【連載】プロゲーマー小路KOGの「勝つための『GBVS』立ち回り指南」
【第12回・プロゲーマー小路KOGの「勝つための『グラブルVS』立ち回り指南】〜初の全国大会「RAGE GBVS 2020 Summer」の見どころ〜
- 参加人数1024人! 「RAGE GBVS 2020 Summer」
- プロからアマチュアまで参加! 大激戦&大波乱となった予選大会!
- 何が起こるかわからない! 優勝候補がまさかの一回戦負け
- 次々と生まれる名試合の数々
- オンライン予選を勝ち抜いた24名の選手
- 本戦の見どころ
- 小路KOGイチオシの注目選手
- まとめ
みなさまこんにちは!
「SG8/SUSANOO GAMING8」所属のプロゲーマー、小路KOG(こうじ けいおーじー)(@kkkog)と申します!!
前回に引き続き『グランブルーファンタジー ヴァーサス』(以下、『グラブルVS』)に関する記事を執筆させていただこうと思います!
12回目である今回は緊急特番です。『グラブルVS』初の全国大会である「RAGE GBVS 2020 Summer」の見どころをご紹介いたします。
参加人数1024人!
まずは「RAGE GBVS 2020 Summer」の簡単なルールをご説明します。
1on1のダブルエリミネーション方式
ものすごく簡単に説明すると「参加者全員に敗者復活のあるトーナメント」だと思ってください。今回の「RAGE」はなんと参加人数1024名のオンライントーナメント。その全員に敗者復活のチャンスがあると考えると夢のようですね!
優勝者には300万円という、国内大会では非常に珍しい高額の賞金が与えられる。上位8名にまで賞金は出るので、優勝を逃してしまっても悔しい気持ちだけにはならないのがうれしいところ。
2020年5月30日(土)〜5月31日(日)の2日間で参加者の1024名を24名まで絞る過酷なオンライントーナメントが行われました。
2020年6月6日(土)にはセミファイナル。6月20日(土)にはグランドファイナルが開催され、ここで優勝者が決定します。なお、「RAGE GBVS 2020 Summer」は新型コロナウイルス感染症の影響を鑑みて無観客で開催されますが、配信で観戦することができます。
今回の記事では、オンライントーナメントの模様をお届けし、目前にまで迫った「RAGE GBVS 2020 Summer」本戦の見どころを紹介しようと思います。
なお、DLCの5キャラ含む全16キャラの活躍したオンライン予選の様子は、公式の配信にて観戦できます。
1日目:
https://www.openrec.tv/live/lv817kvl289
2日目:
https://www.openrec.tv/live/1o8q46k3yzk
プロからアマチュアまで参加!
オンライン予選大会は公式にてOPENREC.tvとYouTubeで配信しており、注目試合のいくつかをピックアップして配信されていました。
『ストリートファイターV』や『ドラゴンボールファイターズ』などの別タイトルの格闘ゲームでTOPに君臨するかずのこ選手や藤村選手、GO1選手などのプロゲーマーが次々に映し出された。
何が起こるかわからない!
オンラインランキングの1位であり、大会優勝経験も豊富、上位プレイヤー誰もが優勝候補の1人に挙げるgamera選手がまさかの一回戦負けとなる大波乱。
対戦相手のヤスダ選手が隠れた強豪だったこともあり、この大会のレベルの高さがうかがえた。
大会も後半の方になってくると、強いプレイヤーを倒し続けた「さらに強いプレイヤーたち」がぶつかりあうことになるのがトーナメントの宿命。
敗者復活があるルールとはいえ、一度でも敗者側に落ちると登ってくるのは非常に長い道のりだ。一度も負けることなく決勝へ——。その想いを持った者同士の対戦から名勝負は生まれる。
過酷な試練を乗り越え、本戦行きの切符を獲得した24名の選手を紹介しよう。
本戦に進出した24名の主要キャラを記載しよう。※敬称略
グラン(5名):
あきら/M’/かずのこ/覇者ラガ/まめ
パーシヴァル(4名):
おんせん/dani_el_sakuya/たれ蔵/よしい
カタリナ(2名)
バギー/Laggia
フェリ(2名)
もっちー/くにヲ
メーテラ(2名)
タヒチ/伊予
ランス(2名)
えぐち/RQ
ジータ(2名)
DAI/gamera
