【連載】綾本ゆかりの『PUBG』を”観て”楽しむ初心者向け観戦ガイド

【新連載】今からでも遅くない!『PUBG』を”観て”楽しむ初心者向け観戦ガイド - 基本ルール編

2019.9.18 綾本ゆかり
皆さま、はじめまして。ライターの綾本ゆかりと申します。

私は、2017年11月頃から『PUBG(PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS)』(以下、PUBG)のeスポーツシーンの取材を続け、大会レポートや選手インタビューを執筆しています。

もともと私自身はゲーマーではなく、いわゆる“観戦勢”。取材を始めた当初、私は『PUBG』をプレイしたことが一度もありませんでした。それでも、とにかくプレイを観るのが楽しくて、『PUBG』の取材を仕事にするほどハマってしまったのです。

そんな、“観戦勢”ライターの目線から、『PUBG』を“観て”楽しむための情報を、順を追ってお伝えしていきたいと思います。

第1回のテーマは『PUBG』の基本ルールについて。

難しいことはさておき、とりあえずこれさえ知っておけば『PUBG』がどんなゲームかわかる、という超基礎から解説していきます!

ルールは単純、“最後まで生き残る”ために戦え!


『PUBG』をひとことで表すなら、最後まで生き残るために戦うバトルロイヤルゲーム。100人のプレイヤーがひとつの広大なマップに降り立ち、武器やアイテムを拾いながら敵と戦って最後のひとり(もしくは1チーム)を目指します。

今回は、実際に1マッチをプレイして、ゲームの中でプレイヤーが何をするか順に説明していきます。『PUBG』には、SOLO(1人)、DUO(2人組)、SQUAD(4人組)の3つのモードがありますが、まずは最もシンプルなSOLOモードで観ていきましょう。

どうも、こんにちは!ゲーム内の私です。プレイは下手っぴなのですが、頑張って生き残ります!

また、『PUBG』には、TPPモード(三人称視点)とFPPモード(一人称視点)が存在しますが、今回はわかりやすさを重視してTPPモードでプレイします。

eスポーツシーンでは、SQUADのFPPモードで試合が行われています。競技性を高めるためにさまざまルールが設定されているのですが、まずはベーシックな『PUBG』から知っていくと、より理解しやすいと思います。

同じ場所でTPPとFPPを切り替えた画像。TPPモードは操作しているキャラクターが見えるので、初心者にもわかりやすい

【ゲーム序盤】まずは武器とアイテムを拾い集める


それでは、ゲームスタート!
最初はすべてのプレイヤーが飛行機に乗っています。マップ画面を開くと航路が表示されているので、降り立つ場所を決めて飛び降ります。マッチごとに航路はランダム。このランダム性が『PUBG』の大きな特徴です。

選んだマップは、最もオーソドックスな「Erangel」。8km×8kmという広いマップです

マップの見方
1:このマッチの中で、生存しているプレイヤーの数
2:飛行機に乗っている人数。黄色く表示されている人数分、まだプレイヤーが乗っています
3:航路と飛行機の現在位置。今回の航路は、南から北へ向かっています
4:黄色い印は、プレイヤー自身が目的地に指したピン。画面上の方角に表示されます

パラシュートで降下したら、主に家屋の中に落ちている武器やアイテムなどの物資を拾い集めていきます。大きな街ほど物資は豊富ですが、多くのプレイヤーが降下する可能性も高く、よりハイリスクな戦いになります。

パラシュートで街に降下。今回はマップ北端に位置する街「Severny」に降りました

ちなみに、『PUBG』ではキャラクターに個体差はなく、着ている服装も見た目の違いだけで性能差はありません。ダメージを軽減する防具は、マップ内に落ちているヘルメットとベストの2種類で、レベル1から3まで存在します。

最初は武器も防具も持っていない丸腰なので、家の中にある武器を拾っていきます

インベントリ画面を開くと、所持している武器やアイテムを見ることができます

インベントリ画面の見方
1:プレイヤーの拾える位置にあるアイテムが一覧で表示されます
2:自分の持っているアイテムが一覧で表示されます。数字は所持している個数
3:キャラクター左欄の上から順に、ヘルメット、リュック、ベストの所持状況
4:武器スロット。メインの銃を2つ、ハンドガンを1つまで持てます

しばらくすると、最初の安全地帯が表示されます。『PUBG』では、時間が経過するごとに狭まっていくエリアの中で戦わなければなりません。この安全地帯も、飛行機の航路と同じくランダム。さて、マップを開いてみると……。

