【連載】ぜるにゃんの「勝てる『CoD:MW』指南」
【第9回:ぜるにゃんの「勝てる『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア』指南」】〜『CoD:BOCW』でも役に立つ一般的な考え方:前編〜
こんにちは、ぜるにゃん(@zelunyan)と申します。
『コール オブ デューティー モダン・ウォーフェア(Call of Duty: Modern Warfare)』(以下、『CoD:MW』)の発売から約一年が経過、次回作の『コール オブ デューティー ブラックオプスコールドウォー(Call of Duty: Black Ops Cold War)』(以下、『CoD:BOCW』)のβテストはプレイされたでしょうか。
『CoD:BOCW』は今迄の『BlackOps』シリーズとは違い、ほぼ『CoD:MW』の続編と言っても過言ではないゲームとなっています。システムやマップの作り等がかなり似通っており、『CoD:MW』好きにはぴったりの新作だと感じました。皆さんが今迄ここで修得してきた知識も必ず役に立つと確信しています。
今回は、そんな『CoD:BOCW』でも役に立つ一般的な考え方を紹介していきたいと思います。これをしっかりと意識しながら自分のプレイを昇華させていきましょう。
物事の上達においては、「現状を正確に理解すること」「目標を正しく設定すること」「現状と目標のギャップを適切な方法で埋めること」の3つが重要になります。
これは皆が日常的に当たり前にやっていることです。例えば、あなたが友達との待ち合わせに隣町の駅まで行きたいとします。もしあなたが効率性を重視する人間であるのであれば、即座にスマートフォンのマップアプリを開き、目的地を検索し、現在地を取得して、現在地から目的地までも道筋を表示して、その道通りに進むでしょう。この目的地を目標、現在地を現状、道筋をギャップととらえれば、いかにこの行為が日常的に行われているか実感できると思います。
これを踏まえた上で、今回は、「現状を正確に理解すること」「目標を正しく設定すること」「現状と目標のギャップを適切な方法で埋めること」を考えながら、話を進めていきたいと思います。
なお、今回はとても長い内容になっているので、前編と後編に分けてあります。是非どちらも読んで、自分の成長の糧としてください。
まずは、現状を正確に理解しましょう。現状を把握することで、適切な目標を立てることができ、現状と目標が明確になることで、適切な成長方法が導きだせます。大きく現状と言っても、2種類に分けることができます。それは、「自分のタイプ」と「自分の実力」です。前者は原則不変であり、後者は練習量とともに流動的に変化していきます。両方を正確に理解することが、上達の近道であることは間違いないでしょう。
この「自分のタイプ」を理解するということは、自分の得意とする成長方法を理解することに繋がります。
もう一度、待ち合わせ場所に向かう場合に例えてみましょう。あなたが友達との待ち合わせに隣町の駅まで行きたいとします。
もし、あなたが徒歩であれば、公共交通機関を使用するか徒歩で行くかという選択肢が生まれます。
もし、あなたが自転車を持っているのあれば、その選択肢に自転車が加わります。
もし、あなたが車を持っているのであれば、その選択肢に車が加わります。
この場合、どの場合でも必ず徒歩を選択するという人はいないでしょう。自分にあった方法を選択するはずです。このように、「自分のタイプ」を理解することで、人は適切な選択肢を選ぶことができます。FPSにおける「自分のタイプ」は大きく分けて2種類に分けることができます。それは、「天才タイプ」と「勉強家タイプ」です。
「天才タイプ」はただの天才です。ゲームを起動するだけでゲームの勝ち方を考えるまでもなく理解し、自然と行動に移すことができます。もしあなたがこのタイプであると確信しているのであれば、この記事を今すぐに閉じてゲームを起動し、プレイ時間を多く稼いだほうが成長するでしょう。
しかし、この記事の読者は多分「勉強家タイプ」だと思います。この私も「勉強家タイプ」です。「勉強家タイプ」であるあなたは、「天才タイプ」と同じようにプレイをしていても「天才タイプ」に勝つことはできません。いろいろな情報を仕入れ、勝ち筋を考え、自分の勝てるフィールドを作り出し、そのフィールドの上で戦う必要があります。
もし、「勉強家タイプ」であると感じたのであれば、常に自分の勝てるフィールドを意識しましょう。自分の勝てるフィールドと言ってもさまざまな意味合いがあります。「距離」「マップの場所」「モード」などいろいろなフィールドがあります。それぞれのフィールドでどのようなことをすることが自分の勝てるフィールドを作り出すのかを常に探求し続けましょう。
