【連載】プロゲーマー小路KOGの「勝つための『GBVS』立ち回り指南」
【第20回・プロゲーマー小路KOGの「勝つための『グラブルVS』立ち回り指南】有名ゲーマー20人で決めた対戦ダイヤグラム!
みなさまこんにちは!
タヂカラ株式会社 Amaterasu所属のプロゲーマー、小路KOG(こうじ けいおーじー)(@kkkog)と申します!!
前回に引き続き『グランブルーファンタジー ヴァーサス』(以下、『グラブルVS』)に関する記事を執筆させていただこうと思います。
記念すべき20回目となる今回は、第2回目以来の『グラブルVS』の現状を紹介していきます。現状とはどのキャラがより勝っているのか、最強キャラは一体誰なのか、最弱キャラは……?——つまり「キャラランク」に関わるお話になります。
発売からもうすぐ1年が経過した本作の、最新のキャラクター情勢というものをお届けできればと思います。
有名ゲーマー20人から聞きました
初期から実装済みの11キャラに加え、先日実装されたばかりの「ウーノ」を加えた合計20キャラクターの有利不利を、それぞれのキャラを使うトッププレイヤーにそれぞれ有利、不利を聞いてダイヤグラムを作成してみました!
あくまで、「自分のキャラクターから見た有利不利」であり、これで「キャラランクが決定した!」というものではありません。むしろお互い有利、不利だと思っている矛盾した組み合わせもあるので、そういった点に注目しながら楽しんでいただければと思います。
また、今回の一方通行ダイヤグラムは、2021年2月24日(水)に行われたアップデートVer2.40より前の調整であるVer2.32を基準としています。そちらも踏まえてご覧ください。
それでは、各キャラごとに評価のポイントを解説していきましょう。
【ダイヤグラム協力:M’(@arubionhat)】
強気に有利をつける傾向のあるM’氏のダイヤグラム。本人はいろいろなキャラに対して五分〜有利を付けているが、実際にグランに対して不利だと感じているキャラはローアインとソリッズのみ。
バザラガ 、ナルメア 、ベルゼバブに関してはM’氏も相手プレイヤーも有利だと考えている、非常に偏った結果となった。
【ダイヤグラム協力:Laggia(@laggia9)】
バランスに優れた戦闘スタイルがウリのカタリナは、ダイヤグラムでもいくつか弱点はあるものの、基本的にまんべんなく戦えるキャラのようだ。
初期バージョンから苦手としているパーシヴァルをはじめとした「カタリナよりリーチが長い」、「遠距離特化型」のキャラには相変わらず苦戦を強いられる。裏を返せばドッシリと構えられる相手には、対処さえ間違えなければ勝ちきれるポテンシャルがあると言えるだろう。
【ダイヤグラム協力:かみじー(@kamiJI_)】
そのリーチの短さから、ピーキーな戦い方を求められるシャルロッテ。近距離でのラッシュ力は凄まじいが、近付くまでの段階にひと工夫必要なため、全体的なダイヤグラムの評価は低めとなった。
DLC以降のキャラクターから特に長いリーチ、近寄りづらい飛び道具が増えてきて、新キャラが現れるたびに頭を悩ませている印象が強い。理論値よりも実戦値が高めのキャラの筆頭とも言えるだろう。
【ダイヤグラム協力:SCORE(@score33333)】
直近での大会の成績が凄まじいSCORE氏のランスロットに、各キャラクターとの相性をうかがったところ、不利キャラはベリアルのみ、それ以外は五分が少々、ほとんどが有利という結果に。
間違いなくランスロットはシーズン2における最強クラスのキャラであることが証明された。
【ダイヤグラム協力:にが/Xeph(@ama_kara_suppa)】
シーズン1で猛威を奮ったパーシヴァルは、シーズン2に移行するにつれかなり抑えめな性能へと調整された。しかし、『グラブルVS』発売初日からパーシヴァルを使い続けているにが/Xeph氏のパーシヴァルの評価は高い。
ベリアルとユエルに五分、ランスロットに有利とかなりシーズン2の環境に適したダイヤグラムを叩き出した。反面、バザラガやソリッズと言ったレアキャラに対して不利が付くなど、極端なキャラクターに変貌したともいえる結果に。
