【連載】ねむしの『リーグ・オブ・レジェンド』マスターランクへの道

『LoL』クラス別攻略「ファイター」編:とにかく殴る! 切る! 打ち倒す! 勇猛果敢なファイトのプロたち【ねむしの『LoL』マスターランクへの道 第3回】

2023.6.30 ねむし

リーグ・オブ・レジェンド』の新人ライター、ねむしです。

最近は大会や「Clash」に参加して、チームゲームというものに触れています。ボイスチャットで声を出して連携したり、ピックや構成を考える体験はなかなか1人でプレイしているだけでは得られない体験で、『LoL』7年目にしてとても新鮮に楽しみました!

みなさんも機会があればぜひご参加ください! チームゲーム体験はこのゲームの醍醐味と言えるかもしれません……!

さて、今回も第1回でご紹介した「『LoL』チャンピオン適正診断【初・中級者向け】」の診断結果に応じて、各クラス・サブクラスの特徴や初心者に向けた使い方をご紹介していきます。

解説するクラスは敵と真正面から殴り合うことが得意なクラス「ファイター」です。


「ファイター」とは?



ファイターと診断されたアナタは、好戦的でアグレッシブ。RPGではきっと剣と盾を持った『戦士』が好き。そんな方ではないでしょうか?

難しいことはあまり深く考えず、正面から突っ込んでぶっ飛ばしたい! あるいは鍛え上げた身体ですべてをなぎ倒したい! そんな傾向にあると思われます。

そんな豪胆な性分のアナタに向けて、ファイターチャンピオンの特徴をご紹介します。

ダメージと耐久力を両立している!

このゲームでは、基本的にダメージと耐久性は両立しないことがほとんどです。それはアイテム・チャンピオン、どちらにおいても言えます。

しかしファイターだけは、そのどちらも兼ね備えた、唯一無二のクラスであり、前線を維持しながらダメージを出し続けることができます。

育ったファイターは真正面から5人に挑むことも…!

また、タンクほどではありませんがやはり確保された耐久力があるので、アサシン相手には強く出ることができます。

継続戦闘が得意!

「ダメージも出るし耐久力もある」ということは、継続的な戦闘が得意と言えます。

大抵のファイターチャンピオンには「割合ダメージ」や「アーマー減少スキル」が用意されており、相手のタンクやファイターとガチンコの殴り合いを挑めるように設計されています。

その性質上、彼らのほとんどはルーン「征服者」と相性が良いです。ファイタークラスの経験を積むにはまず、「征服者」のルーンをおさらいしましょう


スタックを最大まで獲得すれば一騎当千を狙えるルーンであり、ファイターたちの継続戦闘力をさらに引き上げてくれます。

ただし、スタックがないうちから無茶をしすぎてはいけません! 先ほど述べた耐久力にものを言わせて、ゆっくりとスタックを溜めていきましょう。

豊富なアイテム選択が可能!

ファイターのビルド幅は広く、タンクやアサシン、時にはマークスマンが買うようなアイテムさえ持つことができます。

基本的なファイタービルドでチャンピオンの理解を深めた後に、他のビルドを試していける発展性はファイターならでは。ビルド次第で、プレイで見つかった課題の解決をしたり、自分に合ったスタイルを探究していけます。

「ダイバー」の1人であるヘカリムは、ファイタービルドからアサシン、タンクビルドまで、アイテムにより多彩に役割を変えられる

あなたの好きなファイターは強靭なタンク気質なファイター? それとも武器をたくさん積んだ、アサシンのようなファイター?

いろいろなビルドを考えたり、調べたりするのも面白いですね。


「ファイター」初心者が覚えておきたい立ち回り

戦うことを恐れるな!

他クラスのチャンピオンは探り探り、自分のできることからやっていった方が上達することもありますが、ファイターは少し違ったりします。

ファイターは意訳すれば「戦う人」といった意味ですから、立ち回りの全体として戦うことを恐れないことが大事です!

耐久力と火力を両立しているという特徴は聞こえこそいいものの、悪く言えばどちらも中途半端。その中で「自分がどれほど耐えられるのか」や「どれほどの火力を出せるのか」は戦闘をこなさなければ培うことができません!

トライ&エラーの精神を持って、ガンガン戦ってみましょう! どんなデスもきっと未来の糧になります!

