【連載】Yomiの「『LoL』をゼロからひとりでも始められるハウツー講座」

【『LoL』0-1-2講座 STEP 16】戦い方はシンプルながら終盤の要!「トップ」に挑戦しよう!

2020.4.29 Yomi
みなさんこんにちは。Yomiです。

前回は、『リーグ・オブ・レジェンド』(LoL)の集団戦と、チームを組む上でどのような要素があるか、「チーム構成」について学びました。

今回からは、チームのメンバーそれぞれの役割を、ロールごとに分けて実際の試合でどのように戦っていけばいいかを見ていきたいと思います。

まずは、戦い方と役割が一番シンプルな「トップ」を学んでいきましょう。


「トップ」とは


「トップ」は、3つあるレーンの中で一番上にあるレーンです。


トップはレーン間の距離が長いところでひとりで戦い続けなければなりません。なので、できるだけリコールしなくていいように、ある程度攻撃されても戦い続けられる程度の耐久力や回復能力を持っているか、あるいは敵の攻撃を受けずに攻撃し続けられるような機動力と攻撃レンジを持っているチャンピオンが戦うことになります。

試合準備:サモナースペルの選択



トップでよく選ばれるサモナースペルとその理由を、選ばれることが多い順番に見ていきましょう。

フラッシュ

ほぼすべてのチャンピオンで採用される万能サモナースペルです。追撃、逃走、スキル回避などあらゆるシーンで使い道があります。特別な理由がない限りは持ったほうがいいでしょう。

レポート

トップは一人で行動することが多く、孤立している状況だとできる行動の幅が狭まるので、多くのチャンピオンがテレポートを持つことでできることを増やします。

序盤は単純にレーンに戻る時に使ったり、中盤以降は仲間の集団戦に合流したり、最終盤では敵のネクサス近くに飛んで試合を決めることもできます。

とても汎用性の高いサモナースペルですが、使うタイミングや場所が難しく、慣れない間は失敗もたくさんすると思うので、できるだけ選択して使いどころをつかんでいきましょう。

イグナイト

対面の相手を倒すことを第一目的とした場合に選びます。クインやパンテオンなど、テレポートがなくてもマップを素早く移動して合流できるチャンピオンや、ガレンのようにレーンで対面の相手を圧倒したいチャンピオンが好みます。

ただし、自分がイグナイトを持っていて敵がテレポートを持っていた場合、戦況が五分で進んでしまうと、相手の方が合流が早い分、どうしても相手に試合の手動権を握らせてしまうことになります。

なので、トップがイグナイトを選ぶ場合は、対面の相手を倒してテレポートをレーン復帰に使わせ、レーンに張り付かせることでその有利を失わせる、という使命を負うことを覚えておきましょう。

ゴースト

敵に張り付いたり、逃走したりしやすくなります。フラッシュよりクールダウンが短いので、より頻繁に使用できます。ダリウスやシンジドなど、張り付くことでよりダメージが伸びやすくなるチャンピオンが好みます。

イグナイトと同様に、自分がテレポートを持たない場合は、対面の相手を圧倒する使命を帯びることになります。

序盤:レーン戦


序盤はお互いのトップ同士がトップレーンで1対1の戦いを行います。レーンでの戦いは「レーン戦」と呼ばれます。

レーン戦はみんなで戦うための準備段階でもあるので、いかに効率よく育つかというのがテーマでもあり、相手より育つことができれば勝ちとも言えます。

「戦う」「育つ」とざっくり言いましたが、具体的にどのようなことをすればいいかわからないと思うので、ここからはレーン戦の流れを見ていきましょう。

(1)ミニオンを倒す



まずは、一定間隔で出現してレーンに現れるミニオンを倒していきます。ミニオンを倒して経験値を獲得することでレベルが上がり、同時にゴールドを稼ぐことができます。

経験値は直接倒さなくても、ミニオンが死ぬときに一定範囲内にいるだけでもらうことができますが、ゴールドを稼ぐにはとどめをさす必要があります。このミニオンにとどめをさすことを「ラストヒット」と呼び、ラストヒットを取った数は「CS」と呼ばれています。

