【連載】Yomiの「『LoL』をゼロからひとりでも始められるハウツー講座」

【『LoL』0-1-2講座 STEP 13】「クラス」を知って立ち回り方を把握しよう

2023.7.3 Yomi
記事公開日:2020年3月18日 最終更新日:2023年7月3日 監修協力:和藤新
本記事は、当時の記事内容を踏襲しつつ、「シーズン2023 ミッドアップデート」時点の情報をもとにアップデートして再掲しております。

みなさんこんにちは。Yomiです。

前回まででは、『リーグ・オブ・レジェンド』(LoL)のチャンピオンを強化するための「アイテム」や「ルーン」に関して話しました。

今回は、アイテムやルーンを選択するために知っておいたほうがいい、チャンピオンの「ロール(役割)」と、それに付随する「クラス(特性)」について話していきたいと思います。

※公式のページが一新され、「クラス」そのものに関する記事を見ることはできませんが、過去に発表された「クラス」「サブクラス」をもとに今回の記事は書かれています。

「ロール」の種類と「クラス」「レーン」との関係


『LoL』に存在するすべてのチャンピオンには、公式に「ロール」というものが割り当てられています。


ロールはチャンピオンの主な役割を表していて、以下のようなものがあります。
  • タンク
  • ファイター
  • アサシン
  • メイジ
  • マークスマン
  • サポート

ただし、『LoL』において一般的に「ロール」と言うと上記の話ではなく、トップ、ジャングル、ミッド、ADC、サポートなど、どのレーンで戦うかを指す言葉でよく使われます。なので、「メインロールは?」と聞かれたときは、自分の得意なレーンを答えるようにしましょう。(「ロール」に関する記事はこちらへ)

今回ご紹介するのは、ライアットが公式に使っている「ロール」ではなく、チャンピオンの特性を示すものとして公式でも使われている「クラス」と呼ばれる概念です。

「クラス」にはロールとほぼ同様の「メインクラス」があり、その中に付随してさらに詳細に分類した「サブクラス」があります。

それでは実際にどのようなクラスがあるか、詳しく見ていきます。

タンク


「タンク」は、チームの防御役です。敵の攻撃を受け止めることで、味方へのダメージやCCを減らし、気兼ねなく攻撃できる体制を整えるのが仕事です。敵と味方の間に入ってわざと攻撃を受けるテクニックは「ボディブロック」と呼ばれます。アイテムは主に防具を積んで、耐久力を上げていきます。

タンクの中にもさらにいくつかのサブクラスがあります。

ヴァンガード


タンクの中でも攻撃的なタンクです。立ち位置は主に味方の最前線で、敵に突っ込んでいくことでアクションを起こし、味方が行動を起こす起点となります。

こちらからアクションを起こして、敵を強制的に戦闘状態に入らせる行為を、「イニシエート」といいます。また、敵と交戦している状態を「エンゲージ」状態といい、イニシエートはエンゲージ状態を起こすための手段を指します。正確には別の言葉ですが、あまり区別をせずに使う人も多いです。

ヴァンガードチャンピオン

アムム、アリスター、オーン、グラガス、サイオン、ザック、セジュアニ、ヌヌ、ノーチラス、マオカイ、マルファイト、ラムス、レオナ


ワーデン



タンクの中でも守備的なタンクです。敵の攻撃から味方を守ることを第一に考えます。立ち位置は敵の中心よりも、味方のダメージを出してくれるマークスマンのそばにいることが多いです。
飛び込んでくる敵を妨害し、味方を敵から引きはがして守る行為を「ピール」といいます。また、イニシエートしてきた敵を引きはがして、エンゲージ状態を回避する行為を「ディスエンゲージ」といいます。

ワーデンチャンピオン

ガリオ、シェン、タム・ケンチ、ブラウム、ポッピー

ファイター


敵の懐で継続的に戦い続けるクラスです。攻撃、防御、回復のスキルをバランスよく持っているチャンピオンが多く、1vs1 や集団戦も柔軟に戦えます。武器と防具を状況に応じて買いわけます。

ジャガーノート


攻撃力と防御力をバランスよく兼ね備えていて、敵の中心で戦うことで真価を発揮します。ただし、射程や機動力がないので、いかに敵の懐に入るかというのが課題でもあります。

