【連載】プロゲーマー小路KOGの「勝つための『GBVS』立ち回り指南」
【第17回・プロゲーマー小路KOGの「勝つための『グラブルVS』立ち回り指南】「RAGE GBVS 2020 winter」、「ARCREVO Japan ONLINE 2020」の見どころ!
- シーズン2配信後はじめての全国大会
- プロゲーマーも多数参加! 大混戦の「アークレボ」
- そしてTOP8へ
- レアキャラが大活躍! まさかまさかのTOP4!!
- 優勝はなんとメーテラ
- そして「RAGE GBVS 2020 winter」開幕!!
- ナンバーワンの使用率!ベリアルがひしめく予選初日
- 予選全試合終了、残った24名は?
- キャラクター分布
- 本戦の見どころ
- 注目プレイヤー
- まとめ
みなさまこんにちは!
タヂカラ株式会社 Amaterasu所属のプロゲーマー、小路KOG(こうじ けいおーじー)(@kkkog)と申します!!
前回に引き続き『グランブルーファンタジー ヴァーサス』(以下、『GBVS』)に関する記事を執筆させていただこうと思います!
17回目である今回は『GBVS』二回目の高額賞金大会である「RAGE GBVS 2020 winter」(以下、「RAGE」)および、RAGEの二週間前に行われた「ARCREVO Japan ONLINE 2020」(以下、「アークレボ」)の見どころをご紹介しようと思います。
RAGEの大会概要に関しては第12回目の記事と併せてご覧ください!
2020年9月24日(木)に新キャラクター「ベリアル」が追加され、全既存キャラに大幅な調整が入ったシーズン2。そこから約3週間後の2020年10月18日(日)に「アークレボ」が、さらに10月31日(土)には「RAGE」と、10月の内に2回も賞金制全国大会が行われるという異例の事態となった。
「アークレボ」は、「BLAZBLUE」シリーズや「アンダーナイト」シリーズと言った、アークシステムワークスにまつわる計5タイトルが選出された。
1年に1〜2回開催が基本となる格闘ゲームシーンの全国大会において、大きな目標となるイベントが複数あるのはプレイヤーにとって非常に喜ばしいことだ。
プロゲーマーも多数参加!
新キャラクター「ベリアル」の扱いやすさ、その火力の高さから、前回のRAGE以降、最前線から離れていたプレイヤーがこぞって復帰したシーズン2。
予選の注目も「ベリアルにキャラ変えしたプレイヤーの練度」や、「ベリアル対策がどこまで仕上がっているか」と、ベリアルを中心に動いていた。
覇者ラガ選手や伊予選手と言ったRAGEファイナリスト選手が次々と敗れていく中、ベスト8が出そろった。RAGE覇者のもっちー選手、RAGE5位の筆者(小路KOG)がベスト8入り。他6名はシーズン1からの猛者が多い結果となった。
レアキャラが大活躍!
