【インタビュー】さはら「背中で語ってくれるガチくんに感謝を伝えたい」——賞金約1億6,000万円を獲得した『スト6』の世界王者が誕生!
『ストリートファイター6』の世界大会「カプコンカップ12」が2026年3月11日(水)〜14日(土)にかけて、両国国技館で開催。日本のeスポーツチームGood 8 Squad所属のさはら選手が見事世界王者に輝き、優勝賞金100万ドル(約1億6,000万円)を獲得した。
世界各国の強豪48名が集結した「カプコンカップ12」は、昨年に引き続き日本開催となり、会場の両国国技館は格闘ゲームファンで埋め尽くされた。

さらに昨年に続き日本人選手が優勝を飾るという歴史的な結果となり、会場のボルテージは最高潮に。

さはら選手は昨年プロになったばかりの期待の新人。優勝直後にメディア合同インタビューに応じてくれたので、その様子をお届けしよう。

——改めて「カプコンカップ12」を優勝した今の気持ちをお聞かせください。
さはら:本当にうれしいんですけど、「夢じゃないか?」みたいな感じです。
——試合を振り返って見ていかがですか?
さはら:試合の感想は全試合覚えてないですね。「勢いで行こう」って感じで——。
——さはら選手が使用するエドというキャラクター。今回の「カプコンカップ12」でも上位に残った多くのプレーヤーが使用していました。ご自身のエドの強みを教えてください。
さはら:そうですね。前に出て戦うってところが強みだと思っています。(同じエドを使う)ふ〜どさんをちょっと意識しているんですけど、ふ〜どさん以上に前に出て戦ってるんじゃないかな。

——試合の流れを見ると、2戦目はももち選手を倒したDualKevin(でゅあるけびん)選手、3戦目はふ〜ど選手を倒したBlaz(ぶらず)選手といった感じで、どちらもエド使いを倒した相手との対戦でした。こういった試合の流れは有利に働きましたか?

さはら:そうですね。有利に働いたと思います。エドは「フリッカー」とか強い必殺技が多く、それに対する答えとして、何をやっているのかを事前に見られたのはデカいなって感じますね。そのおかげで戦いやすくはなったかとは思います。

——今回、Blaz選手との試合が印象に残っています。何か対策していたことはありますか?

さはら:Blazくんとは、普段からランクマッチで結構対戦していて、その時のクセとか諸々込みで今回試合に臨みましたね。サガット(Blaz選手の使用キャラ)戦というよりは、「Blazくんがどういうことやってくるか」っていうのを意識しました。
——その読みは的中していましたか?
さはら:そうっすね。読みがめちゃくちゃ刺さったって感じですね。

——このTOP16のトーナメント表が決まったとき、一番大変だろうと思った相手はいますか?
さはら:エド使いが結構来るだろうと思ってました。自分自身、エドの同キャラが苦手だったんで……。同キャラ戦になったら、ワンチャン豪鬼を使おうかなとは思っていました。
——実際に試合をしてみて、一番辛かった試合は?
さはら:苦しかった試合は、やっぱりBlazくんだと思います。 試合中に緊張もして、コンボミスもあったので、あの試合が一番苦しかったかなと思います。
——逆転で1本取られてしまった際、ヘッドセットを外していましたね。その時、会場からファンの歓声は聞こえましたか?
さはら:いやあ、もう歓声のおかげで立て直すことができたといっても過言ではないくらいリセットできました。ありがたいですね、本当に。

——決勝戦では、相手のKilzyou選手が途中で使用キャラを舞からキャミィに変更していましたね。
さはら:そうですね。Kilzyou選手は試合中盤になって使用キャラを変えることは前の試合で見ていたんで、一応心構えはできていました。ただキャミィ戦自体はそんなに対策できていなかったんで「大丈夫かな」って思ったんですけど、なんとか勢いでいけましたね。
——「カプコンカップ12」を優勝して“名実ともに最強”になったと思うんですけど、さらに目指す場所はありますか?
さはら:名実ともに最強って今はまだ実感はないですね。まだまだ本当に強い人はたくさんいます。そういった強い人に後れを取らないようこのままがんばっていければなと思っています。
——そういったことを加味して、今一番感謝を伝えたい人って誰ですか?
さはら:やっぱりガチくんだなって思います。 ガチくんは本当に背中で語ってくれて、いろんな場面で助けられて——。この今の僕がいるなって感じがしますね。
——シーズン前半はサウジアラビアで開催された世界最大級eスポーツ大会「Esports World Cup」で成績が振るわなかったとステージ上では話されていましたが、シーズン後半から活躍していたと思います。何か取り組みを変えたことはありますか?
さはら:取り組み自体はそんなに変えてないです。うまい人に触発されて、人のプレー見るようになったとか。そんな感じですかね。本当にいつも通りたくさんプレーしていました。
——改めて、優勝賞金をどう使うか、思い描いているものはありますか?
さはら:本当に優勝すること自体想像してなかったんで——。まあ今思うのは、家族とかに何か買ってあげられたらなと思っています(笑)。
——優勝したということで、さはら選手監修のレバーレスが強いということが証明されたとも思います。改めて、“さはらレバーレス”の魅力を語ってください。
さはら:最 強 の レ バ ー レ ス で す !

