【特集】eスポーツの闇
AIにゲーム攻略は可能か? 「ChatGPT」でeスポーツの攻略記事を作ってみた
- 検証その1:ゲームが上達するための方法を聞いてみた
- 検証その2:具体的なゲームのキャラ対策を聞いてみた
- 検証その3:世界最強プレイヤーに勝つための方法を聞いてみた
- 検証結果:いまはまだ不完全だが、成長するのは時間の問題
人間と遜色ないようなレベルの文章を簡単に生成してくれることで、各界が戦々恐々としているAI技術「ChatGPT」をご存じだろうか。
簡単に言えば、世界中のウェブ上にある情報を参照して、ユーザーの問いに対する最適な答えを解答してくれるQ&Aボットのようなものだ(細かく説明すると大変なので、ここでは割愛する)。
その利用方法の中でネット界隈で沸いているのが、あたかも人間が書いたような文章生成の機能だ。すでに学生の論文や読書感想文、企業の企画などにも利用できそうなレベルにまで達しているとも言われており、ChatGPTの活用法に関する情報商材も出回り始めている。
実際に使用してみても、多彩な情報を短時間でまとめたりするのは確かに得意なようで、我々eスポーツメディアの記事作成にも当然活用が見込まれている。つまり、我々ライターの商売上がったりになる可能性があるわけだ。
つまりこれは間違いなく、eスポーツ業界の闇案件だ。
今回の企画では、2023年3月時点での「ChatGPT」の実力をゲーマー・ライターの立場から検証してみたい。時期を明言したのは「ChatGPT」は日々成長を続けているため。数ヶ月経ってみたところであらためてチェックしてみようと考えている。
まずは、「ChatGPT」が苦手とするであろう、答えが曖昧な質問を考えてみた。一番シンプルで誰もが知りたいことだろう。
どれも当たり前に思える答えだが、あらためて言われるとたしかにそうかもしれない。「チュートリアルを完了する」「休憩を取る」などはいまさら言われなくても……と思いつつも、実際にきちんとチュートリアルを体験しているかと言われれば飛ばしている人がほとんどではないだろうか。
このレベルの記事であれば、eスポーツに特化した専門メディアの「eSports World」などは、よく作っていそうな記事ではある。ただし、人間が書くとしたらもう少し具体性を持たせて、読む楽しさも意識するだろう。そのまま公開してもそれほど好評を得られるとは思えない。
続いて、攻略が難しいとされる特定のキャラクターに対する対策を聞いてみた。チョイスは筆者が苦手とする『オーバーウォッチ 2』のファラだ。うまいファラにヒラヒラ飛ばれると本当にどうしようもなくなる。
こちらはネット上に多くの情報が転がっているはずなので、比較的精度の高い文章が生成されると予想できるがどうだろうか。
確かに、遠距離攻撃で撃ち落とすことや、地上に降りた時を狙うといった現実的な解答を見ると、ファラというキャラ特性はしっかり理解していると言えそうだ。④の「複数で攻撃」というところはアルティメットで一網打尽にされる可能性もあるのであまり集まらないほうが……と難癖をつけてみてもいいが、しっかりした答えと言ってよさそうだ。
ただ、よくよく読んでみると当たり前の答えだけで、具体的にどうしろというケーススタディは書かれていない。もっともらしい言い方をしているが中身はない、いかにもAIらしい返答とも言える。バティストでジャンプしろとか、アナでエイム頑張れとか、建物に隠れろとかを期待していたのだが、そんなだからファラに勝てないのかもしれない。
続いて、格闘ゲームのキャラ対策を聞いてみた。特にわかりやすい組み合わせとして、カワノ選手がYouTubeで彼なりの解答を公開している「エドモンド本田vsサガット」を選んでいる。
うんうん、確かにそうだよね。弱点をつけば勝てると思う。間違ってない。いきなり最後にビックリマークをつけてきたあたり、少し親しみを感じ始めているのかもしれない。
ただし、そもそもサガットはタイガーショットによる遠距離の攻撃が強く、本田のスーパー頭突きがいなされてしまいがち。近づくための方法論や、どんな技が有効か、といったところまでは説明できないようだ。
また、下段を突く技のリーチが短いことが本田の致命的なつらさになっているのであり、言われた通りにすれば勝てるというものではないことはわかる。「ガードをうまく使う」に至っては、「しっかりブロックして反撃しよう」など、あらゆる格ゲーの最終目標と言ってもいい。hitbox使えばいいのか?