優勝予想にベリアルが第一候補に挙がっていた今大会だが、コウセイ選手はもっちー選手のフェリに敗れ、バター選手はSCORE選手のランスロット、そして小路KOGはhauko選手のローアインに敗れた。
優勝はおろか、TOP4にベリアルがひとりも残らないという結果に。
優勝はRAGE覇者のもっちー選手を下し、決勝まで残ったSCORE選手に対しても立ち回り巧者を魅せたタヒチ選手。シーズン2になり、巷ではかなり評価を落としたメーテラで全国大会を制するという、シーズン1からのやり込みの極地を見せてくれる結果となった。
そんな「ARCREVO Japan ONLINE 2020」の配信アーカイブはこちら。配信台に映った試合はすべて観返すことができるぞ。特に全試合が接戦のベスト8以降は必見だ。
夏に行われた第一回RAGEと同じく、トーナメントツール「PLAYHERA」を使用し、上限1000名強の大規模オープントーナメントとして開かれた。
「アークレボ」との大きな違いはやはり、「ダブルイリミネーション」というルールによる所が大きいだろう。
ルーザーズという名のいわゆる敗者復活戦があるのがこの大会の大きな特徴だ。
「アークレボ」と同じく、ベリアルを中心とした試合がピックアップされていった。新キャラクターとはいえ、この時点ではリリースから一カ月近く時間が経過しており、プレイヤーの練度も非常に高いものとなっていた。
「RAGE GBVS 2020 winter」もアーカイブとしていつでも動画を見返すことができる。二日分のボリュームなので全部観るのは大変だが、有用な動きが発見できることは間違いない。自キャラの対戦動画だけでも見直す価値はあるだろう。
■1日目
■2日目
過酷な試練を乗り越え、本戦行きの切符を獲得した24名が以下の画像のプレイヤー。前回のRAGEファイナリストからはもっちー選手と伊予選手が再びウィナーズに残るというプレイヤー性能の高さを見せている。
また、小路KOGとおんせん選手、gamera選手も勝ち上がり、夏のファイナリスト8人中5人が再びこの場に立つという結果になった。
本戦に行く24名の主要キャラクターを記載しよう。
ベリアル:8人
小路KOG・コウセイ・飛翔兎・kubo・yutta・kosoren・ハンチョウ・うみんちゅ
シャルロッテ:2人
テツロウ・かすみLOVE
フェリ:2人
もっちー・もりわき
カタリナ:2人
Laggia・あば男
メーテラ:1人
伊予
ランス:1人
SCORE
ジータ:1人
gamera
ローアイン:1人
ジロー
ファスティバ:1人
ルーキーズ
ナルメア:1人
RYU10623
パーシヴァル:1人
RYO
ゼタ:1人
むすい
ソリッズ:1人
おんせん
バザラガ :1人
uno
※通過者なしはグラン、ベルゼバブ、ゾーイ
やはりベリアルの突出した人数が目立つ今回のRAGE。意外なことに前回最多(5名)であったグランがひとりも進出できない結果になり、今バージョンで大幅な強化があったベルゼバブもあと一歩及ばず、RAGEセミファイナルに唯一一度も出場しなかったキャラとなった。
ウィナーズに3人、ルーザーズに5人いるベリアル。それぞれ同キャラ戦が一戦ずつ行われることが確定している。全く同じ性能のキャラ同士での読み合いは学ぶ所があるだろう。
逆に1キャラしか進出していないキャラも要注目だ。特に前回のRAGEでセミファイナルに残らなかった「バザラガ」「ローアイン」「ソリッズ」は普段からレアキャラという評価を受けており、大会での活躍もなかなか見られない。
ここまで勝ち上がっているのは確実に実力者なので、ベリアルを初めとした強力なキャラクターに対する対策は必見と言えるだろう。
最後に、本戦で戦う24名の中から、注目プレイヤーを何名かピックアップして紹介しよう。どのプレイヤーも格闘ゲーム界では名の知れた強豪選手である。
説明不要の前回RAGE覇者。そのキャッチコピーに違わず今回のRAGEも「無敗」のままTOP24まで駆け上がった。
実は冒頭でもふれた「アークレボ」にて、優勝したタヒチ選手にベスト4で敗退しているのだが、そのタヒチ選手が仕事の都合でRAGEに参戦できないという予想外の展開に。
リベンジの機会は物理的になくなってしまったが、逆にタヒチ選手以外に誰がこのもっちーを止めるのか?という点に注目が集まっている。
キャラクターはシーズン1と同じくフェリを使用。しょっぱなから超レアキャラであるジロー選手の「ローアイン」との対戦が確定しており、無敗のエンペラーのキャラクター対策が光る好カードとなるのは間違いないだろう。
Twitter:@mugentoubu2
「THE KING OF FIGHTERS」シリーズのレジェンドプレイヤーであり、「ストリートファイター4」の公式全国大会でもウメハラ選手やときど選手を擁するチームを倒し、高額賞金をゲットした実績最上位のプレイヤー。
