【連載】綾本ゆかりの『PUBG』を”観て”楽しむ初心者向け観戦ガイド

【第5回:PJSの歴史編】これまでのPJSを振り返ろう!〜『PUBG』を”観て”楽しむ初心者向け観戦ガイド 〜

2020.3.6 綾本ゆかり
こんにちは、ライターの綾本ゆかりです。本連載では、『PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS』(以下、PUBG)を“観て”楽しむための情報をお伝えしています。

第4回の記事では、国内公式リーグ「PUBG JAPAN SERIES」(以下、PJS)の仕組みやルールを解説しました。前回の内容でもふれたように、PJSは2018年2月に開催されたαリーグからスタートし、これまでさまざまな進化を重ねてきています。

PJSは開催2周年を迎えており、中には最近になってからPJSを観戦するようになったという方も多いのではないでしょうか。

しかしながら、これまでの背景を知れば知るほど、PJS観戦はもっともっと面白くなるはず。ということで今回は、αリーグからSeason4までのPJSの歴史を振り返っていきましょう!

PJS αリーグ(2018年2月~3月開催)



2018年2月10日~11日、幕張メッセで開催された「闘会議2018」にて、PJS αリーグが開幕。αリーグからβリーグにかけては、プロリーグ設立に向けたテストリーグという位置付けで開催されました。

当時は、20チーム80名の選手が出場。マップは「Erangel」のみで、1日あたり3試合。すべての試合がTPP(三人称視点)モードで行われていました。


当時は、安全地帯から水辺が外れるLand Ratio設定がなく、かつ水中に長く潜ることができたため、泳いで順位を伸ばす“マーメイド”作戦が続出。今となっては懐かしいαリーグの風物詩です。

ポイントルールも現在とは大きく異なり、ドン勝で獲得できる500ptに対して、キルポイントは1キル5pt。現在と比べると、順位ポイントにかなり大きな比重が置かれていたことになります。

また、この頃はPhaseごとに優勝チームが決定しており、Phase1は「SunSister Suicider’s」、Phase2は「USG_Hyster1cJam」が優勝を獲得しました。

PJS βリーグ(2018年5月~6月開催)



2018年5月19日に開幕したβリーグから、Class1とClass2からなる2部リーグ制となり、Phaseごとの結果によって昇格・降格が生まれる仕組みとなりました。なお、その後Classは改称され、現在のGradeという呼び方に変更されています。

また、各日程の1試合目には、FPP(一人称視点)モードを採用。もともと『PUBG』は、TPPモードでのプレイが主流のタイトルでしたが、より競技性の高いFPPモードの採用が検討され、徐々にFPPモードへ移行してきました。


βリーグといえば、やはりこのシーン。「Crest Gaming Xanadu」Rio01選手がPaRで見せた1vs3は、多くのファンの記憶に残るクラッチプレイです。

βリーグは、「Crest Gaming Xanadu」の躍進が目立ったシーズンでした。PaRへの出場からClass1へ駆け上がり、さらには総合優勝。ドイツ・ベルリンで開催された世界大会「PUBG Global Invitational 2018」への出場を果たし、またたく間に人気チームとなりました。

PJS Season1(2018年9月~11月開催)



ふたつのテストリーグを経て、Season1からは公式リーグとしての開催が決定。2018年9月22日、幕張メッセにて行われた「東京ゲームショウ2018」にて開幕しました。

Season1では、TPPモードとFPPモード、「Erangel」と「Miramar」の2種類のマップを組み合わせた、1日4試合の実施に。また、キルポイントが見直され、5ptから15ptに変更されました。


Season1といえば、この最終試合。降格の危機にあった「Rascal Jester」が大逆転ドン勝を見せるなど、ドラマに次ぐドラマとなりました。OooDaさんの「This is PJS!」という名実況が飛び出したのも、この試合です。

Season1に圧倒的な存在感を見せたのは、「SunSister Suicider’s」。シーズンを通して通算6回ものドン勝を獲得し、他チームを寄せ付けない圧倒的なポイントで総合優勝を獲得しました。

トップに輝いた「SunSister Suicider’s」と「Crest Gaming Xanadu」の2チームが、マカオで開催されたアジア大会「PUBG ASIA INVITATIONAL MACAO 2019」への出場を果たしています。