まずは前衛同士で戦おう!

基本的にファイターは、機動力に優れた一部のチャンピオンを除き、集団戦では簡単に後衛のチャンピオンを狙えるクラスではありません。

当然、狙えるのなら狙いたいところですが、アサシンのように一瞬で倒すこともできなければ、ヴァンガードのようにその後の戦闘でダメージを引き受け続けることも難しいです。

なので、集団戦においては「まずは前衛から壊していく」という意識でゆっくりと戦っていきましょう。

お互いに主要スキルを使い合い、疲弊したところからがファイターの本領発揮です! マックスまで溜めた「征服者」とともに敵に組み付いてやりましょう!


「ファイター」のサブクラス


ここからは、ファイターを特徴によってさらに分類した「サブクラス」をより細かく見ていきましょう。

ジャガーノート


ジャガーノートは耐久力に優れたファイターです。条件が整えば大量のダメージを出すことも可能な、重戦車のようなチャンピオンたちが名を連ねます。

一方で、機動力が限られているので敵に近づくことが常に課題になります。


■「ジャガーノート」のオススメチャンピオン

・ドクター・ムンド(450ブルーエッセンス)

筋肉のデカさは身体の強さ!
ロール:トップ・ジャングル

ジャガーノートは基本的に難しいメカニクスは要求されず、『LoL』初心者のうちから扱いやすいチャンピオンが揃っていますが、ドクタームンドはその中でも取り分けシンプルな性能をしています。

「パッシブ-気ままな往診」が非常に優秀で、1つ目は敵のハードCCを1度だけ無効化できる、2つ目は体力自動回復を得る効果です。これに加え、ジャガーノートにもかかわらず持っている遠距離攻撃スキル「Q-骨切りノコギリ」のおかげで、安定したレーン戦を行うことができます。


序盤はあまり強くないので、上記2つを生かしてファームし、アルティメット「R-マキシマム投与」を覚えてからが本領発揮。敵のハードCCを無効化しながら「Q」のスロウで張り付き、“診療”してやりましょう!

ジャングルでも同様に「R」の移動速度アップと耐久力アップが強力なので、しっかりとファームをしていきたいところ。

集団戦では、前線を張りながら相手の前衛にダメージを与え続けることができます。


・モルデカイザー(1350ブルーエッセンス)

「ちょっとお前、冥界来いや!」異色のAPタイマン番長
ロール:トップ・ジャングル

モルデカイザーは数少ないAPダメージ(魔法攻撃)を主体とするジャガーノートです。チームの中でAPダメージが不足している時に彼を扱えると安心できます。

スキルセットは少し複雑なので、ドクタームンドや他のジャガーノートに慣れたら、彼に挑戦してみるといいでしょう。あるいはダークで金属質な彼のビジュアルに惚れた方もぜひ。

まず彼は、ミニオン・チャンピオンを問わず敵に攻撃することが大切です。チャンピオンに3度攻撃することで「P-無窮の闇」が発動し、周囲の敵にダメージを与えつつ移動速度が上がり、タイマン性能がアップ。対象に関わらず攻撃したり攻撃を受けることで「W-不滅の鎧」がチャージされ、レーン維持も可能になります。

極めつけは「R-死の国」。このスキルは対象指定したチャンピオンを問答無用で冥界に引きずり込み、敵との1対1を強制させる極悪なスキルです。

この1対1に勝利することを目標としてビルドを構築していくため、目標がわかりやすいという側面もあります。対面に合わせて「ソーンメイル」「プレートスチールキャップ」などを構築し、メイスで頭をカチ割ってやりましょう!


ダイバー



ダイバーは機動力に優れたファイターで、敵に突撃することが得意です。瞬間的なバーストダメージにも優れ、機動力のない後衛は常に彼らからのプレッシャーを受けます。

ヴァンガードのようにチームの切り込み役を担うことが多い一方で、耐久力は控えめなので、タイミングを間違えるとその切り込みは片道切符になってしまいます。


■ダイバーのオススメチャンピオン

・ダイアナ(450ブルーエッセンス)

アサシン気質でも集団戦が得意! 女戦士APダイバー
ロール:ミッド、ジャングル

ダイアナは高い戦闘能力と機動力を両立した生粋のファイターです。高いスキルダメージを持ちながら、「パッシブ-繊月の刃」による攻撃速度増加により継続戦闘もこなすことができます。

