【連載】『LoL』チャレンジャーAirの楽しく勝てるサポート講座
サポートで勝つための立ち回り指南<エンチャンター編>【Airの「楽しく勝てるサポート講座」第6回】 (2/4)
エンチャンターサポートの理想的な試合運び
おさらいですが、エンチャンターサポートを使うときは、特に中盤以降の時間帯で強いレート型のADCと組み合わせてレーン戦ではADCが安全にファームができるように意識して動きましょう。
構成にもよりますが、無理してキルを狙うよりも安全にファームをして中盤の集団戦などから積極的に動いた方がより確実に活躍できます。エンチャンターサポートは味方を強化して戦うことが得意という長所を常に忘れずに行動しましょう!
2vs2の構成がよく、序盤からキルできる可能性がある場合は、敵のソロレーナーの関与に気を付けながら敵にハラスをしたり積極的に動きます。
僕個人の意見ですが、エンチャンターサポートをプレイする際に意識することは、どれだけ安全にプレイするか、ミスをしないかだと思います。積極的なプレイをやめるという意味ではなく、安全な範囲の中で積極的に動くべきです。
エンチャンターサポートをピックする意味として「キャリー陣を強化する」役割がありますので、自分の無茶なプレイで自分も味方もデスしてしまい、ファームができなくなって敵との差ができてしまうと、どんどん味方と敵の装備差が開き、いつまで経っても戦闘に勝てなくなってしまいます。
キャリーが自由に動ける環境がなければ、キャリーに依存するエンチャンターサポートは自分まで動きにくくなるので、キャリーの装備が完成するまでは、ファームできる環境を崩壊させないように動きましょう。
もちろん、序盤からキルしてゴールドを集めることができれば、中盤まで待たずに装備が完成して自由に動ける時間帯が早くなるので、敵を倒せそうだなとか敵が甘えた行動を取っていたらキルを狙ってみましょう!
対面だけではなく、ソロレーナーの動きもよくチェックして、キルが狙えそうなシーンならロームをしてみても面白いです。
エンチャンターサポートの動き方(開幕~レーニング)
それでは試合が開幕した後の動きを解説しましょう!
……と言いたいのですが、エンチャンターサポートをプレイする際には、他のタイプと異なる確認点があります。
まず、試合が始まる前に自分たちのレーン戦はどのような動きが予想されるのかを考えましょう。例えば、自分の隣にいるADCは序盤から強いADCなのか、ファームをして中盤から強いADCなのか。
序盤から強いADCであれば、自分も積極的にダメージトレードを行わないといけないので敵にスキルを多く使わないといけないし、ファームを重視するなら攻撃にスキルを使うのではなくて被弾を少しでも抑えるためにスキルを多く使わなければいけません。
このメリハリをきちんと意識しないでスキルを使っていると、必ずマナ切れを起こします。戦闘が始まった後ではなく試合が始まる前に、自分はどのようにプレイするのか頭の中でイメージしてからプレイするととても動きやすいと思います。
味方のADCも、自分の動きにメリハリがあるとそれに沿って動いてくれる場合がかなり多いので、自分のプレイにメリハリをつけるというのはとても大切です。もしも、戦ってからファームをする予定だったけどADCがいい動きをしてくれて敵を倒せそう! とか、思ったよりも構成負けしてないな! とかならば積極的な動きに変えればOKです!