——最後に、ファンの方に向けてひと言お願いします。
さはら:そうですね。会場だったり、Twitterとか、リプライとかでいろんな応援の形があって、応援していただいて、本当に力になりました。ありがとうございます!
——ありがとうございました!
今回の「カプコンカップ12」で感じたことは、やはり世代交代だ。優勝したさはらは21歳、準優勝のKilzyouは23歳。ふ〜ど、ももち、板橋ザンギエフといった40代がまだまだ現役で食らいつく中、それでも多くのニュージェネレーションがベテラン勢を追い抜いた大会となった。
個人的に注目していた選手は、ZETA DIVISION所属のひぐち。彼もまた24歳と若手プレーヤーで、多くのプレーヤーがエドや舞といった強キャラを使う中、ガイルというキャラクターを使い続けている。ガイル使いという自身のアイデンティティーを確立し、着実に実力を伸ばしている彼にも今後期待したい。

また、ベテラン勢の板橋ザンギエフにはまだまだ現役で活躍し続けてほしい。選手名からも分かるとおり、「ストリートファイター」シリーズを通してザンギエフというキャラクターを使い続け、会場を沸かす大胆なプレースタイルが魅力だ。こういったベテラン勢とニュージェネレーションが拮抗し合う世界をまだまだ見続けたい。

そんなアツい試合てんこ盛りの「カプコンカップ12」TOP16 - FINALの試合は、配信サービス「SPWN」にて有料視聴可能だ。2026年3月30日(月)より、CAPCOM eSports公式YouTubeチャンネルにて無料配信されることが決定しているが、いち早く試合を振り返りたいという人はぜひ下記サイトをチェックしてみてほしい。
SPWN(有料チケット)CAPCOM CUP 12/ストリートファイターリーグ: ワールドチャンピオンシップ 2025
https://spwn.jp/events/evt_260314-CCSFLWC
CAPCOM CUP公式サイト:
https://sf.esports.capcom.com/capcomcup/cc12/jp/
CAPCOM eSports公式YouTubeチャンネル:
https://www.youtube.com/@CapcomFightersJP
CAPCOM eSports公式Twitchチャンネル:
https://www.twitch.tv/capcomfighters_jp
©CAPCOM
撮影:いのかわゆう
編集:いのかわゆう
カプコンカップとは
1年を通して世界各国で開催される「ストリートファイター」シリーズの公式大会「カプコンプロツアー(CPT)」で優秀な成績を収めた選手のみが参加できる年に一度の大会。日本での人気を加味し、2年連続で国内で開催された。
https://sf.esports.capcom.com/capcomcup/cc12/jp/
1年を通して世界各国で開催される「ストリートファイター」シリーズの公式大会「カプコンプロツアー(CPT)」で優秀な成績を収めた選手のみが参加できる年に一度の大会。日本での人気を加味し、2年連続で国内で開催された。
https://sf.esports.capcom.com/capcomcup/cc12/jp/
世界各国の強豪48名が集結した「カプコンカップ12」は、昨年に引き続き日本開催となり、会場の両国国技館は格闘ゲームファンで埋め尽くされた。

▲力士の優勝額や取組表といった大相撲の伝統と、格闘ゲームのイベントが融合したステージはなんとも両国国技館らしい
さらに昨年に続き日本人選手が優勝を飾るという歴史的な結果となり、会場のボルテージは最高潮に。

▲演出も昨年よりパワーアップ。選手との距離がより近くなった枡席に隣接した花道から選手が入場するなど、迫力満点の舞台となった
さはら選手は昨年プロになったばかりの期待の新人。優勝直後にメディア合同インタビューに応じてくれたので、その様子をお届けしよう。