【ダイヤグラム協力:もっちー(@mugentoubu2)】
「RAGE」二連覇の文句なし『グラブルVS』最強プレイヤーであるもっちー氏のダイヤグラムを入手。やはりと言うべきか、●の数が多い最強クラスのキャラという印象が際立った。
不利が付くのはシャルロッテ、ランスロット、ユエルの3キャラのみ。共通して突進技が強め、近距離のラッシュ力が高めといった、遠距離型のキャラが苦手としているものを持っているのが特徴だ。
【ダイヤグラム協力:はうこ(@hauko_mmts)】
有利キャラゼロ、五分のキャラが4キャラ、ほかは全部不利という凄まじい結果に。バージョンアップのたびに、通常技が少しずつ強化されていっているローアインだが、基本的な戦法は昔とそこまで変わらず飛び道具や設置を展開して攻めの起点を作るのが主となる。
『グラブルVS』が発売してから1年という長い期間も相まって、いわゆる「ネタ殺し」で倒せる機会も減少しており、ローアインにとって厳しい向かい風が続いている現状だ。
【ダイヤグラム協力:ルーキーズ(@rookies040)】
パーシヴァルと同じくシーズン1で大活躍したファスティバは、シーズン2でかなり控えめな性能となった。「捕まえたら勝てる」のコンセプト通り、バザラガやソリッズと言った鈍足で無敵技のないキャラに有利が付くのは予想通りといったところ。
反面、トリッキーなキャラが増えてきたシーズン2以降のDLCキャラには今ひとつ有利を付けられないでいるようだ。
【ダイヤグラム協力:伊予(@iyo1013)】
大型全国大会「RAGE」にて二回連続でファイナリストに残り、二回連続で4位の成績を残した超古豪プレイヤー伊予氏。彼の出したメーテラのダイヤグラム表では五分が比較的多く、有利キャラより不利キャラがひとつだけ多い結果となった。キャラランクで表すなら、中堅ど真ん中といった印象だ。
【ダイヤグラム協力:キャップ(@ootomocap)】
メーテラと同じくランスロット、ベリアル、フェリの3キャラが苦手だが、メーテラと決定的に違う点は、ほかのさまざまなキャラクターに対して有利を付けまくっているところだ。
遠距離では画面端まで届くビームで試合を動かし、中距離では「アルベスの槍」で奇襲をちらつかせ、近距離では「ラプソディー」を絡めた打撃と当身の読み合いができる、オールレンジで戦える性能が高評価に繋がっている。
【ダイヤグラム協力:デバガメ判事(@y4pwoBObOZYHNKw)】
『グラブルVS』のランクマッチにて、常にトップランカーを維持し続けているバザラガ界の希望の星デバガメ判事氏。そのダイヤグラムの付け方も個性的だ。
ローアイン戦に関しては「有利だと感じているが、たまに出くわすとなんか負けてしまう」という理由で「?」になっている。
フェリ戦に関してはバザラガの性能がとにかく噛み合ってて厳しいとのこと。ジャンプとダッシュの遅さ、前転の距離の短さ、フェリの起き攻めに対する受けの手段がほかのキャラより少ない点。また、画面端から逃げるフェリを捕まえる手段がなく、フェリがゲージを溜めやすい展開になるので、奥義「ヒン・リヒテン」を二回発動されることもしばしばあり、とにかく守勢一方になりがちとのことだ。
【ダイヤグラム協力:オクレイマン(@nun0703)】
ゼタと同じく、実装当初の評価をはねのけてメキメキと頭角を表しているキャラのひとりがベルゼバブ。ラスボスらしからぬ繊細な立ち回りで少しずつダメージを奪っていく手堅い立ち回りが特徴だ。
オクレイマン氏のダイヤグラムは少し弱気な部分は見えるものの、基本的にはほとんどのキャラに五分以上を付けているので弱いキャラではないのは間違いない。
【ダイヤグラム協力:ダイワ(@yamat2378)】
そのビジュアルやテクさから、使用難度は高いものの絶大なキャラ人気を誇り続けるナルメア。DLC実装から使い続けているダイワ氏に各キャラとの相性をうかがってみた。
メーテラと同じく有利と不利の差異がほとんどなく、基本的にほとんどのキャラと対等に渡り合えている中堅キャラといった印象。バージョンアップのたびにかなり細かく調整されているキャラなので、何かひとつ大きな変更点があれば一気に化ける可能性も?