筆者である小路KOGも所属しているプロゲーミングチーム「AMATERASU」に一番最初に加入した関西が誇るプロゲーマーでもある。
『グラブルVS』では初期からほぼランスロット一本でやり込み続けており、「アークレボ」でも準優勝と好成績を収めている。今回のRAGEもいわゆる「デスブロック」を無傷で駆け上がっており、その実力は本物。
また、コミユニティ活動にも積極的で、『グラブルVS』における何かしらのオンラインイベントをほぼ毎週行っている。リーグ戦や対抗戦、対戦会の情報を見かけたらほぼ確実に関わっていると言ってもいい。今大会唯一のランスロットということもあり、さまざまな人々から期待されているプレイヤーのひとりだ。
Twitter:@score33333
前回のRAGEで4位という成績を残した強豪。元々はカプコン格ゲーの職人系プレイヤーであり、使いこなすのが難しいとされるテクニカル系キャラを好んで使用する。
誰も使っていないような使用率が低いキャラを開発し、その潜在能力を引き出すことに至高の喜びを感じるタイプである。そんな彼がメーテラを使用キャラとして選ぶのは必然と言える。
今大会においての彼への最も注目すべきポイントはずばり、予選ではルール上使用することのできなかった最新DLCキャラ「カリオストロ」をRAGEという大舞台でお披露目するかどうかというところだろう。
テク二カルな設置キャラかつ、まだ研究がほとんどされていないという絶好のタイミングであり、セミファイナルへの期間も2週間以上あるので、レアキャラ職人の彼がカリオストロを仕上げてくる可能性は十分に高い。
キャラ対策の鬼であるSCORE選手のランスロットにどう対抗するのか、刮目して見よう。
Twitter:@iyo1013
流行のタイトルからメインストリームをやや外れたタイトルまで、あらゆる格闘ゲームを分け隔てなく愛するマルチプレイヤー。個性が強みに直結するような「何かを起こせる」キャラを好む傾向にある。シーズン1ではグランだったが今回はベリアルでの参戦となる。
プレイスタイルは「ガン攻め」。通せる選択肢を的確に見極める洞察力と勝負勘、それを実行してのけるテクニックを兼ね備えており、一方的な展開を作り続ける試合運びに定評がある。
セミファイナルにいる8人の中で、最もオフェンスに特化したベリアルであるのは疑いようのない事実だろう。
直近では、幕張メッセで行われた世界大会「EVO JAPAN 2020」にて別タイトルではあるが優勝を果たしている。2020年度での大規模オフライン大会はほとんど開催されていないため、「大舞台での経験値」という点で、他選手より大きなアドバンテージを得ているのは間違いないだろう。
Twitter:@kubo0055
地元愛知のデザイン会社である株式会社KRone(クローネ)からサポートを受けて活動しているプロゲーマー。
今でこそ珍しくないが、当時人数の少なかった「社員プロゲーマー」の先駆けとなったひとりでもある。
人当たりがいい上にルックスや声質までいいので、配信だけでなく実際に会った人たちからもとにかく評価が高い「パーフェクトイケメン」
元はSNKタイトルの強豪プレイヤーであり、基本的にはキャラクター性能の高い「強キャラ」を選ぶ傾向にある。
しかしGBVSにおいてはキャラクター愛が強いのか、発売初日からほぼ「カタリナ」一本でプレイを継続している。
カタリナと言えば前回のRAGEで快進撃を見せたバギー選手や、まさかの決勝のみキャラクター変更をしたgamera選手など、記憶に新しい活躍が多い。あば男選手も彼らと同じくRAGEという地に爪痕を残せるのか、注目の場面だろう。
Twitter:@abao014
「格闘ゲームをプレイしたのはGBVSが初めて」という情報だけをSNSに残しているすべてが謎に包まれたプレイヤー。
驚くべきは一回戦で強豪パーシヴァル使いのXeph選手に敗北しており、そこからNoble選手、M`選手、サメ映画学会選手、ユキ選手とmasterクラスの強豪を次々と打ち破り、予選最終試合間近で再び対峙したXeph選手にリベンジを果たし、見事セミファイナル進出を決めたことだ。
横の繋がりが強い格闘ゲーマーの誰もがその存在を全く知らないことや、前回のgamera選手を彷彿とさせる、ルーザーズから這い上がっていく確かな実力を目の当たりにして、今大会ナンバーワンの台風の目となることが予想されている。
彼が初戦で当たる相手はLaggia選手。奇しくも前回のRAGEでほぼ同じ状況にて同門のM’選手に敗れてしまったLaggia選手だったが、今回の対戦相手はそのM’を倒したルーキー。
前回は師匠に敗れたが今回は師匠の敵討ちとなるか、因縁の一戦が行われる。
Twitter:@kosorenchu
RAGE記事、いかがだったでしょうか?