安全地帯がめちゃくちゃ遠い! 私がいる場所は矢印で示した街。ここから安全地帯となる白い円の中へ向かって移動します

【ゲーム中盤】遭遇する敵と戦いつつ、安全地帯へ


広いマップで戦う『PUBG』では、ランダムに配置されたバイクや車に乗って移動することができます。しかし、マップにいる自分以外は全員が敵。エンジン音で敵に自分の存在が知られてしまうので、リスクを伴います。

バイクで街を出たところ、敵に遭遇!撃たれつつも、強引に駆け抜けて難を逃れました

敵と遭遇した場合は、生き残るために敵を倒すというだけでなく、敵から逃げたり隠れたりする選択もあります。積極的に敵を倒しに行く好戦的なプレイヤーもいれば、できるだけ接敵を避けるプレイヤーも。楽しみ方は、人それぞれなのも『PUBG』の魅力ですね。

白い円が示す安全地帯が、どんどん狭くなってきました。ブルーゾーンの中にいると、電磁パルスによる一定のダメージを受けます

『PUBG』の戦闘は、必ずしも1対1ではないところが特徴です。戦っているところに、銃声を聞きつけた別のプレイヤーがやってくることもあります。複数プレイヤーの思惑が絡み合うのも、また『PUBG』の面白さのひとつと言えるでしょう。

南の島に渡るために橋を渡る必要があり、周囲には多数のプレイヤーが。プレイヤー同士が戦っている隙に、盗んだバギーで走り出します!

【ゲーム終盤】足音や銃声を頼りに、残る敵と戦う


『PUBG』において、重要な要素のひとつは音です。エンジン音、銃声、足音。どの方向からどんな音が聞こえてきたかによって、プレイヤーは周囲の状況を把握していきます。距離によって聞こえる音が決まっており、狭いエリアで戦う終盤ではより重要になります。

無事、橋を渡り終えてひと安心。近くで足音がするので、身を潜めて様子をうかがいます

白い円の左端にある黄色い丸が私のいる位置。画面右上の生存人数は、あと16人になりました

ほかのプレイヤーを見つけた時に攻撃するかしないか。その判断が重要となる場面もあります。銃声を出すことによって、自分の位置がほかのプレイヤーにバレてしまうからです。もちろん倒せば、自分を脅かす敵が減るだけでなく、相手の所持品を奪うことができるなどのメリットもあります。

銃声がする先に敵を発見!ダメージを与えることはできましたが、逃してしまいました

敵が倒された位置には箱が残り、中身の所持品を拾うことができます。これは、先ほどの敵が倒した相手のようです。

最終盤になると、白い円が示す安全地帯はますます狭くなり、100人近くいたプレイヤーが残る数人に。張り詰めるような緊張感に包まれます。

残り生存5人。フェンス越しに撃ち合った相手を1人倒すことができましたが……!

残念ながら直後、別のプレイヤーに倒されてしまいました……。結果は4位!

これで1マッチが終了しました!『PUBG』の“生き残るために戦う”という、基本ルールのイメージが掴めたでしょうか?

たくさん敵を倒したり、最後のひとりになったりする姿をお見せできなくて残念なのですが、100人の中で最後まで生き残るのは、とっても難しいのです……。だからこそ、それを達成した時の喜びは格別です!

「ドン勝」ってなに?


『PUBG』では、最後のひとり(もしくは1チーム)に生き残ることを“ドン勝”と言います。なぜなら、勝利した人の画面に「勝った!勝った!夕飯はドン勝だ!!」と表示されるからです。

英語版では、「WINNER WINNER CHICKEN DINNER!」と表示されます。これを日本語にローカライズする際に、縁起を担ぐ食べ物のトンカツと掛けて“ドン勝”と意図的に翻訳され、この言葉が生まれました。

最後まで生き残ることができると、このように賞讃されます。これぞドン勝!

まとめ


今回は、最もシンプルなTPPのSOLOモードで『PUBG』の基本ルールを解説してきました。なお、DUOモードやSQUADモードでも基本は同じですが、敵に倒されると気絶状態となり、その間に仲間が蘇生することで、復活できるという要素が増えます。

とにかく“ドン勝”を目指して戦うという『PUBG』のゲーム性が理解できたら、次は応援するプレイヤーを見つけてみましょう。

次回は、eスポーツシーンで活躍する選手・チーム紹介編です!

【綾本ゆかりプロフィール】
ソーシャルゲームをつくっていた会社員時代を経て、現在はフリーライターとして活動。PUBGで観戦の楽しさを知ったことをきっかけに、eスポーツの世界へ。ゲームやプレイヤーの魅力を伝えるべく、2017年11月頃からレポートやインタビューなど取材記事を中心に執筆しています。


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