裏を返せば、ウェブ上の情報としてこういった攻略が明文化されているものが少ないとも言えるかもしれない。カワノ選手のような解説動画はあるが、動画から情報を得ているわけではないし、そもそも本田もサガットも決してプレイヤーが多いキャラではないということもあり、「ChatGPT」で参照できる情報量が少ないという事情もありそうだ。
ちなみに、もうひとつの絶望的な組み合わせである「ザンギエフvsダルシム」についても質問してみた。質問のしかたはまったく同じだ。
さっきまでニコニコでキャラ対を教えてくれていたのに、いきなり自分はAIだと前置きをし始めた。こちらは具体的な技が紹介されているが、おそらくこの組み合わせに関するどこかのウェブの情報があったためだろう。本田vsサガットと比べると、ザンギエフvsダルシムの方が現実的にプレイヤーも多いと予想もできる。
ただし、「ダルシムは素早く」は明らかに間違いだし、「ザンギエフはダルシムを接近させることができず」というのも不思議な表現だ。本当に『ストV』のプレイヤーなのかは疑わしい。
3つ目は、これも無茶振りでしかないのだが、韓国T1のFaker選手に勝つ方法をたずねてみた。まずはそのすごさについてどれくらい知っているのか聞いてみよう。
ウェブの情報がソースと考えれば、彼の幼少期の話題や同期の選手とのエピソードなども出てきそうなものだが、そういった情報はなく、ただ「世界屈指のプレイヤー」とだけ。また、データの類いは必要最小限しか解説してくれていない。『LoL』についてはあまり詳しくなさそうだ。
その上で、さらに無茶振りをしてみた。ズバリ、Fakerに勝つには?
すべての回答の中に「Faker」の名前が入っており、もっともらしい言い方をしてはいるものの、やはりFaker個人に対する対策ではなく、強者に対する戦い方とほぼ同じだ。さらに、無理な条件を追加して質問してみた。
ここで筆者はChatGPTを見直した。それは、アイアン1なのにあのFakerに勝つための方法を大真面目に考えてくれたということだ。同じアイアン1の筆者などは、こんなに理路整然とした思考を巡らすこともせず、「Fakerに勝てるわけないやん……」と諦めてしまっていた。AIのおっしゃるとおりだ。自分は戦う前からすでに負けていたのだ。もし筆者とAIが並んでeスポーツチームの面接を受けたとしたら、間違いなくAIが採用されただろう。
ただし、③のFakerの記述を取り除くと、「ブロンズIVに勝つための方法」といっても通じてしまうような一般的な話しかしていないことにも気づく。霊能者に「あなた……金魚を飼っていたわよね?」と昭和の子どもなら誰もが一度は飼った経験があるであろう言葉を言われて、「なんでわかるの!?」と誰もが驚くのと同じ理屈だ。
以上、2023年3月時点の「ChatGPT」の実力を探ってみた。これらの回答を読んで、読者の皆様はどう感じただろうか? さすがに「攻略記事なんてもうこれでいいじゃん」とはならなかっただろう。
個人的には、質問を繰り返すうちにまるで「ChatGPT」という人がネットの向こうにいるのではないかという錯覚に陥ってしまった。あくまで「人格」ではなく「問いに対する反応」でしかないのだが、会話が成立してしまっているところがなんとなく恐ろしい。