シャルロッテ(1名)
Ren
ファスティバ(1名)
小路KOG
ナルメア(1名)
藤村
ゾーイ(1名)
Monster
ゼタ(1名)
マゴ
現在の『グラブルVS』のキャラランクはパーシヴァル、グランの2強と評価する人が多く、その結果が色濃く反映されたと言えよう。
また、24名の中にいないソリッズ、バザラガ、ローアイン、ベルゼバブの4名が下位キャラと言われているのも大会結果に沿う形となった。
冒頭で説明した通り、一度も敗者側になっていない「Winners」の8人が非常に優位になっている。
彼らは一度負けたとしても敗者復活でもう一度挑める権利があり、言ってしまえば余裕がある立場なのだ。
逆に「Losers」側の16人は一度負けてしまっているので、チャンスは一度きりしかない背水の陣となっている。
「Winners」側には最強キャラクターと名高いパーシヴァルが2人おり、逆に「Losers」側にはパーシヴァルに並ぶ強キャラと言われるグランが4名もいる。この2キャラに注目して試合を見るとより楽しめるだろう。
最後に本戦で戦う24名の中から、注目選手を何名かピックアップして紹介しよう。どの選手も格闘ゲーム界では名の知れた強豪選手である。
「THE KING OF FIGHTERS」シリーズのレジェンドプレイヤーであり、『ストリートファイターIV』の公式全国大会でもウメハラ選手やときど選手を倒し、高額賞金をゲットした実績最上位のプレイヤー。
『グラブルVS』ではカタリナからパーシヴァルにキャラ変えし、瞬く間にランクマッチ最上位の称号「master」まで上り詰める。今大会の予選でも数々のmasterを打ち破り、一度も敗北せずに勝ち上がったその実力は本物。
予選にて完璧なパーシヴァル対策を見せた「バギー」選手と第一試合で対決するので、本戦までにどこまで仕上げてくるか、注目の選手と言えるだろう。
Twitter:@tarebouzu
「ギルティギアシリーズ」のトッププレイヤー。圧倒的な反応速度とそれを維持し続ける集中力、読みの鋭さ、操作テクニックを兼ね備えたそのプレイから「人間性能最強」としばしば形容される。大会での勝負強さに定評があり、普段通りどころかそれ以上の力を発揮するメンタルの強さを持つ。
『グラブルVS』でもその人間性能はあますことなく生かされ、テクニカルなキャラであるフェリの性能を理論値で引き出せている唯一のプレイヤーとまで言われており、優勝候補の一角とされている。
ほとんどのプレイヤーに勝ち越していて、あまりの強さから「息苦しい」とまで揶揄されるほどのプレイヤーではあるが、唯一苦手なキャラクター「シャルロッテ」に対しての勝率は悪い。
本戦ではシャルロッテにぶつかる可能性も低くなく、苦手な相手を克服して名実共に最強のプレイヤーとなるか、注目が集まる。
Twitter:@mugentoubu2
「ブレイブルーシリーズ」のトッププレイヤー。「PGW(ProGamersWorld)」事業部所属の正社員プロゲーマーとして活動している。
ストリーマーとしても有名で、配信では風体とギャップのある数々の珍事件でネタキャラ扱いされることがしばしばあるが、その実力は本物。
『グラブルVS』ではトップレベルのシャルロッテ使いで、RAGEでもシャルロッテ一筋で予選を通過したのは彼だけ。タヒチ選手、Oz選手、むすい選手と言った、他の格闘ゲーム界隈では有名なメンツを倒し切りwinnersのまま走り抜けたレン選手はこのまま勝ち進むことができるのか。
シャルロッテが苦手なもっちー選手がすぐ近くのブロックにいるので、優勝への道筋は確実に見えている。
Twitter:@pomesama
格闘ゲーム界にこの人あり。あらゆるゲームのトッププレイヤー。
普段の態度からはわかりづらいが、恐ろしいほどの理詰めの研究家で、ゲームの仕様や各キャラの性能を妥協なく調べ尽くす姿に定評がある。
反面、特に大舞台での対戦中におけるメンタル面の脆さが目立つことは多々あり、「昇天芸」などと称され弄られることもしばしば。
ただし近年は自分が誰よりも攻略を積み上げているという自信に基づき、試合をポジティブに考えるように意識しているとのこと。
『グラブルVS』では、自身の器用さを生かし、「ゼタ」と「シャルロッテ」の2キャラを使い分けて予選を突破。
発売して間もないタイトルで2つのキャラクターを高い練度で使いこなす恐ろしい才能のプレイヤーと言えよう。