エンチャンターサポートはレーン戦2vs2のダメージトレードがかなり強い部類なのですが、隣にいるADCと敵の組み合わせで構成の勝ち負け、レーン戦の動き方が一番変化するタイプなので、たくさん練習して自分なりの動き方を身に着けてください!キャリーをよく知ることも勉強になるので、ADCの練習をしてみても上達すると思います。
話を戻しますが、もしもファームをする場合、自分たちがどの程度育ったら(何Lv? どの装備ができたら?)勝てるようになるのかも必ずイメージしてください。
もちろん必ずその状況で反転できるようになるわけではないので、常に「tabキー」を押して、味方と敵の状況を照らし合わせ判断してください。
ずっとファームしているだけではもちろん試合には勝てませんので、自分が戦闘に参加するタイミングを逃さないようにプレイしてみましょう。
次に自分たちがレーン戦で積極的に動くのか、ファームを重視して安全に動くのかが決まったら、動き方を変えるのとあわせてルーンやビルドの選択も変える必要があります。
基本的には一般的に強いと言われている王道のルーンを使えば問題ないのですが、味方、敵の相性を確認して細かい部分までルーンを変更することで更に安定した動きができるようになります。
実際に自分がチャレンジャーを維持するために実践しているルーン設定を教えます。
ルーンの設定(ソラカの場合)
積極的なレーン戦を想定する場合(vsタンクなど)
ソラカの場合、積極的に敵とダメージトレードをするなら「Q」と「E」が攻撃スキルなので、そのダメージ量をルーンで上げていきます。
メインには「魔道」を選択して「エアリー召喚」と「追火」を選択すれば、敵に与えるダメージ量が上がります。「マナフローバンド」はスキルをたくさん回すのでマナ切れにならないように選択します。自分の体力があまり削れないような構成の時は「英気集中」を、それ以外は「至高」を選択しましょう。マップを動き回りたいなら「追い風」でもいいと思いますが、僕はあまり採用しません。
サブには「不滅」を選択します。ソラカの弱点は耐久力のなさなので、「ボーンアーマー」を選択して少しでも耐久力を上げています。「生気付与」を選択しているのは、回復量とシールド量が上がるからです。自分のためにもなるし、味方に効果を与えた際にも発動するので、ソラカにぴったりのルーンになっています。
そして、積極的なプレイをしたいので、アダプティブフォースx2と最低限の物理防御を選択しています。
初期アイテムの選び方
初期アイテムについても、戦い方に応じて変えましょう! サポートアイテムの「レリック シールド」と「スペルシーフ エッジ」を比べてみると、「スペルシーフ エッジ」の方が魔力が3高くて体力は20低いです。
「レリック シールド」には基本体力自動回復25%がついていて、「スペルシーフ エッジ」には基本マナ自動回復50%がついています。クエストの消化方法も違います。「レリック シールド」はチャージが貯まっている時にミニオンを倒すことでクエストを進行しますが、「スペルシーフ エッジ」は敵のチャンピオンまたは建造物を攻撃しないとクエストを進行できません。
なので、体力よりも魔力、体力回復よりもマナ回復が得られ、敵を攻撃する機会がとても多いので、「スペルシーフ エッジ」のクエスト進行が早く、積極的なプレイにマッチします。
逆に、敵にあまり攻撃できず耐えるレーンでは、魔力よりも体力が欲しくなります。攻撃ができずスキルをあまり振れないのでマナが余る=体力回復が欲しいなら、「レリック シールド」でクエストを進行しましょう。
サモナースペル
もう一つはサモナースペルです。ソラカの場合、フラッシュ+バリアとフラッシュ+イグゾーストの2パターンがあります。
積極的に動く場合は、自分が味方のADCよりも前に出て「Q」を狙い、ダメージトレードを多くするので、自分が狙われる対象になります。その際、体力の少ないソラカだと一気に狙われて危険なのでバリアを持ち、バーストダメージから身を守ります。
体力が多ければイグゾーストでも間に合うのですが、ソラカの場合は体力が少ないのでバリアを持つことで少しでも長く生存できます。自分が上手に「Q」を当て続けててバリアを使えれば、自分がデスするタイミングくらいには味方のADCが敵をフリーで攻撃できてキルできるはずです!
ファーム重視のレーン戦を想定する場合(vsメイジなど)
もしも2vs2の構成が厳しく、ファームを重視して耐えるレーンにしたい時は、動きに沿ってルーンとビルドを変更しましょう。
耐えのレーンにする上で一番大切なのはレーンを維持することなので、耐久力を上げられる「不滅」をメインに選択します。
「ガーディアン」を選択することによりシールドが発生するので、敵のポークやオールインから少しでも体力を維持することができます。「生命の泉」は敵チャンピオンに移動妨害効果を与えると4秒間マークして、マークされた対象を味方が攻撃すると味方の体力が回復するという効果なので、このルーンでも体力を少し維持できます。
自分を守る意味で「ボーンアーマー」を選択していますが、敵にメイジが多いなどのポーク構成でオールインよりもポークが怖い状況では「息継ぎ」を選択しましょう。
そしてサブには「天啓」を選択します。
ここでも体力を少しでも維持するために「ビスケットデリバリー」を選択し、「宇宙の英知」でサモナースペルの回転率を上げています。ソラカにとってサモナースペルは生存率を底上げしてくれる大事なツールなので、攻めにも逃げにも使えて便利です。
本当に僅差になると想定した場合は、「タイムワープトニック」も体力とマナを50%即時回復できるので強い選択だと思います!
ステータスの部分ではアダプティブフォースを1つに減らして物理防御を2つに変更します。
敵にメイジが多ければ魔法防御に1つ振っても大丈夫です!
