【連載】jyoriのなぜ? なに? ルーンテラ攻略

一流デュエリストになるための『ルーンテラ』厳選用語解説【連載第8回】

2023.9.21 jyori
どうも!こんにちは。なぜなにカードゲームおじさん、Atlas Gaming所属のjyori(ジョリ)です。

先日、X(旧Twitter)にてこんな投稿をいただきました。


そこで今回は、『レジェンド・オブ・ルーンテラ』に限らず、カードゲーム全般の「専門用語」のお話をしたいと思います。

あなたは何問解ける? 「カードゲーム用語クイズ!」


さっそくですが「カードゲーム界の隠された言葉!一流になるための厳選用語クイズ」の時間です! 3分もあれば終わるので挑戦してみてください。

▼未経験者・ビギナー向けクイズ
https://quiz-maker.site/quiz/play/3aiznA20230826022819

▼経験者・カードゲームオタク向けクイズ
https://quiz-maker.site/quiz/play/mXG58x20230826031022

少しでも知っている用語があれば、カードゲームの配信や大会解説の内容がわかって、よりカードゲームに親しむことができるようになりますよ。


まずは押さえておきたい基本用語 22ワード


ここからは『ルーンテラ』をプレイする時に押さえておきたい基本用語の解説をしていきます。

数を絞っても良かったのですが、今回の記事は編集部より「逆引き辞典的にいつでも引用して使えるものが欲しい!」ということで、まずは『ルーンテラ』をプレイする上で、よく聞いたり使ったりする用語を中心にできるだけ多く紹介していきます。

記事の冒頭にある「もくじ」から気になる用語に一気にジャンプできますので、ブックマークして『ルーンテラ』を遊ぶ時に参照してみてください。

ハンド(hand)


手札のこと。手札の強弱によって「ハンドが強い/弱い」などと表現する。

使用例:「ハンドが強いので強気のプレイングをした」

6枚のハンドから2コストの「ミストレイス」をプレイしようとしているところ

デッキ(deck)


対戦する時に使うカードの集まりのこと。

使用例:「大会に出るためにデッキを組んできた」

ルーンテラでは、2地域から合計40枚のカードでデッキを組むことができる

アーキタイプ(archetype)


デッキコンセプトの分類のこと。「archetype」の語源は心理学における概念で「原型」を意味する。

よく知られているのが、「アグロ」「ミッドレンジ」「コントロール」の3種類。

  • アグロ:小型ユニットを並べて早期決着を目指すデッキ。相手の動きにかかわらず、こちらの強い動きを押し付けるアクション主体のアグレッシブなデッキとなる。相手の事故を許さない側面もあり、対面がアグロの時に、こちらが事故ると数ラウンドで押し切られるケースもある。
  • ミッドレンジ:中速のバランス型デッキ。汎用性が高い。私が一番好んで使うのはこのタイプ。
  • コントロール:序盤中盤は除去や回復で時間を稼ぎ、相手のリソースが枯渇した後半のタイミングにまくりにかかるタイプの低速デッキ。相手のアクションに対するリアクション力が求められるのでプレイングが難しいものが多い。

ドロー(draw)


デッキの上からカードを引くこと。ドローする効果を持つカードを「ドローソース(ドロソ)」と呼ぶ。

使用例:「次のターンのドロー次第で試合に勝てるだろう」

ハンドアドバンテージを生んでくれたり、ハンドの枯渇を防ぐためにドロソは重要

マリガン(ⅿulligan)


試合開始時にデッキから引いたハンドのカードを引き直すこと。語源は「Mulligan」で、ゴルフで1打目を打ち直す用語からきている。

引き直さないことを「キープ」、マリガン後のハンドを「初手」という。

使用例:「マリガンの結果、とても弱い初手になった」

『ルーンテラ』ではゲームの最初に4枚のカードが配られ、引き直すカードを選ぶことが可能

スタッツ(stats)


カードの能力のこと。ユニットの「アタック(攻撃力)」と「ヘルス(体力)」を指す。

語源は「統計(statistics)」から来ているが、カードゲームにおいては統計的な意味ではなくカードのステータスのことを指す。

スタッツの高い大型ユニットのことを体形のイメージから、「ファッティ(fatty)」、反対に小型ユニットのことを「ウィニー(Weenie)」という。

また、アタックのことを「アタマ」、ヘルスのことを「ケツ」と呼ぶこともあり、アタマに対してケツが高いユニットを「ケツデカユニット」と呼んだりする。

使用例:「そのユニット、能力に加えて、スタッツも高くていいね」

典型的なケツデカユニット「破城槌」

コスト(マナ・コスト)(cost)


