【連載】Yomiの「『LoL』をゼロからひとりでも始められるハウツー講座」

【『LoL』0-1-2講座 STEP 16】戦い方はシンプルながら終盤の要!「トップ」に挑戦しよう!

2023.7.4 Yomi
記事公開日:2020年4月29日 最終更新日:2023年7月4日 監修協力:和藤新
本記事は、当時の記事内容を踏襲しつつ、「シーズン2023 ミッドアップデート」時点の情報をもとにアップデートして再掲しております。

みなさんこんにちは。Yomiです。

前回は、『リーグ・オブ・レジェンド』(LoL)の集団戦と、チームを組む上でどのような要素があるか、「チーム構成」について学びました。

今回からは、チームのメンバーそれぞれの役割を、ロールごとに分けて実際の試合でどのように戦っていけばいいかを見ていきたいと思います。

まずは、戦い方と役割が一番シンプルな「トップ」を学んでいきましょう。

なお、各レーンの紹介は、
  • レーンの特徴
  • 試合準備
  • 序盤
  • 中盤
  • 終盤
という試合の流れに沿って、それぞれの時間帯で注意すべきことを紹介していきます。


「トップ」とは


「トップ」は、3つあるレーンの中で一番上にあるレーンです。


トップはレーン間の距離が長いところでひとりで戦い続けなければなりません。なので、できるだけリコールしなくていいように、ある程度攻撃されても戦い続けられる程度の耐久力や回復能力を持っているか、あるいは敵の攻撃を受けずに攻撃し続けられるような機動力と攻撃レンジを持っているチャンピオンで戦うことになります。

試合準備:サモナースペルの選択



トップでよく選ばれるサモナースペルとその理由を、選ばれることが多い順番に見ていきましょう。

フラッシュ

ほぼすべてのチャンピオンで採用される万能サモナースペルです。追撃、逃走、スキル回避などあらゆるシーンで使い道があります。特別な理由がない限りは持ったほうがいいでしょう。

レポート

トップは一人で行動することが多く、孤立している状況だとできる行動の幅が狭まるので、多くのチャンピオンがテレポートを持つことでできることを増やします。

序盤は単純にレーンに戻る時に使ったり、中盤以降は仲間の集団戦に合流したり、最終盤では敵のネクサス近くに飛んで試合を決めることもできます。

とても汎用性の高いサモナースペルですが、使うタイミングや場所が難しく、慣れない間は失敗もたくさんすると思うので、できるだけ選択して使いどころをつかんでいきましょう。

イグナイト

対面の相手を倒すことを第一目的とした場合に選びます。クインやパンテオンなど、テレポートがなくてもマップを素早く移動して合流できるチャンピオンや、ガレンのようにレーンで対面の相手を圧倒したいチャンピオンが好んで持ちます。

ただし、自分がイグナイトを持っていて敵がテレポートを持っていた場合、戦況が五分で進んでしまうと、相手の方が合流が早い分、どうしても相手に試合の主導権を握らせてしまうことになります。

なので、トップがイグナイトを選ぶ場合は、対面の相手を倒してテレポートをレーン復帰に使わせ、レーンに張り付かせることでその有利を失わせる、という使命を負うことを覚えておきましょう。

ゴースト

敵に張り付いたり、逃走したりしやすくなります。フラッシュよりクールダウンが短いので、より頻繁に使用できます。ダリウスやシンジドなど、張り付くことでよりダメージが伸びやすくなるチャンピオンが好みます。

イグナイトと同様に、自分がテレポートを持たない場合は、対面の相手を圧倒する使命を帯びることになります。


序盤:レーン戦


序盤はお互いのトップ同士がトップレーンで1対1の戦いを行います。レーンでの戦いは「レーン戦」と呼ばれます。

レーン戦はみんなで戦うための準備段階でもあるので、いかに効率よく育つかというのがテーマでもあり、相手より育つことができれば勝ちとも言えます。

「戦う」「育つ」とざっくり言いましたが、具体的にどのようなことをすればいいかわからないと思うので、ここからはレーン戦の流れを見ていきましょう。

(1)ミニオンを倒す



まずは、一定間隔で出現してレーンに現れるミニオンを倒していきます。ミニオンを倒して経験値を獲得することでレベルが上がり、同時にゴールドを稼ぐことができます。

ミニオンの経験値は直接倒さなくても、ミニオンが死ぬときに一定範囲内にいるだけでもらうことができますが、確実にゴールドを稼ぐにはとどめをさす必要があります。このミニオンにとどめをさすことを「ラストヒット」と呼び、ラストヒットを取った数は「CS」と呼ばれています。

ミニオンを倒すことは、相手の強さにかかわらず確実に成長できる方法です。そのため、CSをうまくとれるようになることは『LoL』の上達という観点でも間違いなく有効な手段です。

レーン戦でうまく成長したいなら、まず「プラクティスモード」でミニオンを倒す練習をすることをおすすめします。

(2)ダメージトレードをする



ミニオンだけではなく、敵のチャンピオンももちろんレーンにやって来ます。とはいえ、こちらが一方的に攻撃できることは少なく、こちらが攻撃すればおそらく相手も負けじと攻撃してきます。