ヴァンガードなど、イニシエートしてくれる味方がいるとより仕事がしやすくなります。

ジャガーノートチャンピオン

アーゴット、イラオイ、ウディア、エイトロックスガレン、シヴァーナ、セト、ダリウス、ドクター・ムンド、トランドル、ナサス、ボリベア、モルデカイザー、ヨリック


ダイバー


敵の懐に飛び込んでアクションを起こしダメージを出す役割で、そのための機動力と火力を兼ね備えています。ただし、タンクやジャガーノートほどの耐久力はないので、うまく立ち回らないと簡単に倒されてしまいます。

そのかわり無視できない火力があるため、ダイバーが飛び込んで来たら敵は協力して対処する必要があります。そのため、敵の陣形を崩しやすい役割でもあります。ヴァンガードと並んで、エンゲージ要員を務められるクラスです。

ダイバーチャンピオン

イレリア、ウーコン、ヴァイ、エリス、オラフ、カミール、クレッド、ジャーバンⅣ、シン・ジャオ、スカーナー、パンテオン、へカリム、リー・シン、レク=サイ、レネクトン、ワーウィック

スレイヤー


高機動、高火力が売りの近距離戦闘特化クラスです。その代わり耐久力はないので、少し立ち位置を間違えると簡単に倒されてしまいます。アイテムは武器がメインです。

アサシン


一瞬で一体の敵を倒すことに特化したクラスです。強烈な瞬間火力がある代わりに、多くの敵にダメージをばらまいたり、継続的に火力を出し続けるのは苦手です。

集団戦では敵の後ろから回り込んで、柔らかい敵をピンポイントで倒す動きを好みます。敵を倒した後は、持ち前の機動力を生かして離脱し、次の暗殺に備えます。一瞬で倒すことができないタンクをとても苦手としているので、馬鹿正直に正面から突っ込んでしまうと、なにも仕事ができない可能性があるので気をつけてください。


アサシンチャンピオン

アカリ、イブリン、エコー、カサディン、カタリナ、カ=ジックス、キヤナ、シャコ、ゼド、ダイアナ、タロン、ノクターン、パイク、フィズ、レンガー


スカーミッシャー


スカーミッシャーはアサシンのほどの機動力と瞬間火力を持ちませんが、圧倒的な継続火力(DPS)を持っています。倒されずに攻撃し続けるという立ち回りが要求されるので、難易度が高めのクラスです。

スカーミッシャーは敵からも狙われやすいため、敵が一通り攻撃するのを待つ目的で、わざと遅れて集団戦に合流する「レートイン」(「遅れて入る」=Late In)と呼ばれるテクニックも有効です。その代わり、うまくはまった場合は敵全員を倒せるほどのポテンシャルも持っているため、スカーミッシャーは中毒性が高く、同じチャンピオンを使い続ける「OTP(One Trick Pony の略)」と呼ばれるプレイヤーを数多く生みだしています。

スカーミッシャーチャンピオン

ケイン、ジャックス、トリンダメア、マスター・イー、フィオラ、ヤスオ、リヴェン

メイジ


魔法スキル主体で戦います。高火力低耐久であり、スレイヤーと同様にダメージを出すことを得意とします。

スレイヤーとの違いは、機動力がない代わりに、離れた距離からダメージを出せるので、味方に守られながら戦いやすいクラスになっています。また、複数の敵にまとめてダメージを入れる範囲攻撃、いわゆる「AOE(Area Of Effect)」ダメージを出すのも得意です。アイテムはAP系とマナ系が中心となっています。


バーストメイジ


メイジの中でも瞬間火力やハードCCに秀でているクラスです。不用意な敵を捕まえたり、飛び込んできた敵を倒すのが得意です。起点となるCCスキルが当たったら、まとめて他のスキルを叩き込む戦闘スタイルが多いです。中でも強力なCCが豊富なバーストメイジはイニシエートの役割を果たすこともできます。

メイジチャンピオン

アーリ、アニー、オリアナ、 カルマ、サイラス、ザイラ、シンドラ、ツイステッド・フェイト、ゾーイ、ニーコ、ブランド、ベイガー、ラックス、リサンドラ、ルブラン


バトルメイジ


一定距離から継続的にダメージを出し続けるクラスです。敵との間合いを調整するためのスキルを持ち、間合いを細かく調整しながら戦います。

バトルメイジチャンピオン

アニビア、オレリオン・ソル、カーサス、カシオペア、スウェイン、タリヤ、ビクター、ブラッドミア、マルザハール、ライズ、ランブル


アーティラリーメイジ


最も遠距離から攻撃する、固定砲台のようなクラスです。攻撃に特化したスキル構成をしているため、ダメージが出せるのは言うまでもなく、長距離レンジを生かして敵が戦えない距離からスキルを打ち、集団戦をすることなく敵の体力を削るポークと呼ばれる行為が強みです。