【ダイヤグラム協力:おんせん(@onsns_ns)】
まさかのパーシヴァルからソリッズにキャラクターを変更した沸き立つ秘湯おんせん氏。既にパーシヴァルでの試合数を余裕で超えており、そのやり込み力は完全にメインキャラのそれだ。
シーズン2に移行するにつれ、バージョンアップで10項目以上の強化点が挙げ連ねられたが、強キャラはおろか「むしろ最弱じゃないか?」という散々な評価を受けたりもしたが、2021年3月現在、「戦える方のキャラだ」という評価で落ち着いているようだ……多分。
【ダイヤグラム協力:ガメラ(@Gamera47)】
ジータと言えばこの人は外せない、ガメラ氏に参戦してもらった。普段の発言はもとより、強気なダイヤグラムを出すことでも有名なガメラ氏だが、今回の一方通行ダイヤグラムではまわりの評価と、ガメラ氏の評価が概ね一致する結果となった。
つまり、ジータはかなり強めのキャラだということがわかった。
不利キャラはシーズン1の頃から厳しい組み合わせとされてきたフェリとゼタのふたりのみ、ほかは12キャラに有利がつくという凄まじい性能と目しているようだ。
【ダイヤグラム協力:ハンバーグ(@icarus_squad)】
ほかキャラ使いから「対戦経験が少なく、よくわからない」という位置付けをされている不憫なキャラクター、ゾーイ。ゾーイ使いの強豪であるハンバーグ氏のダイヤはそういう意味でも興味深いものとなるだろう。
無敵技がなく、守りが弱いゾーイではあるが、意外にもフェリやファスティバには五分で済んでいて、逆にゼタやベルゼバブに不利がついている辺り、高性能な飛び道具がキツイのかもしれない。
【ダイヤグラム協力:たこ(@octopus1515)】
元グラン使いだが、夏の「RAGE」終了後のいわゆるシーズン2後期でベリアルにキャラ変更したたこ氏にダイヤグラムを聞いてみた。最近使い始めたとは思えない練度の高さで、ランクマッチでの順位はもちろん、直近の大会でも好成績を求めている。
やはりと言うべきか、不利キャラが存在しない「1強」のダイヤグラムとなった。先述した通り、相手側のキャラもジータ以外は誰もベリアルに有利を付けておらず、五分ですらパーシヴァル、フェリ、ユエルの3キャラ使いしか付けられていないと、シーズン2最強キャラの名を欲しいままにしている現状だ。
【ダイヤグラム協力:N男(@No_104KANA)】
原作『グランブルーファンタジー』からのキャラ人気も高く、未だ使用率も高い傾向にあるカリオストロ。さまざまなゲームで活躍経験のあるN男氏に一方通行ダイヤグラムを聞いてみた。
結果としてみれば有利キャラはソリッズのみ、ほかはほとんどが不利と、ローアインに並ぶ最弱キャラという形に。救いがあるとすれば、カタリナやナルメアといったキャラにカリオストロのやりたい立ち回りができやすい、とのことなのでスタンダードキャラには思ったよりも闘えるという点だろうか。
【ダイヤグラム協力:バギー(@makki__pen)】
けん制が強く、無敵技をふたつ持っており、隙の少ない技が多めと、とにかく安定する要素を数多く所持しているユエル。使い手のバギー氏はもちろん、まわりからのユエルの評価も高めだ。
相性の方はランスロットとベルゼバブに不利、ほかは基本的に有利多めの五分少々といった感じで、とにかく全体的にバランスのいいダイヤグラムとなった。ベルゼバブ戦に関してはお互いが不利だと思っている組み合わせのひとつなので、今後のやり込み次第で相性表が覆る可能性も高い。
【ダイヤグラム協力:タヒチ(@tahichi0814)】
実装されてから約1カ月の最新キャラ「ウーノ」。かなり癖の強いキャラで使用率は低く、まわりの評価も「対戦したことないのでよくわからない」という扱いをされがちだが、強豪プレイヤーであるタヒチ氏は、このキャラと向き合い、現時点でのダイヤグラムを公表してくれた。
ランスロット、ベリアル、フェリ、ユエルに不利がついている部分は、ほかのキャラとそこまで変わらずだが、思ったよりもそれ以外の不利キャラは少なく、むしろ有利キャラの多さから「実は強キャラなんじゃないか?」とまで思わせる強気なダイヤグラムに。
シーズン2に新たな環境を構築することができるのか?