私の場合は、反応速度が決して早くなく、AIMも天才レベルではありません。しかし、同じ事の繰り返しを行い、その成功率を上げることは得意でした(多分、これはやろうと思えば誰にでもできると思います)。これらのことを考慮し、「中距離から遠距離で敵の位置をあらかじめ予測できる強いポジションを転々と移動する」というスタイルを生み出したわけです。
中距離から遠距離で撃ち合うことで反応速度の遅さを補うことができます。
敵の位置をあらかじめ予測できるポジションを使うことで咄嗟のAIM力で勝負せずとも置きAIMで待ち構えることができます。
強いポジションで撃ち合うことで反応速度とAIMの両方を補うことができます。
強いポジションを転々と移動することで、同じ事の反復が起こり、各箇所での撃ち合いの成功率をあげることができます。
このように、自分にあった適切な動きを生み出すことで、今の私がいるわけです。これには特別な才能はいらず、ただ学習することを続けることで成長できる再現性の高い成長方法(センス等に左右される度合が少ない)だと考えています。
もし、あなたが「勉強家タイプ」であり、反応速度もAIMの周りに比べて劣っていると感じるのであれば、「中距離から遠距離で敵の位置をあらかじめ予測できる強いポジションを転々と移動すること」を徹底しましょう。これがあなたを劇的に成長させてくれる魔法の鍵となると思います。
自分の実力を正確に把握することは非常に大切なことです。FPSプレイヤーたるもの、常に自分が最強であるという心構え(自己暗示や自己陶酔に近いもの)は最も大切であると言えるでしょう。しかし、同時に自分を第三者的な目線で見つめなおし、今の自分の客観的な実力を冷静にとらえておく必要もあります。
先ほどの待ち合わせの例えにおいて、「自分のタイプ」が自分が使用できる交通手段だとすると、「自分の実力」は現在地です。こちらを正しく把握していないと、遠回りをすることになります。
「自分の実力」と聞くと、「KD」や「勝率」などの数字を思い浮かべる人も多いでしょう。確かに、これは自分の実力を反映するひとつの指標ですが、実際はこれがすべてではありません。
むしろ、これに囚われてしまうと成長を妨げてしまう原因になります(「KD」や「勝率」を気にしだした場合、これらを上げることよりも下げないことに固執してしまう傾向があります)。
ここでの「自分の実力」とは、自分がどのような状況において、どのような敵に勝てるか(負けるか)ということです。もっとわかりやすくすると、「このような動きをする、このくらいの強さのプレイヤーは得意だが、このような動きをする、このくらいの強さのプレイヤーは苦手だ」ということを把握するということです。
私の場合、「強いポジションを使ってくる、KD2くらいのプレイヤー」は得意でしたが、「わけのわからないところ(マップの構造を考えたら、通常そのタイミングでそこから出てくることはリスクが高すぎて、普通であれば出てくるわけがないようなところ)から突然飛び出してくるような、KD0.85くらいのプレイヤー」がとても苦手でした。これは、自分が予測で戦うプレイヤーであるのに対して、予測の範囲外から戦うことを強いられているからだと考えられます。
このように、FPSの撃ち合いの勝敗は単なる強さだけではなく、相性などによっても決まります。自分が苦手な相手を理解し、なぜそれが苦手なのかを分析し、それにどのように対策をするかを考えることで、さらなる成長が見込めることは間違いないでしょう。
前編では、現状を正確に理解することの重要性を説明しました。ここで大切なのは、理解したことを言語化することです。必ず自分が理解したと思ったことは、他人に説明できるように言語化しておきましょう。これによって、再現性が飛躍的に向上します。
後編では、予測や武器についてなど、もっと具体的な話をしていきます。後編も必ず読んで、自分の成長の糧としてください。
『コール オブ デューティー モダン・ウォーフェア(Call of Duty: Modern Warfare)』(以下、『CoD:MW』)の発売から約一年が経過、次回作の『コール オブ デューティー ブラックオプスコールドウォー(Call of Duty: Black Ops Cold War)』(以下、『CoD:BOCW』)のβテストはプレイされたでしょうか。
『CoD:BOCW』は今迄の『BlackOps』シリーズとは違い、ほぼ『CoD:MW』の続編と言っても過言ではないゲームとなっています。システムやマップの作り等がかなり似通っており、『CoD:MW』好きにはぴったりの新作だと感じました。皆さんが今迄ここで修得してきた知識も必ず役に立つと確信しています。
今回は、そんな『CoD:BOCW』でも役に立つ一般的な考え方を紹介していきたいと思います。これをしっかりと意識しながら自分のプレイを昇華させていきましょう。
