【連載】『LoL』チャレンジャーAirの楽しく勝てるサポート講座

サポートで勝つための立ち回り指南<タンク編>【Airの「楽しく勝てるサポート講座」第7回】 (2/4)

2022.10.4 Air

タンクサポートの理想的な試合運び


それでは、実際にタンクサポートを運用する場合、どういうところに気を付けてプレイしたらいいか、どのような動きが強いのかを具体的に紹介していきます。

おさらいしておきますが、タンクサポートはレーン戦の中でも弱い部類です。しかし、1回でもキルが入ればとても強くなるので、ローム・ガンクの選択肢やタワーダイブの選択肢も候補に入ってくるでしょう。

個人的にうまいなと思うタンクサポートは、何もできない状態でもいつでも仕掛けてくるようなギリギリのポジションを取っていて(常に味方が近くにいるんだぞ、と感じるような)、猛者のオーラ……圧をすごく感じます。

タンクサポートの動き方(開幕~レーニングが始まるまで)


それではタンクサポートの試合中の動き方を解説します。

と言いたいのですが、まずはルーンを選択する必要がありますね。

試合の前に構成を確認して、ボットレーンは「2vs2を積極的に仕掛けていくのか」、「味方のガンクを待ってセットアップから仕掛けるのか」、「ひたすら耐えて集団戦まで我慢するのか」によってルーンやビルドを変更する必要があります。

基本的には、一般的に強いと言われている王道のルーンを使えば問題ないのですが、味方・敵の相性を確認して細かい部分までルーンを変更することで、さらに安定した動きができるようになります。

実際に、自分がチャレンジャーを維持するために実践しているルーン設定を教えます。

ルーンの設定(レオナの場合)


レオナは、チームの誰よりも先にエンゲージをしてCCをばら撒き、長い時間フロントラインをキープしてタンクとしての役割を保つ必要があります。

なので、主軸となるルーン「アフターショック」は外せません。敵チャンピオンに移動不能効果を与えると2.5秒間、自身の物理防御と魔法防御が上昇します。その後爆発して周囲の敵ユニットに魔法ダメージを与えます。

フロントラインを保つためにも、物理防御と魔法防御の上昇が必要ですし、レオナはオールインで狙った敵を少しでも早く倒しきることが大切なので、魔法ダメージを確保できるのは非常に魅力的です。

ルーン設定は、チャンピオンの長所を伸ばすのか短所を補うのかを意識して組み立てるとイメージしやすいと思います。レオナの長所・短所を補う選び方を言葉にしてみると、

  • タンク性能を上げたい
  • オールインのダメージを上げたい
  • キャッチパターンを増やしたい
  • レーニングの維持力を高めたい

といったもの。そしてこの4点を意識してルーンを組み立ててみます。

一般的なルーン




一般的にはこの2つが定番のルーンになっています。

メインには「不滅」、サブには「天啓」を使用します。

メインルーン「不滅」

メインの「不滅」にはタンク性能を底上げするさまざまなルーンが用意されており、サブの「天啓」には特定の状況下で役に立つアイテムを追加したり便利なスキルが用意されており、チャンピオンの機能性を上げることができます。

「アフターショック」は防御力とダメージを確保できるので、敵に飛び込むレオナに非常によく合います。

「生命の泉」は味方を回復するスキルを持っていないレオナにはとてもうれしいルーンです、敵に飛び込んでスタンを与えればマークが付与されるので戦闘中の味方が回復します。少しでも回復してくれるだけでレーンの維持力が上がるので短所を補うことができます。

「ボーンアーマー」と「息継ぎ」は、どちらにするかは敵のボットレーナーの構成を確認した上で変更しましょう。「ボーンアーマー」は敵からのオールインに対して有効なのでフック&タンクサポート相手に、「息継ぎ」はポークに対して有効なのでメイジ&エンチャンター相手に選択しましょう。

「超成長」はレートゲーム向けのルーンで体力が徐々に上がるので「味方のガンクを待ってセットアップから仕掛ける」、「ひたすら耐えて集団戦まで我慢する」状況を予測するときに強いルーンですね。

「気迫」は敵の構成を確認してCCが多いときに選択するとすごく強いです。「超成長」と比べてレベル1から効果が大きく発動するので序盤からも強く、「序盤から2vs2を積極的に仕掛けていく」ときに対面のCCが多かったら選択しましょう。


サブルーン「天啓」

サブルーンは「天啓」です。

「ビスケットデリバリー」は、特にタンクサポートが苦手としている開幕からファーストリコールまでの体力&マナ回復アイテムとして非常に役に立ちます。

タンクサポートはレベル3までレーンの主導権がないので、2vs2を仕掛けられないとしても、味方のガンクが来たときに最低限のエンゲージができるように体力を回復できることは、タンクサポートの生命線を分けると言っても過言ではありません。

「宇宙の英知」は、サモナースペルとアイテムの回転率が上がるので攻撃面・防御面ともに上がります。

「天啓」ではこの2つのルーンが最も安定しますが、敵がタンクサポートで弱い時間帯をビスケットでカバーしなくてもいい場合は、代わりに「ミニオン吸収装置」を取得して、ミニオンウェーブを無理矢理押し付けて敵よりも先にロームしたり、「ヘクステックフラッシュネイター」を取得して、キャッチのパターンを増やすのもおすすめです。ヘクステックフラッシュは敵にブリンク持ちが少ないときなどが最も効果的なので、よく考えて取得してみましょう。

レーン戦だけに特化したいなら、ポーションまたはビスケットを使用すると回復する体力またはマナの50%を即座に得られ、回復効果を受けている間は移動速度が5%増加する「タイムワープトニック」もいいです。

序盤のレーン戦はかなりシビアな戦闘になると思うので、この効果が思ったよりも試合に影響します。少しでも長い時間フロントに立って、味方ADCが安心して攻撃ができるようにしてあげましょう。

細かいステータスを振る部分は、スキルヘイスト、物理防御に加えて、体力(レベル上昇)or 物理防御 or 魔法防御は対面に合わせて振っています。

ルーンの設定は試合が始まる前に構成から予測できる戦況を考え、自分がどのように動くのか決めて、それに合ったルーンを選択しましょう!