さはら選手インタビュー
——改めて「カプコンカップ12」を優勝した今の気持ちをお聞かせください。
さはら:本当にうれしいんですけど、「夢じゃないか?」みたいな感じです。
——試合を振り返って見ていかがですか?
さはら:試合の感想は全試合覚えてないですね。「勢いで行こう」って感じで——。
——さはら選手が使用するエドというキャラクター。今回の「カプコンカップ12」でも上位に残った多くのプレーヤーが使用していました。ご自身のエドの強みを教えてください。
さはら:そうですね。前に出て戦うってところが強みだと思っています。(同じエドを使う)ふ〜どさんをちょっと意識しているんですけど、ふ〜どさん以上に前に出て戦ってるんじゃないかな。

▲格闘ゲームにおいて、無防備に近い“前に歩く”ことは思った以上にリスクがある。特に大会という大舞台ではそういったリスクが頭をよぎり慎重になりがち。ところが、さはら選手はじわじわと前線を押し上げ、相手にプレッシャーをかける場面が多かった
——試合の流れを見ると、2戦目はももち選手を倒したDualKevin(でゅあるけびん)選手、3戦目はふ〜ど選手を倒したBlaz(ぶらず)選手といった感じで、どちらもエド使いを倒した相手との対戦でした。こういった試合の流れは有利に働きましたか?

▲TOP16のトーナメント表。さはら選手は左側のブロック中央に位置している。さはら選手は、ふ〜ど選手、ももち選手といった日本を代表するエド使いを倒した相手と連戦していた
さはら:そうですね。有利に働いたと思います。エドは「フリッカー」とか強い必殺技が多く、それに対する答えとして、何をやっているのかを事前に見られたのはデカいなって感じますね。そのおかげで戦いやすくはなったかとは思います。

▲拳を紫に光らせてからさまざまな技を繰り出す「サイコフリッカー」は、エド(写真右)の主軸となる技。この技に対してどのように対応していくかが対戦相手には求められる
——今回、Blaz選手との試合が印象に残っています。何か対策していたことはありますか?

▲昨年の「カプコンカップ11」で数々の強豪選手をなぎ倒し、準優勝まで上り詰めたチリの神童ともいえるBlaz選手。16歳にして貫禄がありすぎるプレースタイル、そして試合前の意気込みでは「自信しかない」と言い放つ鋼のメンタルを持ち合わせた優勝候補の選手だ
さはら:Blazくんとは、普段からランクマッチで結構対戦していて、その時のクセとか諸々込みで今回試合に臨みましたね。サガット(Blaz選手の使用キャラ)戦というよりは、「Blazくんがどういうことやってくるか」っていうのを意識しました。
——その読みは的中していましたか?
さはら:そうっすね。読みがめちゃくちゃ刺さったって感じですね。

▲さはら選手を画面端に追い込み、相手の体勢を大きく崩せる「ドライブインパクト」を放つBlaz選手。それを読み切って、しっかりとジャストパリィ(完璧なタイミングで相手の攻撃を受け流すテクニック)で対応。状況を一変させたシーンだ
——このTOP16のトーナメント表が決まったとき、一番大変だろうと思った相手はいますか?
さはら:エド使いが結構来るだろうと思ってました。自分自身、エドの同キャラが苦手だったんで……。同キャラ戦になったら、ワンチャン豪鬼を使おうかなとは思っていました。
——実際に試合をしてみて、一番辛かった試合は?
さはら:苦しかった試合は、やっぱりBlazくんだと思います。 試合中に緊張もして、コンボミスもあったので、あの試合が一番苦しかったかなと思います。
——逆転で1本取られてしまった際、ヘッドセットを外していましたね。その時、会場からファンの歓声は聞こえましたか?
さはら:いやあ、もう歓声のおかげで立て直すことができたといっても過言ではないくらいリセットできました。ありがたいですね、本当に。

