【大会レポート】 「LJL」の夢、届かず ──QTD、「LCP P&R」初戦でDCGに敗退

2025.10.3 eSports World編集部
リーグ・オブ・レジェンド』のアジア太平洋リーグ「LCP 2026」への出場権をかけて、各地域の代表が戦う「LCP Promotion & Relegation」(P&R)の「フリーフォーオール」トーナメントが10月1日(水)に開幕。その初戦で「LJL」代表のQT DIG∞(QTD)は「PCS」代表のDeep Cross Gaming(DCG)と対戦し、3-0で敗退した。

フリーフォーオールは各地域の代表チームと、「LCP」に参戦中のChiefs Esportsを含めた5チームによるシングルエリミネーショントーナメント。最終的に優勝したチームが「LCP 2026」に参戦できる。QTDが勝ち抜くには、3チームすべてに勝利するしかないという状況だ。

LCP Promotion & Relegation (P&R) 【2025年10月1日〜4日】
https://esports-world.jp/tournament/54397


バトルで強さを見せたQTDと、マクロ面で追い詰めていくDCGの対決


Deep Cross Gamingは「PCS 2025」において、スプリット1〜3の3度のリーグすべてで優勝を果たしている強豪チーム。序盤の視界確保とオブジェクト管理を重視する堅実な戦術が特徴だ。ミッドのHongSuo選手とジャングルの665選手を中心に、的確なロームと集団戦で主導権を握り、連携力で安定感を発揮するチーム。

一方、QTDは「LJL 2025」のスプリット2にあたる「LJL STORM」で遅れて参戦。年間獲得ポイント4位から「LJL FINALS TOURNAMENT」で上位チームとの直接対決を制し、王者REJECTを下して「LCP P&R」挑戦権を獲得した。ベテランのADC Yuhi選手を中心に、ジャングルのVan選手、ミッドのDICE選手の爆発力と、Washidai選手、hetel選手により、着実なオブジェクト管理と集団戦を重視した粘り強さが特徴だ。

ゲーム1


ゲーム1はQTDがブルーサイド。QTDはYuhiのカイ=サを育てるために序盤からスワップ。Washidaiのガリオが厳しいものの、Vanのファームをhetelが支えていく。QTDが人数差でガンクを仕掛けるなどしていくが、合流の早いDCGもうまく対処していく。

20分過ぎ、ゴールド有利を持っていたDCGに対して、DICEのサイラスの仕掛けから奪ったラカンのアルティメットで動きを封じ、DICEとWashidaiのCCチェインからYuhiのクアドラキルで集団戦に勝利。そのままアタカンを獲得してゴールドを逆転する。しかし、単独のDICEが捕まったところに駆けつけたQTDが順に倒され、その後の集団戦でもあと一撃が届かず、DCGが勝利する。

ゲーム1 バン&ピック



ゲーム1 リザルト


ゲーム2

ゲーム2はYuhiがスモルダーをピックし、レートスケールを意識した構成。対するDCGはアンベッサ、ヴァイをピックし、序中盤から戦える構成だ。

スモルダーのスワップを警戒したDCGは、3人でVanを狙いファーストブラッド。DCG側がスワップでADCをトップに送る。Washidaiのカ・サンテでユナラに1v1を挑むも、DCGのフォローが間に合い反撃されてしまう。

ゴールド差が広がる中、Vanが2ndドラゴンのスティールに成功したものの、そこからの集団戦では敗北。唯一無傷でスタックを重ねていたスモルダーも、ヴァイとアンベッサの突進により動きを止められるなど厳しい天下いとなり、2敗目を喫した。

ゲーム2 バン&ピック


ゲーム2 リザルト


ゲーム3


あとのないQTDはレッドサイドを選択。DCGがルシアン+ブラウムでボットレーンを安定させ、オリアナ、ナフィーリなどで飛び込む構成に対し、QTDはジグス+アリスターで遠距離から戦いつつ、マオカイのCC、ジェイスの遠近攻撃でダメージを出す構成だ。

DCGは最初からルシアンをトップに、ブラウムをジャングルに送りスワップスタート。トップへのガンクもうまくいなした裏で、ミッドへのマオカイのCCでキルを獲得し、試合をリードする。2ndドラゴン前の集団戦では負けtしまったものの、Washidaiがトップタワーを狙い、ミッドにリフトヘラルドを召喚されてもトップを破壊するなど、カウンターが成功する。

後半になると、オブジェクトファイトでうまく陣形を取れないQTDはなかなかキルが奪えず、スノーボールしたDCGに崩されて敗北となった。

ゲーム3 バン&ピック


ゲーム3 リザルト


試合後のインタビューでYuhi選手は、「悔しい。実力を出しきれず、焦りから自分のミスも重なり、チームを焦らせる流れを作ってしまった。スワップなども練習はしたが、大会ではアドリブの動きが多く、噛み合わな」と振り返り、「0-3で終わって決勝を戦ったREJECTや応援してくれたファンには申し訳なかったけれど、QTDは今年1年で成長できた」とコメントした。

この結果により、「LJL」から「LCP 2026」への参戦枠の拡大=入れ替えは実現できずに終わった。QTDに勝利したDCGをはじめ、フリーフォーオールを勝ち抜いたチームが「LCP 2026」に参戦

なお、「LCP 2026」には日本からの参戦枠として、Fukuoka SoftBank HAWKS gamingとDetonatioN FocusMeの2チームの参戦が確定している。

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