【連載】5分でわかる人気のeスポーツタイトル
5分でわかる『オーバーウォッチ』個性豊かな“ヒーロー”による6vs6のタクティカルチームバトル
今話題のeスポーツゲームを紹介する「5分でわかるeスポーツゲームシリーズ」。今回は6人のチーム対チームで対戦する『Overwatch(オーバーウォッチ)』をご紹介します。
『オーバーウォッチ』は、「ウォークラフトシリーズ」「ディアブロシリーズ」などのゲームを手がけたブリザード・エンターテイメントが運営。MOBA(マルチプレイヤーオンラインバトルアリーナ)とFPS(ファーストパーソンシューティング)が合わさったようなゲームです。
舞台は未来の地球。“オムニック”と呼ばれる人工知能ロボットの反乱が起こり、この戦いを終結させるためにヒーロー集団「オーバーウォッチ」が結成され戦争は終わりました。時は流れ、不可解な凶悪事件が勃発し、オーバーウォッチの構成員は犯罪者として扱われるようになり始めます。そんな中再び戦争が起こり、人間はまたオーバーウォッチを必要とします。
30人以上の個性豊かなヒーローが存在。その中から好きなヒーローを1体選び、6対6でバトルします。
2021年6月からはPC、PlayStation4、Xbox One、Nintendo Switchの異なるプラットフォーム間のクロスプレイに対応するようになり、さらなる注目を浴びています。
『オーバーウォッチ』ならではの特徴
『オーバーウォッチ』はMOBAの要素を取り入れ、FPSとして形にしたゲームです。具体的に言うと、30人を超えるヒーローたちはそれぞれが固有のスキルを持っています。さらに「TANK」「DAMAGE」「SUPPORT」の3つの役割があり、それぞれプレイ方法が変わります。この役割により、苦手なヒーローや相性のいいヒーローなどが存在するので、自分がよく使うヒーローについては多少の知識を入れておくといいかも知れません。
■TANK(タンク)
多少のダメージをものともせず、敵が密集している地点や狭いエリアなど守りが強固な地点を突破。チームの先陣を切る存在。
■DAMAGE(ダメージ)
それぞれのスキルやプレイスタイルを効果的に使い、敵の発見、攻撃、排除を行う。攻撃力が高いかわりにライフが低い。
■SUPPORT(サポート)
味方を支援し、回復、シールドの付与、ダメージ強化などさまざまな支援能力を備えている。
バトルする際、仲間を2-2-2に分けて戦うことになるのですが、MOBAのように集合して戦うゲームなのでチームワークが何よりも大事になってきます。
ゲームはいずれのハードウェアでも有料で、PC版のみスタンダード・エディションがあり(2200円)、ニンテンドースイッチ、PlayStation4にはレジェンダリー・エディションしかありません(PC版が4180円、スイッチ版が6600円、PS4版が6380円)。スタンダード・エディションでもすべてのヒーローが使用でき、レジェンダリー・エディションには特別なスキンなどが手に入ります。
また、課金によってヒーローのスキン、ボイスライン、エモート、ペイントなどがランダムで手に入る「トレジャーボックスが購入できます。ただし、強さには関係ありません。
『オーバーウォッチ』の一人用/オンラインマッチは?
6対6の対戦だけでなく、さまざまなモードでプレイすることができます。
6対6のバトルにいきなり参戦するのではなく、まずはトレーニングでヒーローの攻撃、ヒーローとの相性などを試してみるといいかもしれません。
『オーバーウォッチ』を遊んでほしい!3つの魅力
例えば“TANK”がエリアを広げ“DAMAGE”が攻撃しやすくするために前に出すぎたとします。一気にフォーカスが“TANK”に集まる場面では“DAMAGE”が必死に敵を撃ち、スキルで近づけないようにしているに“SUPPORT”は後方で待機している瀕死の仲間の回復ではなく“TANK”を優先に回復したりします。
このように“チームとしてどこが欠けているか”“その欠点をどう補うのか”などチームワークが極めて重要になってきます。チームとの連携を常に意識しながら戦うFPSは『オーバーウォッチ』だけです。
なぜなら“TANK”は難しいロール、“SUPPORT”は援護が中心ですが“DAMAGE”は敵を殺すだけのシンプルな役割です。“DAMAGE”に属しているヒーローが一番多く、手裏剣を使う、スナイパーライフルを使う、空域を制圧する、敵を凍らせるなど、固有のスキルや攻撃方法があります。お気に入りのヒーローをプレイし、次々に敵を倒していく爽快感を楽しんでください。
しかし、このゲームには「クイックプレイ」と呼ばれるゲームモードがあります。この「クイックプレイ」で遊んでいる方は、自分と同等レベルのプレイヤー。始めたばかりで数試合しかプレイしていない、対戦ランクマッチをもう何年もやっていない、などガチでないエンジョイ勢が遊ぶモードということになります。
このモードでは神経質にロールの行動や多少のミスを気にする人は少ないので、“DAMAGE”属性のヒーローをプレイすること合わせて、手軽なモード「クイックプレイ」で楽しさを知ってもらいたいです。他にも、ランダムでヒーローが選択されるモードなどもあるので、ストレスフリーで遊んで欲しいと思います。
国内外のeスポーツの盛り上がりは?