ユニットやスペルをプレイするときに支払うマナのこと。ゲームにもよるが、カードの上部に記載されていることが多い。

使用例:「カードが1枚しかハンドになくて、このラウンドは4コストユニット1体しかプレイできなかった」

コスト:4 アタック:5 ヘルス:3
チャンピオンカード「ノクターン」

バニラ(Vanilla)


なんの効果も持たないカードのこと。「アタック」と「ヘルス」の記載のみで、特別な能力を持っていないユニットのことを指す。

由来はアイスクリームのバニラで「何も入っておらずシンプル」ということから。

使用例:「バニラユニットは基本的に弱い」

バニラユニットはコストに対してスタッツがいいことが多い

盤面・面(board)


ユニットを出す場のこと。

有利な盤面にすることを「盤面を取る」と表現する。有利な盤面を「有利盤面」という。

使用例:「拮抗した状況だったけど、このターンで盤面を取ることに成功した」

フェイス・顔(face)


ライフが設定されている「相手プレイヤー」のことを指す。

プレイヤーのライフを表示する部分に、分身であるキャラクターの顔のアップが表示されることが由来とされている。

使用例:「ユニットの処理に回らず、フェイスを削った」

バーン(burn)


相手ライフに直接火力を出すこと。また、そのようにして勝利を目指すアーキタイプのこと。「burn(燃やす、焼き焦がす)」が由来。

使用例:「野火のバーンで一気に削られて負けた」


現環境の典型的なバーンデッキ。新カード「野火」が入っている


バフ(buff)/デバフ(debuff)


ユニットの能力の強化を「バフ」、一方で弱体化を「デバフ」と呼ぶ。

バフ(buff)の語源はバッファロー(Buffalo)。「皮革のようなもので金属・床・靴などを磨く」という意味が由来になっている。

使用例:「永続効果で+3│+3バフは強いわ~」


リーサル(lethal)


相手を一度のチャンスで倒しきれること。英語の「lethal」が由来であり、日本語では「致命的な」という意味。「リーサル・ウェポン」みたいな使われ方で聞いたことがある人も多いはず。

余談ですが、配信をしていてリーサルの場面を見逃す(リーサル逃し)とリスナーさんから指摘が入って悔しい思いをすることが多々あります。

使用例:「あと3点でリーサルだったのに、逆転で負けた」


サーチ(search)


デッキからカードを手札に加えること。英語の「search(探す)」が由来。

特定のカードを必ずサーチできることを「確定サーチ」と呼ぶ。

使用例:「チャンピオン確定サーチができるカードをデッキに組み込んだ」

例えば、デッキに採用しているチャンピオンカードを「アニビア」に絞っておけば「招集の合図」をプレイすると「アニビア」を確定サーチできる

パス(pass)


何もしないで相手に行動権を渡すこと。英語の「pass(通過)」が由来。

「どこかに到達した上で、立ち止まらずに過ぎ去っていく」というニュアンスから転じて、「何もしないで相手に行動権を渡すこと」となったと思われる。

『ルーンテラ』では、ラウンド中に互いのパスが連続した時点でラウンドが終了する。

基本的には、行動ができないときにパスをするが、相手の動きを見る目的で「行動ができるにもかかわらずパスすること」を「様子見パス」と呼んだりする。

使用例:「相手がコントロールデッキだったので、1ラウンド目2ラウンド目はパスして互いに様子をうかがった」

ランプ(ramp)


ラウンドで使用できるマナの総量を押し上げて、重いフィニッシャーに早くつなげるデッキの総称。マナ総量を押し上げること自体を「ランプ」と呼んだりする。

英語の「ramp up(強める、高める、増やす)」が由来。そこから転じてマナ総量を押し上げ、コストを加速させるデッキのことをランプと呼ぶ。

使用例:「マナをランプして6ラウンド目に8コストのユニットをプレイした」

『ルーンテラ』では空のマナジェムを得ることによって、ラウンドで使用できるマナの総量を押し上げることができる

デッキトップ(deck top)


デッキの一番上にある、次にドローするカード。単に「トップ」ともいう。

逆にデッキの一番下にあるカードを「デッキボトム(deck bottom)」という。

使用例:「トップが強かったのでなんとか勝つことができた」

アドバンテージ(advantage)