このお互いに攻撃しあって体力を削り合うことを「ダメージトレード」と言います。

通常攻撃だけではあまりダメージは伸びないので、おそらくスキルを使いながらダメージトレードをすることになるでしょう。ここで、ひとつ覚えておいてほしいのが、絶対にやられっぱらしにならないということです。

スキルは、一度使うともう一度使えるようになるまでにクールダウン時間が発生します。なので、敵がスキルを使って攻撃した後はしばらく大ダメージを与えられる危険はなくなるわけです。その間にこちらもスキルを使ってダメージを与えるようにしましょう。もしここでひるんでしまうと、一方的に体力を削られてしまい、その後の行動もどんどん制限されてジリ貧になってしまいます。

この時、チャンピオン同士の相性が悪かったり、使っているチャンピオンが序盤が弱すぎるタイプだと、そもそもダメージトレードが成立しない場合があります。そんなときは距離を取ったりCSを諦めるなど、できるだけ一方的に攻撃されない立ち回りを覚える必要があります。

ただし、その場合でも攻撃を返せるときはしっかりダメージトレードをして、少しでも相手を楽にさせないようにすることが大切です。

(3)キルをする



ダメージトレードを進めることで相手の体力を減らしていくと、いずれ相手の体力をすべて削ることができるようになると思います。チャンスだと思ったらすかさず全スキルを使って相手をキルしましょう。

すべてのスキルを使って相手に突撃することを、「オールイン」と言います。また、オールインすることで倒し切れる体力の境界線は「キルライン」と呼ばれます。

自分のチャンピオンがオールインでどれくらいのダメージを出せるかを把握し、キルラインを見極められるようになると、さらにレーン戦で成長できるようになります。

逆に、自分がキルされるラインを把握できないと、簡単に倒されてしまいます。ダメージトレードを何回も繰り返して、お互いのキルラインを正確につかめるようになりましょう。

(4)タワープレートを取る



相手をキルしたり、体力を減らして撤退させると、相手のタワーを攻撃できるようになります。タワーを一定量削るとタワープレートが破壊でき、段階的にゴールドを獲得できます。チャンスがあれば狙って壊していきましょう。

(5)リコールする



体力がなくなってピンチになったり、ゴールドが溜まってひと息ついたら、リコールして本拠地に戻ります。本拠地に戻ることで体力とマナを回復でき、さらにアイテムを買ってチャンピオンを強化できます。

態勢が整ったら、再びレーンに行き、レーン戦を再開します。


中盤:レーンスワップ



ひとりで戦うトップレーンより、ふたりで戦うボットレーンの方が、タワーが早く折れやすい傾向があります。また、トップ側のリバーにいる「リフトヘラルド」よりも、ボット側のリバーにいる「ドラゴン」の方が早い時間に出現し、ゲーム全体への影響度も高いので、リフトヘラルドよりも優先して倒されることが多いです。

そのため、ボット側で取りたいオブジェクトがなくなると、ボットレーンで戦っていた人たちがトップ側のオブジェクトを取るためにやってきます。その際、ボットレーンを空にするわけにもいかないので、トップで戦っていた人が代わりにボットレーンに行きます。

この行動は「レーンスワップ」と呼ばれます。

初心者の頃はレーンスワップという概念を知らない人も多いと思うので、スワップが起こらないこともあると思います。また、もしトップレーンのタワーを先に破壊したりして、トップ側に取りたいオブジェクトが特にない場合も、無理してレーンスワップをする必要はありません。

終盤:スプリット/グループ


△ドラゴンの反対側のトップレーンをスプリット中

試合終盤になると、取りたいオブジェクトが限られてきます。テレポートを持っている場合は、いつでも合流できる強みを生かして、味方が取りたいオブジェクトの反対側のレーンにひとりで行きます。

このように、仲間たちと離れてひとりで別のレーンに行くことを「スプリット」(分割する、分かれる)と言います。

スプリットすることで、もし相手がふたり以上の人数を自分に割いた場合、反対側のレーンでは人数の有利ができてオブジェクトを取りやすくなりますし、もし誰も自分のところに来なかった場合は、それはそれでそのレーンのオブジェクトを取れるようになります。

もしトップが互いにテレポートを持ってスプリットしていた場合は、タイマンが強い方が合流も早くなり、スプリットの主導権を握れることになります。


もしテレポートを選択していない、もしくはクールダウン中という場合は、敵ミニオンを素早く処理してこちらのミニオンを押し付けた後、できるだけ味方と合流して人数差を作られないようにすることも大切です。

味方と一緒に行動することを「グループ」と言います。ドラゴンやバロンが再出現するタイミング、タワーを攻めるタイミングなど、集団戦が起きる可能性が高いシーンではできるだけグループして、しっかり戦えるように万全な体制を整えておきましょう。

終盤になると、1回の集団戦に負けるとそのまま試合も敗北してしまうことが多々あります。スプリットとグループをうまく切り替えられるようになることが、仲間にとって心強いトップになることの必要条件とも言えるでしょう。

あとがき


今回は、トップの戦い方と役割について話していきました。

トップは一人で行動することが多いぶん、経験値を稼ぎやすくレベルが高くなりやすいため、試合終盤でのゲームへの影響力は計り知れません。みんなを引っ張っていく頼もしい存在になれるように、ぜひトップを極めてみてください。

次回は、もうひとつのソロレーンである「ミッド」についてご紹介したいと思います。ご期待ください。

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