【特集】eスポーツ入門
日本のeスポーツの市場規模と高額賞金大会 (2/2)
続々と開催される高額賞金のeスポーツ大会
海外では高額の賞金が出る大会は数多く存在するなか、日本では高額賞金の大会はほとんど存在しなかった。しかし、ここ数年でeスポーツ大会に対する見方が変わり、高額賞金の大会も数多く見られるようになった。なかでも昨年12月15日〜16日、幕張メッセで開催された、カードゲームアプリ『シャドウバース』の世界大会「Shadowverse World Grand Prix 2018」の賞金総額100万ドル(約1億4400万円)という国内屈指の高額賞金は記憶に新しい。
また東京ゲームショウ2018では、「パズドラチャンピオンズカップ TOKYO GAME SHOW2018」、「コール オブ デューティ ワールドウォーII プロ対抗戦」、「CAPCOM Pro Tour ジャパンプレミア」、「セガゲームス公式 ぷよぷよチャンピオンシップ in TGS2018」など、100万円以上の賞金が出る大会が複数行われた。
直近でいうと、福岡国際センターで開催された「EVO JAPAN」にも注目したい。複数の対戦格闘ゲームの大会が3日間を通して開催され、各タイトルの優勝者には高額な賞金が授与された。
また、1月〜3月まで開催中の「LJL 2019 SPRING SPLIT」は、賞金総額2700万円、優勝賞金は1000万と国内では破格の賞金総額となっている。
そのほかにもプロライセンスを取得しているプレイヤーと、そうでないプレイヤー同士がチームを組み、リーグ戦を行う「ストリートファイターリーグ powered by RAGE」も現在開催中。こちらも賞金総額500万円とかなり高額な大会だ。
このような高額賞金が獲得できる大会が増えることは、プレイヤーのモチベーションが上がるのはもちろん、プロスポーツ選手として生活をしていこうと考えるうえでも重要なポイントでもある。日本で高額賞金の大会がより多く開かれるようになれば、その分プロ選手を目指すプレイヤーも増えていくことに繋がり、結果としてeスポーツ事業が拡大していくことになるだろう。
いかがだっただろうか。前編、後編に分けて日本におけるeスポーツの現状を紹介してきた。まだまだ、走り出したばかりと言えるeスポーツ業界だが、これからの発展に期待しよう。
【特集】eスポーツ入門
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