また、普段は「天空闘技場」という名前でオンライン対戦でのユーザー活動を広めたり、本家「グランブルーファンタジー」において、新規参入ながらもガチ勢顔負けのやり込み具合を見せたりと、グラブル愛を感じられる活動が人気に一役買っている。
Twitter:@magotto3
三和電子所属のプロゲーマー。英語と中国語の会話もこなすトライリンガル。
「KOF」シリーズのトッププレイヤーであり、そのKOFも約三年前に発売した「KOF14」から始めたという、格闘ゲーム界に新星のごとく現れた期待の新人である。年齢も本戦の24人の中では最若手クラス。
同じく三和電子所属のM`選手を師と仰ぎ、普段はよく練習を共にする。M`選手はラギア選手について「天才肌のプレイヤー」と絶賛している。
運命の悪戯か、トーナメントの巡り合わせか、RAGEの本戦では初戦でその師匠であるM`選手と対戦することになる。
お互いルーザーズなので必ずどちらが敗退する戦い。勝利の女神はどちらに微笑むのか。
Twitter:@laggia9
「格ゲーやったことない人でも3年やれば覇者になれます」という名言を残した、さまざまなタイトルで活躍するプレイヤー。
その言葉通り、格闘ゲームを本格的に始めたのは、他のプレイヤーに比べてかなり後期となる。
「ガメラ」の名に恥じぬ堅牢なガードと徹底的にリスクを避ける立ち回りが特徴で、実際に手堅い動きが強いとされるタイトルやキャラで多く結果を残している。
どのゲームでも一貫して性能にかかわらず可愛い、もしくは美人な女性キャラクターを使用しており、『グラブルVS』では「ジータ」を使用して世界ランキング1位にまで登り詰めるやり込みを見せている。
RAGEの一回戦で敗退した瞬間にTwitterでトレンドに上がるほどの注目プレイヤーであり、一度敗けたとはいえ、その後ここまで這い上がってきたガメラ選手の実力を疑うものは最早いないであろう。
Twitter:@Gamera47
Burning Core所属のプロ格闘ゲーマー。『ウルトラストリートファイターIV』公式世界大会Capcom Cup 2015王者。『ドラゴンボールファイターズ』公式世界大会DBFZ World Tour Finals 2018-19王者。
プロゲーマーの中でも飛び抜けた賞金額を獲得しており、そのマルチゲーマーぶりから「すべての格ゲー、神に愛される男」と称されている。
卓越した観察・洞察力を生かした人読みの巧みさや、リスクの高い選択肢を駆使して対戦相手をコントロールする駆け引きのテクニックといった精神力・マインド面の能力に定評があり、世界大会クラスの大舞台でも近年毎年のように上位に食い込むなど本番での勝負強さが光るプレイヤー。
『グラブルVS』では世界で一番初めに最上位ランクである「master」に到達した人物で、格ゲーのみならず、多数のゲームを並行してプレイしながらでもその実力が大幅に落ちることはない。
バージョンアップ以降、キャラクターをランスロットからグランに変更してRAGEに参戦。その有り余る才覚を遺憾なく発揮して本戦への切符を獲得。神はまたしてもこの男に微笑むのか。
Twitter:@kazunoko0215
対戦格闘ゲームを本格的にやり始めたのは2009年頃から。比較的「レアキャラクター」と言われるキャラを使用する傾向にある。
どのタイトルでも防御的なテクニックに秀で、特に圧倒的なガードの硬さには常に注目の声が挙がる。対応型のプレイスタイルであり、相手の動きや戦術に応じて自分の動きを変えることでどんな状況にも柔軟に適応していく。
『グラブルVS』でもそのスタイルは健在で、メーテラという特殊なキャラを扱い、対応力だけで完封する試合は圧巻のひとこと。
本戦では「ストリートファイター」シリーズでレジェンド職人プレイヤーの伊予選手と共に、メーテラの華麗なるテクニックを披露してくれることだろう。
Twitter:@tahichi0814
RAGE記事、いかがだったでしょうか。6月6日(土)のセミファイナルでは、この24名がさらに8名にまで絞られて、6月20日(土)に行われる「グランドファイナル」の椅子を賭けて戦います。
こうやって記事を書いている筆者も、その中に残れるように頑張っています。観戦する方々は、ぜひこのハイレベルな戦いをお楽しみください。師弟対決や相性対決、プロゲーマー同士の戦いなど、見どころが盛りだくさんです!