その代わり自衛手段に乏しく、懐に入られるとまともに戦えないので、機動力のある相手との1vs1はとても苦手で、集団戦でも飛び込んでくる敵がいた場合は味方の協力が不可欠です。

アーティーラリーメイジチャンピオン

ジグス、ゼラス、ヴェル=コズ、ジェイス(変形後)

マークスマン



通常攻撃が遠距離で、通常攻撃を主体に戦うクラスです。マークスマンにサブクラスはありません。主にAD系アイテムとAS系アイテムを中心に買います。

メイジが魔法(AP)ダメージを出すのに対し、マークスマンは物理(AD)ダメージを出すことが仕事です。とにかくDPSを出すのに特化しているため、敵チャンピオンにダメージを与える他に、ドラゴンなどのエピックモンスターや、タワーなどのオブジェクトを破壊するときにも重宝します。

ADダメージを駆使して敵をせん滅し、試合を勝利に導くための重要な役割を持っていることから、マークスマンはADC(Attack Damage Carry)とも呼ばれます。柔らかくて機動力がないチャンピオンがほとんどなので、集団戦の立ち位置は基本的に味方の後ろです。敵も最優先で倒そうとしてくるため、常に狙われている意識を持ってください。ダメージを出さないと!と焦ってすぐに倒されてしまっては意味がありません。最初のうちはとにかく倒されないように気を付けてみましょう。

ADCチャンピオン

アッシュ、アフェリオス、ヴェイン、ヴァルス、エズリアル、カイ=サ、カリスタ、キンドレッド、ケイトリン、コーキ、コグ=マウ、ザヤ、シヴィア、ジン、ジンクス、セナ、トゥイッチ、トリスターナ、ドレイヴン、ミス・フォーチュン、ルシアン

コントローラー


「コントローラー」は、仲間が戦いやすいように補助をする役割です。視界アイテムを買ったり仲間が有利になる装備を買うことが多いです。サポートのロールについているチャンピオンの多くはコントローラーに属します。

エンチャンター



エンチャンターは自分以外の味方を回復したり、強化(バフ)を施すスキルを使えるチャンピオン達のクラスです。また、敵を弱体化(デバフ)させたり、状態異常を与えてディスエンゲージする役割もあります。

基本的に一人でできることは少なく、味方と共に戦ってこそ真価を発揮します。自分自身の耐久力も高くないため、AOEでまとめて倒されるのには要注意です。

エンチャンターチャンピオン

ジャンナ、ソナ、ソラカ、タリック、ナミ、ユーミ、ルル


キャッチャー


敵を捕まえることを得意とするクラスです。ワーデンやダイバーは敵に突っ込んでいくことでイニシエートしますが、キャッチャーは敵をひっぱたりして孤立させることでイニシエートします。一時的に戦える人数差で有利になるのでとても強力ですが、スキルを的確に当てる必要があるため、難易度は高くなっています。

捕まえたい相手の間にタンクがいるとできることがかなり減ってしまうので、集団戦ではワーデンの役割を担うことも多いです。間違ってもキャッチャーだからと言って焦り、アムムやダリウスなどを引っ張って味方の陣形を崩壊させないように気を付けましょう。

キャッチャーチャンピオン

アイバーン、スレッシュ、バード、ブリッツクランク、モルガナ、ラカン


スペシャリスト



上記のどれにも当てはまらない、個性的な戦い方をするチャンピオン達が集められたクラスです。

専用のノウハウが必要で、使いこなすためにはとても習熟が必要なチャンピオンばかりなので、OTPを産みやすいクラスのひとつです。もし使いたい場合は、それなりの覚悟とこだわりを持って挑みましょう。

スペシャリストチャンピオン

アジール、ガングプランク、クイン、グレイブス、ケイル、ケネン、ジリアン、シンジド、チョ=ガス、ティーモ、ナー、ニダリー、ハイマーディンガー、フィドルスティックス


あとがき


今回は、チャンピオンごとの「クラス」について学んできました。『LoL』はチームで戦うゲームなので、今回のクラスの知識を交えた上で、次回はそれを組み合わせたチーム構成や、レーンの振り分けについて話していきたいと思います。ご期待ください。

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