ミニオンを倒すことは、相手の強さにあまり依存せずに確実に成長できる方法です。そのため、CSをうまくとれるようになることは、『LoL』の上達という観点でも間違いなく有効な手段です。

レーン戦でうまく成長したいなら、まず「プラクティスモード」でミニオンを倒す練習をすることをお勧めします。

(2)ダメージトレードをする



ミニオンだけではなく、敵のチャンピオンももちろんレーンにやって来ます。とはいえ、こちらが一方的に攻撃できることは少なく、こちらが攻撃すればおそらく相手も負けじと攻撃してきます。

このお互いに攻撃しあって体力を削り合うことを「ダメージトレード」と言います。

通常攻撃だけではあまりダメージは伸びないので、おそらくスキルを使いながらダメージトレードをすることになるでしょう。ここで、ひとつ覚えておいてほしいのが、絶対にやられっぱらしにならないということです。

スキルは、一度使うともう一度使えるようになるまでにクールダウン時間が発生します。なので、敵がスキルを使って攻撃した後はしばらく大ダメージを与えられる危険はなくなるわけです。その間にこちらもスキルを使ってダメージを与えるようにしましょう。もしここでひるんでしまうと、一方的に体力を削られてしまい、その後の行動もどんどん制限されてジリ貧になってしまいます。

この時、チャンピオン同士の相性が悪かったり、使っているチャンピオンが序盤が弱すぎるタイプだと、そもそもダメージトレードが成立しない場合があります。そんなときは距離を取ったりCSを諦めるなど、できるだけ一方的に攻撃されない立ち回りを覚える必要があります。

ただし、その場合でも攻撃を返せるときはしっかりダメージトレードをして、少しでも相手を楽にさせないようにすることが大切です。

(3)キルをする



ダメージトレードを進めることで相手の体力を減らしていくと、いずれ相手の体力をすべて削ることができるようになると思います。チャンスだと思ったらすかさず全スキルを使って相手をキルしましょう。

すべてのスキルを使って相手に突撃することを、「オールイン」と言います。また、オールインすることで倒し切れる体力の境界線は「キルライン」と呼ばれます。

自分のチャンピオンがオールインでどれくらいのダメージを出せるかを把握し、キルラインを見極められるようになると、さらにレーン戦で成長できるようになります。

逆に、自分がキルされるラインを把握できないと、簡単に倒されてしまいます。ダメージトレードを何回も繰り返して、お互いのキルラインを正確につかめるようになりましょう。

(4)タワープレートを取る



相手をキルしたり、体力を減らして撤退させると、相手のタワーを攻撃できるようになります。タワーを一定量削るとタワープレートが破壊でき、段階的にゴールドを獲得できます。チャンスがあれば狙って壊していきましょう。

(5)リコールする



体力がなくなってピンチになったり、ゴールドが溜まってひと息ついたら、リコールして本拠地に戻ります。本拠地に戻ることで体力とマナを回復でき、さらにアイテムを買ってチャンピオンを強化できます。

態勢が整ったら、再びレーンに行き、レーン戦を再開します。

中盤:レーンスワップ



ひとりで戦うトップレーンより、ふたりで戦うボットレーンのほうが、タワーが早く折れやすい傾向があります。また、トップ側のリバーにいる「リフトヘラルド」よりも、ボット側のリバーにいる「ドラゴン」のほうが早い時間に出現し、ゲーム全体への影響度も高いので、現在はリフトヘラルドよりも優先して倒されることが多いです。

そこで、ボット側で取りたいオブジェクトがなくなると、ボットレーンで戦っていた人たちがトップ側のオブジェクトを取るためにやってきます。その際、ボットレーンを空にするわけにもいかないので、トップで戦っていた人が代わりにボットレーンに行きます。