いちライターとしては、まず日本語としてきちんと読める、幼稚ではない文章が書けるという点に本当に驚かされた。そつなく読める文章というのは、簡単なようで意外と難しいもの。書いている本人はいいと思っても、第三者が読むと引っかかるところがあったりもする。
これまでもAIが自動生成する文章は見てきたが、「ChatGPT」は群を抜く自然さだ。これならたしかに人間が書いたと錯覚してしまうのも無理はない。
一方、内容に関しては世界中のウェブサイトをクロールした情報を再編集したと考えると、情報量の多さはたしかに驚異的だ。人間で言うと「記事の引き出し」を膨大な量持っているということは言える。
ただし、その内容の真贋を見極められなければゴシップ情報と同じ。なまじ日本語として完璧すぎるがゆえに、原稿チェックに慣れていない人が読むとサラッと流してしまう可能性は否定できない。「ChatGPT」で作った記事をそのまま公開することはやめておいた方がいいだろう。
とはいえ、それは現時点の性能の話だ。いまこの瞬間も「ChatGPT」は情報をインプットし続け、AIによって文字どおり試行錯誤を繰り返している。不安視されている部分は、1年もかからずに一気に乗り越えてしまうだろう。それがいつになるのかわからないが、編集部としては今後も定期的に「ChatGPT」によるゲーム攻略記事を定点観測していきたいと思う。
ちなみに、本記事自体は、当然のことながらChatGPTを使わず、宮下自身が執筆したものであることを、あらためて宣言しておきたい。
ChatGPT|OpenAI
https://openai.com/blog/chatgpt
簡単に言えば、世界中のウェブ上にある情報を参照して、ユーザーの問いに対する最適な答えを解答してくれるQ&Aボットのようなものだ(細かく説明すると大変なので、ここでは割愛する)。
その利用方法の中でネット界隈で沸いているのが、あたかも人間が書いたような文章生成の機能だ。すでに学生の論文や読書感想文、企業の企画などにも利用できそうなレベルにまで達しているとも言われており、ChatGPTの活用法に関する情報商材も出回り始めている。
実際に使用してみても、多彩な情報を短時間でまとめたりするのは確かに得意なようで、我々eスポーツメディアの記事作成にも当然活用が見込まれている。つまり、我々ライターの商売上がったりになる可能性があるわけだ。
つまりこれは間違いなく、eスポーツ業界の闇案件だ。
今回の企画では、2023年3月時点での「ChatGPT」の実力をゲーマー・ライターの立場から検証してみたい。時期を明言したのは「ChatGPT」は日々成長を続けているため。数ヶ月経ってみたところであらためてチェックしてみようと考えている。
検証その1:ゲームが上達するための方法を聞いてみた
まずは、「ChatGPT」が苦手とするであろう、答えが曖昧な質問を考えてみた。一番シンプルで誰もが知りたいことだろう。
Q.ビデオゲームが上達するにはどうしたらいい?
