【連載】5分でわかる人気のeスポーツタイトル
5分でわかる『ポケモンユナイト』好きなポケモンを操ろう! 気軽に遊べる新機軸MOBA
今話題のeスポーツゲームを紹介する「5分でわかるeスポーツゲームシリーズ」。
今回は今後のeスポーツタイトルとして大きな期待を集めている、Nintendo Switch用チーム戦略バトルゲーム『Pokémon UNITE(ポケモンユナイト)』をご紹介します。
よく『リーグ・オブ・レジェンド』(LoL)や『Dota 2』とも比較されますが、どんなところが似ていてどんなところがユニークなのかなど、初めて遊ぶ人でもわかりやすいように解説します。
『ポケモンユナイト』は、プレイヤーが5対5のチームとなって、ポケモンを操って戦う対戦ゲームです。それぞれのポケモンごとに攻撃型や防御型、遠隔攻撃や近接攻撃などの特性があり、通常攻撃の他に個性的な「わざ」や、より強力な「ユナイトわざ」を持っています。
ゲームの目標は、相手の陣地にあるゴールにボールを入れて壊すこと。ボールはフィールドにいるポケモンを倒すことで獲得できるほか、相手プレイヤーを倒すと相手が持っているボールを奪うこともできます。
勘違いされがちですが、プレイヤーを倒すことが目標ではなく、あくまでゴールを壊す=陣取り合戦です。
前述のとおり、『ポケモンユナイト』はよく『LoL』や『Dota 2』と比較されます。代表例として、『LoL』と似ているところと異なるところを『ポケモンユナイト』の側から挙げてみましょう。カッコ内は『LoL』の特徴です。
似ているところ
似ていないところ(『LoL』との違い)
他にも細かいところはたくさんありますが、こういった違いにより、『ポケモンユナイト』の方が誰でも遊びやすく、『LoL』の方がかなり奥深い知識と戦略が必要になります。
これらはゲームのターゲットユーザーや楽しみ方の違いです。eスポーツタイトルとして日々進化を遂げ、プロゲーマーたちがテクニックを磨くのが『LoL』だとすると、『ポケモンユナイト』はもっと気軽に、好きなポケモンを操って戦う楽しさがまずあって、さらに極めたいと思う人たちにとってもeスポーツタイトルとしての懐の深さを秘めていると言えます。
『LoL』や『Dota 2』もリリースされた2010年頃は、今のようにレーンやジャングルが決められていたわけではありませんでした。ユーザーのプレイや開発元のアイデアが組み合わされて、今のような仕組みが完成したと言えます。
その意味では、『ポケモンユナイト』もまだまだこれから独自のプレイスタイルが確立していく過程にあるタイトルと言えますね。
『ポケモンユナイト』のソフトは、Nintendo Online Shopから無料でダウンロードして遊ぶことができます。ただし、「ジェム」と呼ばれるゲーム内通貨を課金することで得られるメリットもあります。
具体的には以下のような要素が課金によって得られます。
このうち、課金した方が有利と言われているのは、「ポケモンの種類」と「バトルアイテム」です。ただ、これらはプレイし続けることでたまっていく「エオスコイン」や「エオスチケット」でもゲットできるので、時間をかけるかお金をかけるか、という違いだけです。
基本的には、お金をかけることでプレイヤーが「強くなる」ことはありません。あくまでプレイヤーファーストのゲームだと言えます。
『ポケモンユナイト』は基本的にオンラインで他のプレイヤーと一緒に戦うゲームです。ゲームモードには、初心者向けに短時間で3対3で戦う「クイックバトル」、プレイヤーのランクを決める「ランクマッチ」、ランクマッチと同じフィールドでランクに関係なく楽しめる「スタンダードバトル」があります。
どのモードでもプレイするだけで前述した「エオスコイン」などがもらえ、勝利するとそこにボーナスが上乗せされます。2021年7月現在はプレイヤー数も非常に多く、ほんの数秒間でマッチング(オンラインプレイヤーが集まって試合が成立すること)ができます。
ここでは、『ポケモンユナイト』だけの魅力をご紹介しましょう。
一番のポイントはここではないでしょうか。なんといっても、好きなポケモンを自由に操って遊べるのです。
これまでも『ポッ拳』や『スマブラSP』などでプレイヤーがポケモンを操ることはできましたが、『ポケモンユナイト』はそれらとは少し異なるプレイスタイルになっています。