相手と比較したときの有利不利のこと。カードの損得を示すこともある。「アド」と略すことも多い。英語の「advantage(有利・好都合)」が由来。

「アドがある」=「有利」ということ。逆に不利なことを「ディスアドバンテージ(ディスアド)」と呼ぶ。

ハンド(手札)、ボード(盤面)等のリソース用語とくっつけて「ボードアドバンテージ」みたいな使い方もする。

使用例:「相手のハンドが1枚で自分が8枚なのでハンドアドバンテージがすごい」

サレンダー(surrender)


投了のこと。英語の「surrender(降伏、降参)」が由来。

使用例:「アグロデッキを使ったところ、相手のハンドが弱かったようで3ラウンド目で相手がサレンダーした」

シナジー(synergy)


複数のカードの組み合わせで相乗効果を生むこと。英語の「synergy(相乗、相乗効果)」が由来。

組み合わせによって大きな効果を生むことができる組み合わせを「シナジーが強い」という。

使用例:「このカードの組み合わせはシナジーが強いので、それぞれ3枚ずつデッキに採用した。」

ランドマークとシナジーのある「チップ」はランドマークを多く採用したデッキによく採用される

ナーフ(nerf)


ゲームバランス調整で、カード能力に下方修正が入ること。「Nerf(ナーフ)」の語源は、アメリカに本社があるHasbro社が販売するおもちゃの銃。ある武器がアップデートによって弱体化してしまったことに対して、アメリカのプレイヤーがネット上に「これでは、まるでおもちゃのNerf(ナーフ)のようだ」と、不満をもらしたことが始まりとされている。

逆に上方修正のことを「アッパー」と呼ぶ。

使用例:「あの新カード使ってみたら強すぎだったから、すぐにナーフされると思う」


知っておくと世界が広がる用語 26ワード


基本用語はeスポーツを観戦したりしていても見聞きすることはあったかもしれません。ここからはゲームごとに特有の用語をご紹介します。これを知っていたらカードゲーム通?


いわゆる「ユニット」のこと。「クリーチャー→生き物→肉」という連想から来ている。

配信にてリスナーさんに教えてもらって、気に入ったので使っている俗語。

使用例:「相手の肉を処る(しょる:処理するの意)」

リソース(resource)


自分と対面が互いに持つ「資源」のこと。英語の「resource(資源)」が由来。

具体的には「手札の枚数」「マナの量」「残りライフ」「デッキの残り枚数」といったところ。あらゆるリソースを管理しながら、相手ライフを0にするプロセスをカードゲームでは体験できる。

使用例:「相手のハンドリソースが枯れたので、今が攻め時だ」

ビートダウン(beat down)


ユニットで殴ること、またはユニットで殴ることを主軸に戦うデッキを指す。

英語の「beat down(殴り倒す)」が由来。 そこから転じて「ユニットの攻撃を主体に相手のライフを0にすることを目的とした戦略やデッキ」を指すようになった。

スペル等が少なくユニットが多い構築で、並べて殴るシンプルなコンセプトなので、初心者でも扱いやすいことが多い。

コンバットトリック(combat trick)


戦闘中に使用される呪文や能力のこと。俗に略語として「バットリ」と言うこともある。

使用例:「相手のコンバットトリックをケアして、ブロックせずに顔でダメージを受けた」

典型的なコンバットトリックの例

AoE(area of effect)


「Area of Effect」の頭文字を取った用語で、範囲攻撃や全体除去の意で使われる。

全体に効果を与えることができるので、複数のユニットが並んでいるほどバリューが出る。アグロデッキ等小型ユニットが横に並ぶデッキへの対策になることが多い。

使用例:「横並べ環境なので、それをメタるためにAoE多く積んだデッキでラダーに潜るか」

キャントリップ(cantrip)


プレイ時の効果に加えておまけで「一枚カードを引く」効果のこと。また、それを持つスペルやユニットのこと。俗に「キャントリ」と略して使うこともある。

イギリスやスコットランドの「Cantrip(魔女の業、まじない、呪文、奇術)」が由来。『マジック・ザ・ギャザリング』で使われ始めて、カード用語として浸透した。

キャントリップカードを使って1枚引くことになるので、ハンドの合計枚数は減らない。

使用例:「キャントリップカードは、便利なカード多いよな」

対象への1ダメージ効果に加えて、おまけで「カードを1枚引く」ことができる

バウンス(bounce)