物事の上達においては、「現状を正確に理解すること」「目標を正しく設定すること」「現状と目標のギャップを適切な方法で埋めること」の3つが重要になります。
これは皆が日常的に当たり前にやっていることです。例えば、あなたが友達との待ち合わせに隣町の駅まで行きたいとします。もしあなたが効率性を重視する人間であるのであれば、即座にスマートフォンのマップアプリを開き、目的地を検索し、現在地を取得して、現在地から目的地までも道筋を表示して、その道通りに進むでしょう。この目的地を目標、現在地を現状、道筋をギャップととらえれば、いかにこの行為が日常的に行われているか実感できると思います。
これを踏まえた上で、今回は、「現状を正確に理解すること」「目標を正しく設定すること」「現状と目標のギャップを適切な方法で埋めること」を考えながら、話を進めていきたいと思います。
なお、今回はとても長い内容になっているので、前編と後編に分けてあります。是非どちらも読んで、自分の成長の糧としてください。
自分のタイプを理解しよう
まずは、現状を正確に理解しましょう。現状を把握することで、適切な目標を立てることができ、現状と目標が明確になることで、適切な成長方法が導きだせます。大きく現状と言っても、2種類に分けることができます。それは、「自分のタイプ」と「自分の実力」です。前者は原則不変であり、後者は練習量とともに流動的に変化していきます。両方を正確に理解することが、上達の近道であることは間違いないでしょう。
この「自分のタイプ」を理解するということは、自分の得意とする成長方法を理解することに繋がります。
もう一度、待ち合わせ場所に向かう場合に例えてみましょう。あなたが友達との待ち合わせに隣町の駅まで行きたいとします。
もし、あなたが徒歩であれば、公共交通機関を使用するか徒歩で行くかという選択肢が生まれます。
もし、あなたが自転車を持っているのあれば、その選択肢に自転車が加わります。
もし、あなたが車を持っているのであれば、その選択肢に車が加わります。
この場合、どの場合でも必ず徒歩を選択するという人はいないでしょう。自分にあった方法を選択するはずです。このように、「自分のタイプ」を理解することで、人は適切な選択肢を選ぶことができます。FPSにおける「自分のタイプ」は大きく分けて2種類に分けることができます。それは、「天才タイプ」と「勉強家タイプ」です。
「天才タイプ」はただの天才です。ゲームを起動するだけでゲームの勝ち方を考えるまでもなく理解し、自然と行動に移すことができます。もしあなたがこのタイプであると確信しているのであれば、この記事を今すぐに閉じてゲームを起動し、プレイ時間を多く稼いだほうが成長するでしょう。
しかし、この記事の読者は多分「勉強家タイプ」だと思います。この私も「勉強家タイプ」です。「勉強家タイプ」であるあなたは、「天才タイプ」と同じようにプレイをしていても「天才タイプ」に勝つことはできません。いろいろな情報を仕入れ、勝ち筋を考え、自分の勝てるフィールドを作り出し、そのフィールドの上で戦う必要があります。
もし、「勉強家タイプ」であると感じたのであれば、常に自分の勝てるフィールドを意識しましょう。自分の勝てるフィールドと言ってもさまざまな意味合いがあります。「距離」「マップの場所」「モード」などいろいろなフィールドがあります。それぞれのフィールドでどのようなことをすることが自分の勝てるフィールドを作り出すのかを常に探求し続けましょう。
私の場合は、反応速度が決して早くなく、AIMも天才レベルではありません。しかし、同じ事の繰り返しを行い、その成功率を上げることは得意でした(多分、これはやろうと思えば誰にでもできると思います)。これらのことを考慮し、「中距離から遠距離で敵の位置をあらかじめ予測できる強いポジションを転々と移動する」というスタイルを生み出したわけです。
中距離から遠距離で撃ち合うことで反応速度の遅さを補うことができます。
敵の位置をあらかじめ予測できるポジションを使うことで咄嗟のAIM力で勝負せずとも置きAIMで待ち構えることができます。
強いポジションで撃ち合うことで反応速度とAIMの両方を補うことができます。
強いポジションを転々と移動することで、同じ事の反復が起こり、各箇所での撃ち合いの成功率をあげることができます。
このように、自分にあった適切な動きを生み出すことで、今の私がいるわけです。これには特別な才能はいらず、ただ学習することを続けることで成長できる再現性の高い成長方法(センス等に左右される度合が少ない)だと考えています。
もし、あなたが「勉強家タイプ」であり、反応速度もAIMの周りに比べて劣っていると感じるのであれば、「中距離から遠距離で敵の位置をあらかじめ予測できる強いポジションを転々と移動すること」を徹底しましょう。これがあなたを劇的に成長させてくれる魔法の鍵となると思います。
自分の実力を把握しよう
