【連載】Yomiの『LoL』あるある質問箱

「ロール」ってどうやって決めたらいい?【Yomiの『LoL』あるある質問箱 Q2】

2021.5.2 Yomi
みなさんこんにちは。Yomiです。

前回は、『リーグ・オブ・レジェンド』(以下『LoL』)を遊びはじめるときに誰もが最初に悩むであろう、チャンピオンの選び方についての話をしてきました。

今回は、チャンピオン選択とも密接にかかわってくる、「ロール」に関する話をしていきたいと思います!(ロールってそもそもなに? という人はまずロールに関して説明をしているこちらの記事をご覧ください)

本日のお題「ロールってどうやって決めたらいい?」


『LoL』には5つのロール「トップ」「ジャングル」「ミッド」「ADC(ボットとも呼ばれる)」「サポート」が存在し、それぞれ役割が全然違います。

なので、始めたばかりのころはまずは1つのロールを何回もやったほうが、覚えなければならない知識も少なくて済み、ゲームの流れなどに意識を向ける余裕も生まれ、上達も早くなります。

しかし、いざロールを決めようというときに、自分がどのロールに向いているかがわからず、決めきれないことも多いと思います。時には経験者から「このロールがいい」「いや、このロールはダメ」といった真逆のアドバイスをもらうこともあるでしょう。

そこで今回は、「ロールってどうやって決めたらいい?」と悩んでいる初心者向けに、ロールを選ぶときの指針のようなものを話していきます!

初心者はまず「サポート」から?



まず、誰かと『LoL』を遊ぶときに一番最初に勧められやすいのが、「サポート」なのではないかと思います。実際に私が初心者にロールを聞いてみると、サポート割合がほかのロールに比べて多い傾向にありました。

では、経験者が初心者にサポートを勧める理由はなにか、考えてみましょう!


初心者が「サポート」をやるメリット


ADCと同じレーンでふたり一緒に戦える

一番大きな理由がこれだと思います。一緒に戦えると、直接動きを見ながら戦い方やゲームの流れなどをアドバイスできるし、同じ状況を共有できるので単純に楽しさが増します。

誰かに誘われて一緒に遊ぶ場合は、とても魅力的な提案に見えます。これはADCをやる場合にも共通して言えることですね。

CSをとるのが下手でも試合への影響が少ない


『LoL』でゲーム中に強くなるためにとても大切なのがCSです。しかし、最初のころはまともにCSをとれないと思うので、なかなか強くなることができないと思います。

その点、サポートはそもそもCSをADCに譲る役割があるので、この心配から解放されます。なので、相手チームとのゴールド差も開きにくく、試合への影響も少なくなり、より勝つことができるかもしれません。

キルをとらなくてもいい

CSと同様に、サポートは敵をキルしてゴールドを稼ぎ、戦闘力を上げるのが主目的ではありません。なので、上手に敵を倒しきれなくても、味方がキルして成長してくれれば大丈夫です。

もし集団戦中に死んでしまったとしても、最終的にキャリーさえ生き残っていれば敵を倒せる可能性もあります。

別の視点から見てみると……


ここまで見ると「あー、確かにサポートは初心者にいいかも!」と思ってしまうかもしれません。はたして本当にそうでしょうか?

では、先ほどまでの話を少し別の視点から見てみましょう。

一緒に遊べる → ひとりでは……

一緒に遊べる! というのは、一緒に遊ぶ人が常にいる前提の話にもなります。となると、ひとりで気軽に遊ぼうと思ったときにはどうなるでしょうか?

友達などがいないとき、常に知らない人が隣にいるというのは逆にプレッシャーになり得ます。その人が友達のようにミスに寛容とは限りません。もちろん初心者なので、ミスもたくさんするでしょう。そのたびに責められてしまうと、ゲームが楽しくなくなり、二度と遊ぼうと思わなくなってしまうかもしれません。

なので、ひとりでも気軽に遊びたいと思っている人には、サポートは少し重荷になる可能性のあるロールであることも頭に入れておいた方がいいでしょう。

CSをとらなくてもいい → CSの練習ができない

CSをとらなくていいからとCSに興味がないままだと、ずっとCSをとることができないままです。

「え? トレーニングモードで練習すればいいじゃん」と思われるかもしれません。

確かにある程度ラストヒットのタイミングは覚えられるし、必要な練習です。しかし、ひとりでCSをとるのと、敵がいる状況でダメージトレードをしながらCSをとるのでは、立ち位置やウェーブコントロールなど、別のテクニックも必要になってきます。