それに加えて、「R-崩月」により周囲の敵を巻き込み大ダメージを与えて敵集団を壊滅に追い込むことも可能です。

ミッドであれば、序盤でも「Q-月影」で安全にCSを取ることができますし、ジャングルではパッシブと「Q」のおかげでファーム速度が早く、扱いやすいチャンピオンと言えます。

「Q」を撃ちながら機を伺い、相手が固まったところで「E-月下美刃」の長距離ブリンクから「R」をお見舞いしてやりましょう。


・ヴァイ(1350ブルーエッセンス)

敵をとにかくぶん殴りたいアナタにオススメ!
ロール:ジャングル

ヴァイは“ザ・ダイバー”とも言える性能をしており、スキルは敵の懐に入り殴り倒す内容になっています。

「Q-真っすぐいってぶっとばす」と「R-突入捜査」の2つにより、遠距離から1人に対して攻撃を仕掛けることができます。どちらもハードCCであるため、味方の火力も集中させやすいです。

生粋のジャングラーである彼女は序盤から「Q」を使ってガンクを仕掛けていけますし、スキルを当てることでシールドを得る「パッシブ-ケンカの作法」のおかげで敵ジャングラーとの1対1もこなすことができます。

しかし、遠くから深くまで入り込める反面、味方から孤立し、相手に囲まれてしまいやすいのも事実。「味方の援護はもらえるか?」や「相手に囲まれてしまわないか?」といったことを考えて突っ込む判断をしていきましょう。

「捕まえた」と思ったら、味方が援護できる距離ではなく、そのまま単独でやられてしまう可能性もある

相手がヴァイから後衛を守るために必死な場合は、攻撃を3度当てると対象のアーマーを下げるスキル「W-メッタ打ち」を敵のタンクに発動させて、味方のダメージを上積みさせる立ち回りも考えていきたいところです。


世界の「ファイター」のスーパープレイ


最後に、ファイターのプレイが少しでもイメージできるように、世界で活躍するトッププレイヤーたちが見せたスーパープレイをご紹介します。現在のパッチやメタとは異なりますが、各チャンピオンの特性を生かした動きが参考になるものを寄せ集めました。

① GEN Peanutのヴァイ

midのブッシュに待機し、リフトヘラルドを召喚。敵味方の攻防には参加せず、じっくりと機を伺うヴァイ……。

対戦相手であるG2 Esportsがドレイブンを守るスキルを使い切ったその瞬間、ヴァイの長距離キャッチが牙を向きます。ヴァイのポテンシャルと一流ジャングラーの判断が合わさった鋭いプレイです。


② SSG AmbitionのジャーヴァンIV

ジャーヴァンIVといえばこのプレイ。2017年の世界大会決勝での一幕から、Samsung Galaxy(当時)のAmbition選手です。

グラガスのエンゲージで味方のザヤがピンチになるも、それに合わせて「R-決戦場」で3人を囲みカウンター。これに合わせたザヤの羽が3人を貫き半壊させます。

最後はデッドしてしまうものの、その後のプレイでは3人にノックアップを入れ、可能な限りダメージを自分に引き寄せています。相手の陣形を崩し、集団戦を勝利に導くダイバーとして教科書のようなプレイでした。


③ 育ったジャガーノートの傍若無人っぷり

有名なアメリカのヤスオメインが対峙するのは、順調に育ったドクター・ムンド。

8000ものヘルスを有しながら、毎秒100近くのヘルスを回復。そのうえ彼は「E-野蛮な痛み」により、武器を積んでいなくとも高いダメージを出すことができます。

2つ目のクリップの巨躯は、まさにRPGのレイドボスにふさわしい見た目と暴れっぷりをしており、いかにうまく成長したジャガーノートが驚異的な戦闘力を持つかがわかる内容です。



あとがき


今回は「ファイター」についての紹介でした!

とっつきやすいチャンピオンが揃っているので、今回紹介していないチャンピオンたちにもぜひ触れてみてほしいです! また、ことあるごとにご紹介してきたとおり、いろいろなビルドができるので、やればやるほど深みが増していくクラスでもあります。

ぜひ文字通り「ファイトが得意」という意味でのファイターを目指していきましょう!


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