【連載】くまちょむの「令和から始める『ぷよぷよeスポーツ』道」

【くまちょむの『ぷよぷよeスポーツ』道 第1回】『ぷよぷよ』初心者脱却のための3つの上達ポイント

2019.6.19 くまちょむ
eSports Worldをご覧のみなさま、はじめまして。くまちょむと申します。ファイズマン クリエイティブに所属する、『ぷよぷよ』のプロゲーマーです。

今はJeSU公認のプロライセンスを持っていて、『ぷよぷよ』の大会で賞金を獲得したり、メディア関係の収入などで生計を立てています。

僕が最初に『ぷよぷよ』をプレーしたのは今から20年以上前の11歳の時、ボウリング場のゲームコーナーでした。プレー作品は初代の『ぷよぷよ』で、パズルというよりはアクションゲームをプレーする感覚でやっていました。

僕が『ぷよぷよ』をやり始めた頃は、パズルゲームは高い頭脳が必要だという先入観を持っていて、苦手意識もあったためか、たまに3連鎖ができる程度でした。

しばらく続けても連鎖の数を増やせずにいたので、デモ画面に出てくる連鎖の見本となる形を見て覚えることにしました。覚えた形になるようにぷよを置く練習をしてみたところ、5連鎖ができるようになったのです。

この経験がきっかけでパズルゲームへの見方が変わり、苦手意識も少しずつ薄らいでいきました。

そんな僕が今まで経験してきたことを元に、実力が伸び悩んでいるプレイヤーに向けて上達の秘訣をお伝えしていきたいと思います。


『ぷよぷよ』はどんなルールのゲーム?

『ぷよぷよ』は同じ色の「ぷよ」を4コ以上くっつけると消えます。

ぷよが連続して消えるのが「連鎖」で、連鎖をすると相手に「おじゃまぷよ」という透明なぷよを送ることができます。

ぷよが落ちてくる列が上まで積み上がると負けになるので、連鎖でおじゃまぷよを送って相手のフィールドを埋めて勝利を目指します。

その連鎖の形を自由に決めることができたり、仕掛けるタイミングによっては少ない連鎖でも勝てるところに、『ぷよぷよ』の魅力を感じています。連鎖をどうやって組むか、どういうタイミングで仕掛けるかを考えておくと勝ちやすくなるので研究するのも楽しいですし、飽きが来ないですね。

競技シーン、eスポーツでのルールについて

『ぷよぷよ』では、これまでも長くコミュニティなどで大会が行われてきましたが、JeSU公認ゲームとして、eスポーツ大会なども開かれるようになってきました。

ゲームといえども、競技シーンではスポーツマンシップに則り、試合前と試合後の挨拶や、握手などが行われます。試合では序盤で少ない連鎖の仕掛けが発生したり、終盤で大連鎖の打ち合いが起きたり、展開や決着のパターンは様々です。

ルールは「ぷよぷよ通ルール」が採用されていて、試合で決められたセット数を取ると勝利になります。

「ぷよぷよ通ルール」は、歴代のぷよぷよシリーズの中で、最もシンプルで奥が深いルールと言われています。

公式大会としては、プロライセンスを持っているプレイヤーだけが出場できる賞金付きの大会「ぷよぷよチャンピオンシップ」が年に数回行われています。

また、上位に入るとプロライセンスの取得権利が与えられる「ぷよぷよカップ」も年に数回行われていて、一般プレイヤーのレベルも回を重ねるごとに上がっています。


くまちょむ流『ぷよぷよ』の上達法 3つのポイント

一口に『ぷよぷよ』がうまくなりたいと言っても、上達法はその時のプレイヤーの腕前だったり、どこを目指しているか、どうやって勝ちたいかなどによって違ってきますが、今回はプレー初期の段階でここだけは押さえておきたい3つのポイントを紹介します。

5連鎖を目指す

5連鎖をすると最低でも69個のおじゃまぷよが発生するのですが、そうなるとフィールドのほぼ全てが埋まる計算になります。

相手が反撃できなかった場合は勝利が確定するので、ぜひ5連鎖を目指してみてください。

連鎖は規則性のある形を覚えて練習すると早く達成できると思います。なかでも柱が並んでいる見た目の階段積み(かいだんづみ)という形は、特徴的で覚えやすいです。


「ネクスト」を見る

画面の中央の辺りに、次に出てくるぷよの組み合わせが表示されていますよね?

次に出てくるぷよ「ネクスト」を見て落とすと、連鎖を効率的に組めるようになります。



回転ボタンを使い分ける

落ちてくるぷよを回転させるために、左回転と右回転のボタンがあります。

ボタンを押すとぷよの位置がどうなるのかを想像しながら、左右の回転ボタンを使い分けてみましょう。

習得できるとその次に落とすぷよをどうすべきかについて、早い段階で気を回せるようになります。

操作に手間取ったことが原因で起きるミスも減らせるので、プレーそのものが安定します。


まとめ

これらは『ぷよぷよ』における基本的な上達ポイントで、対戦しなくても一人用のモードで練習できます。初心者から抜け出すために、今回挙げた3つの上達ポイントを意識して習得していきたいですね。

ただし、最初から「eスポーツで勝つために!」と意気込んで練習するよりは、『ぷよぷよ』というゲームを楽しむよう心掛けてプレーするのがいいと思います。

その心掛けが「もっと楽しむために上達したい!」という向上心につながるからです。

では、次回以降もお楽しみに!

くまちょむプロフィール

ぷよ歴:26年
経歴:
2004年【ぷよぷよフィーバー東京大会】優勝
2012年・2013年【RedBull5G】パズルジャンル優勝
2016年【RedBull5G】パズルジャンル準優勝
2018年4月・10月【ぷよぷよチャンピオンシップ】優勝

くまちょむ公式プロフィール(ファイズマン クリエイティブ)
http://fiseman-entertainment.co.jp/talent/detail/88
くまちょむ Twitter
https://twitter.com/kumachom

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