初期アイテムは、敵に攻撃できない不利なレーン戦を想定しているので、「レリックシールド」を選択しましょう。「スペルシーフ エッジ」よりもより多い体力のステータスと基本体力自動回復がついているので、少しでも体力が確保できます! クエストも敵チャンピオンに攻撃を当てなくてもよく、ミニオンからの回収でいいので、安全で確実に進行できますね。
そして、サモナースペルはフラッシュ+イグゾーストを選択します。
ファームを重視するということは、味方のADCを必ず守らなくてはなりません。守るツールを1つ増やすためにイグゾーストを持ちましょう。
バリアは自分の身を守って耐えている時間に味方のADCが攻撃するためであり、ADCを守るためではありません。バリアは自分が狙われなければADCにとって無意味なスペルを使っているのと一緒ですから、ADCが狙われるような立ち位置をしなくてはならないのなら、イグゾーストを持ちましょう。
敵を攻撃できていない状況でいきなり戦闘を起こしたとしても、ポークが強いソラカではオールインの攻撃にダメージトレードを合わせるのは厳しいです。この形で戦闘をするのは、ソラカが攻撃できない分の攻撃力を味方のADCが装備をそろえて補えるようになってからです!
このような形で試合の前に動き方を想定しておくと、その動きに沿った強いルーン・ビルド選択ができます。動きにもステータスにも無駄がなくなるので、長所をより伸ばしたり、短所をより多く補うことができます。皆さんもいろいろなチャンピオンで試してみてください!
それでは、いよいよ試合開幕からの解説です!
試合開幕
試合が始まったら、アイテムを購入します。レーンの勝ちを狙うなら「スペルシーフ エッジ」、レーンに耐えてファーム重視なら「レリック シールド」を選択しましょう。
今回は理想的なエンチャンターの動き方を解説するので、レーンの勝ちを狙ってルーンやビルドを選択しています。
今回想定する味方ADCは「ヴェイン」。中盤以降に強いレートキャリー型ADCになります。「W」のスキルがトゥルーダメージなのでタンクに強く、「Q」のブリンクで機動力もあります。
パッシブと「R」により敵を追いかける能力に優れているので、優勢になった時の1vs1では確実に敵を倒すことができます。序盤を乗り越えて育つことができれば、ADCの中でもかなり強い部類のレートキャリー型ADCです。
射程は550と一般的ですが、範囲スキルを所持していないのでタワー下に押し込まれやすく、ファームを取るのが比較的難しいチャンピオンになっています。タワー下に押し込まれてミニオンばかりを攻撃していると、敵に攻撃する隙がないので敵がフリーになり、たくさんこちらに攻撃してきます。一方的にダメージを与えられると体力差が開くので、レーン維持をするのが非常に難しいチャンピオンです。
そこで、ヴェインの弱点であるプッシュを、ソラカの「Q」(範囲内の敵ユニットに魔法ダメージとスローを与え、自身の体力を少し回復)でカバーして、被弾した分の体力をソラカの「W」で回復し、厳しい序盤のレーン戦を支えてあげましょう。
ソラカが上手に動いてフォーカスを受けることができれば、ソラカは自分の体力を「Q」で回復できるので、ダメージトレードに勝てるはずです。
「Q」と「E」はダメージ量が高いので、「Q」だけではなく、即時で発動できる「E」を常に当て続け、敵の体力を削りましょう。
イメージ的には、ソラカが7割くらい敵にダメージを与えてダメージトレードして、余裕がある時にヴェインに攻撃させる、くらいの気持ちでプレイします。
敵の構成はケイトリン&モルガナ。ケイトリンはADCの中でも最も射程が長い650を誇ります(レベル18トリスターナを除く)。
スキルの構成も、レーン戦の狭いエリアで戦うことが得意なため、序盤からポーク型のADCの中で一番強いと言っても過言ではないチャンピオンです。
モルガナもメイジサポートですので、レーン戦から試合を作ってきます。「W」によるプッシュとハラスの両立により、レーンが押し込まれ体力が削られたところを「Q」のキャッチでキルを狙ってきます。序盤のレーン戦から非常に強いペアになっています。
ソラカ自体はレーン戦が非常に強いのですが、序盤に弱いヴェインを抱えているため、2vs2の戦いは少し厳しいかなという考えです。ですが、自分が上手に動いてレーン戦で戦えるように頑張ってみます!(この時の心境)
インベードについて
エンチャンターサポートをプレイする時のインベードについてですが、基本的にはしない方が安全です。なぜなら、レベル1でファイトするよりもしっかりとファームをして安全に試合を進行した方が事故が起きにくいからです。