盤面に出ているユニットやランドマークを、プレイヤーのハンドやデッキに戻すこと。英語の「Bounce(跳ね返る)」が由来。

ハンドに戻すことを「ハンドバウンス」、デッキに戻すことを「デッキバウンス」と呼んだりする。

使用例:「別のユニットにブロック入りながら、敵をバウンスできる『ホームカミング』は優秀なカードだ」

ルーンテラでは「ハンドバウンス」のことを「リコール」と呼んでいる

ハンデス


ハンドにあるカードを破棄することを指す。英語の「Hand Destruction(手札破壊)」が由来。

自ら「ハンデス」することを「ディスカード」と呼び、それによりアドバンテージを得るデッキを「ディスカードデッキ」と呼ぶ。

使用例:「ハンデスしてくる奴、性格悪いと思わん?」

ハンドが0枚になったときにレベルアップする「ジンクス」は「ディスカード」とシナジーがある

バリュー(value)


プレイヤーにアドバンテージを与える指標のこと。「バリューが高い」=「プレイヤーにアドバンテージをもたらす」ということ。イタリア語の「valere(力がある)」が語源で、英語では「価値」の意味で用いられる。

使用例:「このカードは1枚で相手の複数のユニットを処理しうるので、バリューが出やすい」

このカードは以前は4ダメージ、スポーン3、ネクサス2ダメージとコストに対するバリューが非常に高かった。あまりにもバリューが出るカードはナーフされることが多い

ケア(care)


相手がしてくるであろう(されたら嫌な)動きに対してあらかじめ注意して備えておくこと。また、相手の動きを想定・仮定して、もし相手がそのような動きをしてきたときにディスアドにならないよう対応すること。

英語の 「care(注意、配慮)」が語源。

使用例:「全体除去カードをケアして、相手がマナを使い切るのを待ってからユニットをプレイした」

圧縮


デッキ内のカードを取り除き、デッキの枚数を減らすこと。これにより、キーカードを引ける確率を上げることができる。

また、キーカードやキーになる種族等以外のカードを引くことで、デッキ内のキーカードの割合を高めることも「圧縮」と呼ぶ。

英語では、「デッキ圧縮(Deck-Thinning)」と言われている。

使用例:「先見の能力を利用してデッキ圧縮を行い、潜伏成功率を上げた」

ルーンテラでの「トス」は「デッキの下から指定枚数だけのカードをゲームから除外する」効果を持つ。チャンピオンは対象にならないことから、チャンピオンをドローする確率を上げる圧縮の効果がある

コスト踏み倒し


主に高コストのカードをコストを払わずプレイすること。

コストを軽減してプレイすることは「コスト軽減」と呼ばれるが、それを「踏み倒し」と呼ぶこともある。

余談ですが、ネタカードとされていた「ターゴンの頂」というカード。昔オープントーナメントプレイオフで大活躍して一躍注目された時期がありました。

運要素の強い癖の強いカード、「頂きデッキ」はコスト踏み倒しのバリューを出すためにデッキ内のカードはコストの高いものが多い

ピン挿し


あるカードを1枚だけデッキに入れること。「ピン」は、ポルトガル語の「pinta(点)」に由来し、転じてカードやサイコロの「1」を意味するようになった。ちなみに「ピン芸人」のピンも同義。

従来は、属性や種族がそろえられている中で1枚だけそれとは異なるカードを入れることを指していたが、単にデッキに1枚だけ採用されているカードを「ピン挿し」と呼ぶこともある。

使用例:「忠義ミストレイスデッキに『ターゴン・テルストーン』をピン挿しした」

ピン挿しのカードは、ワンポイントで大きな仕事をしてくれるカードが多い

腐る


戦況によって、カードが役に立たなくなる様。「死に札」とも呼ばれたりする。

使用例:「ハンドがたくさんあるだけで、腐ってるのばっかりだから意味ないわ~」

事故


運の悪さが原因で劣勢になること。動詞的に使う時は「事故る」と表現する。

使用例:「デッキ構築が良くないと、マリガン時の手札事故が起こりやすくなる」

メタ(meta)


戦略的優位性のこと。動詞的に「メタる」と表現すると、優位に立つことを示すことになる。

また、「一番流行っているデッキ」のことを「トップメタ」と呼んだりする。
ギリシャ語の「meta(高次の、超越した)」が由来。


使用例「今日の大会はトップメタをメタる構成で行こう」

ライブラリーアウト(LO)