© Cygames, Inc. Developed by ARC SYSTEM WORKS
「SG8/SUSANOO GAMING8」所属のプロゲーマー、小路KOG(こうじ けいおーじー)(@kkkog)と申します!!
前回に引き続き『グランブルーファンタジー ヴァーサス』(以下、『グラブルVS』)に関する記事を執筆させていただこうと思います!
12回目である今回は緊急特番です。『グラブルVS』初の全国大会である「RAGE GBVS 2020 Summer」の見どころをご紹介いたします。
RAGEとは
株式会社CyberZとエイベックス・エンタテインメント株式会社が年間を通して運営する、複数ジャンルのゲーム最強王者を決める「次世代型eスポーツ大会」です。
タイトルはこれまで『シャドウバース』、や『ウイニングイレブン』など、さまざまなタイトルが競技タイトルとして選ばれましたが、格闘ゲームが選ばれるのは『ストリートファイターV』に続き『グラブルVS』が二作目です。
株式会社CyberZとエイベックス・エンタテインメント株式会社が年間を通して運営する、複数ジャンルのゲーム最強王者を決める「次世代型eスポーツ大会」です。
タイトルはこれまで『シャドウバース』、や『ウイニングイレブン』など、さまざまなタイトルが競技タイトルとして選ばれましたが、格闘ゲームが選ばれるのは『ストリートファイターV』に続き『グラブルVS』が二作目です。
参加人数1024人!
「RAGE GBVS 2020 Summer」
まずは「RAGE GBVS 2020 Summer」の簡単なルールをご説明します。
ルール
1on1のダブルエリミネーション方式
ダブルエリミネーション方式とは
「ダブルエリミネーション方式」とは、一度負けたらその時点で敗退となる通常の「シングルイリミネーション方式」とは異なり、2敗した時点で敗退となる方式です。
通常のシングルイリミネーショントーナメント(Winnersサイド)を行い、一度も敗北しなかった選手が次のRoundに進出していきます。
同時に1敗した選手同士の間でもシングルイリミネーショントーナメント(Losersサイド)を行い、その後一度も敗北しなかった選手が次のRoundに進出していきます。
上記ふたつのトーナメントを行い、最後まで残った2名の選手が決勝進出選手となり、決勝戦を行います。
すべての選手は二度敗北しないと、トーナメントから敗退にならないため、決勝戦でLosersサイドを勝ち上がった選手が勝利した場合、決勝の再戦(リセット)により、もう一度決勝戦を行い、優勝者を決定します。
「ダブルエリミネーション方式」とは、一度負けたらその時点で敗退となる通常の「シングルイリミネーション方式」とは異なり、2敗した時点で敗退となる方式です。
通常のシングルイリミネーショントーナメント(Winnersサイド)を行い、一度も敗北しなかった選手が次のRoundに進出していきます。
同時に1敗した選手同士の間でもシングルイリミネーショントーナメント(Losersサイド)を行い、その後一度も敗北しなかった選手が次のRoundに進出していきます。
上記ふたつのトーナメントを行い、最後まで残った2名の選手が決勝進出選手となり、決勝戦を行います。
すべての選手は二度敗北しないと、トーナメントから敗退にならないため、決勝戦でLosersサイドを勝ち上がった選手が勝利した場合、決勝の再戦(リセット)により、もう一度決勝戦を行い、優勝者を決定します。
ものすごく簡単に説明すると「参加者全員に敗者復活のあるトーナメント」だと思ってください。今回の「RAGE」はなんと参加人数1024名のオンライントーナメント。その全員に敗者復活のチャンスがあると考えると夢のようですね!