▲優勝候補のひとりであるBlaz戦の合間、ヘッドセットを外し深呼吸をするさはら選手。こういった場面でファンの歓声が聞こえるのは日本開催ならではともいえる
——決勝戦では、相手のKilzyou選手が途中で使用キャラを舞からキャミィに変更していましたね。
さはら:そうですね。Kilzyou選手は試合中盤になって使用キャラを変えることは前の試合で見ていたんで、一応心構えはできていました。ただキャミィ戦自体はそんなに対策できていなかったんで「大丈夫かな」って思ったんですけど、なんとか勢いでいけましたね。
——「カプコンカップ12」を優勝して“名実ともに最強”になったと思うんですけど、さらに目指す場所はありますか?
さはら:名実ともに最強って今はまだ実感はないですね。まだまだ本当に強い人はたくさんいます。そういった強い人に後れを取らないようこのままがんばっていければなと思っています。
——そういったことを加味して、今一番感謝を伝えたい人って誰ですか?
さはら:やっぱりガチくんだなって思います。 ガチくんは本当に背中で語ってくれて、いろんな場面で助けられて——。この今の僕がいるなって感じがしますね。
ツネやめろ、その顔は俺の涙腺に"効く"#CC12 pic.twitter.com/wVbfrmSEWl
— アール/Aru (@papatiwawa) March 14, 2026
——シーズン前半はサウジアラビアで開催された世界最大級eスポーツ大会「Esports World Cup」で成績が振るわなかったとステージ上では話されていましたが、シーズン後半から活躍していたと思います。何か取り組みを変えたことはありますか?
さはら:取り組み自体はそんなに変えてないです。うまい人に触発されて、人のプレー見るようになったとか。そんな感じですかね。本当にいつも通りたくさんプレーしていました。
——改めて、優勝賞金をどう使うか、思い描いているものはありますか?
さはら:本当に優勝すること自体想像してなかったんで——。まあ今思うのは、家族とかに何か買ってあげられたらなと思っています(笑)。
——優勝したということで、さはら選手監修のレバーレスが強いということが証明されたとも思います。改めて、“さはらレバーレス”の魅力を語ってください。
さはら:最 強 の レ バ ー レ ス で す !

▲8万円とかなり高額なレバーレスということから“8万コン”とも言われているゲーミングブランド「Wizard Room」の次世代レバーレスアーケードコントローラー「GlimPearl」。さはら選手が監修し、自身も愛用しているレバーレスだ
【緊急告知】
— Wizard Room (@WizardRoom_Bv) March 14, 2026
さはら選手の優勝を受けて、3/16(月)より急きょセールを実施します!
この快挙を記念して、期間限定でGlimPearlを特別価格にてご案内します。
“お八万コン”から“お七万コン”へ。 pic.twitter.com/3km8VUAM7S
▲そんな“さはらレバーレス”が優勝記念セール中!
——最後に、ファンの方に向けてひと言お願いします。
さはら:そうですね。会場だったり、Twitterとか、リプライとかでいろんな応援の形があって、応援していただいて、本当に力になりました。ありがとうございます!
——ありがとうございました!
———
今回の「カプコンカップ12」で感じたことは、やはり世代交代だ。優勝したさはらは21歳、準優勝のKilzyouは23歳。ふ〜ど、ももち、板橋ザンギエフといった40代がまだまだ現役で食らいつく中、それでも多くのニュージェネレーションがベテラン勢を追い抜いた大会となった。
個人的に注目していた選手は、ZETA DIVISION所属のひぐち。彼もまた24歳と若手プレーヤーで、多くのプレーヤーがエドや舞といった強キャラを使う中、ガイルというキャラクターを使い続けている。ガイル使いという自身のアイデンティティーを確立し、着実に実力を伸ばしている彼にも今後期待したい。

▲韓国の精密機械といわれたLeShar戦では、ガイルの強みを遺憾なく発揮。この試合に勝利してから、ひぐちの表情がいっそう自信に満ちあふれていたように感じた
また、ベテラン勢の板橋ザンギエフにはまだまだ現役で活躍し続けてほしい。選手名からも分かるとおり、「ストリートファイター」シリーズを通してザンギエフというキャラクターを使い続け、会場を沸かす大胆なプレースタイルが魅力だ。こういったベテラン勢とニュージェネレーションが拮抗し合う世界をまだまだ見続けたい。

▲もっとも試合を楽しんでいる選手といっても過言ではない板橋ザンギエフ。守りたいこの笑顔
そんなアツい試合てんこ盛りの「カプコンカップ12」TOP16 - FINALの試合は、配信サービス「SPWN」にて有料視聴可能だ。2026年3月30日(月)より、CAPCOM eSports公式YouTubeチャンネルにて無料配信されることが決定しているが、いち早く試合を振り返りたいという人はぜひ下記サイトをチェックしてみてほしい。
SPWN(有料チケット)CAPCOM CUP 12/ストリートファイターリーグ: ワールドチャンピオンシップ 2025
https://spwn.jp/events/evt_260314-CCSFLWC
CAPCOM CUP公式サイト:
https://sf.esports.capcom.com/capcomcup/cc12/jp/
CAPCOM eSports公式YouTubeチャンネル:
https://www.youtube.com/@CapcomFightersJP
CAPCOM eSports公式Twitchチャンネル:
https://www.twitch.tv/capcomfighters_jp
©CAPCOM
撮影:いのかわゆう
編集:いのかわゆう
【井ノ川結希(いのかわゆう)プロフィール】
ゲーム好きが高じて19歳でゲーム系の出版社に就職。その後、フリーランスでライター、編集、ディレクターなど多岐にわたり活動している。最近はまっているゲームは『仁王3』。
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