【特集】eスポーツ入門

世界で活躍している日本のeスポーツチーム<2019-2020版>

2020.1.19 宮下英之
eスポーツ」という言葉は、2018年を分岐点として、広く日本でも知られる言葉、概念になった。日本からも高額賞金の大会や世界で活躍する選手が現れ始めている。

しかし、eスポーツやそのプロチームは、海外を中心としたゲームファンを中心に、それよりも前から日本でも存在し活動を続けてきた。そして、そのような歴史を経たチームが、2020年現在、日本のeスポーツシーンを支え、国内外で活躍している。

そこで今回は、各タイトルで目覚ましい活躍を見せている、代表的な日本のeスポーツチームをeSports World編集部がタイトル別にご紹介したい。

『リーグ・オブ・レジェンド』で着実に進化
DetonatioN Gaming(デトネーション ゲーミング)



設立:2012年
代表的なタイトルリーグ・オブ・レジェンドPUBGPUBG MOBILEクラッシュ・ロワイヤル/レインボーシックス・シージ/大乱闘スマッシュブラザーズ/シャドウバース/ハースストーン/格闘ゲーム(ストリートファイターV)
URLhttp://team-detonation.net/

国内屈指の規模を誇るeスポーツチームの代表的な存在が「DetonatioN Gaming」だ。そもそもは2012年にFPSタイトル『Counter-Strike Online』(CSO)のチームとして設立され、『LoL』や『STARCRAFT II』などで名を馳せる。その後は格闘ゲーム部門の板橋ザンギエフ選手や、PUBG部門のDetonatioN Gaming White(DGW)など、多数の競技で活躍している。

また、ロジクール、au光、TP-Linkのほか、福助といったゲームとは関連の薄かった名だたる企業からのスポンサードも受けており、eスポーツチームとしてひとつの成功例と言える存在にまでなっている。

日本チームとして世界で活躍することを目標に掲げており、中でもLoL部門の「DetonatioN FocusMe」(DFM)は、2019年の日本リーグ「LJL」ではSpring Split、Summer Splitの2回のリーグでともに優勝。冬の世界大会「Worlds 2019」では欧州チームを相手に初勝利を挙げるなど、着実に世界との距離を縮めつつある。

「EVO Japan」「Red Bull Kumite Japan」を制覇!
忍ism(シノビズム)



設立
:2015年
主なタイトル:格闘ゲーム(ストリートファイターV)/スプラトゥーン2
URLhttps://shinobism.com/

2015年の「カプコンカップ」覇者であるももち選手が設立したゲーミング会社が忍ism(シノビズム)だ。

格闘ゲームでは、オーナー兼選手であるももち選手が2019年に『ストリートファイターV』で「EVO Japan」を含む2度の優勝。「Red Bull Kumite Japan」では藤村選手が優勝するなど、好成績を収めている。その一方で、若手の育成にも力を入れており、ジョニィ選手、ハク選手、ヤマグチ選手らの育成プログラムでは、各選手が活躍を見せるようになってきている。

パートナーのチョコブランカ選手は女性初のプロゲーマーであり、ゲームの楽しさや普及のために活動。『スプラトゥーン2』プレイヤーの女子チーム「花鳥風月」もある。


『レインボーシックス シージ』で世界ベスト4入り!
野良連合(のられんごう)



設立:2016年
主なタイトル:レインボーシックス・シージ(PS4/PC)/PUBG(PC)/グランツーリスモSPORT
URLhttps://www.norarengou.com/

チームオーナーであるkizoku氏がコンシューマー版『R6S』のチームを発足したのが、野良連合のスタートだ。2016年に日本代表として「E-Sports Festival香港大会」でアジアチャンピオンを獲得。さらに、JCG主催の大会などでも優勝を重ねた。

その後、PC版に移行して本格的に世界に進出。2019年の「Six Invitational」では、日本の『R6S』チームとして最高順位であるベスト4まで上り詰め、日本チームの実力を見せつけた。

野良連合としては、過去には『Overwatch』や『Call of Duty: Infinite Warfare』などの部門も持ち、新しいところでは、欧州で『FIFA』のチームを設立したり、2019年にレースゲーム『グランツーリスモSPORT』のゲーミングチームも新設している。

オーナーのkizoku氏による大会でのパフォーマンスも見どころ。日本のみならず世界中にファンを抱えている。

格ゲー&FPSの最強集団
CYCLOPS athlete gaming(サイクロプス アスリート ゲーミング)