11月14日(土)のセミファイナルではこの24名が更に8名にまで絞られて、11月29日(日)に行われる「グランドファイナル」の椅子を賭けて戦います。
こうやって記事を書いている筆者も、その中に残れるように頑張っています!
観戦する方々は、ぜひこのハイレベルな戦いを見て頂ければと思います。師弟対決や相性対決、プロゲーマー同士の戦いなど、見どころが盛りだくさんです!
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タヂカラ株式会社 Amaterasu所属のプロゲーマー、小路KOG(こうじ けいおーじー)(@kkkog)と申します!!
前回に引き続き『グランブルーファンタジー ヴァーサス』(以下、『GBVS』)に関する記事を執筆させていただこうと思います!
17回目である今回は『GBVS』二回目の高額賞金大会である「RAGE GBVS 2020 winter」(以下、「RAGE」)および、RAGEの二週間前に行われた「ARCREVO Japan ONLINE 2020」(以下、「アークレボ」)の見どころをご紹介しようと思います。
RAGEの大会概要に関しては第12回目の記事と併せてご覧ください!
シーズン2配信後はじめての全国大会
2020年9月24日(木)に新キャラクター「ベリアル」が追加され、全既存キャラに大幅な調整が入ったシーズン2。そこから約3週間後の2020年10月18日(日)に「アークレボ」が、さらに10月31日(土)には「RAGE」と、10月の内に2回も賞金制全国大会が行われるという異例の事態となった。
「アークレボ」は、「BLAZBLUE」シリーズや「アンダーナイト」シリーズと言った、アークシステムワークスにまつわる計5タイトルが選出された。
1年に1〜2回開催が基本となる格闘ゲームシーンの全国大会において、大きな目標となるイベントが複数あるのはプレイヤーにとって非常に喜ばしいことだ。
プロゲーマーも多数参加!
大混戦の「アークレボ」
新キャラクター「ベリアル」の扱いやすさ、その火力の高さから、前回のRAGE以降、最前線から離れていたプレイヤーがこぞって復帰したシーズン2。
予選の注目も「ベリアルにキャラ変えしたプレイヤーの練度」や、「ベリアル対策がどこまで仕上がっているか」と、ベリアルを中心に動いていた。
そしてTOP8へ
覇者ラガ選手や伊予選手と言ったRAGEファイナリスト選手が次々と敗れていく中、ベスト8が出そろった。RAGE覇者のもっちー選手、RAGE5位の筆者(小路KOG)がベスト8入り。他6名はシーズン1からの猛者が多い結果となった。
レアキャラが大活躍!
まさかまさかのTOP4!!