ダイヤグラム表とキャラクター考察記事、いかがでしたでしょうか?
もちろん、キャラの強さや相性差がすべてではありませんが、『グラブルVS』のシーズン2で少しでもキャラ選びを迷っている方の参考になれば幸いです。
第21回目の記事が掲載される頃には、ベールに包まれた残りふたりのダウンロードコンテンツのキャラが登場しているかもしれませんので、またその時にこのダイヤグラム表を見て考察してみるのも楽しいかもしれませんね!
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タヂカラ株式会社 Amaterasu所属のプロゲーマー、小路KOG(こうじ けいおーじー)(@kkkog)と申します!!
前回に引き続き『グランブルーファンタジー ヴァーサス』(以下、『グラブルVS』)に関する記事を執筆させていただこうと思います。
記念すべき20回目となる今回は、第2回目以来の『グラブルVS』の現状を紹介していきます。現状とはどのキャラがより勝っているのか、最強キャラは一体誰なのか、最弱キャラは……?——つまり「キャラランク」に関わるお話になります。
発売からもうすぐ1年が経過した本作の、最新のキャラクター情勢というものをお届けできればと思います。
有名ゲーマー20人から聞きました
今イケてるキャラと、イケてなキャラ
初期から実装済みの11キャラに加え、先日実装されたばかりの「ウーノ」を加えた合計20キャラクターの有利不利を、それぞれのキャラを使うトッププレイヤーにそれぞれ有利、不利を聞いてダイヤグラムを作成してみました!
■ダイヤグラムの見方
【●】→有利
【▲】→五分
【×】→不利
【—】→担当者が戦ったことがないので評価なし
【赤字】→担当者によって評価が分かれているカ所
【青字】→後述で理由を解説
表の見方をざっくり説明すると下の画像の通り
例えばグラン使いから見ると、バザラガは●なので「有利に戦える相手」と見ているが、バザラガ使いから見ても、グランは●なので「互角に戦える相手」という認識になる。こういった見る側によって評価が変わるところも楽しんでほしい。
【●】→有利
【▲】→五分
【×】→不利
【—】→担当者が戦ったことがないので評価なし
【赤字】→担当者によって評価が分かれているカ所
【青字】→後述で理由を解説
表の見方をざっくり説明すると下の画像の通り
例えばグラン使いから見ると、バザラガは●なので「有利に戦える相手」と見ているが、バザラガ使いから見ても、グランは●なので「互角に戦える相手」という認識になる。こういった見る側によって評価が変わるところも楽しんでほしい。
あくまで、「自分のキャラクターから見た有利不利」であり、これで「キャラランクが決定した!」というものではありません。むしろお互い有利、不利だと思っている矛盾した組み合わせもあるので、そういった点に注目しながら楽しんでいただければと思います。
また、今回の一方通行ダイヤグラムは、2021年2月24日(水)に行われたアップデートVer2.40より前の調整であるVer2.32を基準としています。そちらも踏まえてご覧ください。
それでは、各キャラごとに評価のポイントを解説していきましょう。
グラン
【ダイヤグラム協力:M’(@arubionhat)】
強気に有利をつける傾向のあるM’氏のダイヤグラム。本人はいろいろなキャラに対して五分〜有利を付けているが、実際にグランに対して不利だと感じているキャラはローアインとソリッズのみ。
バザラガ 、ナルメア 、ベルゼバブに関してはM’氏も相手プレイヤーも有利だと考えている、非常に偏った結果となった。
カタリナ
【ダイヤグラム協力:Laggia(@laggia9)】
バランスに優れた戦闘スタイルがウリのカタリナは、ダイヤグラムでもいくつか弱点はあるものの、基本的にまんべんなく戦えるキャラのようだ。
初期バージョンから苦手としているパーシヴァルをはじめとした「カタリナよりリーチが長い」、「遠距離特化型」のキャラには相変わらず苦戦を強いられる。裏を返せばドッシリと構えられる相手には、対処さえ間違えなければ勝ちきれるポテンシャルがあると言えるだろう。