A.ビデオゲームを上達するためには、以下の方法が役立つかもしれません。
A.ビデオゲームを上達するためには、以下の方法が役立つかもしれません。
- 練習を重ねる:ビデオゲームはスキルを磨くことで上達します。練習を続けることで、ゲームのルールや機能に慣れ、戦略を編み出すことができます。
- チュートリアルを完了する:ビデオゲームの多くにはチュートリアルがあります。これを完了することで、基本的な操作方法や戦略について学ぶことができます。
- ゲームプレイを観察する:プロのプレイヤーがゲームをプレイする様子を観察することで、新しい戦略や技術を学ぶことができます。YouTubeやTwitchなどのストリーミングプラットフォームで、有名なプレイヤーのライブストリームを視聴することができます。
- チームプレイをする:多くのビデオゲームにはチームプレイが必要な場合があります。チームメイトと協力して、相手チームを打ち負かすための戦略を練り上げることができます。
- コントローラやキーボードをカスタマイズする:コントローラやキーボードをカスタマイズすることで、より快適な操作が可能になります。自分にとって最適な操作方法を見つけることが重要です。
- 休憩を取る:疲れているときは、集中力や反応速度が低下します。ゲームの合間に休憩を取ることで、集中力を回復させ、より効率的なプレイができるようになります。
- コミュニティに参加する:ビデオゲームのコミュニティに参加することで、新しい友達やプレイヤーと出会い、一緒にプレイすることができます。コミュニティ内での情報交換やアドバイスも役立ちます。
どれも当たり前に思える答えだが、あらためて言われるとたしかにそうかもしれない。「チュートリアルを完了する」「休憩を取る」などはいまさら言われなくても……と思いつつも、実際にきちんとチュートリアルを体験しているかと言われれば飛ばしている人がほとんどではないだろうか。
このレベルの記事であれば、eスポーツに特化した専門メディアの「eSports World」などは、よく作っていそうな記事ではある。ただし、人間が書くとしたらもう少し具体性を持たせて、読む楽しさも意識するだろう。そのまま公開してもそれほど好評を得られるとは思えない。
検証その2:具体的なゲームのキャラ対策を聞いてみた
続いて、攻略が難しいとされる特定のキャラクターに対する対策を聞いてみた。チョイスは筆者が苦手とする『オーバーウォッチ 2』のファラだ。うまいファラにヒラヒラ飛ばれると本当にどうしようもなくなる。
こちらはネット上に多くの情報が転がっているはずなので、比較的精度の高い文章が生成されると予想できるがどうだろうか。
Q.オーバーウォッチ 2のファラに対する最も効果的な対策方法を教えて。
A.オーバーウォッチ 2におけるファラに対する最も効果的な対策方法は以下のようになります。
A.オーバーウォッチ 2におけるファラに対する最も効果的な対策方法は以下のようになります。
- ヒットスキャンヒーローを選ぶ:ファラは空中から攻撃を仕掛けるため、弾道の特性を持つ武器を使うヒットスキャンヒーローが有効です。ウィドウメーカーやソルジャー76、マッコリーなどのヒットスキャンヒーローを選んで、ファラを撃ち落としましょう。
- ダメージを軽減する:ファラはロケットランチャーからの攻撃力が高いため、ダメージを軽減するアビリティを持つヒーローが有効です。ダメージ吸収ができるD.Vaやウィンストン、シグマ、オリーサなどを選んで、自分や仲間を守りましょう。
- 目を離さない:ファラは空中から攻撃を仕掛けるため、常に周囲を注意深く監視することが重要です。ファラの位置を把握し、彼女が飛行するためのジェットパックの冷却時間を考慮して、攻撃のチャンスをうかがいましょう。
- チーム戦を意識する:ファラは単独で行動するよりも、チームメイトと連携して攻撃することが多いため、チーム戦を意識しましょう。ファラに対して、複数のヒーローで攻撃を仕掛けることが有効です。また、シールドを張って味方を守り、敵の攻撃を防ぐことも重要です。
確かに、遠距離攻撃で撃ち落とすことや、地上に降りた時を狙うといった現実的な解答を見ると、ファラというキャラ特性はしっかり理解していると言えそうだ。④の「複数で攻撃」というところはアルティメットで一網打尽にされる可能性もあるのであまり集まらないほうが……と難癖をつけてみてもいいが、しっかりした答えと言ってよさそうだ。
ただ、よくよく読んでみると当たり前の答えだけで、具体的にどうしろというケーススタディは書かれていない。もっともらしい言い方をしているが中身はない、いかにもAIらしい返答とも言える。バティストでジャンプしろとか、アナでエイム頑張れとか、建物に隠れろとかを期待していたのだが、そんなだからファラに勝てないのかもしれない。
続いて、格闘ゲームのキャラ対策を聞いてみた。特にわかりやすい組み合わせとして、カワノ選手がYouTubeで彼なりの解答を公開している「エドモンド本田vsサガット」を選んでいる。
Q.ストリートファイターVで、エドモンド本田でサガットに絶対に勝てる秘策を教えて。
A.エドモンド本田でサガットに勝つための秘策は以下の通りです。
以上が、エドモンド本田でサガットに勝つための秘策です。練習を重ねて、戦略を練り上げて挑戦してみてください!