そういったものを身に付けることができないままだと、ジャングル以外のロールをやるのは厳しくなってくるでしょう。そういった流れで、メイン「サポート」サブ「ジャングル」をやるしかなくなった人はよく見ます。

キルをとらなくてもいい → 強くなりにくい

CSもキルもとらなくていいとなると、強いアイテムは買えません。自分の戦闘力が上げにくいので、味方が先に倒されてしまうと、自分の力で敵を倒すことはとても難しくなってしまいます。

どうしても味方への依存が大きくなってしまう関係上、うまく戦闘に勝てなかったときのストレスが溜まることもあるでしょう。「サポート」という名前にもある通り、味方の補助がメインになり、陰で支えるような役割なので、自分で敵を倒してゲームに勝つ快感を味わいたい場合は、あまりお勧めとは言えないでしょう。

経験者が初心者に「サポート」をやらせたがる理由



ここまでは私の主観的な視点で話をしてきましたが、経験者が初心者に「サポート」をやらせたい本当の理由がもうひとつあります。それが、

戦闘力として期待していない


ということです。

少し言い方が酷になりますが、初心者を戦力として考える人はほとんどいないと思います。その中でゲームに勝とうと思うと、戦闘力が一番低くても影響が少ないところに割り当てたほうが、勝てるようになってきます。

正直な話、初心者同士の試合では「サポート」がいくら頑張っても影響力はあまりありません。なぜなら、「サポート」の主な仕事である視界を頑張ってとっても、誰もそれを有効に活用できませんし、頑張って敵を捕まえても味方が倒してくれなかったり、守った味方が何もせずに死んでしまうことなど日常茶飯事だからです。

かといって、トップ・ミッドのようなソロレーンを任せると、戦闘力の差が直接出てしまいますし、ジャングルのような全レーンに影響を及ぼすロールのプレイヤー差が大きいと、それだけでゲームが壊れてしまう可能性も出てきます。

だから、初心者の人と一緒に戦っても絶対に勝ちたい! と思う人たちは、とりあえず初心者にはサポートをやっててほしいと考えてしまうのでしょう。

サポートで勝ちすぎることの弊害「内部レート」


「じゃあ、やっぱりサポートやるしかないじゃん……」って思うかもしれません。

では、本当に負けることは悪いことなのでしょうか?

もちろん、負けるよりは勝つ方が楽しいと思う人がほとんどだと思います。しかし、サポートに収まって短期的な勝利を稼ぐことには大きな罠が潜んでいます。それが「内部レート」というシステムです。

実力差がありすぎる人同士の一方的な試合ばかりになると、どちらも白けてしまいますよね? なので『LoL』では、できるだけ同じような実力の人同士で戦えるように、プレイヤーごとに実力の指標となるレートを内部的に(ユーザーには公開されない数値として)持っています。

つまり、最初にしっかり負けることで、自分と同じような初心者レベルの人と戦えるようになり、自然と勝つ体験ができるようになるのです。

一方、ここで下手に勝ててしまうと、身の丈に合わない内部レートを持ってしまいます。そうなると、より強い相手と戦わなければならなくなります。もしかしたら友達が頑張って勝ってくれるかもしれませんが、それを続けるとひとりで遊んだ時にまわりが強すぎて、ひとりではずっと勝てないという状況も生まれます。

その中でも勝とうと思っても、実力がついていない他のレーンなどできるはずもなく、サポートしかできないという状況に陥ってしまうかもしれません。


「真のサポートの姿」とは



サポートが好きで選んでいるのと、サポートしかできないのではかなり大きな違いがあります。なぜなら、実はサポートは『LoL』のあらゆる知識を必要とし、常に試合の先の展開を読まなければならない超高度な役割だからです。

ここまで影響力がないだの散々な書き方をしてきましたが、それはあくまでお互いに試合の理解力が低い初心者帯での話だからです。

逆に、上級者の試合になると、試合の勝敗を決めるのはサポートといっても過言ではないほど影響力をもっている、とても大切な役割なのです。

ボットレーンにおいて、最終的に強くなり敵を倒していくのは確かにADCの役割ですが、お互いがまだ育っていない序盤において、ダメージトレードを有利に進め、レーンの主導権を握るのはサポートの仕事です。