自分の実力を正確に把握することは非常に大切なことです。FPSプレイヤーたるもの、常に自分が最強であるという心構え(自己暗示や自己陶酔に近いもの)は最も大切であると言えるでしょう。しかし、同時に自分を第三者的な目線で見つめなおし、今の自分の客観的な実力を冷静にとらえておく必要もあります。
先ほどの待ち合わせの例えにおいて、「自分のタイプ」が自分が使用できる交通手段だとすると、「自分の実力」は現在地です。こちらを正しく把握していないと、遠回りをすることになります。
「自分の実力」と聞くと、「KD」や「勝率」などの数字を思い浮かべる人も多いでしょう。確かに、これは自分の実力を反映するひとつの指標ですが、実際はこれがすべてではありません。
むしろ、これに囚われてしまうと成長を妨げてしまう原因になります(「KD」や「勝率」を気にしだした場合、これらを上げることよりも下げないことに固執してしまう傾向があります)。
ここでの「自分の実力」とは、自分がどのような状況において、どのような敵に勝てるか(負けるか)ということです。もっとわかりやすくすると、「このような動きをする、このくらいの強さのプレイヤーは得意だが、このような動きをする、このくらいの強さのプレイヤーは苦手だ」ということを把握するということです。
私の場合、「強いポジションを使ってくる、KD2くらいのプレイヤー」は得意でしたが、「わけのわからないところ(マップの構造を考えたら、通常そのタイミングでそこから出てくることはリスクが高すぎて、普通であれば出てくるわけがないようなところ)から突然飛び出してくるような、KD0.85くらいのプレイヤー」がとても苦手でした。これは、自分が予測で戦うプレイヤーであるのに対して、予測の範囲外から戦うことを強いられているからだと考えられます。
このように、FPSの撃ち合いの勝敗は単なる強さだけではなく、相性などによっても決まります。自分が苦手な相手を理解し、なぜそれが苦手なのかを分析し、それにどのように対策をするかを考えることで、さらなる成長が見込めることは間違いないでしょう。
前編まとめ
前編では、現状を正確に理解することの重要性を説明しました。ここで大切なのは、理解したことを言語化することです。必ず自分が理解したと思ったことは、他人に説明できるように言語化しておきましょう。これによって、再現性が飛躍的に向上します。
後編では、予測や武器についてなど、もっと具体的な話をしていきます。後編も必ず読んで、自分の成長の糧としてください。
【ぜるにゃんプロフィール】
現役大学生のフリーランスのゲームキャスター、ライター。『CoD』や『BF』シリーズ、『ApexLegends』を中心としたFPSタイトルを中心に活動。国内外のイベントに多数出演経験あり。
『CoD』と『BF』シリーズでは国内トップクラスの実力を持ち、解説者としてはゲームを知らない人にもわかりやすくを心がけたわかりやすい解説を得意とする。
おにぎりせんべいが好き。
現役大学生のフリーランスのゲームキャスター、ライター。『CoD』や『BF』シリーズ、『ApexLegends』を中心としたFPSタイトルを中心に活動。国内外のイベントに多数出演経験あり。
『CoD』と『BF』シリーズでは国内トップクラスの実力を持ち、解説者としてはゲームを知らない人にもわかりやすくを心がけたわかりやすい解説を得意とする。
おにぎりせんべいが好き。
【連載】ぜるにゃんの「勝てる『CoD:MW』指南」
- 【第1回:ぜるにゃんの「勝てる『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア』指南」】〜『CoD:MW』購入の手引き〜
- 【第2回:ぜるにゃんの「勝てる『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア』指南」】〜プレイに快適な設定〜
- 【第3回:ぜるにゃんの「勝てる『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア』指南」】〜オススメ武器とカスタマイズ〜
- 【第4回:ぜるにゃんの「勝てる『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア』指南」】〜マップ攻略「Arklov Peak」編〜
- 【第5回:ぜるにゃんの「勝てる『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア』指南」】〜マップ攻略「Azhir cave」編〜
- 【第6回:ぜるにゃんの「勝てる『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア』指南」】〜マップ攻略「Gun Runner」編〜
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