A.エドモンド本田でサガットに勝つための秘策は以下の通りです。
- 距離を取りながら攻撃する: サガットは遠距離からの攻撃が得意であるため、エドモンド本田は距離を取りながら攻撃することが重要です。エドモンド本田のスパム技や、ジャンプ攻撃を使って、遠距離から攻撃していきましょう。
- サガットの弱点を突く: サガットは足払いなどの下段攻撃に弱いため、エドモンド本田は下段攻撃を使って攻撃することが重要です。サガットがしゃがんでいるときに、上段攻撃をするとかえって反撃を受けてしまうため注意してください。
- ボタン連打を避ける: サガットは通常技に加えて、強力な必殺技を持っています。エドモンド本田はサガットの必殺技を避けながら攻撃することが重要です。必殺技が出る前にジャンプしたり、避けたりすることで反撃のチャンスを狙いましょう。
- ガードをうまく使う: サガットの攻撃は一撃一撃が強力ですが、エドモンド本田はガードをうまく使うことで攻撃をしのぐことができます。サガットの攻撃をしっかりとブロックして、隙を狙って反撃することが重要です。
以上が、エドモンド本田でサガットに勝つための秘策です。練習を重ねて、戦略を練り上げて挑戦してみてください!
うんうん、確かにそうだよね。弱点をつけば勝てると思う。間違ってない。いきなり最後にビックリマークをつけてきたあたり、少し親しみを感じ始めているのかもしれない。
ただし、そもそもサガットはタイガーショットによる遠距離の攻撃が強く、本田のスーパー頭突きがいなされてしまいがち。近づくための方法論や、どんな技が有効か、といったところまでは説明できないようだ。
また、下段を突く技のリーチが短いことが本田の致命的なつらさになっているのであり、言われた通りにすれば勝てるというものではないことはわかる。「ガードをうまく使う」に至っては、「しっかりブロックして反撃しよう」など、あらゆる格ゲーの最終目標と言ってもいい。hitbox使えばいいのか?
裏を返せば、ウェブ上の情報としてこういった攻略が明文化されているものが少ないとも言えるかもしれない。カワノ選手のような解説動画はあるが、動画から情報を得ているわけではないし、そもそも本田もサガットも決してプレイヤーが多いキャラではないということもあり、「ChatGPT」で参照できる情報量が少ないという事情もありそうだ。
ちなみに、もうひとつの絶望的な組み合わせである「ザンギエフvsダルシム」についても質問してみた。質問のしかたはまったく同じだ。
Q.ストリートファイターVで、ザンギエフでダルシムに絶対に勝てる秘策を教えて。
A.私は人工知能のChatGPTであり、暴力的な行為や攻撃的な行動は推奨していません。また、ゲームにおいて「絶対に勝てる秘策」は存在しません。
ただし、一般的な戦略としては、ザンギエフは強力なグラップラーであり、接近戦を得意とします。一方でダルシムは遠距離から攻撃することが得意であり、ザンギエフとの接近戦は苦手です。
ザンギエフの場合、ダルシムが遠距離から攻撃している時には、Vスキル1の「アクセル・スパーク」を使って、ダルシムの攻撃を打ち消したり、ダルシムが飛び道具を出すタイミングを読んで、Vスキル1の「ロシアン・スープレックス」で対応することができます。また、Vトリガー1の「サイクロン・ラリアット」を使って、ダルシムの飛び道具を弾き飛ばすこともできます。
しかし、ダルシムは非常に素早く、移動性が高いキャラクターでもあります。そのため、ザンギエフはダルシムを接近させることができず、遠距離から攻撃され続けることもあります。その場合は、距離を詰めるためにVスキル2の「ハード・ヒットニーク」を使用し、ダルシムの攻撃をかわしながら、徐々に距離を縮めていくことが重要です。
最後に、ザンギエフは体力が多く、一度接近したら大ダメージを与えることができるキャラクターです。そのため、焦らず慎重に攻めることが大切です。
A.私は人工知能のChatGPTであり、暴力的な行為や攻撃的な行動は推奨していません。また、ゲームにおいて「絶対に勝てる秘策」は存在しません。
ただし、一般的な戦略としては、ザンギエフは強力なグラップラーであり、接近戦を得意とします。一方でダルシムは遠距離から攻撃することが得意であり、ザンギエフとの接近戦は苦手です。