2021年現在、国内で行われている国内大会は、賞金は優勝でも10万円未満と他のゲームとくらべて超小規模です。
『オーバーウォッチ』は国内のeスポーツプロ活動の火付け役となったタイトルの一つでしたが、2018年、Blizzardのビジョンと現実との大きなズレから、国内に多数あったプロチームが解散してしまい、日本でプロといえるプロもいなくなってしまいました。それゆえ、今から『オーバーウォッチ』の日本プロとなることは相当難しいでしょう。
例外として、taiyo選手は日本の元プロで、北米でオーバーウォッチリーガーになりました。
一方、国際大会の「オーバーウォッチ リーグ」は北米で毎年開催されています。4回のシーズントーナメントで構成され、2021シーズンを通して出場権を獲得した西部(全12チーム)と、東部(全8チーム)の計20チームでリーグ戦を行い、賞金総額は約4億5000万円で、約1億6000万円の優勝賞金をかけて戦います。
西部では予選上位6チーム、東部では予選上位4チームがノックアウト戦を行い、西部・東部の上位2チームがダブルエリミネーションでチャンピオンを決定します。
オンラインでの対戦、競技シーンにおける多様性を重視するため、前年度同様「June Joust」と「Countdown Cup」に限り、「ヒーロープール」という使用率の高いヒーローの使用の禁止が予選と本戦の両方で適用されます。
以前は日本サーバーでプレイすると頻繁に同じ人物と当たることが多くありましたが、今では韓国や北米サーバーなどのPCゲームが盛んな国ともマッチングでき、クロスプレイにも対応したので緩和されました。
また、『オーバーウォッチ 2』の発売が発表されているので、こちらも今から楽しみです。今まで6対6だったのが、タンク枠が1人減って5対5に変わるようです。
『オーバーウォッチ』は未来のゲームを体験させてくれます。その独自性と斬新性は、プレイヤーを今までに体験したことのない世界へ連れて行ってくれるでしょう。一度はプレイして欲しいゲームとして、さまざまなFPSゲームをプレイしてきた筆者がオススメします。
『オーバーウォッチ』は他のゲームではあまり見られないリーグ戦だと思います。常にトーナメントが開催されている状況でなのでエキサイトでき、プロがプロに勝つための方法を何試合も繰り返してているので、他のプロとは違う厳しさを見せてくれます。
ぜひ一度、クイックプレイをしてみて、このゲームの楽しさであるチーム戦を遊んでみてほしいです。
『オーバーウォッチ』は、「ウォークラフトシリーズ」「ディアブロシリーズ」などのゲームを手がけたブリザード・エンターテイメントが運営。MOBA(マルチプレイヤーオンラインバトルアリーナ)とFPS(ファーストパーソンシューティング)が合わさったようなゲームです。
『オーバーウォッチ』ってどんなゲーム?
