【連載】5分でわかる人気のeスポーツタイトル

5分でわかる『IdentityV 第五人格』非対称対戦eスポーツゲームの代表格 あなたは“捕まえる”派? それとも“逃げる”派?

2021.7.11 rion
今話題のeスポーツゲームを紹介する「5分でわかるeスポーツゲームシリーズ」。

今回は数々のヒット作を生み出す中国の「NetEase Games」社が手がけ、アジアを中心に人気爆発中の非対称対戦ゲーム『IdentityV 第五人格』(アイデンティティファイブ。以下、『第五人格』)について、未プレイの人でも概要がつかめるよう解説します!


『IdentityV 第五人格』ってどんなゲーム?

▲©2020 NetEaseInc.All Rights Reserved


『第五人格』とは、中国のポータルサイト「NetEase Games」が開発・運営する非対称対戦ゲーム。1人のハンターと4人のサバイバーに分かれ、ハンターは逃げ惑うサバイバーを捕まえる、サバイバーはハンターから逃げながら脱出を目指すというゲームです。

ハンターはサバイバーを攻撃してダウン(行動不能状態)させ、サバイバーを3人以上荘園送り(脱落)させれば勝利。サバイバーはマップ上にある暗号機7個のうち5個を解読してゲートを開放し、3人以上脱出すれば勝利となります。ハンターとサバイバーはそれぞれ固有の能力を持ち、それらを駆使して勝利を目指します。勝利すると「推理点数」がもらえ、「推理の径」モードで衣装などのアイテムを獲得することができます。


『第五人格』ならではの特徴

▲2020 NetEaseInc.All Rights Reserved


2018年4月にリリースされ、同年12月の時点で全世界ユーザー数1億人を突破。2020年5月には2億人を超えました。中国、日本を中心に世界的に人気を博しています。

プレーヤーは「ハンター」か「サバイバー」を選んでプレイするだけ。ホラー要素のある“鬼ごっこと”“かくれんぼ”を足したようなゲームで、簡単にルールが覚えられます。怖いけれど憎めないさまざまなキャラクターがいるので、女性プレイヤー人口が比較的多いのも特徴です。

『第五人格』には他に「背景推理」と「推理の径」モードがあり、プレイヤーは“探偵”となって行動することになります。

サバイバーとハンターのキャラクターにはそれぞれストーリーがあり、「背景推理」では気になるキャラクターのストーリーを解放するため「目標」を達成していきます。この目標を達成することでも「推理点数」が獲得でき、推理点数をためると「推理の径」で使用できるダイスが入手できます。

「推理の径」は推理点数で得たダイスを使用し、ダイスで出た数だけ進んでそのマスのアイテムがゲットできる“すごろく”のようなものです。アイテムだけでなくキャラクターが解放できる“手掛かり”も入手できるので、こちらのモードも進めておくとよいでしょう。

eスポーツ競技としては、この「ハンター」と「サバイバー」の両方がチームになっています。つまり「ハンター」側の時は一人で戦うことになるわけです。役割分担がしっかり分かれているのも、「第五人格」の特徴と言えるでしょう。


『第五人格』を遊ぶのに必要なお金は?


『第五人格』のゲームのダウンロードは無料です。キャラクターの解放や衣装などは課金すると入手できますが、強さが変わることはありません。

『第五人格』での通貨は「エコー」と呼ばれ、120円で60エコー、1220円で690エコー、1万2000円で6590エコーになります。エコーでは「推理の径」で必要になるダイスや、シーズンガチャにチャレンジできる「霊感」が購入できます。


『第五人格』の一人用/オンラインマッチは?


対戦モードの一つ「カスタムマッチ」はサバイバーとハンターのどちらでも選べ、マップも自由に選べます。残りのメンバーはBOTで埋められるので練習用としてもいいでしょう。

オンラインマッチですが、「ハンター」を選ぶ人が多いのでマッチングまでに時間がかかることが多いようです。すぐにマッチングして遊びたいなら「サバイバー」がオススメですよ。


『第五人格』の3つの魅力

(1)無限の戦略性


冒頭でも述べましたが、『第五人格』は操作性が簡単で操作の練度が多くは求められません。そのため、ゲームで勝つためにプレイヤーが重きを置くのは立ち回り、つまりは戦略の部分です。

ハンターの場合
サバイバーをダウンさせ、“荘園送り”を重視する「攻めの立ち回り」を取るのか。
暗号機を守りサバイバーの脱出を阻止することを重視する「守りの立ち回り」を取るのか。

サバイバーの場合
暗号機の解読を進め脱出を優先する「攻めの立ち回り」を取るのか。
キャラの特性を生かし仲間のサバイバーを助けることを優先する「守りの立ち回り」を取るのか。

