けず劣らず重要度が高いシステムと言えるでしょう。
『グラブルVS』の受け身は攻撃を受けてダウンしそうになったときに、タイミング良く特定のボタンを押すことでダウンせずに起き上がるテクニックです。まずは『グラブルVS』の受け身のルールをまずはまとめましょう。
- 受け身中は完全無敵
- その場受け身と後方受け身の2種類が存在する
- しゃがみ特殊攻撃(大足)、アビリティ+、通常投げ、各種奥義など、受け身が取れない技が数多くある
受け身のやり方
受け身のコマンドは簡単で、操作キャラクターが地面に接地する際にタイミングよくレバー下+攻撃ボタン。もしくはレバー後ろ+攻撃ボタン。前者はその場受け身、後者は後方受け身が取れる。
また受け身を取る際、最速もしくは引きつけて入力をすることで、最大5Fまでタイミングを任意にずらすことができる。地味に重要なテクニックなので覚えておこう。
相殺について
「ギルティギア」シリーズでお馴染みの、攻撃判定同士がカチ合った場合におこる特殊なヒットストップのこと。『グラブルVS』では、剣をはじめとした武器を持って戦うキャラクターが非常に多く、武器の切っ先同士がふれ合って相殺が起こる場面が頻繁に起こる。
相殺後のセオリーもこのゲームにおいて重要なポイントなので、まずは『グラブルVS』の相殺のルールを説明しよう。
- 相殺発生時は激しいエフェクトと共に29F間のヒットストップが発生
- 相殺後はガードとジャンプ以外のほぼあらゆる行動でキャンセルが可能
- お互いゲージが10%増加
相殺後のセオリー
相殺発生後はガードとジャンプができず、前歩きや後ろ歩きと言った行動もできない。通常技、必殺技、奥義、投げなどでキャンセルできる。
ここで重要になってくるのが無敵技の有無。ガードができない状況なので無敵技が負ける場面がかなり少なく、無敵技を持っていないキャラは避け以外ほぼどうしようもない状況が発生する。
つまり
- 相手の避けを読んで通常技(もしくは必殺技)を押す
- 相手の攻撃を読んで無敵技を選択する
- 相手の無敵技を読んで避けを選択する
状況や距離にもよるが、以上の3すくみが成立すると思っていい。基本的には避けが低リスクで強力だが、密着だと投げに負けやすい点に注意。
まとめ
今更聞けない細かいテクニック集、いかがだったでしょうか?
RAGEファイナリストでも受け身のやり方をちゃんと知らなかったり、仕込み投げ抜けをまったくしていない人もいます。
誰でも知ってるような知識に見えて、意外とこういう初歩的なところって抜けていたりするんですよね。『グラブルVS』はタクティクスモードがとても優秀なので、知識に不安がある方は一度おさらいしてみるのをオススメします!
冒頭でも説明しましたが、これからは「AMATERASU」のプロゲーマーとして精力的に活動していく予定ですので、今後ともよろしくお願い申し上げます!
『グラブルVS』も記事の更新も、頻度を減らすことなくやっていきますよ〜!!
【小路KOGプロフィール】
チーム「AMATERASU」のプロゲーマー。
『BLAZBLUE CROSS TAG BATTLE』にてワールドランキング1位の実力を持ちつつ、世界初のJeSUライセンス二枚保持者というハイレベルなマルチプレイヤー。プロゲーマーのほかにも、eスポーツに関わるイベント企画制作、業務全般を担当する多才な技能を持っている。eスポーツに関わるビジネスで利益を上げつつ、ゲームの腕前は最強、というプロゲーマーの新たなロールモデルを目指すべく、日々勉強中。現在の目標はプロジェクトX出演。
Twitter:https://twitter.com/kkkog
チーム「AMATERASU」のプロゲーマー。
『BLAZBLUE CROSS TAG BATTLE』にてワールドランキング1位の実力を持ちつつ、世界初のJeSUライセンス二枚保持者というハイレベルなマルチプレイヤー。プロゲーマーのほかにも、eスポーツに関わるイベント企画制作、業務全般を担当する多才な技能を持っている。eスポーツに関わるビジネスで利益を上げつつ、ゲームの腕前は最強、というプロゲーマーの新たなロールモデルを目指すべく、日々勉強中。現在の目標はプロジェクトX出演。
Twitter:https://twitter.com/kkkog
© Cygames, Inc. Developed by ARC SYSTEM WORKS
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