ザンギエフの場合、ダルシムが遠距離から攻撃している時には、Vスキル1の「アクセル・スパーク」を使って、ダルシムの攻撃を打ち消したり、ダルシムが飛び道具を出すタイミングを読んで、Vスキル1の「ロシアン・スープレックス」で対応することができます。また、Vトリガー1の「サイクロン・ラリアット」を使って、ダルシムの飛び道具を弾き飛ばすこともできます。
しかし、ダルシムは非常に素早く、移動性が高いキャラクターでもあります。そのため、ザンギエフはダルシムを接近させることができず、遠距離から攻撃され続けることもあります。その場合は、距離を詰めるためにVスキル2の「ハード・ヒットニーク」を使用し、ダルシムの攻撃をかわしながら、徐々に距離を縮めていくことが重要です。
最後に、ザンギエフは体力が多く、一度接近したら大ダメージを与えることができるキャラクターです。そのため、焦らず慎重に攻めることが大切です。
さっきまでニコニコでキャラ対を教えてくれていたのに、いきなり自分はAIだと前置きをし始めた。こちらは具体的な技が紹介されているが、おそらくこの組み合わせに関するどこかのウェブの情報があったためだろう。本田vsサガットと比べると、ザンギエフvsダルシムの方が現実的にプレイヤーも多いと予想もできる。
ただし、「ダルシムは素早く」は明らかに間違いだし、「ザンギエフはダルシムを接近させることができず」というのも不思議な表現だ。本当に『ストV』のプレイヤーなのかは疑わしい。
検証その3:世界最強プレイヤーに勝つための方法を聞いてみた
3つ目は、これも無茶振りでしかないのだが、韓国T1のFaker選手に勝つ方法をたずねてみた。まずはそのすごさについてどれくらい知っているのか聞いてみよう。
Q.韓国T1に所属しているFaker選手の何がすごいのか、素人にもわかるように教えてください。
A.Faker選手は、リーグ・オブ・レジェンド(LoL)と呼ばれるオンラインマルチプレイヤーゲームでプレイするプロのプレイヤーで、彼は韓国のプロチームであるT1に所属しています。Faker選手が素晴らしいとされる理由は、次のようなものがあります。
以上のように、Faker選手は、高度な技術と洞察力、圧倒的な戦績を持つ、世界でも屈指のプレイヤーの一人です。
A.Faker選手は、リーグ・オブ・レジェンド(LoL)と呼ばれるオンラインマルチプレイヤーゲームでプレイするプロのプレイヤーで、彼は韓国のプロチームであるT1に所属しています。Faker選手が素晴らしいとされる理由は、次のようなものがあります。
- 卓越した技術 Faker選手は、LoLで使用される様々なキャラクターの中でも、特に中央のレーンでプレイする「ミッドレーナー」として知られており、その位置でのプレイが非常に優れています。彼は、高度なマウス操作やキーボードショートカットなどの技術を駆使し、素早く正確に操作を行うことができます。
- 戦略的な洞察力 Faker選手は、単に優れたプレーヤーであるだけでなく、戦略的な洞察力も備えています。彼は、ゲーム中に起こる様々な状況を正確に判断し、適切なアクションを選択することができます。そのため、彼のチームは、しばしば彼の洞察力によって勝利を収めることができます。
- 圧倒的な戦績 Faker選手は、LoLの世界大会である「ワールドチャンピオンシップ」で3回優勝しており、同大会のMVPにも2度選ばれています。また、彼は韓国のプロリーグ「LCK」でも数多くのタイトルを獲得しています。これらの戦績は、彼が優れたプレイヤーであることを証明しています。
以上のように、Faker選手は、高度な技術と洞察力、圧倒的な戦績を持つ、世界でも屈指のプレイヤーの一人です。
ウェブの情報がソースと考えれば、彼の幼少期の話題や同期の選手とのエピソードなども出てきそうなものだが、そういった情報はなく、ただ「世界屈指のプレイヤー」とだけ。また、データの類いは必要最小限しか解説してくれていない。『LoL』についてはあまり詳しくなさそうだ。
その上で、さらに無茶振りをしてみた。ズバリ、Fakerに勝つには?