シャルロッテ
【ダイヤグラム協力:かみじー(@kamiJI_)】
そのリーチの短さから、ピーキーな戦い方を求められるシャルロッテ。近距離でのラッシュ力は凄まじいが、近付くまでの段階にひと工夫必要なため、全体的なダイヤグラムの評価は低めとなった。
DLC以降のキャラクターから特に長いリーチ、近寄りづらい飛び道具が増えてきて、新キャラが現れるたびに頭を悩ませている印象が強い。理論値よりも実戦値が高めのキャラの筆頭とも言えるだろう。
ランスロット
【ダイヤグラム協力:SCORE(@score33333)】
直近での大会の成績が凄まじいSCORE氏のランスロットに、各キャラクターとの相性をうかがったところ、不利キャラはベリアルのみ、それ以外は五分が少々、ほとんどが有利という結果に。
間違いなくランスロットはシーズン2における最強クラスのキャラであることが証明された。
パーシヴァル
【ダイヤグラム協力:にが/Xeph(@ama_kara_suppa)】
シーズン1で猛威を奮ったパーシヴァルは、シーズン2に移行するにつれかなり抑えめな性能へと調整された。しかし、『グラブルVS』発売初日からパーシヴァルを使い続けているにが/Xeph氏のパーシヴァルの評価は高い。
ベリアルとユエルに五分、ランスロットに有利とかなりシーズン2の環境に適したダイヤグラムを叩き出した。反面、バザラガやソリッズと言ったレアキャラに対して不利が付くなど、極端なキャラクターに変貌したともいえる結果に。
フェリ
【ダイヤグラム協力:もっちー(@mugentoubu2)】
「RAGE」二連覇の文句なし『グラブルVS』最強プレイヤーであるもっちー氏のダイヤグラムを入手。やはりと言うべきか、●の数が多い最強クラスのキャラという印象が際立った。
不利が付くのはシャルロッテ、ランスロット、ユエルの3キャラのみ。共通して突進技が強め、近距離のラッシュ力が高めといった、遠距離型のキャラが苦手としているものを持っているのが特徴だ。
ローアイン
【ダイヤグラム協力:はうこ(@hauko_mmts)】
有利キャラゼロ、五分のキャラが4キャラ、ほかは全部不利という凄まじい結果に。バージョンアップのたびに、通常技が少しずつ強化されていっているローアインだが、基本的な戦法は昔とそこまで変わらず飛び道具や設置を展開して攻めの起点を作るのが主となる。
『グラブルVS』が発売してから1年という長い期間も相まって、いわゆる「ネタ殺し」で倒せる機会も減少しており、ローアインにとって厳しい向かい風が続いている現状だ。
ファスティバ
【ダイヤグラム協力:ルーキーズ(@rookies040)】
パーシヴァルと同じくシーズン1で大活躍したファスティバは、シーズン2でかなり控えめな性能となった。「捕まえたら勝てる」のコンセプト通り、バザラガやソリッズと言った鈍足で無敵技のないキャラに有利が付くのは予想通りといったところ。
反面、トリッキーなキャラが増えてきたシーズン2以降のDLCキャラには今ひとつ有利を付けられないでいるようだ。
メーテラ
【ダイヤグラム協力:伊予(@iyo1013)】
大型全国大会「RAGE」にて二回連続でファイナリストに残り、二回連続で4位の成績を残した超古豪プレイヤー伊予氏。彼の出したメーテラのダイヤグラム表では五分が比較的多く、有利キャラより不利キャラがひとつだけ多い結果となった。キャラランクで表すなら、中堅ど真ん中といった印象だ。
ゼタ
【ダイヤグラム協力:キャップ(@ootomocap)】
メーテラと同じくランスロット、ベリアル、フェリの3キャラが苦手だが、メーテラと決定的に違う点は、ほかのさまざまなキャラクターに対して有利を付けまくっているところだ。
遠距離では画面端まで届くビームで試合を動かし、中距離では「アルベスの槍」で奇襲をちらつかせ、近距離では「ラプソディー」を絡めた打撃と当身の読み合いができる、オールレンジで戦える性能が高評価に繋がっている。
バザラガ
【ダイヤグラム協力:デバガメ判事(@y4pwoBObOZYHNKw)】