最新の『ポケットモンスター ソード&シールド』に登場するエースバーンなども使えますし、今はいなくても今後もどんどん使えるポケモンが追加されていく可能性があります。基本無料のこのタイプのゲームは、少しずつ開発元からキャラクター性能の調整が入ったりすることで、バランスよくプレイできるように調整が施されていきます。なので、たとえば大好きなピカチュウが弱くされたり、逆に強くされたりといったことも起こりうるのです。
好きなポケモンで遊べるけれど、時期や季節によっては強くなったり弱くなったりする。さらに、他のポケモンとの協力によっても強さが変わってくる。それをチームプレイで補えるところが、『ポケモンユナイト』の醍醐味だと言えます。
これまでMOBAというジャンルは、『リーグ・オブ・レジェンド』も『Dota 2』も、非常に多くの知識と経験が必要でした。しかし、『ポケモンユナイト』はそれらをできるだけ簡略化しつつ、MOBAの要素をしっかり残しているゲームシステムになっています。
一番の違いは、『LoL』や『Dota 2』に出てくるザコ敵(LoLでは「ミニオン」、Dota 2では「クリープ」と呼ばれます)が存在しないことです。それに付随するCS(ラストヒット)や得られるお金と購入するアイテムの要素がないため、戦略的にはかなり簡略化されています。
その分、フィールドに固定されたポケモンを倒してボールを集めたり、試合を有利に進めるためにチームを強化したりサポートしてくれるサンダー、ロトム、カジリガメといった野生ポケモン(『LoL』で言う各種バフやドラゴンやバロンナッシャーなどにあたる)をどう倒すか、といったところもポイントになります。
難しくなりすぎたMOBAの要素をあまり考えなくても遊べるところが、『ポケモンユナイト』の最大の特徴とも言えるのです。
『ポケモン』シリーズはそもそも一人用のRPGで、通信による「ポケモンバトル」もできたものの、戦うためにはゲーム本編をプレイしてポケモンを集め、成長させなければなりませんでした。
しかし『ポケモンユナイト』は、必ずレベル1から試合が始まります。好きなポケモンをゲットするためのゲームを頑張って、対戦で勝てるように成長させる時間は必要ありません。
必要なのは、ゲーム中にいかにそのポケモンを成長させるかということと、そのポケモンをうまく使うためのわざやユナイトわざなどの使いどころを見極めること。つまり、プレイヤー自身のテクニックがものを言います。
強い伝説のポケモンが見つからなかったり、成長させる時間がなかったりする人でも、プレイし続けることでうまくなれる可能性があるのです。
裏を返せば、ゲームで成長させることで勝つチャンスを高められる「ポケモンバトル」の方が好き、という人もいると思います。そこは好みが分かれるところでしょう。
『ポケモンユナイト』は7月21日に配信されたばかりということもあり、まだeスポーツ大会や世界大会などは発表されていません。しかし、今後盛り上がっていけば公式大会などが開催される可能性はあります。
ただし、任天堂の方針として、大きな賞金のかかった大会が行われる可能性は低そうです。それよりも、大人も子どもも一緒になって、かわいいポケモンたちを操って楽しめるタイトルが増えたことの方が、広義のeスポーツ界にとって大きなメリットだと思います。
ゆくゆくは、『ポケモンユナイト』でMOBAの魅力を知った子どもたちが、『LoL』や『Dota 2』のシーンに進出したり、新たなタイトルが生まれてくる可能性だってあります。そういう意味でも、ポケモンという世界的に人気のキャラクターたちを使って遊べる『ポケモンユナイト』の存在は、eスポーツ業界にとって非常に期待されています。
配信されたばかりの状況で、まだまだ多くのプレイヤーが手探り状態で遊んでいるため、始めるなら今です! 世界中のプレイヤーと言語や性別などの垣根をまったく関係なく一緒に楽しめる『ポケモンユナイト』を遊んでみてください!
ちなみに、『ポケモンユナイト』の公式動画も「5分でわかる」となっています。かわいく動くポケモンと、勇敢に戦うポケモン、どちらもとても楽しめると思います!
今回は今後のeスポーツタイトルとして大きな期待を集めている、Nintendo Switch用チーム戦略バトルゲーム『Pokémon UNITE(ポケモンユナイト)』をご紹介します。
よく『リーグ・オブ・レジェンド』(LoL)や『Dota 2』とも比較されますが、どんなところが似ていてどんなところがユニークなのかなど、初めて遊ぶ人でもわかりやすいように解説します。
『ポケモンユナイト』ってどんなゲーム?