単にダメージトレードをするにしても、味方がCSをとりたいタイミング、敵がCSをとりたいタイミング、それぞれのミッドやジャングルの状況など、さまざまな要因を考える必要があります。

また、CSに縛られないということは、マップを自由に移動できる時間も多いので、他のレーンに干渉しやすいのもサポートの利点です。つまり、みんなが強くなるための試合序盤の下地作りは、サポートにかかっているということです。

さらに、中盤〜終盤においては、次に戦いが起きそうな戦場を予測し、その戦場までの敵の侵入ルートを見張り、味方の侵入を悟られないように補助をする必要も出てきます。

サッカーに例えるなら「司令塔」のようなポジションなのです。そうなると、トップ・ミッド・ジャングルの知識も必要になってくるし、試合全体への理解が深くないとできないロールだというのがわかってきますよね?

つまり、サポートをしっかり務めるためには、サポート以外もできなければならないということになります。となると、先ほど言ったサポートしかできないというケースは、実はサポートも満足にできるわけではなく、とりあえずサポートという役割に収まっているだけにすぎないのです。

ひとつだけ念押ししておきたいのは、これは決してサポート専門職(いわゆるサポ専)の人を馬鹿にしているわけではなく、初心者でも簡単にできるほど単純で簡単な役割ではないということを理解しておいてほしい。ということです。

「サポート」に向いている人


以上のような理由から、サポートを最初のロールに選ぶのにお勧めなのは、以下のような人です。
  • 誰かと一緒に遊ぶのが好き
  • 大局的に試合を見るのが好き
  • 他の人を自分で育て上げたい
  • 人を動かしてゲームを支配したい
  • いろいろな知識を学びたい

逆に、以下のような消極的な理由でサポートをやろうと思っている人は、サポートをやるべきではありません。
  • 人の後をついていきたい
  • あまり深く考えたくない
  • 1つだけロールをやりたい

「え、聞いてた話と逆じゃん!? じゃあ友達と一緒に遊ぶときはなにしたらいいの? ひとりでやるのはやっぱり怖い!」と思う人もいるでしょう。

そんな人にお勧めなロールがひとつあります。それが「ADC」です。

「ADC」の勧め



ADCは「アタックダメージキャリー」という名前のり、ダメージを出して試合を勝利に導く役割です。こう聞くと大層な役割で、とてもじゃないけど初心者の自分には無理……と思ってしまうかもしれません。

しかし、先ほど言ったように、序盤のレーン戦の主導権で大切なのはむしろサポートの方なので、しっかりCSをとることに集中して、あとはサポートのアクションについていけばいいとも言えます。

また、ADCは体が柔らかく(体力・防御が少なくてやられやすく)、敵に狙われやすいという特徴から、味方に守ってもらえる立場でもあります。それこそ最初はたくさんデスをしてしまうかもしれませんが、逆に敵のスキルにいっぱい狙われるぶん、スキルを覚えるのも早くなるでしょう。

立ち位置も、前へ前へ出るとすぐ死んでしまうので、必然的に味方の後ろをついていくポジションが多くなるため、なにをしていいかわからないという状況も少なくなります。

また、ADCをやる一番のメリットは、キルの快感を味わえるというところにあります。

ゲームに勝つことも楽しいですが、それは1時間に1回味わえるかどうかですよね? でもキルは毎試合、数分おきに発生しています。また、『LoL』において最大のビックプレイであろう、「ペンタキル」(5人全員を倒すこと)を狙えるチャンスにも恵まれます。敵を倒す経験が少ない初心者こそ、まずはこの気持ちよさを知って、ゲームの楽しさを味わってほしいと私は思います。

さらに、ADCをやる利点は「他のADCチャンピオンをやる場合でも、テクニックを流用しやすい」という点です。通常攻撃主体か、スキル主体かで少しだけ操作感は変わってきますが、言ってもその2パターンだけです。加えて、立ち位置や役割に大きな違いはありません。なので、他のロールよりも繰り返し学べる機会が多いので、上達も早くなってきます。