賞金
優勝者には300万円という、国内大会では非常に珍しい高額の賞金が与えられる。上位8名にまで賞金は出るので、優勝を逃してしまっても悔しい気持ちだけにはならないのがうれしいところ。
日程
2020年5月30日(土)〜5月31日(日)の2日間で参加者の1024名を24名まで絞る過酷なオンライントーナメントが行われました。
2020年6月6日(土)にはセミファイナル。6月20日(土)にはグランドファイナルが開催され、ここで優勝者が決定します。なお、「RAGE GBVS 2020 Summer」は新型コロナウイルス感染症の影響を鑑みて無観客で開催されますが、配信で観戦することができます。
今回の記事では、オンライントーナメントの模様をお届けし、目前にまで迫った「RAGE GBVS 2020 Summer」本戦の見どころを紹介しようと思います。
なお、DLCの5キャラ含む全16キャラの活躍したオンライン予選の様子は、公式の配信にて観戦できます。
1日目:
https://www.openrec.tv/live/lv817kvl289
2日目:
https://www.openrec.tv/live/1o8q46k3yzk
プロからアマチュアまで参加!
大激戦&大波乱となった予選大会!
オンライン予選大会は公式にてOPENREC.tvとYouTubeで配信しており、注目試合のいくつかをピックアップして配信されていました。
『ストリートファイターV』や『ドラゴンボールファイターズ』などの別タイトルの格闘ゲームでTOPに君臨するかずのこ選手や藤村選手、GO1選手などのプロゲーマーが次々に映し出された。
何が起こるかわからない!
優勝候補がまさかの一回戦負け
オンラインランキングの1位であり、大会優勝経験も豊富、上位プレイヤー誰もが優勝候補の1人に挙げるgamera選手がまさかの一回戦負けとなる大波乱。
対戦相手のヤスダ選手が隠れた強豪だったこともあり、この大会のレベルの高さがうかがえた。
次々と生まれる名試合の数々
大会も後半の方になってくると、強いプレイヤーを倒し続けた「さらに強いプレイヤーたち」がぶつかりあうことになるのがトーナメントの宿命。
敗者復活があるルールとはいえ、一度でも敗者側に落ちると登ってくるのは非常に長い道のりだ。一度も負けることなく決勝へ——。その想いを持った者同士の対戦から名勝負は生まれる。
オンライン予選を勝ち抜いた24名の選手
過酷な試練を乗り越え、本戦行きの切符を獲得した24名の選手を紹介しよう。
使用キャラ分布
本戦に進出した24名の主要キャラを記載しよう。※敬称略
グラン(5名):
あきら/M’/かずのこ/覇者ラガ/まめ
パーシヴァル(4名):
おんせん/dani_el_sakuya/たれ蔵/よしい
カタリナ(2名)
バギー/Laggia
フェリ(2名)
もっちー/くにヲ
メーテラ(2名)
タヒチ/伊予
ランス(2名)
えぐち/RQ
ジータ(2名)
DAI/gamera
シャルロッテ(1名)
Ren
ファスティバ(1名)
小路KOG
ナルメア(1名)
藤村
ゾーイ(1名)
Monster
ゼタ(1名)
マゴ
現在の『グラブルVS』のキャラランクはパーシヴァル、グランの2強と評価する人が多く、その結果が色濃く反映されたと言えよう。
また、24名の中にいないソリッズ、バザラガ、ローアイン、ベルゼバブの4名が下位キャラと言われているのも大会結果に沿う形となった。
本戦の見どころ
冒頭で説明した通り、一度も敗者側になっていない「Winners」の8人が非常に優位になっている。
彼らは一度負けたとしても敗者復活でもう一度挑める権利があり、言ってしまえば余裕がある立場なのだ。
逆に「Losers」側の16人は一度負けてしまっているので、チャンスは一度きりしかない背水の陣となっている。
「Winners」側には最強キャラクターと名高いパーシヴァルが2人おり、逆に「Losers」側にはパーシヴァルに並ぶ強キャラと言われるグランが4名もいる。この2キャラに注目して試合を見るとより楽しめるだろう。
小路KOGイチオシの注目選手
最後に本戦で戦う24名の中から、注目選手を何名かピックアップして紹介しよう。どの選手も格闘ゲーム界では名の知れた強豪選手である。
“そびえ立つ炎帝の山” たれ蔵
「THE KING OF FIGHTERS」シリーズのレジェンドプレイヤーであり、『ストリートファイターIV』の公式全国大会でもウメハラ選手やときど選手を倒し、高額賞金をゲットした実績最上位のプレイヤー。