PJS Season2(2019年2月~4月開催)



2019年2月23日に開幕したSeason2からは、16チーム64名での試合となり、現在も使用されるグローバルルールが採用されています。トップ8まで生き残ることによって順位ポイントが獲得でき、ドン勝で10pt。キルポイントは1ptとなりました。

生き残ることと敵を倒すことの2要素がバランス良く反映され、これを踏まえて各チームがどのように戦うかも見どころのひとつとなっていました。また、このシーズンからすべての試合がFPPモードに統一されています。


最終試合のクライマックスは、国際大会の枠を争う「Crest Gaming Xanadu」と「BLUE BEES」の直接対決。この日、「Crest Gaming Xanadu」はすでに2度もドン勝を獲得しており、驚くべき巻き返しを見せていました。

Season2の総合ランキングによって決定する国際大会への出場枠は、わずか1チームでした。この1枠を巡る戦いは、僅差のまま最終Roundへ突入。最後に見事ドン勝を獲得した「BLUE BEES」が総合優勝に輝き、ロンドンで開催された「FACEIT Global Summit: PUBG Classic」への出場を果たしました。

PJS Season3(2019年6月~7月開催)



Season3は、2019年6月1日から開幕。前シーズンに引き続き、同様のグローバルルールにて実施されました。


Season3といえば、パラシュート降下中の敵を撃ち落とすWesker選手(Rascal Jester)のスーパープレイ。その後、降下中の敵を狙うことを指して、通称「Weskerチャレンジ」とも呼ばれるように。

この頃から、分析や研究を担当するアナリストが加入するチームが増え始め、より深い戦略性を追求した各チームの戦い方が見どころとなりました。まさにそうしたアナリストを含むチーム体制で、Season3の首位を独走したのが「DetonatioN Gaming White」。

安定した強さでトップを守った「DetonatioN Gaming White」と、熾烈な2位争いを勝ち抜いた「Rascal Jester」の2チームが、タイ・バンコクにて開催されたアジア大会「MET Asia Series: PUBG Classic」への出場を果たしました。

PJS Season4(2019年6月~7月開催)



2019年8月31日に開催したSeason4では、4×4kmのミニマップ「Sanhok」での試合が新たに追加。1日に合わせて5試合が実施される形となりました。


トップ争いには一歩届かないかと思われていた「SunSister」が、最終日の1試合目に驚異の22キルドン勝。この1勝が、伝説的とも言える逆転劇の始まりでした。

このシーズンで、トップを独走していたのは「Rascal Jester」。一方、あと1つの国際大会への出場枠をかけた2位争いは、シーズンの終盤に向けて激化していました。そんな中、驚くべき快進撃を見せた「SunSister」が、怒涛の追い上げにより準優勝へ。

劇的な最終日を勝ち抜いた「Rascal Jester」と「SunSister」の2チームが、アメリカで開催された世界大会「PUBG Global Championship 2019」への出場を果たしました。

まとめ


以上、αリーグからSeason4までの、PJSの歴史を振り返ってきました!

リアルタイムで視聴していたシーズンがある方にとっては、「こんな時もあったなぁ」と懐かしく振り返っていただけたのではないでしょうか。

現在、PJSではSeason5がスタートしています。発表されているPhase1のスケジュールは下記の通り。ぜひ、一緒にPJSの新たな歴史を観戦していきましょう!

■Grade1
Day1: 2月29日(土)
Day2: 3月7日(土)
Day3: 3月14日(土)

■Grade2
Day1:2月28日(金)
Day2:3月6日(金)
Day3:3月13日(金)

「PUBG JAPAN SERIES」YouTubeチャンネル:
https://www.youtube.com/channel/UCgd8v5WlB0wYECY7zGpytJA

「PUBG JAPAN SERIES」公式サイト:
https://pubgleague.dmm.com/

【綾本ゆかりプロフィール】
ソーシャルゲームをつくっていた会社員時代を経て、現在はフリーライターとして活動。PUBGで観戦の楽しさを知ったことをきっかけに、eスポーツの世界へ。ゲームやプレイヤーの魅力を伝えるべく、2017年11月頃からレポートやインタビューなど取材記事を中心に執筆しています。

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