『ポケモンユナイト』は、プレイヤーが5対5のチームとなって、ポケモンを操って戦う対戦ゲームです。それぞれのポケモンごとに攻撃型や防御型、遠隔攻撃や近接攻撃などの特性があり、通常攻撃の他に個性的な「わざ」や、より強力な「ユナイトわざ」を持っています。
ゲームの目標は、相手の陣地にあるゴールにボールを入れて壊すこと。ボールはフィールドにいるポケモンを倒すことで獲得できるほか、相手プレイヤーを倒すと相手が持っているボールを奪うこともできます。
勘違いされがちですが、プレイヤーを倒すことが目標ではなく、あくまでゴールを壊す=陣取り合戦です。
『ポケモンユナイト』と『LoL』『Dota 2』の違い
前述のとおり、『ポケモンユナイト』はよく『LoL』や『Dota 2』と比較されます。代表例として、『LoL』と似ているところと異なるところを『ポケモンユナイト』の側から挙げてみましょう。カッコ内は『LoL』の特徴です。
似ているところ
- 上のレーン(トップ)、下のレーン(ボット)、中央のレーン(ジャングル)というフィールドの仕組み
- 試合は必ずレベル1から始まって、試合中にどんどんわざを覚えたり強くなっていく
- 何回やられても時間が経てば復活できる
- 目標は相手の陣地を奪うこと
似ていないところ(『LoL』との違い)
- 初期性能を決める複雑な仕組み(サモナースペルやルーンなど)が少ない
- 試合中にポケモンを強化するためのアイテム(に付随するお金)がない
- 敵味方で使えるポケモンを制限できない(バン&ピックがない)
- 敵チームと味方チーム内に、同じポケモンが選べる(重複できる)
- 相手の動きを止めたり、一時的に無敵になるなどのユニークな効果が(まだ)少ない
- 相手ゴール(タワー)に入っても攻撃されない
- 制限時間があり、時間切れの場合はゴールを決めた数で勝敗が決まる
他にも細かいところはたくさんありますが、こういった違いにより、『ポケモンユナイト』の方が誰でも遊びやすく、『LoL』の方がかなり奥深い知識と戦略が必要になります。
これらはゲームのターゲットユーザーや楽しみ方の違いです。eスポーツタイトルとして日々進化を遂げ、プロゲーマーたちがテクニックを磨くのが『LoL』だとすると、『ポケモンユナイト』はもっと気軽に、好きなポケモンを操って戦う楽しさがまずあって、さらに極めたいと思う人たちにとってもeスポーツタイトルとしての懐の深さを秘めていると言えます。
『LoL』や『Dota 2』もリリースされた2010年頃は、今のようにレーンやジャングルが決められていたわけではありませんでした。ユーザーのプレイや開発元のアイデアが組み合わされて、今のような仕組みが完成したと言えます。
その意味では、『ポケモンユナイト』もまだまだこれから独自のプレイスタイルが確立していく過程にあるタイトルと言えますね。
『ポケモンユナイト』を遊ぶのに必要なお金は?
『ポケモンユナイト』のソフトは、Nintendo Online Shopから無料でダウンロードして遊ぶことができます。ただし、「ジェム」と呼ばれるゲーム内通貨を課金することで得られるメリットもあります。
具体的には以下のような要素が課金によって得られます。
- 使えるポケモンの種類
- 戦闘を有利に進めるための「バトルアイテム」
- キャラクターのコスチュームやポケモンの着せ替え
このうち、課金した方が有利と言われているのは、「ポケモンの種類」と「バトルアイテム」です。ただ、これらはプレイし続けることでたまっていく「エオスコイン」や「エオスチケット」でもゲットできるので、時間をかけるかお金をかけるか、という違いだけです。
基本的には、お金をかけることでプレイヤーが「強くなる」ことはありません。あくまでプレイヤーファーストのゲームだと言えます。
『ポケモンユナイト』の一人用/オンラインマッチは?
『ポケモンユナイト』は基本的にオンラインで他のプレイヤーと一緒に戦うゲームです。ゲームモードには、初心者向けに短時間で3対3で戦う「クイックバトル」、プレイヤーのランクを決める「ランクマッチ」、ランクマッチと同じフィールドでランクに関係なく楽しめる「スタンダードバトル」があります。
どのモードでもプレイするだけで前述した「エオスコイン」などがもらえ、勝利するとそこにボーナスが上乗せされます。2021年7月現在はプレイヤー数も非常に多く、ほんの数秒間でマッチング(オンラインプレイヤーが集まって試合が成立すること)ができます。
『ポケモンユナイト』の魅力
ここでは、『ポケモンユナイト』だけの魅力をご紹介しましょう。
(1)ポケモンを自由に操って遊べる!