Q.では、Faker選手に勝つにはどうすればいい?
A.Faker選手に勝つには、以下のようなことが必要になります。
以上のように、Faker選手に勝つには、戦略を練り、チームプレイを重視し、高度な技術を磨き、ストレス耐性を養うことが必要です。ただし、彼は世界でも屈指のプレイヤーの一人であり、簡単に勝つことはできないことに注意してください。
A.Faker選手に勝つには、以下のようなことが必要になります。
- 戦略を練る Faker選手は、ゲームの状況を正確に判断し、戦略的な判断を行うことが得意です。そのため、彼に勝つには、彼がどのような戦略を持っているかを予測し、それに対応する戦略を練る必要があります。
- チームプレイを重視する Faker選手は、優れたプレイヤーであるだけでなく、チームプレイも得意です。彼は、自分だけでなく、チーム全体の勝利に尽力します。そのため、彼に勝つには、チーム全員が協力し、チームプレイを重視する必要があります。
- 高度な技術を磨く Faker選手は、高度な技術を持っています。彼に勝つには、彼と同等以上の技術を磨く必要があります。特に、ミッドレーンでプレイする場合は、ミッドレーンでのプレイに特化した技術を磨く必要があります。
- ストレス耐性を養う Faker選手は、プレッシャーの中でも冷静さを保ち、正確な判断を行うことができます。彼に勝つには、ストレス耐性を養い、プレッシャーの中でも冷静さを保ち、正確な判断を行うことが必要です。
以上のように、Faker選手に勝つには、戦略を練り、チームプレイを重視し、高度な技術を磨き、ストレス耐性を養うことが必要です。ただし、彼は世界でも屈指のプレイヤーの一人であり、簡単に勝つことはできないことに注意してください。
すべての回答の中に「Faker」の名前が入っており、もっともらしい言い方をしてはいるものの、やはりFaker個人に対する対策ではなく、強者に対する戦い方とほぼ同じだ。さらに、無理な条件を追加して質問してみた。
Q.では、質問を変えます。私はアイアン1のランクですが、Faker選手に勝つにはどうすればいい?