この行動は「レーンスワップ」と呼ばれます。

初心者の頃はレーンスワップという概念を知らない人も多いと思うので、スワップが起こらないこともあると思います。また、もしトップレーンのタワーを先に破壊したりして、トップ側に取りたいオブジェクトが特にない場合も、無理してレーンスワップをする必要はありません。

終盤:スプリット/グループ

△ドラゴンの反対側のトップレーンをスプリット中

試合終盤になると、取りたいオブジェクトが限られてきます。テレポートを持っている場合は、いつでも合流できる強みを活かして、味方が取りたいオブジェクトの反対側のレーンにひとりで行きます。

このように、仲間たちと離れてひとりで別のレーンに行くことを「スプリット」と言います。

スプリットすることで、もし相手がふたり以上の人数を自分に割いた場合、反対側のレーンで人数の有利ができてオブジェクトを取りやすくなります。もし誰も自分のところに来なかった場合は、それはそれで自分のレーンのオブジェクトを取れるようになります。

もしトップが互いにテレポートを持ってスプリットしていた場合は、タイマンが強いほうが合流も早くなり、スプリットの主導権を握れることになります。


もしテレポートを選択していない、もしくはクールダウン中という場合は、こちらのミニオンを押し付けた後、できるだけ味方と合流して人数差を作られないようにすることも大切です。

味方と一緒に行動することを「グループ」と言います。ドラゴンやバロンが再出現するタイミング、タワーを攻めるタイミングなど、集団戦が起きる可能性が高いシーンではできるだけグループして、しっかり戦えるように万全な体制を整えておきましょう。

終盤になると、1回の集団戦に負けるとそのまま試合も敗北してしまうことが多々あります。スプリットとグループをうまく切り替えられるようになることが、仲間にとって心強いトップになることの必要条件とも言えるでしょう。

後書き


今回は、トップの戦い方と役割について話していきました。

トップは一人で行動することが多いぶん、経験値を稼ぎやすくレベルが高くなりやすいため、試合終盤でのゲームへの影響力は計り知れません。

みんなを引っ張っていく頼もしい存在になれるように、ぜひトップを極めてみてください。

次回は、もう一つのソロレーンである「ミッド」についてご紹介したいと思います。ご期待ください。

©️ 2020 Riot Games, Inc. All rights reserved.

筆者紹介

Yomi (よみ)。LoL公式パートナー

おもに『LoL』に関する動画を多く投稿している。
代表作品:LoL3分講座全チャンプSランクの旅 など。

シーズン5から『LoL』を始め、S5 P4, S6 P1, S7 で念願のダイアモンドとなり、現在はランク休止中。

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リーグ・オブ・レジェンド とは

2009年10月に米国でサービスを開始、2016年9月時点で月間アクティブプレイヤーが1億人を突破し、世界各地で大規模な大会が行われているPCオンラインゲーム。マルチプレイヤーオンラインバトルアリーナ(通称 MOBA)と呼ばれる5人対5人を基本とした対戦型PCゲームで、プレイヤーが操作する「チャンピオン」と呼ばれるキャラクターで相手本陣の攻略を競う。RTS(リアルタイムストラテジー)のテンポと迫力に RPG要素を加え、スピード感のある展開が特徴で、その競技性の高さから、eスポーツの代名詞として世界中でプロリーグが開催されている。毎年行われるeスポーツ最高峰の世界的祭典「League of Legends World Championship」は視聴者数5760万人を記録するなど大きな注目を集める。多彩なキャラクターやつくりこまれた世界観、映像や音楽、などゲーム以外のコンテンツも魅力で、コスプレやファンアートをはじめとした熱狂的なコミュニティ活動も各地で行われている。

リーグ・オブ・レジェンド: http://jp.leagueoflegends.com/



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