一番のポイントはここではないでしょうか。なんといっても、好きなポケモンを自由に操って遊べるのです。
これまでも『ポッ拳』や『スマブラSP』などでプレイヤーがポケモンを操ることはできましたが、『ポケモンユナイト』はそれらとは少し異なるプレイスタイルになっています。
最新の『ポケットモンスター ソード&シールド』に登場するエースバーンなども使えますし、今はいなくても今後もどんどん使えるポケモンが追加されていく可能性があります。基本無料のこのタイプのゲームは、少しずつ開発元からキャラクター性能の調整が入ったりすることで、バランスよくプレイできるように調整が施されていきます。なので、たとえば大好きなピカチュウが弱くされたり、逆に強くされたりといったことも起こりうるのです。
好きなポケモンで遊べるけれど、時期や季節によっては強くなったり弱くなったりする。さらに、他のポケモンとの協力によっても強さが変わってくる。それをチームプレイで補えるところが、『ポケモンユナイト』の醍醐味だと言えます。
(2)誰でも気軽に遊べるけれど本格的なMOBA
これまでMOBAというジャンルは、『リーグ・オブ・レジェンド』も『Dota 2』も、非常に多くの知識と経験が必要でした。しかし、『ポケモンユナイト』はそれらをできるだけ簡略化しつつ、MOBAの要素をしっかり残しているゲームシステムになっています。
一番の違いは、『LoL』や『Dota 2』に出てくるザコ敵(LoLでは「ミニオン」、Dota 2では「クリープ」と呼ばれます)が存在しないことです。それに付随するCS(ラストヒット)や得られるお金と購入するアイテムの要素がないため、戦略的にはかなり簡略化されています。
その分、フィールドに固定されたポケモンを倒してボールを集めたり、試合を有利に進めるためにチームを強化したりサポートしてくれるサンダー、ロトム、カジリガメといった野生ポケモン(『LoL』で言う各種バフやドラゴンやバロンナッシャーなどにあたる)をどう倒すか、といったところもポイントになります。
難しくなりすぎたMOBAの要素をあまり考えなくても遊べるところが、『ポケモンユナイト』の最大の特徴とも言えるのです。
(3)強さ・うまさは純粋なプレイヤー自身のスキルのみ
『ポケモン』シリーズはそもそも一人用のRPGで、通信による「ポケモンバトル」もできたものの、戦うためにはゲーム本編をプレイしてポケモンを集め、成長させなければなりませんでした。
しかし『ポケモンユナイト』は、必ずレベル1から試合が始まります。好きなポケモンをゲットするためのゲームを頑張って、対戦で勝てるように成長させる時間は必要ありません。
必要なのは、ゲーム中にいかにそのポケモンを成長させるかということと、そのポケモンをうまく使うためのわざやユナイトわざなどの使いどころを見極めること。つまり、プレイヤー自身のテクニックがものを言います。
強い伝説のポケモンが見つからなかったり、成長させる時間がなかったりする人でも、プレイし続けることでうまくなれる可能性があるのです。
裏を返せば、ゲームで成長させることで勝つチャンスを高められる「ポケモンバトル」の方が好き、という人もいると思います。そこは好みが分かれるところでしょう。
国内外のeスポーツの盛り上がりは?
『ポケモンユナイト』は7月21日に配信されたばかりということもあり、まだeスポーツ大会や世界大会などは発表されていません。しかし、今後盛り上がっていけば公式大会などが開催される可能性はあります。
ただし、任天堂の方針として、大きな賞金のかかった大会が行われる可能性は低そうです。それよりも、大人も子どもも一緒になって、かわいいポケモンたちを操って楽しめるタイトルが増えたことの方が、広義のeスポーツ界にとって大きなメリットだと思います。
ゆくゆくは、『ポケモンユナイト』でMOBAの魅力を知った子どもたちが、『LoL』や『Dota 2』のシーンに進出したり、新たなタイトルが生まれてくる可能性だってあります。そういう意味でも、ポケモンという世界的に人気のキャラクターたちを使って遊べる『ポケモンユナイト』の存在は、eスポーツ業界にとって非常に期待されています。
配信されたばかりの状況で、まだまだ多くのプレイヤーが手探り状態で遊んでいるため、始めるなら今です! 世界中のプレイヤーと言語や性別などの垣根をまったく関係なく一緒に楽しめる『ポケモンユナイト』を遊んでみてください!
ちなみに、『ポケモンユナイト』の公式動画も「5分でわかる」となっています。かわいく動くポケモンと、勇敢に戦うポケモン、どちらもとても楽しめると思います!
Pokémon UNITE(ポケモンユナイト)
ジャンル:チーム戦略バトル
価格:基本プレイ無料(一部ゲーム内課金あり)
対応機種:Nintendo Switch
※iOS・Android版は2021年9月配信予定
Pokémon UNITE|ポケモンユナイト 公式サイト: https://www.pokemonunite.jp/ja/
ジャンル:チーム戦略バトル
価格:基本プレイ無料(一部ゲーム内課金あり)
対応機種:Nintendo Switch
※iOS・Android版は2021年9月配信予定
Pokémon UNITE|ポケモンユナイト 公式サイト: https://www.pokemonunite.jp/ja/
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