『グラブルVS』のランクマッチにて、常にトップランカーを維持し続けているバザラガ界の希望の星デバガメ判事氏。そのダイヤグラムの付け方も個性的だ。
ローアイン戦に関しては「有利だと感じているが、たまに出くわすとなんか負けてしまう」という理由で「?」になっている。
フェリ戦に関してはバザラガの性能がとにかく噛み合ってて厳しいとのこと。ジャンプとダッシュの遅さ、前転の距離の短さ、フェリの起き攻めに対する受けの手段がほかのキャラより少ない点。また、画面端から逃げるフェリを捕まえる手段がなく、フェリがゲージを溜めやすい展開になるので、奥義「ヒン・リヒテン」を二回発動されることもしばしばあり、とにかく守勢一方になりがちとのことだ。
ベルゼバブ
【ダイヤグラム協力:オクレイマン(@nun0703)】
ゼタと同じく、実装当初の評価をはねのけてメキメキと頭角を表しているキャラのひとりがベルゼバブ。ラスボスらしからぬ繊細な立ち回りで少しずつダメージを奪っていく手堅い立ち回りが特徴だ。
オクレイマン氏のダイヤグラムは少し弱気な部分は見えるものの、基本的にはほとんどのキャラに五分以上を付けているので弱いキャラではないのは間違いない。
ナルメア
【ダイヤグラム協力:ダイワ(@yamat2378)】
そのビジュアルやテクさから、使用難度は高いものの絶大なキャラ人気を誇り続けるナルメア。DLC実装から使い続けているダイワ氏に各キャラとの相性をうかがってみた。
メーテラと同じく有利と不利の差異がほとんどなく、基本的にほとんどのキャラと対等に渡り合えている中堅キャラといった印象。バージョンアップのたびにかなり細かく調整されているキャラなので、何かひとつ大きな変更点があれば一気に化ける可能性も?
ソリッズ
【ダイヤグラム協力:おんせん(@onsns_ns)】
まさかのパーシヴァルからソリッズにキャラクターを変更した沸き立つ秘湯おんせん氏。既にパーシヴァルでの試合数を余裕で超えており、そのやり込み力は完全にメインキャラのそれだ。
シーズン2に移行するにつれ、バージョンアップで10項目以上の強化点が挙げ連ねられたが、強キャラはおろか「むしろ最弱じゃないか?」という散々な評価を受けたりもしたが、2021年3月現在、「戦える方のキャラだ」という評価で落ち着いているようだ……多分。
ジータ
【ダイヤグラム協力:ガメラ(@Gamera47)】
ジータと言えばこの人は外せない、ガメラ氏に参戦してもらった。普段の発言はもとより、強気なダイヤグラムを出すことでも有名なガメラ氏だが、今回の一方通行ダイヤグラムではまわりの評価と、ガメラ氏の評価が概ね一致する結果となった。
つまり、ジータはかなり強めのキャラだということがわかった。
不利キャラはシーズン1の頃から厳しい組み合わせとされてきたフェリとゼタのふたりのみ、ほかは12キャラに有利がつくという凄まじい性能と目しているようだ。
ゾーイ
【ダイヤグラム協力:ハンバーグ(@icarus_squad)】
ほかキャラ使いから「対戦経験が少なく、よくわからない」という位置付けをされている不憫なキャラクター、ゾーイ。ゾーイ使いの強豪であるハンバーグ氏のダイヤはそういう意味でも興味深いものとなるだろう。
無敵技がなく、守りが弱いゾーイではあるが、意外にもフェリやファスティバには五分で済んでいて、逆にゼタやベルゼバブに不利がついている辺り、高性能な飛び道具がキツイのかもしれない。
ベリアル
【ダイヤグラム協力:たこ(@octopus1515)】
元グラン使いだが、夏の「RAGE」終了後のいわゆるシーズン2後期でベリアルにキャラ変更したたこ氏にダイヤグラムを聞いてみた。最近使い始めたとは思えない練度の高さで、ランクマッチでの順位はもちろん、直近の大会でも好成績を求めている。
やはりと言うべきか、不利キャラが存在しない「1強」のダイヤグラムとなった。先述した通り、相手側のキャラもジータ以外は誰もベリアルに有利を付けておらず、五分ですらパーシヴァル、フェリ、ユエルの3キャラ使いしか付けられていないと、シーズン2最強キャラの名を欲しいままにしている現状だ。
