【出場決定注目チーム紹介】RIDが滑り込みで出場権獲得!——『Apex Legends』の世界大会「ALGS Year 5 Championship」が年明け札幌で開催決定

2025.11.12 やくーし
2月22日(土)に開催された『Apex Legends』の公式大会「Apex Legends Global Series Year 5(ALGS Year 5)」のプレシーズン予選を皮切りに激闘が続いた今年のALGS。

昨シーズンに引き続き、今シーズンも札幌で開催されることが決定した世界大会「ALGS Year 5 Championship(Championship)進出チームの顔ぶれが続々と明らかになってきた。

先日、敗者復活戦(LCQ)にて日本が所属するAPAC-North地域を代表する最後の2チームが確定し、合計8チームが地域を代表して札幌の地へ歩を進める。

本記事では、そんな日本が出場していたAPAC-NorthからChampionship出場権を獲得した8チームを紹介しよう。

ALGS Year 5 Championshipとは

『Apex legends』の世界大会で、年間通して開催された公式大会を勝ち抜いた強豪チームが集結し、シーズンの世界王者を決める。Year 5となる今シーズンも札幌での開催が決定しており、来シーズンのYear 6も同地での開催が予定されている。これにより、3年連続で札幌が舞台となることが明らかになった。

すでにYear 5では、2年目の札幌開催ながら後半2日間のプレミアムチケットが完売するなど、高い注目を集めている。


今年は、シーズン序盤に行われた過去最大規模・160チーム参加の国際大会「ALGS OPEN」を皮切りに、世界最大級のeスポーツイベント「Esports World Cup 2025(EWC 2025)」の種目のひとつとして40チームが激突した「MID Season Playoffs」がサウジアラビアで開催された。これらを経て、残すは年間王者を決める「Championship」のみとなっている。

また、各地域代表を決定するPro Leagueもすでに各地域で終了し、出場チームが出そろった。

そして、来年1月15日(木)から4日間にわたって開催される「Championship」では、日本と韓国が所属するAPAC-N地域代表8チームを含む、世界各地から集まった全40チームが札幌で世界王者の座を懸けて激戦を繰り広げる。

🇰🇷 ENTER FORCE.36 (E36)


RAGE 公式配信より

メンバーはILY(いりー)、Cinap(しなっぷ)、Jusna(じゅすな)の3人だ。3人とも使用デバイスがキーボード&マウス(キーマウ)と、全世界的にも珍しいデバイス比率をしている。彼らの持ち味は圧倒的コンビネーションで仕掛けるチームプレーだろう。敵を1体ずつ確実に3人で落としていく立ち回りは、フルパーティーでも再現できないほどの完成度だ。


そんなE36の昨年のChampionshipの順位は40チーム中15位。今年はこの記録を超えて玉座に座ることを期待したい。

🇯🇵 UNLIMIT(UNL)


▲RAGE 公式配信より

Split 2のポイント1位でChampionshipの切符を手にしたUNL。メンバーはYulariman(ゆらりまん)、Xtsuvi(つび)、Peace(ぴーす)の3人だ。

UNLIMITは今年ファンの数を確実に増やしたチームのひとつ。そんなチームの火力を支えているのは確実にYularimanだろう。マッドマギーを駆る彼はゲーム序中盤でもキルを狙っていくチームの立ち回りの軸であり、全地域でキル数1位、ダメージ数1位の2冠を達成した。Championshipでも台風の目になり得る選手である。


また、あふれるほどのVCの量にも注目したい。3人でずっと会話を回しながらチャンピオンルートを突き進むその姿をぜひチェックしてほしい。そのアツいVCと超火力で、冬の札幌を熱気に包むだろう。

参考:
https://www.twitch.tv/peace_tw/clip/AmazonianObliqueMeatloafFunRun-akAMj09GUIfj8Ttu

🇯🇵 FNATIC(FNC)


▲RAGE 公式配信より

FNCはYukaF(ゆか)、Kernel garcia(かーねるがるしあ)、Lible_Ace(りぶるえーす)で今季を戦い抜いた、Apex日本競技シーンの代名詞的チームだ。

注目すべきは2022年からチームの大黒柱として名を連ねているYukaF。彼の強みは日韓で最もApexの競技を理解しているだろう知識力と、それによって生まれる立ち回り力だろう。また、AIM力も一線級であり、Apexの競技シーンで活躍している人物を挙げたときに彼の名が出ないことはまずないだろう。


YukaF自身が持つ世界3位の称号を超えるために、今年はKernel garcia、Lible_Aceとのチームワークを1から育て上げてきた。目指すは完成したチームワークでの順位ベスト更新、それを超えたチャンピオンの座である。

🇯🇵 SBI e-Sports(SBI)


▲RAGE 公式配信より

Split 1優勝チームのSBIはGsnkryu(いぐりゅう)、ImMikeyyyz(みけ)、Egoist(えごいすと)の3人だ。SBIはプロリーグだけで見れば4月から開催されたSplit 1で1位という輝かしい成績を手にしたものの、その後調子を落としMID Season Playoffsでは38位、Split 2では12位という結果に終わった。しかし、8月に開催されたコミュニティ大会「有猫杯」では優勝をしており、闘志の炎は消えていない。

火力担当egoistの被弾を抑えながら火力を出す立ち回りには要注目。クリップを見ただけで、キーボード&マウスを使用しているプレーヤーならこのような立ち回りをしたいと思える魅力を持っている。


1月までに調整を完了させ、シーズン序盤の勢いを取り戻せれば、優勝にも手が届くチームである。

🇯🇵 KINOTROPE gaming(KN)


▲RAGE 公式配信より

KNのチームメンバーはYukaPEROdator(ゆかぺろでたー)、KanOn(かのん)、VOL_zZ(ぼるず)の3人。Split 1の7位という高順位を皮切りにChampionshipポイントを積み重ね、見事Championshipの席を確保した。

このチームの火力の要となるVOL_zZに注目したい。PADプレーヤーのVOL_zZのワンピック力には目を見張るものがある。自らが競技プレーヤーである理由を「強い相手と戦い自分がどれだけ活躍できるのかを証明するため」と語るVOL_zZ。その言葉通り、日韓最高の舞台で自らのApex力を証明し続けている。


RIGが挑むは世界最高峰の舞台。彼らのApex力がどこまで通用するのか注目したい。

🇯🇵 SYRALE(SRL)


▲RAGE 公式配信より(LFT NewBから10月1日(水)にチームに加入)

Split 2優勝チームであるSRLは、LFT NewBから3人で加入したIeNaGa26(いえなが)、Ein(あいん)、Raygh(れい)でChampionshipに挑む。

SRLの特徴は他のチームがあまり採用していない安全地帯の中に早めに入りきる立ち回りをしていることだろう。チームの研究力の高さが可能にするその立ち回りは、ラウンド2には最終安置の円に入りきることで、安定して上位を獲得しポイントを稼ぐことを可能にしている。

1月までの時間をどこまでゲームの研究に充てられるかがこのチームの優勝の鍵となる。Championshipに登場するときに、その鍵を手にしているか注目だ。


🇯🇵 RIDDLE ORDER(RID)


▲RAGE 公式配信より

LCQの大逆転優勝で最後の枠を勝ち取ったRID。直近の大会でmo-mon(もーもん)が加入し、mo-mon、Meltstera(めるとすてら)、Taida(たいだ)の3人で世界の頂点を目指す。

RIDの今年の特色といえばPro League Split 2 Week 4から特に姿を見せてきたジブラルタルの存在だろう。ワールズエッジ、ストームポイントでRIDはジブラルタル構成を用いている。

ジブラルタルは、情報戦に弱く、建物にこもる籠城戦も苦手という弱点を抱えている一方で、戦術アビリティやアルティメットによって、特に終盤の遮蔽物が少ない場面では試合の主導権を握りやすい。RIDはその特性を生かし、ジブラルタルを軸にした構成を一部のマップで採用したのだ。

また、過去大会からジブラルタルを使い続けているMeltsteraは、その理解度と運用の精度に定評がある。さらに、現在のメタではジブラルタルの採用率が低いため、今年から導入されたレジェンドBANシステムでもBANされにくいという利点があった。その結果、RIDは得意構成を崩されることなく、極限まで練度を高めたチームプレイで見事Championshipの出場権を勝ち取った。

LCQの勢いをさらに増して、札幌の地でトロフィーをつかみ取ることができるか注目したい。

参考:
https://www.twitch.tv/meltstera/clip/CovertHungryPepperoniBigBrother-RaSsuFS7_8vxH_hM

🇯🇵 REIGNITE(RIG)


▲RAGE 公式配信より

RIGはReyzyGG(れいじー)、7ne(ななね)、Rowhai(ろうはい)のロスター。Split 1ではRRXとして活躍をしていたチームが、チームを新たにしてSplit 2とLCQを戦いぬき、Championshipでの栄光を目指す。

LCQの獲得ポイント1位で最後の切符を手にしたRIG。そこでは、9ゲーム中6ゲームで5位以内と安定感を見せた。RIGの強みは3vs3の正面衝突した際の戦いのうまさだろう。RIGは3人で固まって勝負を仕掛けるのが得意であり、特に急襲したときに抜群の破壊力を持っている。

安定感をそのままに、Championshipまでの強化期間で力をつけ、目指すは優勝の2文字である。


まとめ


今年も多くの視聴者を集めたALGSが、いよいよシーズンの集大成を迎える。札幌開催は2年目となり、APAC North地域のチームに優勝への期待が高まっている。

また、今回紹介したAPAC North地域以外にも、世界各地に注目すべきチームが存在する。例えば、Apex初期から競技シーンと配信活動の両面で名を上げてきたImperialHal(いんぺりあるはる)率いるAmericas地域代表🇺🇸 Team Falcons、わずか6ゲームで大会を終わらせたEMEA地域代表🇸🇪 Allianceなどが、その筆頭だ。

40チームがしのぎを削る中、自分だけの“推しチーム”を見つけて応援するのも楽しみ方のひとつ。ぜひ、配信や現地でALGS Championshipを全力で味わってほしい。


■関連リンク
ALGS Year 5 公式:
https://algs.ea.com/ja

ALGS APAC NORTH - JP:
https://x.com/ALGS_JP


編集:いのかわゆう


【やくーし プロフィール】

あらゆるゲームジャンルを愛する道産子。PCゲーム遍歴は『Minecraft』、『Apex legends』と続き、現在は『VALORANT』にハマっている。たまにコスプレをすることも。イベントで海外選手と友だちになってから英語力の大切さを痛感し、たくさんの人とつながるために日々勉強中。

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