これらの戦略はキャラの特性、マップの違い、その時その時の状況により変化するため、どの戦略が一概に強いとは言えません。リリース直後はプレイヤースキルのみの単純なゲームでしたが、現在では戦略の開拓が進み、非常に高度な頭脳戦が繰り広げられるゲームとなりました。つまり、『第五人格』の魅力は、簡単なゲーム性に反して、総合的なゲーム力が求められる奥深さなのです。


(2)やり込み要素の高いランキング制度


多くのさまざまなeスポーツゲームにはランキング制度が設けられています。ランキングというものは、プレイヤーのとしての名誉を獲得することができ、やりこみ度の指標ともなるシステムです。でも、名誉あるランキングの上位を目指すのは困難で、多額金額を課金に投資し多くのプレイ時間を費やすことが求められます。

でも『第五人格』のランキング制度は非常に良心的で、それぞれのキャラクターごとにランキングが設けられています。ランキングは1000位以内から順位が表示され、300位以内になると称号がもらえるシステム。一つのキャラクターを使い込めば比較的簡単にランキング上位を目指せます。また、各キャラクターだけでなく総合ランキングも存在するので、やりこみ要素が高いと言えます。


(3)魅力的なキャラクター




『第五人格』には、どこか親しみのもてる魅力的なキャラクターが多数います。サバイバーはデフォルメされた等身と目がボタンのデザイン。ハンターは怖ろしい見た目と風貌がよいデザインとなっており、プレイヤーのキャラクターへの愛着を高めています。

また、すべてのキャラクターは着せ替えができます。さまざまな衣装があることで、カジュアル層のプレイヤーでも『第五人格』を楽しめる設計となっています。さらにグッズ展開も盛んに行われているので、メディアコンテンツ としても楽しめます。


国内外のeスポーツの盛り上がりは?


世界大会「Call Of The Abyss Ⅳ」



2021年5月に開催された「Call Of The Abyss Ⅳ」は今回で4回目。世界6地区全16チームのプレイヤーたちがしのぎを削り、世界一を目指す大会で優勝賞金約5000万円。ゲーム内トーナメント、オンライン予選、オフラインワールド決勝トーナメントの三段階に分けて行われ、「戦隊」と呼ばれるチームで大会に出場します。

今回のワールド決勝トーナメントは日本大会であるオンライン予選を勝ち抜いた3チームが各地域予選通過チームと共に熱い戦いを繰り広げました。しかしながら結果は優勝、準優勝、3位、ベスト4まですべて中国のチームでした。残念です。

国内大会「2021夏季IdentityV Championship」



プレシーズンマッチ、予選大会、グループ戦、ベスト8トーナメント戦で構成。ランク戦の段位によって絞られた上位128チームが予選大会に参加できます。

「プレシーズンマッチ」は合計6つのクラブがリーグ戦を行い、ポイント上位4戦隊が大会の本戦に進出。進出できなかった戦隊はゲーム内で予選大会にエントリーできます。「予選大会」は合計128戦隊が参加し7日間にわたって戦います。8つの戦隊を選出し、プレシーズンマッチのポイント上位4戦隊と共にグループ戦段階に進出できます。「グループ戦」は合計12戦隊が参加。くじ引きで4ブロックに分かれブロック内でリーグ戦を行い、各ブロックの上位2戦隊が次の段階に進出。

2021年7月2~11日に開催される「ベスト8トーナメント戦」は合計8戦隊が参加。2週間にわたるダブルエリミネーションが行われます。そして本日、7月11日は決勝日。どのチームが頂点に立つのか、ぜひ配信もご覧ください。




まとめ


いかがでしたか? 今回は今話題の『IdentityV 第五人格』について解説しました。

『第五人格』は奥深いゲーム性とキャラクター人気により、中国&日本だけでなく世界中のプレイヤーを獲得しました。また、競技としてのも盛り上がりも上々で、3周年を迎えてますますヒートアップしています。

今回の記事で『第五人格』に興味を持った方は、スマホですぐにできるのでぜひプレイしてみてください!


IdentityV 第五人格(アイデンティティファイブ)
ジャンル:非対称対戦型マルチプレイゲーム
価格:無料(アイテム課金制)
【iOS版】必須環境:iOS 9.0以降
【GooglePlay版】必須環境:android 4.2以降
【PC版(DMM GAMES)】必須環境:OS/Windows7 Windows8.1 Windows10(64bit)、CPU/Intel Core i3 以上、メモリ/4GB以上、VGA/NVIDIA Geforce650以上
IdentityV 第五人格公式サイト: http://www.identityv.jp/index.html
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