優勝予想にベリアルが第一候補に挙がっていた今大会だが、コウセイ選手はもっちー選手のフェリに敗れ、バター選手はSCORE選手のランスロット、そして小路KOGはhauko選手のローアインに敗れた。
優勝はおろか、TOP4にベリアルがひとりも残らないという結果に。
優勝はなんとメーテラ
優勝はRAGE覇者のもっちー選手を下し、決勝まで残ったSCORE選手に対しても立ち回り巧者を魅せたタヒチ選手。シーズン2になり、巷ではかなり評価を落としたメーテラで全国大会を制するという、シーズン1からのやり込みの極地を見せてくれる結果となった。
そんな「ARCREVO Japan ONLINE 2020」の配信アーカイブはこちら。配信台に映った試合はすべて観返すことができるぞ。特に全試合が接戦のベスト8以降は必見だ。
そして「RAGE GBVS 2020 winter」開幕!!
夏に行われた第一回RAGEと同じく、トーナメントツール「PLAYHERA」を使用し、上限1000名強の大規模オープントーナメントとして開かれた。
「アークレボ」との大きな違いはやはり、「ダブルイリミネーション」というルールによる所が大きいだろう。
ルーザーズという名のいわゆる敗者復活戦があるのがこの大会の大きな特徴だ。
ナンバーワンの使用率!ベリアルがひしめく予選初日
「アークレボ」と同じく、ベリアルを中心とした試合がピックアップされていった。新キャラクターとはいえ、この時点ではリリースから一カ月近く時間が経過しており、プレイヤーの練度も非常に高いものとなっていた。
「RAGE GBVS 2020 winter」もアーカイブとしていつでも動画を見返すことができる。二日分のボリュームなので全部観るのは大変だが、有用な動きが発見できることは間違いない。自キャラの対戦動画だけでも見直す価値はあるだろう。
■1日目
■2日目
予選全試合終了、残った24名は?
過酷な試練を乗り越え、本戦行きの切符を獲得した24名が以下の画像のプレイヤー。前回のRAGEファイナリストからはもっちー選手と伊予選手が再びウィナーズに残るというプレイヤー性能の高さを見せている。
また、小路KOGとおんせん選手、gamera選手も勝ち上がり、夏のファイナリスト8人中5人が再びこの場に立つという結果になった。
キャラクター分布
本戦に行く24名の主要キャラクターを記載しよう。
ベリアル:8人
小路KOG・コウセイ・飛翔兎・kubo・yutta・kosoren・ハンチョウ・うみんちゅ
シャルロッテ:2人
テツロウ・かすみLOVE
フェリ:2人
もっちー・もりわき
カタリナ:2人
Laggia・あば男
メーテラ:1人
伊予
ランス:1人
SCORE
ジータ:1人
gamera
ローアイン:1人
ジロー
ファスティバ:1人
ルーキーズ
ナルメア:1人
RYU10623
パーシヴァル:1人
RYO
ゼタ:1人
むすい
ソリッズ:1人
おんせん
バザラガ :1人
uno
※通過者なしはグラン、ベルゼバブ、ゾーイ
やはりベリアルの突出した人数が目立つ今回のRAGE。意外なことに前回最多(5名)であったグランがひとりも進出できない結果になり、今バージョンで大幅な強化があったベルゼバブもあと一歩及ばず、RAGEセミファイナルに唯一一度も出場しなかったキャラとなった。
本戦の見どころ
ウィナーズに3人、ルーザーズに5人いるベリアル。それぞれ同キャラ戦が一戦ずつ行われることが確定している。全く同じ性能のキャラ同士での読み合いは学ぶ所があるだろう。
逆に1キャラしか進出していないキャラも要注目だ。特に前回のRAGEでセミファイナルに残らなかった「バザラガ」「ローアイン」「ソリッズ」は普段からレアキャラという評価を受けており、大会での活躍もなかなか見られない。
ここまで勝ち上がっているのは確実に実力者なので、ベリアルを初めとした強力なキャラクターに対する対策は必見と言えるだろう。
注目プレイヤー
最後に、本戦で戦う24名の中から、注目プレイヤーを何名かピックアップして紹介しよう。どのプレイヤーも格闘ゲーム界では名の知れた強豪選手である。