カリオストロ
【ダイヤグラム協力:N男(@No_104KANA)】
原作『グランブルーファンタジー』からのキャラ人気も高く、未だ使用率も高い傾向にあるカリオストロ。さまざまなゲームで活躍経験のあるN男氏に一方通行ダイヤグラムを聞いてみた。
結果としてみれば有利キャラはソリッズのみ、ほかはほとんどが不利と、ローアインに並ぶ最弱キャラという形に。救いがあるとすれば、カタリナやナルメアといったキャラにカリオストロのやりたい立ち回りができやすい、とのことなのでスタンダードキャラには思ったよりも闘えるという点だろうか。
ユエル
【ダイヤグラム協力:バギー(@makki__pen)】
けん制が強く、無敵技をふたつ持っており、隙の少ない技が多めと、とにかく安定する要素を数多く所持しているユエル。使い手のバギー氏はもちろん、まわりからのユエルの評価も高めだ。
相性の方はランスロットとベルゼバブに不利、ほかは基本的に有利多めの五分少々といった感じで、とにかく全体的にバランスのいいダイヤグラムとなった。ベルゼバブ戦に関してはお互いが不利だと思っている組み合わせのひとつなので、今後のやり込み次第で相性表が覆る可能性も高い。
ウーノ
【ダイヤグラム協力:タヒチ(@tahichi0814)】
実装されてから約1カ月の最新キャラ「ウーノ」。かなり癖の強いキャラで使用率は低く、まわりの評価も「対戦したことないのでよくわからない」という扱いをされがちだが、強豪プレイヤーであるタヒチ氏は、このキャラと向き合い、現時点でのダイヤグラムを公表してくれた。
ランスロット、ベリアル、フェリ、ユエルに不利がついている部分は、ほかのキャラとそこまで変わらずだが、思ったよりもそれ以外の不利キャラは少なく、むしろ有利キャラの多さから「実は強キャラなんじゃないか?」とまで思わせる強気なダイヤグラムに。
シーズン2に新たな環境を構築することができるのか?
まとめ
ダイヤグラム表とキャラクター考察記事、いかがでしたでしょうか?
もちろん、キャラの強さや相性差がすべてではありませんが、『グラブルVS』のシーズン2で少しでもキャラ選びを迷っている方の参考になれば幸いです。
第21回目の記事が掲載される頃には、ベールに包まれた残りふたりのダウンロードコンテンツのキャラが登場しているかもしれませんので、またその時にこのダイヤグラム表を見て考察してみるのも楽しいかもしれませんね!
【小路KOGプロフィール】
チーム「AMATERASU」のプロゲーマー。
『BLAZBLUE CROSS TAG BATTLE』にてワールドランキング1位の実力を持ちつつ、世界初のJeSUライセンス二枚保持者というハイレベルなマルチプレイヤー。プロゲーマーのほかにも、eスポーツに関わるイベント企画制作、業務全般を担当する多才な技能を持っている。eスポーツに関わるビジネスで利益を上げつつ、ゲームの腕前は最強、というプロゲーマーの新たなロールモデルを目指すべく、日々勉強中。現在の目標はプロジェクトX出演。
Twitter:https://twitter.com/kkkog
チーム「AMATERASU」のプロゲーマー。
『BLAZBLUE CROSS TAG BATTLE』にてワールドランキング1位の実力を持ちつつ、世界初のJeSUライセンス二枚保持者というハイレベルなマルチプレイヤー。プロゲーマーのほかにも、eスポーツに関わるイベント企画制作、業務全般を担当する多才な技能を持っている。eスポーツに関わるビジネスで利益を上げつつ、ゲームの腕前は最強、というプロゲーマーの新たなロールモデルを目指すべく、日々勉強中。現在の目標はプロジェクトX出演。
Twitter:https://twitter.com/kkkog
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【連載】プロゲーマー小路KOGの「勝つための『GBVS』立ち回り指南」
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