もちろん、レベル1の戦闘で勝てれば早くパワースパイクを迎えることができるのでいい状況になりますが、その逆も想定できます。
エンチャンターサポートのレベル1の戦闘ですが、基本的には通常攻撃が遠距離型なのでカイトしながら一方的に攻撃できる点と、レベル1で取得するスキルのクールダウンが短め(ソラカの「Q」なら8秒)でスキルのダメージも効果も強力なので、戦闘自体は強いです。
しかし、CCという点に注目してみると、タンクやフックサポートではないのでスローぐらいしかないチャンピオンが多いです。1レベルでのダメージトレードは強力ですが、戦闘が長引いてしまう危険があるんです。しかも、隣に中盤以降に強いレートキャリー型ADCを置いていることが多いので、キルをするのも結構難しいんです。
なので、インベードを味方チームが起こす場合は、ソロレーナーに最低でも1人、敵の足を止めるスキルを持っていたり、その戦闘が人数差のある戦闘だと確信した時のみにした方が、安全で確実に有利が取れます。意識してみてください。
逆にインベードされると大変なので、リーシュが始まるまではジャングルの入口で待機して、敵がインベードして来ないかどうかを見張りましょう。
見張るのも危ない構成の場合は、しっかりと安全なところまで下がって見張っても大丈夫です!
リーシュについて
リーシュ自体の注意点の記事と同様です。基本的にはどのルートでリーシュするとしても、1:37か1:38ぐらいがちょうどいいので、そのルールに則ってリーシュしてみてください。ジャングラーがどうしても1レベルでつらいチャンピオンなら、少し多めにしてあげても大丈夫です。
一方、ジャングルがリーシュを希望しない場合は自由な時間ができますよね。その場合、動き方は3種類あります。
- ミニオンが到着したら素早くプッシュして確実にレベル2先行をする、ミニオンを調節する
- レベル1で戦って勝てる構成ならブッシュに待機し奇襲を狙う
- 味方ADCと一緒にリーシュ中の敵を邪魔して敵の体力を削る(1:33ぐらいに顔を出す)
エンチャンターサポートで最も有利を作りやすいのは(2)と(3)でしょう。(3)は敵のジャングルに入り込むので構成によっては少し危険で、上級者向けです。今回は初心者の方でも真似できる(2)の方法を教えます!
エンチャンターサポートは、レベル1で敵の足を止める方法が基本的にはありませんので、キルを狙うのは正直難しいです。そもそもキルを狙いたいならエンチャンターサポートではなくてフックやメイジサポートでレベル1待機した方が強いですからね。
エンチャンターサポートで大切なのは、味方のADCのパワースパイクを早められるように安全にファームさせたり、キルを渡せる時に渡すことです。
本来中盤から強さを発揮するADCが、序盤からCSが優勢で装備差ができていたり、プッシュができていてロームの主導権があれば、チームとしても序盤のカバーをする必要がなくなりますし、その楽な状態を少しでもキープし続けることが大切です。
イーブンでファームが進行しても、レートゲームキャリーの方が中盤から勝手に強くなりますので、無理にキルを狙うよりはレーン戦を楽にしたりパワースパイクを早める方法を常に考えながらプレイしましょう。
なので、レベル1でエンチャンターサポートができる確実に有利を作れる方法としては、敵の体力を少しでも削ることです。レベル1で体力差ができれば敵が前に出て来れないので、レベル2〜3の間は味方のADCが自由にファームできますよね。
敵が回復スキルを持っていないチャンピオンであれば、この体力差はリコールするまで続くことになるので、この行動をするだけで本当にレーン戦が楽になります。このような行動を続けて、少しでも味方のADCに楽させてあげてください。
詳しいやり方としては、敵がリーシュした後、レーン復帰しようとするところをブッシュに隠れて奇襲します。注意したいのは、この行動はキルするためではなく、体力差を作るためだということです。
もしも敵チームのレベル1が非常に強力だった場合、キャッチされてデスしてしまう可能性もあるので、敵が見えない位置から「Q」だけを当て逃げしたり、余裕があれば通常攻撃を挟んで体力差を作ってください。
本当に余裕がある場合、自分がその場に居座って敵がレーンに到着できないように進路を邪魔できれば、敵はミニオンの経験値とゴールドをロスするのでさらに大きな差になります。試してみてください!
【連載】『LoL』チャレンジャーAirの楽しく勝てるサポート講座
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