ただし、先ほども言ったように、とにかく敵に狙われやすいので、生き残ることは一番難しくなってくるでしょう。そんな環境の中でもしっかり生き残り、なおかつダメージを出すということは、知識だけではなくセンスも必要になってきます。

なので、ある程度成長することは簡単でも、一定以上の実力になろうと思うと高い壁が立ちはだかってくるのが「ADC」です。

以上のことから、以下のような人はADCをやるのがお勧めです!
  • 教えてもらいながら遊びたい
  • とにかく敵を倒したい
  • 味方に守られたい
  • 1つのロールを極めたい


ひとりで気楽に遊びたい人にお勧めなのは「トップ」「ミッド」



一緒に遊びたい人が特にいない場合は、先ほど述べたサポートやADCをやるのはあまりお勧めできません。なぜなら、常に知らない人がとなりにいると、ミスをするのに怯えてなにもできなくなってしまうかもしれないからです。

なので、気楽に遊びたい場合は、「トップ」や「ミッド」のソロレーンから遊ぶのがお勧めです。基本的に1vs1で戦うので、自分のペースで好きに戦うことができます。また、CS・ダメージトレード・レーンコントロールなどの基礎を一通り学ぶことができるので、バランスよく成長できると思います。

また、どちらもゲームの中でもレベルが高くなりやすく、チームの柱として存在感があるので、戦いの中心になりたい人にもお勧めです。

ただし、一度倒されてしまうと挽回するのが難しく、一方的な試合もある程度多くなると思います。なので、もし味方から何か言われるのが嫌な人は、もう駄目だなぁって思ったときはささっと「ミュート」にしてしまうのもお勧めです。戦っている以上どちらかは負けるものなので、無駄にストレスを抱える必要はありません。負けたこと自体は誰に言われなくても自分でもうわかっていると思うので、負けた理由をしっかり把握して成長に繋げていきましょう!

トップとミッドの違いに関してですが、トップの方がひとりで行動することが多く、ミッドの方がマップ全体での戦いに参加しやすいという違いがあります。なので1vs1指向が強い人は「トップ」、集団戦をたくさんしたい人は「ミッド」を選ぶといいでしょう!

まとめると、以下のようになります!
  • ひとりで気楽にやりたい
  • まんべんなく技術を身に付けたい
  • 試合中にもっとも強い存在でありたい
  • とにかく 1vs1 で戦いたい → トップ
  • たくさんの敵と戦いたい → ミッド

初心者にお勧めできないロール「ジャングル」



ジャングルは正直な話、初心者にはお勧めすることはできません。なぜなら、試合序盤から全レーンに関わってくるし、中立オブジェクトをとるために欠かせない存在であるジャングルは、サポートと同様に試合への理解度がとても求められるからです。

「でもジャングルは対面と直接戦わないし、CSをとるテクニックもそこまで影響しないから、お勧めって聞いたよ?」という人もいるかもしれません。

しかし、それは結局サポートと同様に、ジャングルしかできない存在になってしまいます。CSやレーン戦から目を背けても成長はできません。

さらに、ジャングルしかしていないと、レーンで戦っている人の都合や気持ちを汲み取ることが難しくなってきます。

例えば、ミニオンがたくさん押し付けられていて、体力も低く、とても戦える状況ではないのにガンクにいってしまうこともあるでしょう。また、イラオイのようにLv6までに潰したほうがいいような存在を把握することもできません。

あくまでレーン戦に習熟し、「こんな時にジャングルが来てくれたら助かるのに」という状況を知ってからやった方が、ジャングルの上達もより早くなるでしょう!

ジャングル自体は、試合全体への影響力も高く、ゲームメイクをする上で欠かせない面白い役割なので、以下の特徴を持つ人は、一通りレーンをさわってみた後に挑戦するのはお勧めです!
  • 序盤から試合を動かしていきたい
  • 時間を管理しながら計画的にゲームを進めるのが好き
  • リソースを奪い合う戦略的な駆け引きを楽しみたい

後書き


今回は、ロールごとの特徴とお勧めポイントを話してきました。

次回は、初心者の人がおそらく最初のうちにたくさん直面するであろう、「この状況で戦ったら勝てる? わからん?」みたいな状況に対して、どんな考え方を持って遊んだら成長につながりやすいか、といった話をしていきたいと思います。ご期待ください!

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