『グラブルVS』ではカタリナからパーシヴァルにキャラ変えし、瞬く間にランクマッチ最上位の称号「master」まで上り詰める。今大会の予選でも数々のmasterを打ち破り、一度も敗北せずに勝ち上がったその実力は本物。
予選にて完璧なパーシヴァル対策を見せた「バギー」選手と第一試合で対決するので、本戦までにどこまで仕上げてくるか、注目の選手と言えるだろう。
Twitter:@tarebouzu
“夢幻の達人” もっちー
「ギルティギアシリーズ」のトッププレイヤー。圧倒的な反応速度とそれを維持し続ける集中力、読みの鋭さ、操作テクニックを兼ね備えたそのプレイから「人間性能最強」としばしば形容される。大会での勝負強さに定評があり、普段通りどころかそれ以上の力を発揮するメンタルの強さを持つ。
『グラブルVS』でもその人間性能はあますことなく生かされ、テクニカルなキャラであるフェリの性能を理論値で引き出せている唯一のプレイヤーとまで言われており、優勝候補の一角とされている。
ほとんどのプレイヤーに勝ち越していて、あまりの強さから「息苦しい」とまで揶揄されるほどのプレイヤーではあるが、唯一苦手なキャラクター「シャルロッテ」に対しての勝率は悪い。
本戦ではシャルロッテにぶつかる可能性も低くなく、苦手な相手を克服して名実共に最強のプレイヤーとなるか、注目が集まる。
Twitter:@mugentoubu2
“乾坤一擲” レン
「ブレイブルーシリーズ」のトッププレイヤー。「PGW(ProGamersWorld)」事業部所属の正社員プロゲーマーとして活動している。
ストリーマーとしても有名で、配信では風体とギャップのある数々の珍事件でネタキャラ扱いされることがしばしばあるが、その実力は本物。
『グラブルVS』ではトップレベルのシャルロッテ使いで、RAGEでもシャルロッテ一筋で予選を通過したのは彼だけ。タヒチ選手、Oz選手、むすい選手と言った、他の格闘ゲーム界隈では有名なメンツを倒し切りwinnersのまま走り抜けたレン選手はこのまま勝ち進むことができるのか。
シャルロッテが苦手なもっちー選手がすぐ近くのブロックにいるので、優勝への道筋は確実に見えている。
Twitter:@pomesama
“奇跡の2D神話” マゴ
格闘ゲーム界にこの人あり。あらゆるゲームのトッププレイヤー。
普段の態度からはわかりづらいが、恐ろしいほどの理詰めの研究家で、ゲームの仕様や各キャラの性能を妥協なく調べ尽くす姿に定評がある。
反面、特に大舞台での対戦中におけるメンタル面の脆さが目立つことは多々あり、「昇天芸」などと称され弄られることもしばしば。
ただし近年は自分が誰よりも攻略を積み上げているという自信に基づき、試合をポジティブに考えるように意識しているとのこと。
『グラブルVS』では、自身の器用さを生かし、「ゼタ」と「シャルロッテ」の2キャラを使い分けて予選を突破。
発売して間もないタイトルで2つのキャラクターを高い練度で使いこなす恐ろしい才能のプレイヤーと言えよう。
また、普段は「天空闘技場」という名前でオンライン対戦でのユーザー活動を広めたり、本家「グランブルーファンタジー」において、新規参入ながらもガチ勢顔負けのやり込み具合を見せたりと、グラブル愛を感じられる活動が人気に一役買っている。
Twitter:@magotto3
“エンダァァァーーーテイナーーーー” ラギア
三和電子所属のプロゲーマー。英語と中国語の会話もこなすトライリンガル。
「KOF」シリーズのトッププレイヤーであり、そのKOFも約三年前に発売した「KOF14」から始めたという、格闘ゲーム界に新星のごとく現れた期待の新人である。年齢も本戦の24人の中では最若手クラス。
同じく三和電子所属のM`選手を師と仰ぎ、普段はよく練習を共にする。M`選手はラギア選手について「天才肌のプレイヤー」と絶賛している。
運命の悪戯か、トーナメントの巡り合わせか、RAGEの本戦では初戦でその師匠であるM`選手と対戦することになる。
お互いルーザーズなので必ずどちらが敗退する戦い。勝利の女神はどちらに微笑むのか。
Twitter:@laggia9
“移動要塞” ガメラ
「格ゲーやったことない人でも3年やれば覇者になれます」という名言を残した、さまざまなタイトルで活躍するプレイヤー。
その言葉通り、格闘ゲームを本格的に始めたのは、他のプレイヤーに比べてかなり後期となる。
「ガメラ」の名に恥じぬ堅牢なガードと徹底的にリスクを避ける立ち回りが特徴で、実際に手堅い動きが強いとされるタイトルやキャラで多く結果を残している。