“無敗のエンペラー再び”もっちー
説明不要の前回RAGE覇者。そのキャッチコピーに違わず今回のRAGEも「無敗」のままTOP24まで駆け上がった。
実は冒頭でもふれた「アークレボ」にて、優勝したタヒチ選手にベスト4で敗退しているのだが、そのタヒチ選手が仕事の都合でRAGEに参戦できないという予想外の展開に。
リベンジの機会は物理的になくなってしまったが、逆にタヒチ選手以外に誰がこのもっちーを止めるのか?という点に注目が集まっている。
キャラクターはシーズン1と同じくフェリを使用。しょっぱなから超レアキャラであるジロー選手の「ローアイン」との対戦が確定しており、無敗のエンペラーのキャラクター対策が光る好カードとなるのは間違いないだろう。
Twitter:@mugentoubu2
“関西のドン”SCORE(スコア)
「THE KING OF FIGHTERS」シリーズのレジェンドプレイヤーであり、「ストリートファイター4」の公式全国大会でもウメハラ選手やときど選手を擁するチームを倒し、高額賞金をゲットした実績最上位のプレイヤー。
筆者である小路KOGも所属しているプロゲーミングチーム「AMATERASU」に一番最初に加入した関西が誇るプロゲーマーでもある。
『グラブルVS』では初期からほぼランスロット一本でやり込み続けており、「アークレボ」でも準優勝と好成績を収めている。今回のRAGEもいわゆる「デスブロック」を無傷で駆け上がっており、その実力は本物。
また、コミユニティ活動にも積極的で、『グラブルVS』における何かしらのオンラインイベントをほぼ毎週行っている。リーグ戦や対抗戦、対戦会の情報を見かけたらほぼ確実に関わっていると言ってもいい。今大会唯一のランスロットということもあり、さまざまな人々から期待されているプレイヤーのひとりだ。
Twitter:@score33333
“タヒチの意思を継ぐ伝説の再来”伊予
前回のRAGEで4位という成績を残した強豪。元々はカプコン格ゲーの職人系プレイヤーであり、使いこなすのが難しいとされるテクニカル系キャラを好んで使用する。
誰も使っていないような使用率が低いキャラを開発し、その潜在能力を引き出すことに至高の喜びを感じるタイプである。そんな彼がメーテラを使用キャラとして選ぶのは必然と言える。
今大会においての彼への最も注目すべきポイントはずばり、予選ではルール上使用することのできなかった最新DLCキャラ「カリオストロ」をRAGEという大舞台でお披露目するかどうかというところだろう。
テク二カルな設置キャラかつ、まだ研究がほとんどされていないという絶好のタイミングであり、セミファイナルへの期間も2週間以上あるので、レアキャラ職人の彼がカリオストロを仕上げてくる可能性は十分に高い。
キャラ対策の鬼であるSCORE選手のランスロットにどう対抗するのか、刮目して見よう。
Twitter:@iyo1013
“クボゲー五神”Kubo
流行のタイトルからメインストリームをやや外れたタイトルまで、あらゆる格闘ゲームを分け隔てなく愛するマルチプレイヤー。個性が強みに直結するような「何かを起こせる」キャラを好む傾向にある。シーズン1ではグランだったが今回はベリアルでの参戦となる。
プレイスタイルは「ガン攻め」。通せる選択肢を的確に見極める洞察力と勝負勘、それを実行してのけるテクニックを兼ね備えており、一方的な展開を作り続ける試合運びに定評がある。
セミファイナルにいる8人の中で、最もオフェンスに特化したベリアルであるのは疑いようのない事実だろう。
直近では、幕張メッセで行われた世界大会「EVO JAPAN 2020」にて別タイトルではあるが優勝を果たしている。2020年度での大規模オフライン大会はほとんど開催されていないため、「大舞台での経験値」という点で、他選手より大きなアドバンテージを得ているのは間違いないだろう。
Twitter:@kubo0055
“勇者アバソ”あば男
地元愛知のデザイン会社である株式会社KRone(クローネ)からサポートを受けて活動しているプロゲーマー。