舞台は未来の地球。“オムニック”と呼ばれる人工知能ロボットの反乱が起こり、この戦いを終結させるためにヒーロー集団「オーバーウォッチ」が結成され戦争は終わりました。時は流れ、不可解な凶悪事件が勃発し、オーバーウォッチの構成員は犯罪者として扱われるようになり始めます。そんな中再び戦争が起こり、人間はまたオーバーウォッチを必要とします。
30人以上の個性豊かなヒーローが存在。その中から好きなヒーローを1体選び、6対6でバトルします。
2021年6月からはPC、PlayStation4、Xbox One、Nintendo Switchの異なるプラットフォーム間のクロスプレイに対応するようになり、さらなる注目を浴びています。
『オーバーウォッチ』ならではの特徴
『オーバーウォッチ』はMOBAの要素を取り入れ、FPSとして形にしたゲームです。具体的に言うと、30人を超えるヒーローたちはそれぞれが固有のスキルを持っています。さらに「TANK」「DAMAGE」「SUPPORT」の3つの役割があり、それぞれプレイ方法が変わります。この役割により、苦手なヒーローや相性のいいヒーローなどが存在するので、自分がよく使うヒーローについては多少の知識を入れておくといいかも知れません。■TANK(タンク)
多少のダメージをものともせず、敵が密集している地点や狭いエリアなど守りが強固な地点を突破。チームの先陣を切る存在。
■DAMAGE(ダメージ)
それぞれのスキルやプレイスタイルを効果的に使い、敵の発見、攻撃、排除を行う。攻撃力が高いかわりにライフが低い。
■SUPPORT(サポート)
味方を支援し、回復、シールドの付与、ダメージ強化などさまざまな支援能力を備えている。
バトルする際、仲間を2-2-2に分けて戦うことになるのですが、MOBAのように集合して戦うゲームなのでチームワークが何よりも大事になってきます。
『オーバーウォッチ』を遊ぶのに必要なお金は?
ゲームはいずれのハードウェアでも有料で、PC版のみスタンダード・エディションがあり(2200円)、ニンテンドースイッチ、PlayStation4にはレジェンダリー・エディションしかありません(PC版が4180円、スイッチ版が6600円、PS4版が6380円)。スタンダード・エディションでもすべてのヒーローが使用でき、レジェンダリー・エディションには特別なスキンなどが手に入ります。
また、課金によってヒーローのスキン、ボイスライン、エモート、ペイントなどがランダムで手に入る「トレジャーボックスが購入できます。ただし、強さには関係ありません。
『オーバーウォッチ』の一人用/オンラインマッチは?
6対6の対戦だけでなく、さまざまなモードでプレイすることができます。- クイック・プレイ……同等のプレイヤーと6対6で対戦。1チーム内で同じヒーローは使えない
- トレーニング……“チュートリアル”はヒーローの「ソルジャー76」を使用し、基本操作を学ぶことができる。“対AIトレーニング”はAI相手に6人で協力して対戦。“練習場”ではBOT相手に練習できる
- アーケード……イベントや日、週によってモードが変更。1対1や、3対3、同一ヒーローの制限などさまざまなモードがある
- ライバル・プレイ……レベル25でアンロックするランク戦モード。1人でもグループでも参加可能
- ゲーム・ブラウザー……自分の好きなようにルールやプレイ条件が追加できる
- エクスペリメンタル……不定期に実施。開発チームが提案する環境のテスト用モード
6対6のバトルにいきなり参戦するのではなく、まずはトレーニングでヒーローの攻撃、ヒーローとの相性などを試してみるといいかもしれません。
『オーバーウォッチ』を遊んでほしい!3つの魅力
(1)チームの一員として協力する喜び
「Apex Legends」「Fortnite」などは、協力して1位を目指すこともできますが『オーバーウォッチ』は“生き残る”ことが目的ではありません。前述したようにTANK、DAMAGE、SUPPORTの3つの役割があり、人数が一人でも欠けてしまえば、もうゲームとして成り立ちません。例えば“TANK”がエリアを広げ“DAMAGE”が攻撃しやすくするために前に出すぎたとします。一気にフォーカスが“TANK”に集まる場面では“DAMAGE”が必死に敵を撃ち、スキルで近づけないようにしているに“SUPPORT”は後方で待機している瀕死の仲間の回復ではなく“TANK”を優先に回復したりします。
このように“チームとしてどこが欠けているか”“その欠点をどう補うのか”などチームワークが極めて重要になってきます。チームとの連携を常に意識しながら戦うFPSは『オーバーウォッチ』だけです。
(2)まずは“DAMAGE”のヒーローをプレイして爽快感を得よう
これは特にゲーム初心者の方に感じてもらいたい要素なのですが、まずは“DAMAGE”のヒーローをプレイして爽快感を味わって欲しいです。なぜなら“TANK”は難しいロール、“SUPPORT”は援護が中心ですが“DAMAGE”は敵を殺すだけのシンプルな役割です。“DAMAGE”に属しているヒーローが一番多く、手裏剣を使う、スナイパーライフルを使う、空域を制圧する、敵を凍らせるなど、固有のスキルや攻撃方法があります。お気に入りのヒーローをプレイし、次々に敵を倒していく爽快感を楽しんでください。
(3)ガチ勢はやらない「クイックプレイ」をまずは遊んで欲しい
今までの説明だけだと「難しいゲームなのでは?」と思う方もいるでしょう。それは事実で、他のFPSより頭を使いますし、自らのレートを付けるランクマッチは『League of Legends』並みだと考えておいた方がいいです。しかし、このゲームには「クイックプレイ」と呼ばれるゲームモードがあります。この「クイックプレイ」で遊んでいる方は、自分と同等レベルのプレイヤー。始めたばかりで数試合しかプレイしていない、対戦ランクマッチをもう何年もやっていない、などガチでないエンジョイ勢が遊ぶモードということになります。
このモードでは神経質にロールの行動や多少のミスを気にする人は少ないので、“DAMAGE”属性のヒーローをプレイすること合わせて、手軽なモード「クイックプレイ」で楽しさを知ってもらいたいです。他にも、ランダムでヒーローが選択されるモードなどもあるので、ストレスフリーで遊んで欲しいと思います。
国内外のeスポーツの盛り上がりは?