どのゲームでも一貫して性能にかかわらず可愛い、もしくは美人な女性キャラクターを使用しており、『グラブルVS』では「ジータ」を使用して世界ランキング1位にまで登り詰めるやり込みを見せている。
RAGEの一回戦で敗退した瞬間にTwitterでトレンドに上がるほどの注目プレイヤーであり、一度敗けたとはいえ、その後ここまで這い上がってきたガメラ選手の実力を疑うものは最早いないであろう。
Twitter:@Gamera47
“またワンパンで終わっちまった” かずのこ
Burning Core所属のプロ格闘ゲーマー。『ウルトラストリートファイターIV』公式世界大会Capcom Cup 2015王者。『ドラゴンボールファイターズ』公式世界大会DBFZ World Tour Finals 2018-19王者。
プロゲーマーの中でも飛び抜けた賞金額を獲得しており、そのマルチゲーマーぶりから「すべての格ゲー、神に愛される男」と称されている。
卓越した観察・洞察力を生かした人読みの巧みさや、リスクの高い選択肢を駆使して対戦相手をコントロールする駆け引きのテクニックといった精神力・マインド面の能力に定評があり、世界大会クラスの大舞台でも近年毎年のように上位に食い込むなど本番での勝負強さが光るプレイヤー。
『グラブルVS』では世界で一番初めに最上位ランクである「master」に到達した人物で、格ゲーのみならず、多数のゲームを並行してプレイしながらでもその実力が大幅に落ちることはない。
バージョンアップ以降、キャラクターをランスロットからグランに変更してRAGEに参戦。その有り余る才覚を遺憾なく発揮して本戦への切符を獲得。神はまたしてもこの男に微笑むのか。
Twitter:@kazunoko0215
“徒然なるバトルサイボーグ” タヒチ=エーべルバッハ
対戦格闘ゲームを本格的にやり始めたのは2009年頃から。比較的「レアキャラクター」と言われるキャラを使用する傾向にある。
どのタイトルでも防御的なテクニックに秀で、特に圧倒的なガードの硬さには常に注目の声が挙がる。対応型のプレイスタイルであり、相手の動きや戦術に応じて自分の動きを変えることでどんな状況にも柔軟に適応していく。
『グラブルVS』でもそのスタイルは健在で、メーテラという特殊なキャラを扱い、対応力だけで完封する試合は圧巻のひとこと。
本戦では「ストリートファイター」シリーズでレジェンド職人プレイヤーの伊予選手と共に、メーテラの華麗なるテクニックを披露してくれることだろう。
Twitter:@tahichi0814
まとめ
RAGE記事、いかがだったでしょうか。6月6日(土)のセミファイナルでは、この24名がさらに8名にまで絞られて、6月20日(土)に行われる「グランドファイナル」の椅子を賭けて戦います。
こうやって記事を書いている筆者も、その中に残れるように頑張っています。観戦する方々は、ぜひこのハイレベルな戦いをお楽しみください。師弟対決や相性対決、プロゲーマー同士の戦いなど、見どころが盛りだくさんです!
【小路KOGプロフィール】
JeSUライセンス保持で『BLAZBLUE CROSS TAG BATTLE』にてワールドランキング1位の実力を持つオールラウンダーな格ゲーマー。プロゲーマーのほかにも、イベント業務全般を担当するマルチな才能を持っている。eスポーツに関わるビジネスで利益を上げつつ、ゲームの腕前は最強、というプロゲーマーの新たなロールモデルを目指すべく、日々勉強中。現在の目標はプロジェクトX出演。
Twitter:https://twitter.com/kkkog
JeSUライセンス保持で『BLAZBLUE CROSS TAG BATTLE』にてワールドランキング1位の実力を持つオールラウンダーな格ゲーマー。プロゲーマーのほかにも、イベント業務全般を担当するマルチな才能を持っている。eスポーツに関わるビジネスで利益を上げつつ、ゲームの腕前は最強、というプロゲーマーの新たなロールモデルを目指すべく、日々勉強中。現在の目標はプロジェクトX出演。
Twitter:https://twitter.com/kkkog
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【連載】プロゲーマー小路KOGの「勝つための『GBVS』立ち回り指南」
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