※パッチ12.16ではメイン「天啓」+サブ「不滅」のグレイシャルオーグメント型も採用されるようになりました。僕がアフターショック型を採用する場合は、チームのフロントとなりたいときやレーン戦で2vs2をどんどん仕掛けるときで、グレイシャル型を採用する場合は、2vs2を意識するよりはガンクセットアップや集団戦を意識した形でセーフティに動きたいときに採用しています。



試合開幕


試合が始まったら、アイテムを購入し、チームがインベードするのか、敵がインベードしてくるのかを確認して、適切なポジションに向かいましょう。

もし、味方のチームがインベードをしたい、もしくはレーンでの主導権があり、プッシュができるのであれば「オラクルレンズ」を初手で購入する選択肢もありです。インベード時に「オラクルレンズ」を使用すればより安全にインベードできますし、敵のワードを見つけて壊すことができれば敵チームのジャングラーに圧を与えることができます。

レーンプッシュ時に「オラクルレンズ」が必要なのは、ブッシュに「オラクルレンズ」を使用することでブッシュの中の敵の視界を消し、常にプレッシャーを与えることができるからです。



この行動を敵チームの視点になって解説すると、レオナがブッシュの中に隠れていて飛び込んでくる可能性があり、大きく体力が削られてしまったり、キルの恐れがあるので敵のADCが前に出にくくなります。その影響でCSを落としやすくなったり、立ち位置の調整が難しくなり、味方ADCからのハラスを受けやすくなります。

もしくは、ブッシュの中に潜んでいると思わせてリコールし、一方的にアイテム更新が行えたり、他のレーンにロームができたりと敵の視界を消すことで得られる選択肢が多くあります。

レーン戦が有利なときのワードはADCに任せて、自分は敵のレーナーに圧を与えられるように「オラクルレンズ」を選択しましょう!


インベードについて



タンクサポートをプレイするときのインベードについてですが、チャンピオンによってはしない方がいいときもあります。

例えばアリスターであれば、「Q」で敵の足止めができますが、距離を詰めるスキルがないので自分がフラッシュを使いながら「Q」を使うことになります。そういう場合は敵のインベードルートを予測し、敵から自分たちに近づいてもらえるように工夫します。これなら、フラッシュを使用せず「Q」が当たる距離まで待ってから使えばカウンターが成功しやすくなります。また、味方が遠距離から敵の足を拘束できるスキルを持っているなら、味方のCCに合わせて自分が歩いてから「Q」を使えばフラッシュしなくてもスキルを当てられます。

このように、味方や敵の構成から有利が取れると判断した場合にのみインベードを行いましょう。逆に不利と感じたときは、不利を利用してカウンタープレイができないか考えてみたり、無理をせずに敵のインベードを上手に避けながらレーン戦が始められるように工夫してみましょう。

おさらいですが、タンクサポートのレベル1は基本的なCCスキルは持っていますが、不器用で距離を詰めるスキルがなく常にインベードすればよいというものではありません。

レベル1ではダメージも少ないですし、防御力も高いわけではないので、敵の足を拘束できるスキルを味方が持っていて、そのスキルが当たった場合や、自分のダメージ不足を味方が補えるチャンピオン達の場合のみインベードができると思ってください。

スキルや動き方は似ていますが、レベル1での強さの違いがフックサポートとの大きな違いの一つになります。意識しましょう。

リーシュのやり方



リーシュ自体の注意点の記事と同様です。基本的にはどのルートで戻るとしても、1分37秒~38秒ぐらいがちょうどいいので、そのルールに則ってリーシュしてみてください。ジャングラーがどうしても1レベルでつらいチャンピオンなら、少し多めにしてあげても大丈夫ですが、長くても1分40秒までにしましょう。タンクサポートは体力が多いので、1、2発分ダメージを肩代わりしてあげるなんてことも慣れてきたらしてみましょう。

一方、ジャングラーがリーシュを希望しない場合は自由な時間ができますよね。その場合、動き方は3種類あります。

  1. ミニオンが到着したら素早くプッシュして確実にレベル2先行し、ミニオンを調節する
  2. レベル1で戦って勝てる構成ならブッシュに待機し、奇襲を狙う
  3. 味方ADCと一緒にリーシュ中の敵を邪魔して敵の体力を削る(1:33ぐらいに顔を出す)

タンクサポートだと(1)か(2)を採用するシーンが多いです。リーシュをしない時間、タワーの下で何もしないのはすごくもったいないです。特にタンクサポートはレベル3までがとても弱いので、レベル1からの動きが少しでも楽になると考えるとレーン戦をする上では非常に大きな行動になります。

味方ADCがレベル1からダメージを出せるならブッシュに待機してCCからの大きなHPのアドバンテージが取れますし、プッシュが遅いタンクサポートでも敵がいなければフリーでプッシュができ、レベル2先行のチャンスがありますからね! 意識して狙ってみましょう。


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