【連載】くまちょむの「令和から始める『ぷよぷよeスポーツ』道」

【くまちょむの『ぷよぷよeスポーツ』道 第4回】ぷよをたくさん消すポイント

2022.12.26 くまちょむ
eSports Worldをご覧のみなさまこんにちは。くまちょむと申します。ファイズマン クリエイティブに所属する、『ぷよぷよ』のプロゲーマーです。

前回の記事「小さい連鎖を組むポイント 」では、小さい連鎖を作るポイントについてお伝えしました。今回はぷよをたくさん消したときの変化について取り上げます。

『ぷよぷよ』と言えば連鎖ですが、相手よりも連鎖の数が多かったのに「おじゃまぷよ」が打ち返されてしまう場合があります。その理由は、ぷよをたくさん消すとおじゃまぷよが多く発生する仕組みになっているからです。

おじゃまぷよの量は、主に連鎖の数や消したぷよの数で決まります。細かく説明すると、やや難しい内容になってしまうので、今回は大まかに説明していきます。


予告おじゃまぷよの種類を覚えよう


“予告おじゃまぷよ”とは、ぷよが落ちてくるフィールドの上部に表示されるぷよを示し、次のターンで降ってくるおじゃまぷよの数を表しています。


“予告おじゃまぷよ”にはいくつかの種類があるので、図柄でおじゃまぷよの量を把握できます。

▲ほかにもさまざまな種類の予告おじゃまぷよがあります。『ぷよぷよeスポーツ』の競技ルール「ぷよぷよ通」ルールでは、彗星ぷよをのぞく6種類の予告ぷよが登場します


おじゃまぷよはどのくらい発生するか?


次の画像は「4個で消した場合」と「消す数を増やした場合」で、発生する“おじゃまぷよ”にどのくらいの違いがあるのかを比較したものです。発生する“おじゃまぷよ”を見比べてみましょう。


このように、同じ2連鎖でも消えるぷよの数が多ければ多いほど、“おじゃまぷよ”の数が増える傾向にあります。


上記のように、連鎖の数よりも消したぷよの数によっては4連鎖の方が“おじゃまぷよ”の数が多くなるのです。つまり、連鎖よりもぷよを多く消すことをイメージすることが大切なのです。


実戦のポイント


では実際に実戦での考え方をふたつのポイントにわけて解説していきます。

ポイント その1:同時に消して止める

実戦では大きい連鎖を狙いながら、小さい連鎖を用意するのがセオリーです。しかし、落ちてくるぷよの組み合わせによっては、小さい連鎖を個別に用意するのが難しかったり、出来上がりまでに相当の手数が必要になってしまうことも少なくありません。

そんなときは連鎖の先頭部分に目を向けて、複数の色が同時に消えるように積み込みます。


同時消しで連鎖を止めることで、下段まで連鎖が進まないようになり、小さい連鎖で相手に反撃することができます。


ポイント その2:連鎖の終着点に仕込む

たくさん消える場所が連鎖の終着点に近ければ近いほど、発生するおじゃまぷよは多くなります。大きい連鎖を仕上げる工程では、たくさん消えるポイントを意識して積み込むといいでしょう。



図のように同じ8連鎖でも、後半で多くのぷよが消えるような連鎖の方が、より多くのおじゃまぷよが発生します。


まとめ


今回はぷよをたくさん消すポイントについて紹介しました。まずは小さい連鎖を作る練習と同じように実戦を想定して、1人用のモードでたくさん消すポイントを探せるように意識してやってみましょう。

ちなみに、うまくやると1連鎖で17個のぷよを消すことができるのですが、それで発生するおじゃまぷよは4連鎖に打ち勝つ量に相当します。ぷよを消した時の優劣は連鎖の数だけでは決まらない……ぷよぷよは奥が深いですね。

では、次回以降もお楽しみに!


くまちょむプロフィール

ぷよ歴:26年
経歴:
2004年【ぷよぷよフィーバー東京大会】優勝
2012年・2013年【RedBull5G】パズルジャンル優勝
2016年【RedBull5G】パズルジャンル準優勝
2018年4月・10月【ぷよぷよチャンピオンシップ】優勝

くまちょむ公式プロフィール(ファイズマン クリエイティブ)
http://fiseman-entertainment.co.jp/talent/detail/88
くまちょむ Twitter
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