ライブラリーアウト(Library Out)は「デッキ切れ」を示す。

多くのカードゲームではライブラリーアウトした時点、あるいはその後ドローフェイズになると、デッキから引けるカードがないため負けとなる。『ルーンテラ』は後者。

使用例「チャンピオンの裏スペルを使用してデッキ枚数を増やしたので、LOまでのラウンド数を増やせた」

テンポ(tempo)


テンポはゲーム性によって意味合いが違ってくるので、かなり抽象的な概念として用いられている。

序盤から盤面が優位になるようにカードゲームをプレイできている状態を「テンポよくカードがプレイできている」と表現したことが由来。

「テンポがいい」「テンポを取る」「テンポを失う」的な使い方をする。

「テンポ」=「盤面優位な状況をつくる」といったニュアンスで使われることが多く、序盤からマナのロスが少なく理想的に動けていることを「テンポがいい」と表現する。

こと『ルーンテラ』においては、3マナまでスペル専用のマナストックができるので、よりテンポに関して複雑性が増しているため、使用頻度は少ないように感じる。

使用例:「アグロは一度テンポ失うと、巻き返しがつらいよね」

横展開


大量のカードを盤面に展開すること。俗に「横に広げる」「横展(よこてん)」ともいう。

「横展開」は大量のカードを並べるので小型ユニットを使うことが多く、逆に「縦展開」を大型ユニットの展開として用いることもある。

また、「横展開」によって相手がブロックしきれず、フェイスにダメージを与えられることを「横抜け」という。

使用例:「もう横展開からの横抜けは望めなそうだから、バーンプランに切り替えたほうがいいね」

横展開している様子。ルーンテラにおいては盤面に並べられるユニットは6体まで

返しのターン


あるプレイをしたターンから見た、次のターンのことを「返しのターン」と呼ぶことがある。単に「返し」と言ったりもする。

使用例:「返しのラウンドでのリーサルを見るために、今はスペルマナは温存しといたほうが得策」

1:1交換


1枚のカードで相手の1枚のカードを処理できた状況を表す。「いちいちこうかん」と呼ぶ。

よって、1:2交換であれば1枚で相手の2枚のカードを処理できたことになりアドバンテージを得られることになる。

使用例:「渋いけど、ここは1:1交換で許容して、次のラウンドにつなげることにする」

上から取る


「上から取る」は、スタッツが高い(=上)ユニットが、スタッツの低い(=下)ユニットを生き残った状態で一方的に倒すことを言う。

使用例:「ピルトーヴァー地域を相手にしていると、対面に細かい除去札が多くて、上から取っても結局こっちのユニットが処理される展開が多いよな」

OTK(one turn kill)


1ターンで相手を倒すこと。「OTK」は「One Turn Kill」の略語。

使用例:「ダメージ食らってない状況から、『エズリアル』にフェイスをゴリゴリ削られてOTK決められたわ」

グッドスタッフ(good stuff)


単体で優秀なカードで構築されたデッキやそのカード自体のこと。シナジーはあまり見ず、個々のカード能力に依存することになる。

ハイランダー(highlander)


デッキに同じカードを2枚以上採用しない構築のこと。

名称の由来は映画『Highlander(ハイランダー 悪魔の戦士)』より、副題である「There can be only one(生きていられるのは一人だけ)」から来ている。

『ルーンテラ』では、このハイランダールールで戦うゲームモード「ガントレット」がシーズン中に一定期間開催される。


『レジェンド・オブ・ルーンテラ』特有の用語 4ワード


ここからは、『ルーンテラ』特有の用語をご紹介します。

オープンアタック(open attack)


アタックラウンドに、ユニットを展開する前に即座にアタックしにいくこと。

ユニットやスペルをプレイすると相手に手番が回ってこちらの動きに対応されてしまうので、オープンアタックは『ルーンテラ』において重要な動きといえる。

デベロップアタック(develop attack)


アタックラウンドに、ユニットを展開してからアタックしにいくこと。また、ユニットを展開すること自体を「デベロップ」と呼んだりする。

「オープンアタック」「デベロップアタック」は状況によって使い分けるが、初心者は得てして「デベロップアタック」しがちである。まずは「オープンアタック」が有用な場面があるということを把握して、意図的に使い分けることができるようになりたい。

スペルマナ(spell mana)


ラウンド中に使い切れなかった余ったマナは最大3つまで「スペルマナ」に変換され、次のラウンドに持ち越される。「スペルマナ」はスペルにのみ使用できる。

マナジェム6つに加えて、スペルマナ3つで合計9マナ使用可能

チャンピオンスペル(champion spell)