今でこそ珍しくないが、当時人数の少なかった「社員プロゲーマー」の先駆けとなったひとりでもある。
人当たりがいい上にルックスや声質までいいので、配信だけでなく実際に会った人たちからもとにかく評価が高い「パーフェクトイケメン」
元はSNKタイトルの強豪プレイヤーであり、基本的にはキャラクター性能の高い「強キャラ」を選ぶ傾向にある。
しかしGBVSにおいてはキャラクター愛が強いのか、発売初日からほぼ「カタリナ」一本でプレイを継続している。
カタリナと言えば前回のRAGEで快進撃を見せたバギー選手や、まさかの決勝のみキャラクター変更をしたgamera選手など、記憶に新しい活躍が多い。あば男選手も彼らと同じくRAGEという地に爪痕を残せるのか、注目の場面だろう。
Twitter:@abao014
“正体不明のスーパールーキー”Kosoren
「格闘ゲームをプレイしたのはGBVSが初めて」という情報だけをSNSに残しているすべてが謎に包まれたプレイヤー。
驚くべきは一回戦で強豪パーシヴァル使いのXeph選手に敗北しており、そこからNoble選手、M`選手、サメ映画学会選手、ユキ選手とmasterクラスの強豪を次々と打ち破り、予選最終試合間近で再び対峙したXeph選手にリベンジを果たし、見事セミファイナル進出を決めたことだ。
横の繋がりが強い格闘ゲーマーの誰もがその存在を全く知らないことや、前回のgamera選手を彷彿とさせる、ルーザーズから這い上がっていく確かな実力を目の当たりにして、今大会ナンバーワンの台風の目となることが予想されている。
彼が初戦で当たる相手はLaggia選手。奇しくも前回のRAGEでほぼ同じ状況にて同門のM’選手に敗れてしまったLaggia選手だったが、今回の対戦相手はそのM’を倒したルーキー。
前回は師匠に敗れたが今回は師匠の敵討ちとなるか、因縁の一戦が行われる。
Twitter:@kosorenchu
まとめ
RAGE記事、いかがだったでしょうか?
11月14日(土)のセミファイナルではこの24名が更に8名にまで絞られて、11月29日(日)に行われる「グランドファイナル」の椅子を賭けて戦います。
こうやって記事を書いている筆者も、その中に残れるように頑張っています!
観戦する方々は、ぜひこのハイレベルな戦いを見て頂ければと思います。師弟対決や相性対決、プロゲーマー同士の戦いなど、見どころが盛りだくさんです!
【小路KOGプロフィール】
チーム「AMATERASU」のプロゲーマー。
『BLAZBLUE CROSS TAG BATTLE』にてワールドランキング1位の実力を持ちつつ、世界初のJeSUライセンス二枚保持者というハイレベルなマルチプレイヤー。プロゲーマーのほかにも、eスポーツに関わるイベント企画制作、業務全般を担当する多才な技能を持っている。eスポーツに関わるビジネスで利益を上げつつ、ゲームの腕前は最強、というプロゲーマーの新たなロールモデルを目指すべく、日々勉強中。現在の目標はプロジェクトX出演。
Twitter:https://twitter.com/kkkog
チーム「AMATERASU」のプロゲーマー。
『BLAZBLUE CROSS TAG BATTLE』にてワールドランキング1位の実力を持ちつつ、世界初のJeSUライセンス二枚保持者というハイレベルなマルチプレイヤー。プロゲーマーのほかにも、eスポーツに関わるイベント企画制作、業務全般を担当する多才な技能を持っている。eスポーツに関わるビジネスで利益を上げつつ、ゲームの腕前は最強、というプロゲーマーの新たなロールモデルを目指すべく、日々勉強中。現在の目標はプロジェクトX出演。
Twitter:https://twitter.com/kkkog
© Cygames, Inc. Developed by ARC SYSTEM WORKS
【連載】プロゲーマー小路KOGの「勝つための『GBVS』立ち回り指南」
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