A.Faker選手は、プロのプレイヤーであり、世界でもトップレベルの実力を持っています。彼に勝つことは、非常に難しいことです。ただし、ゲームはチームプレイであり、個人だけが勝つことはできません。以下は、Faker選手に勝つためのアドバイスです。
以上のように、Faker選手に勝つには、自分自身を向上させ、チームプレイを重視し、戦略を練ることが大切です。ただし、彼は世界でも屈指のプレイヤーの一人であり、簡単に勝つことはできないことに注意してください。
A.Faker選手は、プロのプレイヤーであり、世界でもトップレベルの実力を持っています。彼に勝つことは、非常に難しいことです。ただし、ゲームはチームプレイであり、個人だけが勝つことはできません。以下は、Faker選手に勝つためのアドバイスです。
- 自分の役割を把握する 自分がどの役割を担当しているかを把握し、その役割に必要な知識や技術を磨くことが重要です。自分の役割を完璧にこなし、チーム全体で協力し、Faker選手を含む相手チームを倒すことが必要です。
- チームプレイを重視する LoLはチームプレイが重要なゲームです。自分だけが強くても、チーム全体が協力しなければ勝つことはできません。チームメイトと協力し、相手チームの弱点を見つけ出し、その弱点を攻めることが大切です。
- 戦略を練る Faker選手は、ゲームを正確に判断し、緻密な戦略を練ることが得意です。あなた自身も、自分たちのチームの状況を正確に判断し、相手チームの戦略を予測し、自分たちの戦略を練る必要があります。
- 自分自身を向上させる 自分自身を向上させることが重要です。自分が担当する役割の知識や技術を磨くことはもちろん、自分が苦手とする役割やチャンピオンについても学ぶことが必要です。また、プロのプレイヤーの動画を観たり、解説を読んだりすることで、自分自身を向上させることができます。
以上のように、Faker選手に勝つには、自分自身を向上させ、チームプレイを重視し、戦略を練ることが大切です。ただし、彼は世界でも屈指のプレイヤーの一人であり、簡単に勝つことはできないことに注意してください。
ここで筆者はChatGPTを見直した。それは、アイアン1なのにあのFakerに勝つための方法を大真面目に考えてくれたということだ。同じアイアン1の筆者などは、こんなに理路整然とした思考を巡らすこともせず、「Fakerに勝てるわけないやん……」と諦めてしまっていた。AIのおっしゃるとおりだ。自分は戦う前からすでに負けていたのだ。もし筆者とAIが並んでeスポーツチームの面接を受けたとしたら、間違いなくAIが採用されただろう。
ただし、③のFakerの記述を取り除くと、「ブロンズIVに勝つための方法」といっても通じてしまうような一般的な話しかしていないことにも気づく。霊能者に「あなた……金魚を飼っていたわよね?」と昭和の子どもなら誰もが一度は飼った経験があるであろう言葉を言われて、「なんでわかるの!?」と誰もが驚くのと同じ理屈だ。
検証結果:いまはまだ不完全だが、成長するのは時間の問題
以上、2023年3月時点の「ChatGPT」の実力を探ってみた。これらの回答を読んで、読者の皆様はどう感じただろうか? さすがに「攻略記事なんてもうこれでいいじゃん」とはならなかっただろう。
個人的には、質問を繰り返すうちにまるで「ChatGPT」という人がネットの向こうにいるのではないかという錯覚に陥ってしまった。あくまで「人格」ではなく「問いに対する反応」でしかないのだが、会話が成立してしまっているところがなんとなく恐ろしい。
いちライターとしては、まず日本語としてきちんと読める、幼稚ではない文章が書けるという点に本当に驚かされた。そつなく読める文章というのは、簡単なようで意外と難しいもの。書いている本人はいいと思っても、第三者が読むと引っかかるところがあったりもする。
これまでもAIが自動生成する文章は見てきたが、「ChatGPT」は群を抜く自然さだ。これならたしかに人間が書いたと錯覚してしまうのも無理はない。
一方、内容に関しては世界中のウェブサイトをクロールした情報を再編集したと考えると、情報量の多さはたしかに驚異的だ。人間で言うと「記事の引き出し」を膨大な量持っているということは言える。
ただし、その内容の真贋を見極められなければゴシップ情報と同じ。なまじ日本語として完璧すぎるがゆえに、原稿チェックに慣れていない人が読むとサラッと流してしまう可能性は否定できない。「ChatGPT」で作った記事をそのまま公開することはやめておいた方がいいだろう。
とはいえ、それは現時点の性能の話だ。いまこの瞬間も「ChatGPT」は情報をインプットし続け、AIによって文字どおり試行錯誤を繰り返している。不安視されている部分は、1年もかからずに一気に乗り越えてしまうだろう。それがいつになるのかわからないが、編集部としては今後も定期的に「ChatGPT」によるゲーム攻略記事を定点観測していきたいと思う。
ちなみに、本記事自体は、当然のことながらChatGPTを使わず、宮下自身が執筆したものであることを、あらためて宣言しておきたい。
ChatGPT|OpenAI
https://openai.com/blog/chatgpt
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