チャンピオンが場に出ている状態でそのチャンピオンのカードを引くと、そのカードは各チャンピオン固有の「チャンピオンスペル」に自動的に変換される。これは、同種の複数のチャンピオンを盤面に並べることができないようにするための措置でもある。

俗称として、「裏スペル(裏スペ)」と呼ばれることもある。

チャンピオンの「グウェン」とそのチャンピオンスペルの「糸通し」

知っておくと大会シーンがよくわかる用語 6ワード


『ルーンテラ』に限らず、eスポーツの大会などで知っておくと理解しやすくなる用語をご紹介します。さまざまなカテゴリーでも使われているので、知っている用語も多いかもしれません。

ティア(tier)


「強さ」あるいは「流行度」を階層でランキング付けしたもの。最も高いのがティア1で、その下にティア2、ティア3……と続く。英語の「Tier(階段や層)」が由来。

ティア表を見る時は、「強さ」のランキングなのか「流行度」のランキングなのかを確認する必要がある。明示されていなければその情報自体の信用性が低いので、別のティア表を参照するのがいいだろう。

シングルエリミネーション(single elimination)


一般にいわれるトーナメント形式。勝ち抜き戦で1人が残るまで戦う。一度でも敗退すると試合終了となる。

メリットは大会時間が短いこと、デメリットは一度負けると大会からドロップされるのでプレイヤーの不満が出やすいところ。

ダブルエリミネーション(double elimination)


いわゆる敗者復活トーナメントのある形式。

一度負けると、負けた時点のラウンド数に応じて、敗者復活(ルーザーズ(losers)やローワー(lower))用トーナメントに組み込まれていく。合計で2回負けると大会からドロップとなる。

大会時間はそこそこかかり、ルーザーズの進行が遅れることから大会の足並みが揃わず待ち時間が多くなってしまいがちなのが難点。

スイスドロー(swiss draw)


大会形式の一つで、勝ちのこり形式ではなく、すべてのプレイヤーが一定数の試合を行い、勝ち点や勝率などから順位付けを行うもの。

1895年にスイスで行われたチェスの大会で初めてこの方式が使われたことから、「スイス式トーナメント」と名付けられている。

一度負けても次の試合があることや、総当たり形式と比べて大会時間が短くなることから、カードゲームの大会でよく採用される大会形式となる。

予選で使われることもあり、例えば予選スイスドローで8名勝ち抜け、勝ち抜けたプレイヤーで決勝トーナメントといった具合である。

BO1、BO3、BO5(ビーオーXX)


対戦形式の種類で、数字は最大試合数を示す。「BO1」は単純に1戦だけで勝敗を決める形式。「BO3」は2本先取の対戦形式で、つまり最大試合数は3戦。BO5は3本先取の対戦形式。つまり最大試合数は5戦。

「BO」は「Best Of~」の略称。

ちなみに、私はBO5形式の海外大型大会で決勝まで行って、明け方に朦朧としながら決勝戦を戦ったことがある。(決勝戦だけで決着に5試合で1時間半の戦いとなった)大会後は眠いのに、気持ちの高ぶりでなかなか眠れなかったのをよく覚えています。


デッキBAN


相手の使用デッキを一つ禁止指定できる対戦形式。BANは英語で「ban(禁止・追放)」という意味があり、それが由来。

例えば、BO3/1BANであれば、互いに3デッキ持ち込みで1デッキずつBANを行い、残った2デッキでBO3で戦うことになる。


まとめ


いかがだったでしょうか?

全部知っているというカードオタクから、全然知らなかったというビギナーまでいろいろな方がいたかと思います。全然知らなかったという方は、記事を一通りご覧いただいた後に、冒頭のクイズにもう1回挑戦してみるのも一興かもしれません。

また、ゲームをしていて、再び確認したくなった時は逆引き辞典的にも使ってもらえればと思います。

まだまだ、こんな用語あるよという方ももちろんいると思いますが、すべて取り上げるとキリが無いですし、カードゲームに沼にハマって帰ってこれなくなる恐れがあるので、今回はこの辺で終わりにします!

最後までご覧いただいた皆様、ありがとうございました!


レジェンド・オブ・ルーンテラ:https://playruneterra.com/ja-jp/
jyoriのTwitch:https://www.twitch.tv/jyori
jyoriのTwitter:https://twitter.com/JYORI_

【連載】jyoriのなぜ? なに? ルーンテラ攻略
eSports World の
Discord をフォローしよう
SALE 大会 チーム 他にも...? 他にも

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます