【連載】『LoL』チャレンジャーAirの楽しく勝てるサポート講座
サポートで勝つための立ち回り指南<タンク編>【Airの「楽しく勝てるサポート講座」第7回】 (3/4)
タンクサポートの動き方(レーニング)
それではいよいよ、レーニングの解説です。今回はいつも以上に語りたいことがたくさんあります!
レベル1時点(有利マッチアップの場合)
レーニングが始まったら、有利なダメージトレードを行いつつもミニオンをプッシュしてレベル2先行を狙いますが、タンクサポートのレベル1は非常に弱いので、したくてもできない場合が多いです。
レベル1での戦闘が大きく有利な場合は、初手で「E」を取って飛び込んでみても面白いですが、敵のミニオンの周りで戦闘をしてしまうと大ダメージを受けてしまうのでそこは注意しましょう。
レオナがレベル1で「Q」と「E」のどちらかを選択すればいいかも説明します。
「Q」を取る場合
- 敵のワードを1人で壊すため(「AA」→「Q」→「AA」)
- リーシュをせず、ブッシュで待機して奇襲するため
- レベル1でスタンを決めれば確実に有利が取れる「フラッシュ」→「Q」をするため
「E」を取る場合
- 「フラッシュ」は使いたくないが、レベル1で戦いたいため
- リーシュしたので奇襲するポジションに付けなかったため
- レベル2先行をするためにミニオンをプッシュしたいため
- レベル1から「E」で飛び込み、レベルが上がって「Q」を覚えるという、敵に予測されにくいレベル2先行の戦闘をしたいため
これらを上手に使い分けてみてください!
そして、レベル2先行ができればフックサポート編で解説したように、味方のADCが追撃できる距離で敵のADCを狙ってCCスキルを打ち込み、味方のADCと一緒に敵に大ダメージを与えましょう。キルまたは敵をレーンに居座れなくして敵にリコールを強制させることで、経験値やゴールド差を作ることができます。
タンクサポートはフックサポートと似ていて、レーンで主導権を握ったら、「ブーツ」を購入してボットからミッドにかけて横の動きを多くすることで、敵のミッド、ジャングラーに圧をかけることができるので、うまく視界をコントロールしながらロームしたり、そのまま継続してボットで試合を作っても構いません。
味方と敵の構成を照らし合わせながらボットにガンクを呼んで味方ジャングラーから仕掛けるのか、ボットで事前に2vs2をして敵の体力を削り、味方ジャングラーにタワーダイブを手伝ってもらうのか、自分がロームをして他のレーンで作るのか決めましょう。
決め手としては、どのチャンピオンやプレイヤーが育てばチームが大きく有利になれるのか、勝てるのか? を考えれば、ミッドとボットが同じぐらい育っていても判断しやすいので、参考にしてみてください。
レーン戦が有利だった場合を想定したレーン戦から作る勝ち方、そこからの試合の作り方は、フックサポート編の動きとほぼ変わらないので、その場合の動き方の詳細は第5回フックサポート編をあらためて読んでいただければ復習ができるかな? と思います。
レベル1時点(不利マッチアップの場合)
不利マッチアップで、お互いにリーシュするなど両者が同時にレーンに到着してミニオンにさわり出した場合や、リーシュが遅れてタンクサポート側が遅く到着した場合は、レーンの主導権がありません。うまいプレイヤーだとこの時間に有利を作ろうとしてきます。
タンクサポートは遠距離AA&スキルを持っていないため、ミニオンをプッシュしようとすると大きく体力を削られてしまいます。なので、レベル1はレーンを下げて、レベル3のスキルがそろうタイミングまで体力を温存しましょう。
大切なのは、味方ADCにもレーンを下げてもらうために、ミニオンにさわらず、レベル3まで戦闘をしないということを伝えること。その場合、バックピンを使って味方に教えたり、確実なのはチャットをすること。本当に厳しいマッチアップなら、CSを全部捨てて経験値だけ獲得できる位置をキープできれば、レベル1時点では問題ないです。
レーンを下げることができたらタワー下までミニオンが押し込まれるので、味方ADCにCSを取ってもらいましょう。
レベル2時点
レベル2では、味方ADCがタワー下に溜まったミニオンのCSを取っている最中だと思います。
この時タンクサポートとしては、自軍ミニオンがいない、体力差がある、スキルがそろっていない、味方のADCがCSを取っているためにまだ仕掛けられないという状況ですが、この時に少しでも意識を変えると味方ADCのチャンスにもなります。
まず、敵はミニオンを一方的にプッシュしてタワー下まで押し込んでいる状態ですので、タワーを削りながらCSを取っている最中のADCや、その周りでうろちょろしているサポートを一方的にポーク、ハラスできます。
敵のADCもサポートも
- タワーを削る
- 敵チャンピオンの体力を削る
敵チームが「タワーを削る」を選択した場合、それを継続させすぎるとタワープレートのゴールドを奪われ、リコール後に装備差ができてしまいますが、ファーストリコールまではほとんど影響はありません。正直、タンクサポートをしている時は、2プレートぐらいまでなら構成の差で奪われて当然なので、あまり気にしなくても大丈夫です。
むしろ、タワーが削られる代わりにポークされることが少なくなるので、味方ADCは安全にCSを取ることができ、体力も温存されます。この場合、大きく体力を維持できるので、レベル3から仕掛けることで逆転のチャンスが出てきますよね!
敵チームが「敵チャンピオンの体力を削る」を選択した場合、自軍タワーの削りが遅くなる代わりに、味方ADCが体力を削られ、CSも取りにくそうにしていると思います。この時に意識することは2点あります。
まず、敵はポジションのミスから自軍タワーの攻撃を受ける可能性があります。レベル2のステータスではタワーの攻撃1発分でも体力の2、3割くらい、2発目ではそれよりも多く削れることになるので、敵がタワーのターゲットを引いたその瞬間に、「フラッシュ」などで敵に飛び込み、CCを与えましょう。
そうすると、2発分のタワー攻撃が敵に与えられるので、どんなに構成が不利なマッチアップでもキルまで繋げることができますし、最悪キルまで行かなかったとしても、敵はその後のレーン戦で強気な動きができなくなり、試合を長引かせることができると思います。敵が無理をしていればジャングラーを呼んでキルを狙ったり、2vs2で勝てる状況もより多くなると思います。
2つ目が、敵に少しでも圧を与えながら、味方ADCの被弾を代わりに受ける、または防ぐこと。
レオナには、味方を守るツールがまったくありません。しかし、敵を自由にさせすぎてはADCが削られて当然です。そしてADCのビルドが「ドランブレード」+「ポーション×1」だったとしたら、回復アイテムが1つしかありません。
ですが、タンクサポートは「サポートアイテム」+「ポーション×2」を買えるので、ポーション1つ分体力が回復できますし、防御面のステータス部分でもADCより高いです。なので、サポートが少しでも前に出て敵の視線を集めることで自分を攻撃させ、敵が味方ADCに攻撃する量を1発でも多く減らせれば、味方ADCのCSも体力もより多く維持できることになります!(倒されるのはもちろんダメですが)
敵が非貫通スキルを持っていた場合は、味方ADCの前に立ち、自分が受けましょう。敵が範囲スキルを持っている場合は2人で攻撃を受けないように避けましょう。
最終的にダメージを出したり、キルをするのは味方のキャリーたちなので少しでも生存してもらい、ゴールドもキャリーに集中させましょう。それを試合の最後まで忘れずに動いてくださいね。
レオナの場合なら「E」→「Q」が王道ですね。確実に有利になるならフラッシュも使いましょう。「E 」→「Q」→「AA」、「フラッシュ」→「Q」→「AA」→「E」→「AA」など。
レベル3時点
レベル3まで耐えることができました。ようやくスキルがそろうのでこちらからも仕掛けることができますし、解説した通りに上手に動けば、2人の体力が普段よりもより多く確保できていると思います。
ここで、自分たちと敵との体力差、立ち位置、2vs2の構成を考えます。そして、ソロレーナーの関与もなく、完全に2vs2の状況で、ダメージトレードで勝てる確信があるなら「2vs2」を仕掛けましょう。
その際に気を付けるべきポイントを解説します。
(1)エンゲージ(仕掛ける)前に考えること
エンゲージ前には、ダメージトレードをした後、お互いが瀕死になった場合にどちらのチームのソロレーナーが先に関与できるかを考える必要があります。
味方が先に来るならエンゲージして、敵が先に援護に来るならエンゲージは我慢しましょう。せっかく2vs2で耐えてチャンスが生まれるのに、敵のジャングラーの関与付きで倒されてしまってはチームがもっと不利になるので、グッと耐えましょう。
敵のスキルを避けてからエンゲージする
敵のスキルが使えない状態でエンゲージできれば、勝率はグッと上がります。まずは敵のスキルを誘発して使わせて、それらを避けてからエンゲージするようにしましょう。
敵のミニオンの周りに注意する
敵のミニオンの周りで敵を攻撃すると自分がミニオンに攻撃されるので、なるべくターゲットを引かないところでエンゲージしましょう。
味方ADCがきちんと追撃できる位置に立っているかどうか
自分がCCスキルで敵の動きを止めている最中にすぐに味方の追撃が来るか判断してから、エンゲージしましょう。
(2)エンゲージ後の戦闘中に考えること
ブッシュに逃げられたらすぐにワードを置いて視界を取る
味方の追撃が止まらないように敵が逃げた先の視界を取りましょう。
限界まで前に立ち続け、敵に攻撃/妨害する
自分を攻撃させることで、ADCの体力差を作りましょう。
これだけ考えてみても、タンクサポートで序盤のレーン戦から勝つことは難しいです。ただし、最初は難しくてもギリギリのラインを覚えることで、少しでも自分が活躍できるタイミングが早くなり、試合に貢献できるようになります。常に色々なことを考えながらプレイしてみてくださいね!
レベル4〜5時点
レベル3まで我慢したけどまだ勝てそうにないな……と判断した場合は、そのままレベル6までファームを続けてもらって構いません。なぜなら、タンクサポートはファームさえきちんとできていれば、必ず後の集団戦で活躍できるチャンスが回ってくるからです。敵に圧をかけながら味方ADCが少しでも楽できるような動きを徹底してください。
メイジサポートを相手にして敵チームと同じような体力&CSであれば、自分たちを褒めましょう。1stリコールまではCS差も負けている、体力差も厳しい状況……というのがタンクサポートの現実だということを忘れないでください。
ここからは、もっと起点を作るために以下の点を意識してみてください。
2vs2では勝てなくても、味方ジャングラーを合わせた3vs2なら確実にキルが取れる状況であれば、積極的に敵を倒しに行く
→敵を倒したらレーンをリセットしてリコール(余裕があるならタワープレートを削るorドラゴンを取るなども)
→ロームをするのか(ソロレーン主体)、レーンで再度キルをするのか(ADC主体)考える
→行動を実行する
ファームを続けながらも“寄り”を意識して、ソロレーナーのアクションに対して敵よりも早く一方的に“寄る”
ジャングラー&ミッドの2vs2やガンクをしてキルができる状態ができているなら素早く駆けつける。そのためによくマップを見るようにする。
→行動するためには敵にロームがばれないようにする必要がある
→敵の視界がどこまで確保できているかも考えてる
→邪魔なら敵の視界を壊すor視界に入らないように移動する
1stリコールで購入すべきアイテム
このあたりで1stリコールをすることになると思いますが、1stリコールでアイテムを購入するときは、以下の点を意識してアイテムを選んでみてください。
1.レーンを維持したい、しっかりファームしたい
- 体力を少しでも維持する「詰め替えポーション」
- 敵のガンクを回避する、危険を察知する「ステルス ワード」
- 最悪の事態“タワーダイブ”を事前に察知する「“守りの”コントロールワード」
2.レーン維持はできそうなので、起点をより多く作れるようにしたい
- 敵のスキルを避けやすくする、キャッチの能力を上げる、ロームを狙う「ブーツ」
- ブッシュからの圧を与えたり(キャッチパターンが増える)、ローム時の敵の視界を事前に削除できる「オラクルレンズ」
- ローム時の視界確保、味方のガンクルート確保のための「“攻めの”コントロールワード」
3.序盤から2vs2を仕掛けていきたい
- 戦闘面のステータスで有利を取りたい「ルビークリスタル」
基本的に(1)が最も安定ですが、レーンが維持できそうで序盤からチャンスが作れそうなときは(2)、(3)も選んでみてください。
ちなみに、「コントロールワード」は序盤は1個を長持ちさせるイメージで置きましょう。2個も買うのは、中盤の集団戦(大事なオブジェクト戦闘の前後)で、敵の視界を何個も壊して視界的に有利を作ったりする場合のみです。「詰め替えポーション」の150Gや「コントロールワード」の75Gも、節約できれば早くビルドが進み、戦闘面で敵よりも有利になれます。
1stリコールしたときに考えること
もし1stリコール時にトップサイドでチームがヘラルドファイトをしたがっている場合は、自分もヘラルドに向かって4vs3にしましょう。この時、敵のサポートも寄ってくる可能性があり、4vs4になる場合があることを忘れないでください。
それでも有利ならば向かうべきで、そうじゃないなら下がるべきです。敵が見えていなくても敵の動きを予測して、敵のサポートとのマクロ差を見せつけましょう!
CCが薄いソロレーナーたちが起点を求めているときにタンクサポートがソロレーンに向かうことで、スムーズにキル→オブジェクト(ヘラルド)お繋げることができます。もしもトップサイドで試合をしないチームの場合は、そのままボットへ戻ってガンクを待ち、キル→オブジェクト(ドラゴン)を狙いましょう。
相当な構成差がない限りはヘラルドかドラゴンの片方を確実に取れるようにしたいですね。
※パッチ12.16では、ドラゴンのバフによってドラゴンの恩恵が増えたので、無理にヘラルドファイトするよりも確実にボットで勝ってドラゴンに繋げた方が試合の勝率は上がるでしょう。
レベル6時点
レベル6までファームができれば、“強力”なアルティメットスキルが取得できます。タンクサポートはこれによってキャッチのパターンが増えたり、ダメージ不足が解消されたりします。
レベル5までは不利でも、レベル6からは2vs2で勝てるようになったり、味方のジャングラーがガンクに来たときに敵をよりキルしやすくなるので、どんどんアクションを起こしてみましょう。
レオナの場合は「R」→「E」からのコンボが基本で、「E」→「R」からのコンボでも大丈夫です! 確実なキャッチが求められるシーンでは「フラッシュ」→「Q」から確定でスキルをチェインさせることも忘れずに!
レベル7~11時点
このレベル帯からはボットレーンに居座る必要はありません。チームがどのレーンを主体とするのか、どのレーンから有利を作るのかをよく考えて、そのレーンの周りで動くようにしましょう。
敵のワードを壊したり、味方がフリーで動けるようにワードを置きましょう。そして自分が行けばキルができるレーンがある場合はどんどん仕掛けていきましょう!
とはいえ、オブジェクトがあるときに反対側のレーンにガンクしてしまうともちろん取られてしまうので、オブジェクトが残っているときはやめましょう。優先度はオブジェクト>キルです。
キルをするのは、安全にオブジェクトを取るために、敵を寄せ付けたくないためです。キルしたり下がらせるためには、ステータス面で優勢なことが一番大切なので、レーン戦の段階でファームやキルをすることが大切になってきます。そこに戦術が加わることでスムーズにオブジェクトを取ることができます。
一生キルをしていてもゲームは終わらないので、オブジェクトの周りで戦闘を仕掛けることを意識しましょう!
ボット主体であれば、ボットのタワーを折りつつドラゴンにつなげる必要がありますし、トップ主体ならドラゴンを捨ててヘラルドを取ってもいいです。
ミッド主体であれば、ミッドが自由に動けるようにミッドがロームするラインの敵のワードをデワードしたり、一緒に動いて敵のジャングル内にワードを置いたりしても強いです。
大切なのはあらかじめチームに何が必要なのか考えて、味方にピンで伝えて、一緒に視界を確保して、戦闘を始めることです。
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