設立:2016年
主なタイトル:格闘ゲーム(ドラゴンボール ファイターズ、ストリートファイターV、鉄拳7)/レインボーシックス シージ(PC)/PUBG(PC)/ウイニングイレブン/FIFA
URLhttp://cyclops-osaka.jp/

「大阪から世界へ」をスローガンとして掲げるeスポーツチームがCYCLOPS athlete gaming。ギリシア神話に登場する鍛冶技術を持つ単眼の巨人「サイクロプス」のように力強く、己の技と精神を鍛え、世界を見据えて戦うチームという願いが込められている。

過去には、『Starcraft II』の日本代表選手を輩出したり、『Overwatch』で日本最強の名をほしいままにするなど、常にトップの実力を備えているチーム。中でも格闘ゲームでは、『ドラゴンボール ファイターズ』で世界を相手に優勝を重ねているGO1選手を筆頭に、『ストリートファイターV』のどぐら選手、『鉄拳7』のたぬかな選手といった実力者がそろっている。

『CoD』を代表する日本のチーム
Rush Gaming(ラッシュ ゲーミング)



設立:2018年
参戦タイトル:Call of Dutyシリーズ(コンシューマー)/PUBG
URLhttps://www.rushgaming.co/

2013年に『Call of Duty』の実力者であったハセシン選手、GreedZz選手、Light選手、Ngt選手によるチーム「Rush CLAN」からスタートし、アジア地域の大会「Black Ops 3 ESL Asia Community Cup #1」「同#3」などで優勝を果たすなど、早くからアジア地域で頭角を現してきた。

その後、株式会社Wekids代表の西谷麗氏とGreedZz選手の出会いから、2017年にRush Gaming by Wekidsが誕生。2018年にはGreedZz選手、HASESHIN選手らにより株式会社Rush Gamingが設立された。

PlayStation版の『CoD』において、どの選手も高い実力を備えており、『Call of Duty Black Ops 4』を用いた日本のプロリーグ「Call of Duty World League」(CWL)では2019年の日本代表権を獲得。「東京ゲームショウ」での日本最強決定戦などにもノミネートされている。

2020年からは『PUBG』部門を新設。また、eスポーツチーム運営だけでなく、ストリーミング、コンテンツ制作、選手育成、イベント、アパレル、コミュニティの活性化活動なども実施しており、ゲームの良さや感動を伝えつつ、世界最高レベルのeスポーツ組織構築、チームブランドの確立を目指している。

日本の『PUBG』最強チーム
SunSister(サンシスター)



設立
:2010年
主なタイトル:PUBG、レインボーシックス シージ、フォートナイト、AVA、PUBG Mobile、大乱闘スマッシュブラザーズ
URLhttps://sunsister.jp/

2010年12月に活動を開始したSunsisterは、『Alliance of Valiant Arms』で圧倒的な強さを見せたFPS系チームの老舗だ。その後、「Overwatch」や『PUBG』でも活躍し、2018年2月に合同会社SST-GAMESとして法人化を果たす。

現在は『PUBG』の日本リーグ「PJS」をメインに戦っており、2019年末の「PJS season4 Phase2」では見事優勝。年末に開催された国際大会「PWI 2019」にも日本チームとして参戦した。

強さのみを追求する姿勢から、eスポーツをビジネスとして、マネタイズする方向を模索し、選手のコンプライアンスや育成にも力を入れている。


日本の『Overwatch』界期待の星
Jupiter(ジュピター)



設立:2017年
参戦タイトル:Overwatch/PUBG/フォートナイト/ブロスタ
URLhttps://jupitergaming.jp/

太陽系最大の木星のように大きな影響力を与えたいと、その名がつけられた「Jupiter」。設立当初からFPSで名を馳せ、eスポーツのフリーペーパーを制作・発行している「GAME STAR」も運営会社となっている。

『Overwatch』の日本のプロチームが続々解散していくなか、2018年に『Overwatch』部門を設立し、世界大会などにも参戦。日本の精鋭を集結して世界で戦える人材を集めている。2019年末には、ta1yo選手がアメリカのOverwatchチーム「Third Impact」にレンタル移籍されるなど、世界レベルの実力をもつ選手も多数存在する。

単なるeスポーツの強さだけでなく、ファッション、ストリートカルチャーといった魅力的で憧れられるようなチームを目指している。

まとめ


今回紹介した以外にも、多数のeスポーツタイトル、eスポーツチームが存在し、毎年のようにトップが入れ替わっている。

裏を返せば、それだけ多くの日本のeスポーツチームが活躍し始めていることでもあり、国内のeスポーツの大会やシーンが成長している証とも言えよう。

今後も第2弾、第3弾というかたちで、日本のeスポーツチームを紹介していきたい。


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