2021年現在、国内で行われている国内大会は、賞金は優勝でも10万円未満と他のゲームとくらべて超小規模です。『オーバーウォッチ』は国内のeスポーツプロ活動の火付け役となったタイトルの一つでしたが、2018年、Blizzardのビジョンと現実との大きなズレから、国内に多数あったプロチームが解散してしまい、日本でプロといえるプロもいなくなってしまいました。それゆえ、今から『オーバーウォッチ』の日本プロとなることは相当難しいでしょう。
例外として、taiyo選手は日本の元プロで、北米でオーバーウォッチリーガーになりました。
一方、国際大会の「オーバーウォッチ リーグ」は北米で毎年開催されています。4回のシーズントーナメントで構成され、2021シーズンを通して出場権を獲得した西部(全12チーム)と、東部(全8チーム)の計20チームでリーグ戦を行い、賞金総額は約4億5000万円で、約1億6000万円の優勝賞金をかけて戦います。
西部では予選上位6チーム、東部では予選上位4チームがノックアウト戦を行い、西部・東部の上位2チームがダブルエリミネーションでチャンピオンを決定します。
オンラインでの対戦、競技シーンにおける多様性を重視するため、前年度同様「June Joust」と「Countdown Cup」に限り、「ヒーロープール」という使用率の高いヒーローの使用の禁止が予選と本戦の両方で適用されます。
まとめ
国内のプレイヤー人口は残念ながら少ないうえ、バランス良くTANK、DAMAGE、SUPPORTが6人そろわないとバトルできないこともあり、マッチングに時間がかかってしまうのが難点でした。以前は日本サーバーでプレイすると頻繁に同じ人物と当たることが多くありましたが、今では韓国や北米サーバーなどのPCゲームが盛んな国ともマッチングでき、クロスプレイにも対応したので緩和されました。
また、『オーバーウォッチ 2』の発売が発表されているので、こちらも今から楽しみです。今まで6対6だったのが、タンク枠が1人減って5対5に変わるようです。
『オーバーウォッチ』は未来のゲームを体験させてくれます。その独自性と斬新性は、プレイヤーを今までに体験したことのない世界へ連れて行ってくれるでしょう。一度はプレイして欲しいゲームとして、さまざまなFPSゲームをプレイしてきた筆者がオススメします。
『オーバーウォッチ』は他のゲームではあまり見られないリーグ戦だと思います。常にトーナメントが開催されている状況でなのでエキサイトでき、プロがプロに勝つための方法を何試合も繰り返してているので、他のプロとは違う厳しさを見せてくれます。
ぜひ一度、クイックプレイをしてみて、このゲームの楽しさであるチーム戦を遊んでみてほしいです。
オーバーウォッチ(Overwatch)
ジャンル:アクションシューティングゲーム
価格:スタンダード・エディション 2200円、レジェンダリー・エディション 4180円(アイテム課金制)
対応機種:PlayStation4、ニンテンドースイッチ、PC(Battle.net)
必須環境:Windows® 7 / Windows® 8 / Windows® 10 64-bit (最新のService Pack)、Intel® Core™i3またはAMD Phenom™ X3 8650
オーバーウォッチ公式サイト: https://playoverwatch.com/ja-jp/
ジャンル:アクションシューティングゲーム
価格:スタンダード・エディション 2200円、レジェンダリー・エディション 4180円(アイテム課金制)
対応機種:PlayStation4、ニンテンドースイッチ、PC(Battle.net)
必須環境:Windows® 7 / Windows® 8 / Windows® 10 64-bit (最新のService Pack)、Intel® Core™i3またはAMD Phenom™ X3 8650
オーバーウォッチ公式サイト: https://playoverwatch.com/ja-jp/
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