【連載】Yomiの「『LoL』をゼロからひとりでも始められるハウツー講座」

【『LoL』0-1-2講座 番外編】「ランク戦」に挑む前の「心得」を身につけよう

2023.7.19 Yomi
記事公開日:2020年7月10日 最終更新日:2023年7月19日 監修協力:和藤新
本記事は、当時の記事内容を踏襲しつつ、「シーズン2023 ミッドアップデート」時点の情報をもとにアップデートして再掲しております。

第20回で「ランク戦」についてご紹介しましたが、実際にランク戦を戦っているとさまざまなプレイヤー、状況に出くわします。「『LoL』の民度が低い」と言われるゆえんはこのあたりにあると言えるでしょう。

そこで、「ランク戦」の回で紹介していた「ランク戦の心得」を番外編として別記事に分割してみました。VTuberやストリーマーの大会を見て、あるいは「STAGE: 0」や「全国高校eスポーツ選手権」などで初めて『LoL』に触れる人も増えている中、ランク戦でつらい思いをしたり、思うように勝てない時にどのように考えればいいのか、ぜひ参考にしてみてください。


「ランク戦」の心得


ランクはつい真剣になってしまうものなので、負けた時の精神的ダメージはノーマルよりも大きくなってしまいます。それにより、チームでの仲が険悪になることも、自分に対する苛立ちを覚えることも少なくないでしょう。

そういった環境のなかで、くじけずにストレスを少しでも減らしながら遊ぶことができるように、いくつかアドバイスをしたいと思います。もちろん考え方は人それぞれなので、ひとつの意見として参考までに見てみてください。

マッチング格差とは


レートによって実力を定め、同じようなレートの人同士で戦う(マッチングする)と言っても、完全に同じ実力の人を別々のレーンごとに10人集めるというのはとても困難です。なので、だいたいは5人全員のレートの平均が同じチーム同士で戦うのがほとんどです。

そうなると、もちろん自分の相手が自分よりも強い、あるいは弱いことは多々あります。そうなると必然的に味方もその差分の影響を受けているはずです。その中で試合に勝つにはどうすればいいか、考えてみましょう。

CASE 1:自分は勝っているのに味方が負けている


自分が勝っているということは、対面の相手が自分より弱い可能性があります(チャンピオンの相性が良いだけの場合もありますが、内部レート的な要因で勝った場合を想定)。その場合、逆に味方の対面の相手は味方より強い可能性が高くなってきます。

よく聞くセリフとして、「自分は勝ってたけど味方が負けてた。だから負けた。クソゲー」といったものがあります。でも、これはマッチングの都合上そうなっただけで、あなたが優れていたからではないかもしれません。

こうした状況はシステム上どの試合、どのレーン、どの場面でも起こりえます。つまり、この状況でも勝てるかどうかが、レートを上げるために必要なターニングポイントなのです。

この状況であなたがする役割はなんでしょうか? 味方に呪いの言葉をぶつけることでしょうか? ただただ不幸を嘆いてX(旧Twitter)で愚痴を呟くことでしょうか?

違います。味方をキャリーして、試合を勝利に導くことです。

システムに自分のレーンが勝てる状況を作ってもらった。じゃあ後は、その有利をどう活かすかがあなたに委ねられたということです。『LoL』はチームゲームなので、5人で協力して戦わなければならないゲームであることは間違いないですが、こと「ソロキュー」においては、ひとりのキャリーがゲームを終わらせることが多々あります。あなたがキャリーをするためのお膳立てをしてもらっておいてなお、そのゲームをキャリーしきれないのであればそれはそのランクでは戦えていないということにもなります。

自分が勝った、ではこの有利をどうやって味方に還元してチームとして勝利に導くことができるか。この意識を常に持つと、どんなゲームでも諦めずに戦うことができます。さらにキャリーをして得られた勝利はいつも以上に気持ちのいいものです。

レーンの勝利に決して驕らず、最後まで諦めずに試合を続けられたなら、きっとより高いティアにたどり着くことができるようになるでしょう。

CASE 2:自分は負けているが味方が勝っている


試合を何回もやると、先ほどとは逆に自分より対面の相手が強い場合もあります。そんな時、自暴自棄になってAFK(ゲームを放棄して試合に参加しなくなる)やフィード(意味もなく敵に倒され続けて敵を育てる)といった行為をしてはいけません。

そういった場合は、味方がレーンに勝てる可能性が上がるように、できるだけ相手に倒されないように気を付けながらリスクのある行動を避けて、慎重にファームを続けましょう。そうすれば自然と味方がキャリーしてくれて試合には勝つことができるようになります。

味方にキャリーして勝利まで運んでもらうことは、「バス乗り」と呼ばれたりしています。バス乗りは自分が強い相手に耐えられたという証しでもあるので、決して恥ずかしいことでもありません。なので、相手が強いと思っても、無理に勝負を仕掛けて相手を育ててしまい、“バス”を壊されることがないように気を付けてみてください。

ランクを上げるためには、勝てるゲームを落とさないというのも大切な要素です。

Case3:ガンク差がつらい


マッチング以外にも、たとえ対面の相手と同じ実力であったとしても、ジャングラーのガンク量の差でレーンに勝てないことがあります。

この場合も、「マッチング格差」のときと考えることは同じです。自分にばかり相手のガンクが来るなら、他のレーンは伸び伸びやれている可能性が高くなります。さらに、味方のジャングラーも他レーンにガンクをする機会もあり、ドラゴンなどのオブジェクトを抑える余裕も出てきます。

自分に相手のガンクが多く来ているということは、そのぶん味方の他のレーンは有利が作りやすくなっているはずなので、腐って自暴自棄にならずに、しっかりと耐えて味方が他で有利を作ってくれるのを待ちましょう。逆に、味方のジャングラーがガンクに来てくれて有利を作れた場合も、先ほどと同様です。

Case4:暴言に遭遇した


世の中には本当にいろいろな人がいます。なので、理屈が通じない人や理不尽に責めてくる人もたびたび遭遇します。

そうした時にできる自衛手段が、「ミュート」です。理不尽な言動に付き合うことでパフォーマンスを落とす必要はまったくありません。暴言に関しては、米国のクリスティーン・ポラスという研究者の論文で、以下のような統計データがあるらしいです。

・直接暴言を吐かれた人は、処理能力が61%、創造性が58%下がる。
・他人が暴言を吐かれるのを見ただけでも、処理能力が25%、創造性が45%下がる。

つまり、「暴言」という存在を認識しただけでも負けに近づいてしまうことになります。どうせ会話が通じない、考え方が違う人であるならば、付き合うだけ無駄です。そういった場合は一刻も早くミュートしてしまいましょう。

Case5:どうしようもない試合に遭遇した


何戦もプレイするとたまには「全レーン負けて何もできない」みたいな試合も時々あります。そういった試合は振り返っても無駄なので、自分に落ち度がないと思ったのならもう忘れてしまいましょう

一番避けなければならないことは、負けを引きずってそのままどんどん負けを重ねてしまうことです。気持ちを簡単に切り替えられないタイプの人は、それこそ次の試合も間違いなくパフォーマンスが落ちてしまうので、いっそいったんゲームを終了し、別のことをして気持ちをリフレッシュさせることをお勧めします。


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